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第Ⅱ章 赤魔道士組合の悪夢
保護する者と保護される者
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赤い灯のように見えるものに、俺は手を伸ばし掴む。
「シィヤァ――ッ!」
赤く輝く双眸をした蛇がこちらを睨みつけて、牙をむく。ぼたぼたと落ちる紫色の液体は毒だ。
「よくジッチャンに連れられて、この毒を小瓶に集めたっけな……」
麻酔効果もあるため少量なら薬のような使い方もできる。シノビノサト村にはこれがある程度保管されている。
「おっ! 胴体の山羊もなかなか肥えていて美味そうだな」
蛇の尾が掴まれると、胴体の中央から生えている山羊が角で攻撃しようとしてくるが、そんなもの当たるはずもない。
「そもそも胴体に首から上だけ生えてるってどうなんだ……? 戦力的に見て」
毎回思うが、尻尾の毒蛇と頭部のライオンはともかく、胴体の山羊は戦闘力なさすぎだろう。
「お、おいっ! そこの少年……大丈夫なのか?」
暗闇の中、明かりもない森の奥から男の声がかかる。身長は低いが、髭もじゃの顔をしていた。そんな顔が4つも茂みの上に浮かぶように並んでいると、このキメラよりも不気味だった。
「ああ、大丈夫……」
返事をした瞬間を隙と思ったのか、こっちを窺っていた頭部のライオンがたてがみを揺らして食らいつこうとしてきた。
左の拳で側頭部を殴ると、簡単に気絶する。
慌てふためくように掴まれた毒蛇が右手の中で暴れるが問題ない。胴体の山羊は驚愕に目を見開いて、逃げるように首を後ろにそらしている。だが、この導きの光というキメラは、頭部のライオンが四足の主導権を握っているらしく、頭部が気絶すると足が動かなくなるのだ。
カクン、と四つの膝をついたキメラを見て、茂みがから出てきた俺の胸くらいの身長の男たちが口々に叫んだ。
「まさか……!」
「樹海の支配者を倒したのか!」
(樹海の支配者、って……)
導きの光は、毒蛇の尻尾は薬の調達源だし、胴体の山羊は美味だ。頭部のライオンだって皮もたてがみも衣類や敷物などに利用されている。
導きの光の放牧は、シノビノサト村の昔からの主要産業だ。ついでにいえば外部の者がシノビノサト村に気づかれないようにする狙いもある。
まぁ、もっとも導きの光は放牧されているつもりはないので、先程のように襲いかかってくるのだが。
(しかし珍しいな……。この辺りで導きの光が襲ってくるなんて……)
シノビノサト村付近にいる導きの光は、村に近づいて来ない。近づけば捕獲され、解体されると知っているからだ。
(……この男たちを追って、ある意味深追いしすぎたってことなのかもな……)
たまに調子に乗った導きの光が村にまで入り込もうとして、その辺にいる村人の夕飯の食卓に載せられることになる。
「助かった! ありがとう!」
「ありがとう! ありがとう!」と何度も全員が頭を下げる。
顔だけ見れば、自分より一回りか二回り年上だ。そんな者たちが土下座せんばかりに頭を下げるので落ち着かない気分になる。
「当たり前のことをしたまでだよ」
そう、当たり前のことだ。日常的ともいえる作業だった。
「困っている人を助けるのは当たり前ということか! 強いだけでなく素晴らしい心掛けじゃな!」
「えっ? ……えぇ……はぁ……まぁ」
なんとも歯切れの悪い返事しかできない。
なにせ当たり前といったのは、導きの光を捕獲するのは当たり前という意味だったのだが、物凄く良いように誤解されていた。
「わしらはドワーフ。わしの名前はトント。こっちがロント、そっちがリント、あっちがルントじゃ」
「そ、そうなんだ……」
(やばい。顔も名前も似てて、見分けがつきそうにない……)
「俺はフウマ。この先にある村で生活している」
「村!? こんなところに!?」
「あぁ……まぁ……」
滅多に、というか、初めてこの森の中で外部の者に会ったせいで迂闊なことを言ってしまった。
「先程これを落としたようだが、良いのか?」
髭を三つ編みにしたおしゃれな男が尋ねてきた。
差し伸ばしてきた手の平には、手のひらにすっぽり収まるくらいの赤黒い塊があった。
「変わった鉱石じゃな。わしらでも見たことがない」
「……だろうね」
神代マジックアイテムの核になっていた物だ。そりゃぁそこらに埋まっていたり、落ちていたりはしないだろう。
俺は毒蛇と山羊にもとどめを刺し、キメラを村に運んだ。意外なことにこの小柄なドワーフという種族は力持ちらしく、キメラを運ぶのをしっかりと手伝ってくれた。
「ほう。そうですか。村を襲われて……」
村の外れで、雷電と紫電というドラゴンの子供に見下ろされながら事情を説明したドワーフたちは全員がちょっと青い顔をしていた。
話を聞いているのはジッチャンだ。
皺くちゃで古木のような細い手足をしているが、はっきり言って俺と同じくらい強い。若い頃どれほど強かったのか想像もできないほどだ。
長い白い眉毛に隠れるような瞳で、じっとドワーフたちを見つめている。
それからこっちを見た。
(……ん?)
何か意味ありげな視線だったから、声をかけられるのかと思ったが、そんなことはなかった。
ジッチャンは口を開いた。
「では、どうでしょう……この村に一緒に住んでみては……」
「えっ?」
思わずそう口にしたのは俺。
村にはいくつも掟があり、そのひとつにみだりに外部の者を住まわせないというものがあった。
なにせ行くところがない、というか、指名手配されている奴隷たちやリノ、セーレアなんかでさえ、ジッチャンは村に置くのは初めはよしとしなかったのだ。
この村の周囲の環境は過酷だ。正直な話、導きの光相手に逃げ惑うしかないようなか弱い存在では、すぐに死ぬことになりかねない。
「ジッチャン……。俺がドワーフたちの村を確認してきて、ついでに彼らの仲間が生きていないかも調べて来ようか?」
「フウマ君に同感です。長老様! 私もここに新たな住人を増やすべきではないと思います! ……亜人ではありますけど……」
声を上げたのはアイリーンだ。
整った顔立ちや金髪碧眼というパーツは勇者アレクサンダーにどこか似ている。だがそれ以上に、気品が満ち溢れていた。
彼女は、俺の知らない事情でこの村にやってきて、ジッチャンの家――つまり俺の家に居候することになった。ガキの頃からの付き合いで、彼女の性格はよく知っている。
ジッチャンに面と向かって反論するのはかなり珍しかった。人間嫌いだから、人間に似た種族に対して忌避感を覚えているせいもだろうのだろうが。アイリーンが打ち解けている人間は、俺たちこの村の住人だけだ。
「……成長の時だ……。フウマのな」
「今はまだ、早すぎるのでは?」
「……激動が、来る」
ジッチャンとアイリーンは、短く、それでいて重々しく言葉を交わした。
アイリーンは、時々、村を率いるジッチャンと同じような威厳を漂わせる時がある。
初めて会ったほんの一桁の年齢の時から、その顔立ちには、何か犯しがたい威厳や覚悟のようなものが見え隠れしていた。
だからこそフラフラとしがちな俺は、そんな彼女に惹かれたのかもしれない。
アイリーンはジッチャンが折れないと悟ると、むっとした様子だったが口をつぐんだ。
なぜかこっちを軽く睨みつけてきた。
たぶんジッチャンなりに、俺のことを考えて、このドワーフの滞在を許すことにしたのだろう。
実際ドワーフ達は俺のことを心底尊敬しているようだった。
過酷な環境で生きる存在だからこそ、強さに対する純粋な憧れが強いのだろう。
城壁やマジックアイテムなどで守られた都市の人間にも、この村の強い村人たちにも向けられたことのないくすぐったい視線だった。
「俺が、彼らを案内するよ」
「うむ」
ジッチャンは重々しく頷いた。
それは簡単な言葉であっても絶対の決定。
アイリーンも他のみんなも口を挟めない。
こうしてドワーフたちは、竜たちなどに続き、俺の預かりとなった。
「シィヤァ――ッ!」
赤く輝く双眸をした蛇がこちらを睨みつけて、牙をむく。ぼたぼたと落ちる紫色の液体は毒だ。
「よくジッチャンに連れられて、この毒を小瓶に集めたっけな……」
麻酔効果もあるため少量なら薬のような使い方もできる。シノビノサト村にはこれがある程度保管されている。
「おっ! 胴体の山羊もなかなか肥えていて美味そうだな」
蛇の尾が掴まれると、胴体の中央から生えている山羊が角で攻撃しようとしてくるが、そんなもの当たるはずもない。
「そもそも胴体に首から上だけ生えてるってどうなんだ……? 戦力的に見て」
毎回思うが、尻尾の毒蛇と頭部のライオンはともかく、胴体の山羊は戦闘力なさすぎだろう。
「お、おいっ! そこの少年……大丈夫なのか?」
暗闇の中、明かりもない森の奥から男の声がかかる。身長は低いが、髭もじゃの顔をしていた。そんな顔が4つも茂みの上に浮かぶように並んでいると、このキメラよりも不気味だった。
「ああ、大丈夫……」
返事をした瞬間を隙と思ったのか、こっちを窺っていた頭部のライオンがたてがみを揺らして食らいつこうとしてきた。
左の拳で側頭部を殴ると、簡単に気絶する。
慌てふためくように掴まれた毒蛇が右手の中で暴れるが問題ない。胴体の山羊は驚愕に目を見開いて、逃げるように首を後ろにそらしている。だが、この導きの光というキメラは、頭部のライオンが四足の主導権を握っているらしく、頭部が気絶すると足が動かなくなるのだ。
カクン、と四つの膝をついたキメラを見て、茂みがから出てきた俺の胸くらいの身長の男たちが口々に叫んだ。
「まさか……!」
「樹海の支配者を倒したのか!」
(樹海の支配者、って……)
導きの光は、毒蛇の尻尾は薬の調達源だし、胴体の山羊は美味だ。頭部のライオンだって皮もたてがみも衣類や敷物などに利用されている。
導きの光の放牧は、シノビノサト村の昔からの主要産業だ。ついでにいえば外部の者がシノビノサト村に気づかれないようにする狙いもある。
まぁ、もっとも導きの光は放牧されているつもりはないので、先程のように襲いかかってくるのだが。
(しかし珍しいな……。この辺りで導きの光が襲ってくるなんて……)
シノビノサト村付近にいる導きの光は、村に近づいて来ない。近づけば捕獲され、解体されると知っているからだ。
(……この男たちを追って、ある意味深追いしすぎたってことなのかもな……)
たまに調子に乗った導きの光が村にまで入り込もうとして、その辺にいる村人の夕飯の食卓に載せられることになる。
「助かった! ありがとう!」
「ありがとう! ありがとう!」と何度も全員が頭を下げる。
顔だけ見れば、自分より一回りか二回り年上だ。そんな者たちが土下座せんばかりに頭を下げるので落ち着かない気分になる。
「当たり前のことをしたまでだよ」
そう、当たり前のことだ。日常的ともいえる作業だった。
「困っている人を助けるのは当たり前ということか! 強いだけでなく素晴らしい心掛けじゃな!」
「えっ? ……えぇ……はぁ……まぁ」
なんとも歯切れの悪い返事しかできない。
なにせ当たり前といったのは、導きの光を捕獲するのは当たり前という意味だったのだが、物凄く良いように誤解されていた。
「わしらはドワーフ。わしの名前はトント。こっちがロント、そっちがリント、あっちがルントじゃ」
「そ、そうなんだ……」
(やばい。顔も名前も似てて、見分けがつきそうにない……)
「俺はフウマ。この先にある村で生活している」
「村!? こんなところに!?」
「あぁ……まぁ……」
滅多に、というか、初めてこの森の中で外部の者に会ったせいで迂闊なことを言ってしまった。
「先程これを落としたようだが、良いのか?」
髭を三つ編みにしたおしゃれな男が尋ねてきた。
差し伸ばしてきた手の平には、手のひらにすっぽり収まるくらいの赤黒い塊があった。
「変わった鉱石じゃな。わしらでも見たことがない」
「……だろうね」
神代マジックアイテムの核になっていた物だ。そりゃぁそこらに埋まっていたり、落ちていたりはしないだろう。
俺は毒蛇と山羊にもとどめを刺し、キメラを村に運んだ。意外なことにこの小柄なドワーフという種族は力持ちらしく、キメラを運ぶのをしっかりと手伝ってくれた。
「ほう。そうですか。村を襲われて……」
村の外れで、雷電と紫電というドラゴンの子供に見下ろされながら事情を説明したドワーフたちは全員がちょっと青い顔をしていた。
話を聞いているのはジッチャンだ。
皺くちゃで古木のような細い手足をしているが、はっきり言って俺と同じくらい強い。若い頃どれほど強かったのか想像もできないほどだ。
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それからこっちを見た。
(……ん?)
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ジッチャンは口を開いた。
「では、どうでしょう……この村に一緒に住んでみては……」
「えっ?」
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「……激動が、来る」
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アイリーンは、時々、村を率いるジッチャンと同じような威厳を漂わせる時がある。
初めて会ったほんの一桁の年齢の時から、その顔立ちには、何か犯しがたい威厳や覚悟のようなものが見え隠れしていた。
だからこそフラフラとしがちな俺は、そんな彼女に惹かれたのかもしれない。
アイリーンはジッチャンが折れないと悟ると、むっとした様子だったが口をつぐんだ。
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たぶんジッチャンなりに、俺のことを考えて、このドワーフの滞在を許すことにしたのだろう。
実際ドワーフ達は俺のことを心底尊敬しているようだった。
過酷な環境で生きる存在だからこそ、強さに対する純粋な憧れが強いのだろう。
城壁やマジックアイテムなどで守られた都市の人間にも、この村の強い村人たちにも向けられたことのないくすぐったい視線だった。
「俺が、彼らを案内するよ」
「うむ」
ジッチャンは重々しく頷いた。
それは簡単な言葉であっても絶対の決定。
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