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名古屋
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横浜港から出港した護衛艦はゆっくりと沖合を進んだ。
予定では呉に入港して、修理と改修を受ける予定なのだそうだ。
愛理達は途中で大阪港で降ろして貰う事になっていた。
だが、2日目に船は名古屋港へと寄港した。
愛理達は艦長に呼ばれる。
「申し訳ない。急遽、別の任務が入って、呉に向かわなくなったわ」
艦長に謝られて、愛理は慌てて、申し訳なさそうにする。
「本当なら大阪まで連れて行く予定だったけど、名古屋港で降りて貰う事になったけど、大丈夫?」
「仕方がありません。幸い、装備も食料もいただいたので」
「うちじゃ使わない装備だけどね。あなた達の無事を祈っているわ」
艦長にそう言われて、愛理達は船を降りた。
名古屋港とは言え、そこは金城ふ頭と呼ばれる場所だった。
主に貨物船や商船が出入りする場所であり、名古屋の市街地からは遠く離れていた。
「トラックが多く行き交うわね」
愛理はトラックを眺めながらトボトボと埠頭を歩く。
「この辺は思った程、地形の変化が無かったようですね」
アミルが言うように異世界の風景はあまりなかった。
埠頭にある展示場などの観光施設は無事であり、物資の貯蔵などに用いられていた。
「あおなみ線・・・鉄道みたいね?」
一般的な電車はこの時代、殆どが動かなかった。
理由は電気の不安定供給と線路の維持が難しいからだ。
しかし、高架でディーゼル車などを用いた鉄道システムがある所はその限りでは無かった。
つまり、あおなみ線は現役の鉄道であり、駅も生きていた。
「これに乗ったら、名古屋の市街地まで行けますか?」
愛理は駅員に尋ねる。彼は笑顔で「そうだよ。終点の名古屋駅だけは建物の損壊が激しくて、無理だけど、手前までは行けるよ」と答えた。それを聞いて、愛理は駅員から切符を買う。
切符は自動改札口が不動なので、昔のように切符切りで厚紙で作られた切符が切られる。
「この辺って魔物は出ないんですか?」
愛理の質問に駅員は答える。
「出るよ。だけど、この辺は自衛隊以外にも有志による猟友会があるから、彼等が駆逐してくれるから、数は物凄く減っているんだ。多分、他の地域から来た魔物ぐらいしか居ないんじゃないかな?」
愛理達はそれを聞いて、少しホッとしながら、ホームに向かい、列車に乗り込む。
あおなみ線はほとんど高架を走る。高い位置から見える街並みは平坦で森と街が混在している。
列車には何人かの客が乗っている。誰もが慣れているのか、眠って居たり、本を読んだりしている。
時折、銃声が聞こえた。多分、魔獣を狩っているのだろう。それも日常なのか。誰も気にしない。
アミルは初めて乗った列車に興味津々のようだ。
「愛理、車と違って、滑らかに動いています」
「あんまりはしゃがないで。恥ずかしいから」
そんな他愛もない会話をしているとやがて、終着駅のささしまライブ駅に到着した。
駅に降りた二人は周りを見渡した。
ホテルやマンションがあり、比較的、街中に来た感じがした。
「高層ビルが多いけど、東京と同じで、殆ど、使われていない感じね」
愛理の言葉通り、高層ビルの殆どは倒壊したり、かなり損害を受けている事が多かった。そうで無くても電気が無ければ、人が住むのが難しい為、放棄された建物が多い。こうした場所にゴブリンのような魔獣は棲み付く事が多いので要注意だった。
「東京と同じで、田畑も出来ないこうした都市部は放棄されている事が多いのだけど」
愛理はそう思いながら名古屋駅に向かって歩き始める。
人の姿はあまりない。駅は稼働していたが、都市としては機能はしていないようだった。
時折、パトロールの為に自衛隊や警察の車両が走って行く。彼等は女の子が二人で歩いている姿を見て、心配して声を掛ける。その度に愛理は銃を見せて、大丈夫だと答えた。
アミルは何かを感じ取り、歩き出す。
こうした人の住まない場所にはエルフの住処があるのだとアミルは言う。
それは以前に行ったエルフの村のように結界の中にある。
アミルはエルフの気配を追い掛けて、那古野まで来た。そこには商店街があり、その入り口付近でアミルは呪文を唱えた。すると、空間に裂け目が出来た。
愛理とアミルはその中に入る。
中にはエルフの村が広がっていた。独特な様式の建物が並び、エルフが行き交っていた。
突如、入って来た愛理達に彼等は驚いている。
「相変わらずエルフはこうして、引き籠っているわけね」
愛理は呆れたように彼等を見渡す。
するとエルフの男が彼女達の前にやってきた。その手にはM4A1自動小銃が握られている。
「お前等、どこから来た?」
彼は愛理に向かってそう怒鳴る。
「五月蠅いわね。東京からよ。それより、ドラゴンの事について話せる奴は居る?」
愛理は向けられた銃口を無視して、尋ねる。その様子にエルフの男はたじろぐ。
アミルは慌てて、彼に声を掛けた。
「あの・・・私達は東京から旅してきました。世界を崩壊させようとするドラゴンを探しています。この辺のドラゴンについて知りたいだけです」
同じエルフのアミルの言葉にエルフの男は銃口を降ろす。
「あぁ・・・世界を崩壊させるドラゴンと言うのは初耳だが・・・まずは村長に会ってくれ」
エルフの男は愛理達を連れて、ある建物へと向かった。
予定では呉に入港して、修理と改修を受ける予定なのだそうだ。
愛理達は途中で大阪港で降ろして貰う事になっていた。
だが、2日目に船は名古屋港へと寄港した。
愛理達は艦長に呼ばれる。
「申し訳ない。急遽、別の任務が入って、呉に向かわなくなったわ」
艦長に謝られて、愛理は慌てて、申し訳なさそうにする。
「本当なら大阪まで連れて行く予定だったけど、名古屋港で降りて貰う事になったけど、大丈夫?」
「仕方がありません。幸い、装備も食料もいただいたので」
「うちじゃ使わない装備だけどね。あなた達の無事を祈っているわ」
艦長にそう言われて、愛理達は船を降りた。
名古屋港とは言え、そこは金城ふ頭と呼ばれる場所だった。
主に貨物船や商船が出入りする場所であり、名古屋の市街地からは遠く離れていた。
「トラックが多く行き交うわね」
愛理はトラックを眺めながらトボトボと埠頭を歩く。
「この辺は思った程、地形の変化が無かったようですね」
アミルが言うように異世界の風景はあまりなかった。
埠頭にある展示場などの観光施設は無事であり、物資の貯蔵などに用いられていた。
「あおなみ線・・・鉄道みたいね?」
一般的な電車はこの時代、殆どが動かなかった。
理由は電気の不安定供給と線路の維持が難しいからだ。
しかし、高架でディーゼル車などを用いた鉄道システムがある所はその限りでは無かった。
つまり、あおなみ線は現役の鉄道であり、駅も生きていた。
「これに乗ったら、名古屋の市街地まで行けますか?」
愛理は駅員に尋ねる。彼は笑顔で「そうだよ。終点の名古屋駅だけは建物の損壊が激しくて、無理だけど、手前までは行けるよ」と答えた。それを聞いて、愛理は駅員から切符を買う。
切符は自動改札口が不動なので、昔のように切符切りで厚紙で作られた切符が切られる。
「この辺って魔物は出ないんですか?」
愛理の質問に駅員は答える。
「出るよ。だけど、この辺は自衛隊以外にも有志による猟友会があるから、彼等が駆逐してくれるから、数は物凄く減っているんだ。多分、他の地域から来た魔物ぐらいしか居ないんじゃないかな?」
愛理達はそれを聞いて、少しホッとしながら、ホームに向かい、列車に乗り込む。
あおなみ線はほとんど高架を走る。高い位置から見える街並みは平坦で森と街が混在している。
列車には何人かの客が乗っている。誰もが慣れているのか、眠って居たり、本を読んだりしている。
時折、銃声が聞こえた。多分、魔獣を狩っているのだろう。それも日常なのか。誰も気にしない。
アミルは初めて乗った列車に興味津々のようだ。
「愛理、車と違って、滑らかに動いています」
「あんまりはしゃがないで。恥ずかしいから」
そんな他愛もない会話をしているとやがて、終着駅のささしまライブ駅に到着した。
駅に降りた二人は周りを見渡した。
ホテルやマンションがあり、比較的、街中に来た感じがした。
「高層ビルが多いけど、東京と同じで、殆ど、使われていない感じね」
愛理の言葉通り、高層ビルの殆どは倒壊したり、かなり損害を受けている事が多かった。そうで無くても電気が無ければ、人が住むのが難しい為、放棄された建物が多い。こうした場所にゴブリンのような魔獣は棲み付く事が多いので要注意だった。
「東京と同じで、田畑も出来ないこうした都市部は放棄されている事が多いのだけど」
愛理はそう思いながら名古屋駅に向かって歩き始める。
人の姿はあまりない。駅は稼働していたが、都市としては機能はしていないようだった。
時折、パトロールの為に自衛隊や警察の車両が走って行く。彼等は女の子が二人で歩いている姿を見て、心配して声を掛ける。その度に愛理は銃を見せて、大丈夫だと答えた。
アミルは何かを感じ取り、歩き出す。
こうした人の住まない場所にはエルフの住処があるのだとアミルは言う。
それは以前に行ったエルフの村のように結界の中にある。
アミルはエルフの気配を追い掛けて、那古野まで来た。そこには商店街があり、その入り口付近でアミルは呪文を唱えた。すると、空間に裂け目が出来た。
愛理とアミルはその中に入る。
中にはエルフの村が広がっていた。独特な様式の建物が並び、エルフが行き交っていた。
突如、入って来た愛理達に彼等は驚いている。
「相変わらずエルフはこうして、引き籠っているわけね」
愛理は呆れたように彼等を見渡す。
するとエルフの男が彼女達の前にやってきた。その手にはM4A1自動小銃が握られている。
「お前等、どこから来た?」
彼は愛理に向かってそう怒鳴る。
「五月蠅いわね。東京からよ。それより、ドラゴンの事について話せる奴は居る?」
愛理は向けられた銃口を無視して、尋ねる。その様子にエルフの男はたじろぐ。
アミルは慌てて、彼に声を掛けた。
「あの・・・私達は東京から旅してきました。世界を崩壊させようとするドラゴンを探しています。この辺のドラゴンについて知りたいだけです」
同じエルフのアミルの言葉にエルフの男は銃口を降ろす。
「あぁ・・・世界を崩壊させるドラゴンと言うのは初耳だが・・・まずは村長に会ってくれ」
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