3 / 53
夏休み明けは問題ばかりです
しおりを挟む
夏休みが明けました。学校が始まります。
夏休みのほとんどを、これからの対策を考える時間にしてしまった。
古い文献を読んだり、この世界の地理を見直したりして、私の作戦は、このままアインハイトに婚約解消してもらい、そのまま平穏ライフを過ごすことにした。
意地悪とかは何もしない。アインハイトがアンジェにメロメロになったんなら、あとは時間が解決してくれるはずだ。
ディーオは成績は絶対に学年十位以上なため、勉強はさほどしなくてよかった。
ときどき、部屋にこもりっぱなしの私を心配して、お母様の【レルヒェ・アンジェロ】が、何度か私をお茶会に連れていってくれた。
これが社交界か!っと、とても驚いた。
なにがともあれ、今日から学校だ。気合をもう一度入れ直して、教室に入る。
「ごきげんよう。皆様」
「ご、ごきげんよう。アンジェロ様」
私は試しに、入口付近の生徒に、悪役令嬢顔にならないようにしながら、挨拶をしてみる。
すると、自分に挨拶をしてきたのが意外なのか、挨拶をした生徒は、目を見開いてぎこちない挨拶を返してきた。
いったい私が何をしたというのだ。
ディーオの記憶でも、ゲーム内容のように、アンジェに嫌がらせをしたような覚えがない。
私は不思議に思いながら席についた。
すると、私が席についたと同時に、教室の扉が勢いよく開いた。
「ごきげんよう!!ディーオ・アンジェロ様はいらっしゃいますか!?」
扉を勢いよく開いたのは、プロテッツィオーネ王国の第1王女の【ブランシュ・ロワ・プロテッツィオーネ】だった。
【ブランシュ・ロワ・プロテッツィオーネ】女 プロテッツィオーネ王国 第1王女
白銀の髪に、どこまでも澄みわたるような蒼い瞳。肌は大事に手入れされていることがわかるほどの、美しさ。
年齢は、18歳。身長は174。ソレイユ学園の高等部3年生。
『LOVEtheHERO~アイトの光~』では、アインハイトにふさわしいか、アンジェにわざと試練を出して、最後は認めるという、兄弟思いのいい姉だ。
緑魔法の使い手で、武術が魔法よりたけている。
専門武器は、槍だ。
ディーオとは、幼馴染だが、実の姉妹のように仲がいい。
「ブランシュ様?どうなさいました?」
私は席を立ち、ブランシュのそばに行く。
ブランシュは私より背が高くて、スタイル抜群だ。
少しだけ近くに立つのに、気が引けてしまう。
「ディーオ?私のことは、昔のように姉と言っていいのよ?」
「光栄なことですが、そうはいきません。王族命令ならば、そう呼んでも許されますが‥‥それは命令ですか?ブランシュ様」
血も繋がっていない私が、王族のブランシュを『ブランシュ姉様』なんて呼べば、大騒ぎになってしまう。
例えるならば、全世界のニュースの話題になるぐらいの大騒ぎだ。
「もう!命令なんかじゃないわ。 お願いよ‥‥あぁ!そんなことを言いに来たわけじゃないわ!」
ブランシュは本来の目的を思い出したのか、手を打って反応する。
用事を思い出した瞬間に、教室の扉を開いた時と同じくらい興奮しはじめた。
「用事‥‥とはなんですか?」
私は落ち着いて返す。
転生してきた時の衝撃が大きすぎて、ちょっとやそっとじゃうろたえなくなった。
ついでに、ポーカーフェイスもうまくなった。
「アハトが知らない小娘と一緒に仲睦ましく歩いていたのよ!?これはどういうことなの!?」
ブランシュの言葉に、教室ないがざわつき始めた。
ちなみに『アハト』とは、アインハイトの愛称だ。
色んなところから、「嘘‥‥」とか、「噂は本当だったんだ」とか聞こえてくる。
おい。噂とはなんだ!気になるだろ!
でも、予想通りだ。夏休み後半には、まったく手紙が届かなくなっていた。
私が全く動揺せずにいる様子に、ブランシュが不振がり始めた。
「どうしたの?ディーオ‥‥‥は!まさか!固まるほどショックだったの?大丈夫よ。私が守ってあげるから」
そう言いながら私を抱きしめるブランシュ。
別にショックなんて受けていない。逆に冷静な判断ができると自信があるほど、落ち着いている。
「‥‥ブランシュ様?」
「ん?どうしましたの?」
数秒たっても離してくれないので、私が声をかけると、ブランシュは、心配そうな顔をして、私の顔を覗き込んできた。
「私は大丈夫ですよ?こうなる事は予想できていましたもの」
私の声は、教室内にとても響いた。
響いたというより、ちょうど生徒達が静まった時だったから、響いてしまったのだ。
私の言葉を聞いた生徒達は、ピタリと動きを止めた。
ブランシュも例外ではなかったのだが、ブランシュはすぐにプルプルと震えだした。
え?そんなにおかしなこと言った?
確かに攻略スピードはおかしいけど、ゲーム 内容どおり進んでるし、こうなる事は予想内だ。
あとは婚約解消をするのが、早いか遅いかの問題だ。
いじめはしていないから、国外追放とかは、ない方で見て大丈夫だと思う。
あとの問題といえば、王族に婚約解消されたら、もう結婚できない可能性が出てくることだが、それはできないならできないでいいと思っている。
「‥‥ディーオ‥‥‥あなたって人は‥‥」
「?はい。どうされました?」
私はずっと下を向いて震えているブランシュが、だんだん心配になってきたので、したから覗き込んでみた。
「あなたって人は‥‥‥なんていい子なの~!!??私が貰ってあげたいくらいだわぁあぁぁぁあ!!」
「グェ!」
おもいっきりブランシュに抱きつかれました。
ブランシュのお胸はデカいので、窒息死しそうです。
あれ?おかしいな~。ディーオのお胸も前世の私よりはかなりデカ目だと思うけど‥‥。
あれ?おかしいな?目から汗が出てきたぞ♪
「ぷは!‥‥ブ、ブランシュ様?離してください」
私はブランシュのお胸から逃げようと、必死に上を向き、ブランシュに離してくれるように頼んだ。
だが、逆効果みたいでした。
「は!‥‥ディーオ!なんて顔をするの!そんな顔誰にも見せられないわ!というか、私以外に見せてはダメよ!」
そう言って、先程以上に力を込められて、抱きつかれました。
ヤバい。冗談抜きで窒息死しそうです!私の人生ーーディーオの人生だけどーー、死んだ原因は、ブランシュ胸の窒息死ですか!?お胸って、凶器になるってホントだったんですね。
私は必死にもがいたが、全然離れてくれないブランシュ。
それもそのはずだ。ブランシュは、力のいる武術にたけている。だけど、ディーオは力のいらない魔法にたけている。
どんなに頑張っても筋肉力量が違うから無理だ。魔法を使って離してもいいけど、王族に魔法を向けるなんて、反逆行為だからできない。
ちくしょー!ディーオはなんで鍛えてなかったの!?令嬢たるもの、並以上の筋肉をつけといてよ!!
‥‥ごめんなさい。令嬢たるもの、筋肉は必要ないですね。
でも、今は本当にヤバい。死にそう。絶対に顔色が青いよ。だんだん意識が朦朧としてきたしね!?
私が限界をむかえそうになっているときに、奇跡が起きた。
「ん?なにか騒がしくなってきましたわね?」
階段がある方の廊下が、騒がしくなってきたのだ。
そちら側に気を取られたブランシュは、腕の力が弱まった。私はそこを見逃さず、ブランシュの腕の中から逃げた。
「ハァ、ハァ‥‥」
息が上がりきっていて、まともに息が吸えない。でも、周りの様子を伺う余裕は出来た。
教室の出入口で、侯爵令嬢と王族が騒いでいたのだ。他の国の生徒もいる中、そんなところを見せてしまったから、どんな反応をされているか気になってしまう。
私は息を整えながら、周りの様子を見ると、ほとんどの人が私に暖かい目を向けていた。所々に、涙目で見てくる人もいる。
なぜに?私は暖かい目をされるようなことをした?
私はひと通り様子を確認して、ブランシュの顔を見ると、ブランシュは、令嬢らしからぬ顔をしていた。
ハッキリ言おう。鬼が見える。背後に鬼が見えるのだ。
誰が見ても怖がる顔だ。下手すると、悪役令嬢のディーオが怒った時より怖いと思う!うん!これマジで!
声をかけていいのか迷ったが、かけてみることにした。
「‥‥あの、ブランシュ様?」
「‥‥‥よく私の前に現れることができますわね」
ブランシュは、私の声が聞こえていないのか、階段側廊下を見ながら、普段より数段低い声で言い放った。
私はつられてそちらを向いたが、見なければよかった。
だって、そこにいたのは‥‥‥。
「姉上どうされました?それと、私が私の教室に来たら、姉上がいたのです。姉上の前に現れようとしたわけではありません」
アインハイト・ロワ・プロテッツィオーネ本人がいたんだもの。
私の現婚約者で攻略対象。プロテッツィオーネ王国の第1王子のアインハイト。
他の攻略対象と主人公のアンジェを引き連れて、そこにいたんだもの。
夏休みのほとんどを、これからの対策を考える時間にしてしまった。
古い文献を読んだり、この世界の地理を見直したりして、私の作戦は、このままアインハイトに婚約解消してもらい、そのまま平穏ライフを過ごすことにした。
意地悪とかは何もしない。アインハイトがアンジェにメロメロになったんなら、あとは時間が解決してくれるはずだ。
ディーオは成績は絶対に学年十位以上なため、勉強はさほどしなくてよかった。
ときどき、部屋にこもりっぱなしの私を心配して、お母様の【レルヒェ・アンジェロ】が、何度か私をお茶会に連れていってくれた。
これが社交界か!っと、とても驚いた。
なにがともあれ、今日から学校だ。気合をもう一度入れ直して、教室に入る。
「ごきげんよう。皆様」
「ご、ごきげんよう。アンジェロ様」
私は試しに、入口付近の生徒に、悪役令嬢顔にならないようにしながら、挨拶をしてみる。
すると、自分に挨拶をしてきたのが意外なのか、挨拶をした生徒は、目を見開いてぎこちない挨拶を返してきた。
いったい私が何をしたというのだ。
ディーオの記憶でも、ゲーム内容のように、アンジェに嫌がらせをしたような覚えがない。
私は不思議に思いながら席についた。
すると、私が席についたと同時に、教室の扉が勢いよく開いた。
「ごきげんよう!!ディーオ・アンジェロ様はいらっしゃいますか!?」
扉を勢いよく開いたのは、プロテッツィオーネ王国の第1王女の【ブランシュ・ロワ・プロテッツィオーネ】だった。
【ブランシュ・ロワ・プロテッツィオーネ】女 プロテッツィオーネ王国 第1王女
白銀の髪に、どこまでも澄みわたるような蒼い瞳。肌は大事に手入れされていることがわかるほどの、美しさ。
年齢は、18歳。身長は174。ソレイユ学園の高等部3年生。
『LOVEtheHERO~アイトの光~』では、アインハイトにふさわしいか、アンジェにわざと試練を出して、最後は認めるという、兄弟思いのいい姉だ。
緑魔法の使い手で、武術が魔法よりたけている。
専門武器は、槍だ。
ディーオとは、幼馴染だが、実の姉妹のように仲がいい。
「ブランシュ様?どうなさいました?」
私は席を立ち、ブランシュのそばに行く。
ブランシュは私より背が高くて、スタイル抜群だ。
少しだけ近くに立つのに、気が引けてしまう。
「ディーオ?私のことは、昔のように姉と言っていいのよ?」
「光栄なことですが、そうはいきません。王族命令ならば、そう呼んでも許されますが‥‥それは命令ですか?ブランシュ様」
血も繋がっていない私が、王族のブランシュを『ブランシュ姉様』なんて呼べば、大騒ぎになってしまう。
例えるならば、全世界のニュースの話題になるぐらいの大騒ぎだ。
「もう!命令なんかじゃないわ。 お願いよ‥‥あぁ!そんなことを言いに来たわけじゃないわ!」
ブランシュは本来の目的を思い出したのか、手を打って反応する。
用事を思い出した瞬間に、教室の扉を開いた時と同じくらい興奮しはじめた。
「用事‥‥とはなんですか?」
私は落ち着いて返す。
転生してきた時の衝撃が大きすぎて、ちょっとやそっとじゃうろたえなくなった。
ついでに、ポーカーフェイスもうまくなった。
「アハトが知らない小娘と一緒に仲睦ましく歩いていたのよ!?これはどういうことなの!?」
ブランシュの言葉に、教室ないがざわつき始めた。
ちなみに『アハト』とは、アインハイトの愛称だ。
色んなところから、「嘘‥‥」とか、「噂は本当だったんだ」とか聞こえてくる。
おい。噂とはなんだ!気になるだろ!
でも、予想通りだ。夏休み後半には、まったく手紙が届かなくなっていた。
私が全く動揺せずにいる様子に、ブランシュが不振がり始めた。
「どうしたの?ディーオ‥‥‥は!まさか!固まるほどショックだったの?大丈夫よ。私が守ってあげるから」
そう言いながら私を抱きしめるブランシュ。
別にショックなんて受けていない。逆に冷静な判断ができると自信があるほど、落ち着いている。
「‥‥ブランシュ様?」
「ん?どうしましたの?」
数秒たっても離してくれないので、私が声をかけると、ブランシュは、心配そうな顔をして、私の顔を覗き込んできた。
「私は大丈夫ですよ?こうなる事は予想できていましたもの」
私の声は、教室内にとても響いた。
響いたというより、ちょうど生徒達が静まった時だったから、響いてしまったのだ。
私の言葉を聞いた生徒達は、ピタリと動きを止めた。
ブランシュも例外ではなかったのだが、ブランシュはすぐにプルプルと震えだした。
え?そんなにおかしなこと言った?
確かに攻略スピードはおかしいけど、ゲーム 内容どおり進んでるし、こうなる事は予想内だ。
あとは婚約解消をするのが、早いか遅いかの問題だ。
いじめはしていないから、国外追放とかは、ない方で見て大丈夫だと思う。
あとの問題といえば、王族に婚約解消されたら、もう結婚できない可能性が出てくることだが、それはできないならできないでいいと思っている。
「‥‥ディーオ‥‥‥あなたって人は‥‥」
「?はい。どうされました?」
私はずっと下を向いて震えているブランシュが、だんだん心配になってきたので、したから覗き込んでみた。
「あなたって人は‥‥‥なんていい子なの~!!??私が貰ってあげたいくらいだわぁあぁぁぁあ!!」
「グェ!」
おもいっきりブランシュに抱きつかれました。
ブランシュのお胸はデカいので、窒息死しそうです。
あれ?おかしいな~。ディーオのお胸も前世の私よりはかなりデカ目だと思うけど‥‥。
あれ?おかしいな?目から汗が出てきたぞ♪
「ぷは!‥‥ブ、ブランシュ様?離してください」
私はブランシュのお胸から逃げようと、必死に上を向き、ブランシュに離してくれるように頼んだ。
だが、逆効果みたいでした。
「は!‥‥ディーオ!なんて顔をするの!そんな顔誰にも見せられないわ!というか、私以外に見せてはダメよ!」
そう言って、先程以上に力を込められて、抱きつかれました。
ヤバい。冗談抜きで窒息死しそうです!私の人生ーーディーオの人生だけどーー、死んだ原因は、ブランシュ胸の窒息死ですか!?お胸って、凶器になるってホントだったんですね。
私は必死にもがいたが、全然離れてくれないブランシュ。
それもそのはずだ。ブランシュは、力のいる武術にたけている。だけど、ディーオは力のいらない魔法にたけている。
どんなに頑張っても筋肉力量が違うから無理だ。魔法を使って離してもいいけど、王族に魔法を向けるなんて、反逆行為だからできない。
ちくしょー!ディーオはなんで鍛えてなかったの!?令嬢たるもの、並以上の筋肉をつけといてよ!!
‥‥ごめんなさい。令嬢たるもの、筋肉は必要ないですね。
でも、今は本当にヤバい。死にそう。絶対に顔色が青いよ。だんだん意識が朦朧としてきたしね!?
私が限界をむかえそうになっているときに、奇跡が起きた。
「ん?なにか騒がしくなってきましたわね?」
階段がある方の廊下が、騒がしくなってきたのだ。
そちら側に気を取られたブランシュは、腕の力が弱まった。私はそこを見逃さず、ブランシュの腕の中から逃げた。
「ハァ、ハァ‥‥」
息が上がりきっていて、まともに息が吸えない。でも、周りの様子を伺う余裕は出来た。
教室の出入口で、侯爵令嬢と王族が騒いでいたのだ。他の国の生徒もいる中、そんなところを見せてしまったから、どんな反応をされているか気になってしまう。
私は息を整えながら、周りの様子を見ると、ほとんどの人が私に暖かい目を向けていた。所々に、涙目で見てくる人もいる。
なぜに?私は暖かい目をされるようなことをした?
私はひと通り様子を確認して、ブランシュの顔を見ると、ブランシュは、令嬢らしからぬ顔をしていた。
ハッキリ言おう。鬼が見える。背後に鬼が見えるのだ。
誰が見ても怖がる顔だ。下手すると、悪役令嬢のディーオが怒った時より怖いと思う!うん!これマジで!
声をかけていいのか迷ったが、かけてみることにした。
「‥‥あの、ブランシュ様?」
「‥‥‥よく私の前に現れることができますわね」
ブランシュは、私の声が聞こえていないのか、階段側廊下を見ながら、普段より数段低い声で言い放った。
私はつられてそちらを向いたが、見なければよかった。
だって、そこにいたのは‥‥‥。
「姉上どうされました?それと、私が私の教室に来たら、姉上がいたのです。姉上の前に現れようとしたわけではありません」
アインハイト・ロワ・プロテッツィオーネ本人がいたんだもの。
私の現婚約者で攻略対象。プロテッツィオーネ王国の第1王子のアインハイト。
他の攻略対象と主人公のアンジェを引き連れて、そこにいたんだもの。
3
お気に入りに追加
2,058
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
悪役令嬢は婚約破棄したいのに王子から溺愛されています。
白雪みなと
恋愛
この世界は乙女ゲームであると気づいた悪役令嬢ポジションのクリスタル・フェアリィ。
筋書き通りにやらないとどうなるか分かったもんじゃない。それに、貴族社会で生きていける気もしない。
ということで、悪役令嬢として候補に嫌われ、国外追放されるよう頑張るのだったが……。
王子さま、なぜ私を溺愛してらっしゃるのですか?
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
悪役令嬢、第四王子と結婚します!
水魔沙希
恋愛
私・フローディア・フランソワーズには前世の記憶があります。定番の乙女ゲームの悪役転生というものです。私に残された道はただ一つ。破滅フラグを立てない事!それには、手っ取り早く同じく悪役キャラになってしまう第四王子を何とかして、私の手中にして、シナリオブレイクします!
小説家になろう様にも、書き起こしております。
異世界転生して悪役令嬢になったけど、元人格がワガママ過ぎて破滅回避できません!
柴野
恋愛
事故死し、妹が好んでいたweb小説の世界に転生してしまった主人公の愛。
転生先は悪役令嬢アイリーン・ライセット。妹から聞いた情報では、悪役令嬢には破滅が待っていて、それを回避するべく奔走するのがお決まりらしいのだが……。
「何よあんた、わたくしの体に勝手に入ってきて! これはわたくしの体よ、さっさと出ていきなさい!」
「破滅? そんなの知らないわ。わたくしこそが王妃になるに相応しい者なのよ!」
「完璧な淑女になるだなんて御免被るわ。わたくしはわたくしのやりたいようにするんだから!」
転生先の元人格である本当のアイリーンが邪魔してきて、破滅回避がままならないのだった。
同じ体に共存することになった愛とアイリーンの物語。
※第十九回書き出し祭りに参加した話を連載化したものです。
※小説家になろう、カクヨムで重複投稿しています。
悪役令嬢エリザベート物語
kirara
ファンタジー
私の名前はエリザベート・ノイズ
公爵令嬢である。
前世の名前は横川禮子。大学を卒業して入った企業でOLをしていたが、ある日の帰宅時に赤信号を無視してスクランブル交差点に飛び込んできた大型トラックとぶつかりそうになって。それからどうなったのだろう。気が付いた時には私は別の世界に転生していた。
ここは乙女ゲームの世界だ。そして私は悪役令嬢に生まれかわった。そのことを5歳の誕生パーティーの夜に知るのだった。
父はアフレイド・ノイズ公爵。
ノイズ公爵家の家長であり王国の重鎮。
魔法騎士団の総団長でもある。
母はマーガレット。
隣国アミルダ王国の第2王女。隣国の聖女の娘でもある。
兄の名前はリアム。
前世の記憶にある「乙女ゲーム」の中のエリザベート・ノイズは、王都学園の卒業パーティで、ウィリアム王太子殿下に真実の愛を見つけたと婚約を破棄され、身に覚えのない罪をきせられて国外に追放される。
そして、国境の手前で何者かに事故にみせかけて殺害されてしまうのだ。
王太子と婚約なんてするものか。
国外追放になどなるものか。
乙女ゲームの中では一人ぼっちだったエリザベート。
私は人生をあきらめない。
エリザベート・ノイズの二回目の人生が始まった。
⭐️第16回 ファンタジー小説大賞参加中です。応援してくれると嬉しいです
公爵令嬢は薬師を目指す~悪役令嬢ってなんですの?~【短編版】
ゆうの
ファンタジー
公爵令嬢、ミネルヴァ・メディシスは時折夢に見る。「治癒の神力を授かることができなかった落ちこぼれのミネルヴァ・メディシス」が、婚約者である第一王子殿下と恋に落ちた男爵令嬢に毒を盛り、断罪される夢を。
――しかし、夢から覚めたミネルヴァは、そのたびに、思うのだ。「医者の家系《メディシス》に生まれた自分がよりによって誰かに毒を盛るなんて真似をするはずがないのに」と。
これは、「治癒の神力」を授かれなかったミネルヴァが、それでもメディシスの人間たろうと努力した、その先の話。
※ 様子見で(一応)短編として投稿します。反響次第では長編化しようかと(「その後」を含めて書きたいエピソードは山ほどある)。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる