20 / 41
小等部
クラス別にしてください!
しおりを挟む
今日は班決め。
先生達の配慮で、クラス別での班決めではなく、他のクラスとも一緒の班になれる。
それは私も嬉しかった。他のクラスには、私の習い事の友達がたくさんいる。
攻略対象と一緒の班にならなくていいから、平和的に修学旅行ができるのだ。
私は喜んだ!とても嬉しかった!
でも、間違いだったんだ。
「あなたは弘輝様にふさわしくありませんわ!」
「はぁ!?あんたの方こそふさわしくないわよ!」
「何よ!弘輝くんは私の班に入るの!」
はい。これ弘輝の取り合いね?
前言ってなかったけど、小等部になってから、今学校にいる攻略対象には、ファンクラブができていた。
ファンクラブのもっとうは、弘輝のファンクラブなら、弘輝の関わることへの、抜け駆けをせずに、気づかれない程度に影からサポートする!だ。
今は、そのファンクラブに入っている子が、抜け駆けして弘輝と一緒の班になろうとしてこうなった。
まだあるよ?
「あなた真士の手を離してよ!私が先に約束してたのよ!?」
「何を言っているのかしら!?真士くんは、私と一緒の班よ!」
「あなた達!真士様の暮らしを邪魔しているわね!?そんなことするなら、真士様は私達の班に入れます!」
「「はぁ!?」」
こちらは真士の取り合い。
真士は、ファンクラブに入っていない子と入っている子が言い争っています。
こいつ、どんだけ女をたぶらかしてるんだよ。
他にも攻略対象の取り合いはあるけど、私と同じクラスの奴はこれだけ。
男子攻略対象の方は‥‥ね?
え?女子の攻略対象?
いや~なんというか~。
‥‥決闘が始まりそうなんだよ。
「お前!俺の心音に何をする!」
「はっ!誰がお前心音様だと!?心音様は神!そう女神なのだ!そのようなお方に、お前は無礼だぞ!」
「心音が女神なのは認める!だが、お前達のものでもない!」
「なにお~!?」
「ヤるか~!?」
はい。これが心音のファンクラブの人とそうじゃない人の、言い争い。
心音は、『女神』に登りつめていた。
なんかそのうち決闘おきそうだよ。
一度でいいから私も経験してみたくなるよ。こんなふうに、取り合って欲しいかも。
‥‥‥やっぱいいや。そうなったらなったでめんどくさそう。
ん?取り合いさせてる本人達は、どうしたか?
それはね?
「お前は、あの女子共の班に入ればいいだろ!」
「そういうお前こそ入ってくればどうだ?俺は蘭夜と一緒の班の方がいいから、あいつらとはパス」
「もう!蘭夜ちゃんは、私と一緒の班なの!」
これが本人達。何故か私の班に入りたがっている。
いや、確かにね?私の班は、何故かイケメンの先生と美女の先生が、絶対につくようで、多分その先生と一緒にまわりたいからだと思うけど‥‥。
「はぁー。疲れる」
「どうしたんだ?大友」
【徳崎 瞬】男
茶色めの黒髪で、瞳はすんだ蒼。肌は健康な色をしている。
輝の方の攻略対象で、[先生枠]。
将弥の方では、美智瑠の幼馴染で、[ライバル役]だ。
今は、先生の研修中だ。
本当は高校教師の研修中だが、今回は私達の修学旅行についけ来ることになった。
私は廊下ですれ違ったら挨拶する程度だったが、私の班と決まってからは、何かと気にかけてくれる、優しい先生だ。
「具合でも悪いの?大友さん」
【田所 美智瑠】女
少し薄目の金髪で、瞳は透き通るような灰色だ。肌は白くて、健康的とは少し違うような肌色だ。
輝の方では、瞬を取り合う悪役幼馴染だ。
将弥の方では、攻略対象で、[先生枠]だ。
こちらも研修中で、廊下ですれ違ったら挨拶する程度だったが、一緒の班だと知った時から、私を気にかけて‥‥ていうか、実の妹みたいに接してくる。
「あ、先生方。はぁー。どうしたもこうしたも、クラス別にしてないから、この混雑ようです」
「「ああー。そういうこと~」」
なんか納得してるよ。
もしかして、予想していたのかもしれない。
でも、予想していたのなら、他のクラスとの班決め可能に、意義を唱えてほしかった。
それを2人に言うと、困った顔をした。
「えっとね?私達は研修中の身であって‥‥ね?」
「こういうのに、意義を唱えられないんだよ‥‥‥大友ならわかるだろ?」
2人の説明に、私は納得した。
「はぁー。他の先生方は、なんで止めなかったんですか?予想できたでしょうに」
「ああ~‥‥これは大人のわがままって言うか‥‥‥」
「本当にごめんなさいね?」
美智瑠さんが謝ってきたので、私は2人を問い詰めるのをやめた。
「でも‥‥ね?これ大参事だよ。はぁー」
もう今日何度目かのため息をついた。
先生達の配慮で、クラス別での班決めではなく、他のクラスとも一緒の班になれる。
それは私も嬉しかった。他のクラスには、私の習い事の友達がたくさんいる。
攻略対象と一緒の班にならなくていいから、平和的に修学旅行ができるのだ。
私は喜んだ!とても嬉しかった!
でも、間違いだったんだ。
「あなたは弘輝様にふさわしくありませんわ!」
「はぁ!?あんたの方こそふさわしくないわよ!」
「何よ!弘輝くんは私の班に入るの!」
はい。これ弘輝の取り合いね?
前言ってなかったけど、小等部になってから、今学校にいる攻略対象には、ファンクラブができていた。
ファンクラブのもっとうは、弘輝のファンクラブなら、弘輝の関わることへの、抜け駆けをせずに、気づかれない程度に影からサポートする!だ。
今は、そのファンクラブに入っている子が、抜け駆けして弘輝と一緒の班になろうとしてこうなった。
まだあるよ?
「あなた真士の手を離してよ!私が先に約束してたのよ!?」
「何を言っているのかしら!?真士くんは、私と一緒の班よ!」
「あなた達!真士様の暮らしを邪魔しているわね!?そんなことするなら、真士様は私達の班に入れます!」
「「はぁ!?」」
こちらは真士の取り合い。
真士は、ファンクラブに入っていない子と入っている子が言い争っています。
こいつ、どんだけ女をたぶらかしてるんだよ。
他にも攻略対象の取り合いはあるけど、私と同じクラスの奴はこれだけ。
男子攻略対象の方は‥‥ね?
え?女子の攻略対象?
いや~なんというか~。
‥‥決闘が始まりそうなんだよ。
「お前!俺の心音に何をする!」
「はっ!誰がお前心音様だと!?心音様は神!そう女神なのだ!そのようなお方に、お前は無礼だぞ!」
「心音が女神なのは認める!だが、お前達のものでもない!」
「なにお~!?」
「ヤるか~!?」
はい。これが心音のファンクラブの人とそうじゃない人の、言い争い。
心音は、『女神』に登りつめていた。
なんかそのうち決闘おきそうだよ。
一度でいいから私も経験してみたくなるよ。こんなふうに、取り合って欲しいかも。
‥‥‥やっぱいいや。そうなったらなったでめんどくさそう。
ん?取り合いさせてる本人達は、どうしたか?
それはね?
「お前は、あの女子共の班に入ればいいだろ!」
「そういうお前こそ入ってくればどうだ?俺は蘭夜と一緒の班の方がいいから、あいつらとはパス」
「もう!蘭夜ちゃんは、私と一緒の班なの!」
これが本人達。何故か私の班に入りたがっている。
いや、確かにね?私の班は、何故かイケメンの先生と美女の先生が、絶対につくようで、多分その先生と一緒にまわりたいからだと思うけど‥‥。
「はぁー。疲れる」
「どうしたんだ?大友」
【徳崎 瞬】男
茶色めの黒髪で、瞳はすんだ蒼。肌は健康な色をしている。
輝の方の攻略対象で、[先生枠]。
将弥の方では、美智瑠の幼馴染で、[ライバル役]だ。
今は、先生の研修中だ。
本当は高校教師の研修中だが、今回は私達の修学旅行についけ来ることになった。
私は廊下ですれ違ったら挨拶する程度だったが、私の班と決まってからは、何かと気にかけてくれる、優しい先生だ。
「具合でも悪いの?大友さん」
【田所 美智瑠】女
少し薄目の金髪で、瞳は透き通るような灰色だ。肌は白くて、健康的とは少し違うような肌色だ。
輝の方では、瞬を取り合う悪役幼馴染だ。
将弥の方では、攻略対象で、[先生枠]だ。
こちらも研修中で、廊下ですれ違ったら挨拶する程度だったが、一緒の班だと知った時から、私を気にかけて‥‥ていうか、実の妹みたいに接してくる。
「あ、先生方。はぁー。どうしたもこうしたも、クラス別にしてないから、この混雑ようです」
「「ああー。そういうこと~」」
なんか納得してるよ。
もしかして、予想していたのかもしれない。
でも、予想していたのなら、他のクラスとの班決め可能に、意義を唱えてほしかった。
それを2人に言うと、困った顔をした。
「えっとね?私達は研修中の身であって‥‥ね?」
「こういうのに、意義を唱えられないんだよ‥‥‥大友ならわかるだろ?」
2人の説明に、私は納得した。
「はぁー。他の先生方は、なんで止めなかったんですか?予想できたでしょうに」
「ああ~‥‥これは大人のわがままって言うか‥‥‥」
「本当にごめんなさいね?」
美智瑠さんが謝ってきたので、私は2人を問い詰めるのをやめた。
「でも‥‥ね?これ大参事だよ。はぁー」
もう今日何度目かのため息をついた。
0
お気に入りに追加
448
あなたにおすすめの小説
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。
乙女ゲームに転生したらしい私の人生は全くの無関係な筈なのに何故か無自覚に巻き込まれる運命らしい〜乙ゲーやった事ないんですが大丈夫でしょうか〜
ひろのひまり
恋愛
生まれ変わったらそこは異世界だった。
沢山の魔力に助けられ生まれてこれた主人公リリィ。彼女がこれから生きる世界は所謂乙女ゲームと呼ばれるファンタジーな世界である。
だが、彼女はそんな情報を知るよしもなく、ただ普通に過ごしているだけだった。が、何故か無関係なはずなのに乙女ゲーム関係者達、攻略対象者、悪役令嬢等を無自覚に誑かせて関わってしまうというお話です。
モブなのに魔法チート。
転生者なのにモブのド素人。
ゲームの始まりまでに時間がかかると思います。
異世界転生書いてみたくて書いてみました。
投稿はゆっくりになると思います。
本当のタイトルは
乙女ゲームに転生したらしい私の人生は全くの無関係な筈なのに何故か無自覚に巻き込まれる運命らしい〜乙女ゲーやった事ないんですが大丈夫でしょうか?〜
文字数オーバーで少しだけ変えています。
なろう様、ツギクル様にも掲載しています。
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
悪役令嬢に転生したので、やりたい放題やって派手に散るつもりでしたが、なぜか溺愛されています
平山和人
恋愛
伯爵令嬢であるオフィーリアは、ある日、前世の記憶を思い出す、前世の自分は平凡なOLでトラックに轢かれて死んだことを。
自分が転生したのは散財が趣味の悪役令嬢で、王太子と婚約破棄の上、断罪される運命にある。オフィーリアは運命を受け入れ、どうせ断罪されるなら好きに生きようとするが、なぜか周囲から溺愛されてしまう。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
悪役令嬢は頑張らない 〜破滅フラグしかない悪役令嬢になりましたが、まぁなるようになるでしょう〜
弥生 真由
恋愛
料理が好きでのんびり屋。何をするにもマイペース。そんな良くも悪くも揺らがない少女、
陽菜は親友と共に事故にあい、次に目覚めたら乙女ゲームの悪役令嬢になっていた。
この悪役令嬢、ふわふわの銀髪に瑠璃色の垂れ目で天使と見紛う美少女だが中身がまぁとんでも無い悪女で、どのキャラのシナリオでも大罪を犯してもれなくこの世からご退場となる典型的なやられ役であった。
そんな絶望的な未来を前に、陽菜はひと言。
「お腹が空きましたねぇ」
腹が減っては生きてはいけぬ。逆にお腹がいっぱいならば、まぁ大抵のことはなんとかなるさ。大丈夫。
生まれ変わろうがその転生先が悪役令嬢だろうが、陽菜のすることは変わらない。
シナリオ改変?婚約回避?そんなことには興味なし。転生悪役令嬢は、今日もご飯を作ります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる