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小等部
主人公の誕生
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はい。こんにちは!
あれからかれこれ2年だったよ!
え?飛んだって?そんなの気にしない!
そうそう、双子主人公産まれたんだよ!?
その時の事は、明桜さんがとても恥ずかしかったと言っておこう。
落ち着きがなくて、看護婦に注意されていた。
え?その時のことを詳しく言ってほしいって?しょうがない。教えて差し上げよう!
そう、それはある晴れた日だった‥‥‥
ちょいそこの方帰らないで!分かった。分かったよ。ちゃんと話すから帰らないで!
コホン。
私がまだ1歳と4ヶ月だったかな?
璃緒さんが入院していた病院から、破水の知らせが来た。
私と明桜さんは、急いで病院まで行った。
「ああー大丈夫かな!?璃緒は大丈夫かな!?ねぇ蘭夜!」
「パーパ!」
『そんなこと私に聞かれても分かるか!』という気持ちをこめて、明桜さんの顔を、私が今出せる本気の力で叩く。
だけど、やっぱり力が弱くて、ペチペチという音しか出なかった。
「蘭夜!もしかして僕に大丈夫って言いたいの?ありがとう~!」
せいだいな勘違いをして私に抱きついた明桜さん。
悔しい!大きくなったら、明桜さんをギャフンと言わせれるような力を手に入れてやる!
そう私は心に決めた。
病院についてからも、明桜さんはずっと落ち着きがない。見てるこっちが恥ずかしかった。
看護婦に注意されていたり時々しゃがんでいたり。
おい。まさかと思うが私の時もそうだったのか?ちょっと‥‥いや、かなり引くぞ。
「蘭夜~‥‥どうしよう‥‥‥トイレに行きたくなっちゃった!」
「あ?」
何言ってんだこいつっと危ない。明桜さん何言ってんの?行きたければ行けばいい。
そう思いながら、顔を明桜さんから見られないようにそっぽを向く。
皆さん。分かります?この恥ずかしさ!
例えるなら、遊園地に親と一緒に来たら、私より親の方が楽しがっていて、周りからクスクス笑いをされている気分だよ?
あ、また注意されてるよ。
「「おぎゃー!おぎゃー!」」
しばらくして、赤ちゃんの声が治療室から聞こえてきた。
「っ!璃緒!」
明桜さんは、私を置き去りにして部屋に入ってしまった。
おい!待ってよ!私も赤ちゃん見たいのに!
置いてかれた私はただ呆然とするしかなかった。
「あら?もしかして、大友さんのお子さん?」
「あ、あーう」
明桜さんが入っていった部屋から出てきた女性が私を見つけてけれた。
私はそうですと言えないけど、喋って肯定する。
すると、女性は私に微笑んでから、私を璃緒さんの所まで連れてってくれた。
中では明桜さんが赤ちゃんを見て目を輝かせていた。
「あら?‥‥蘭夜ちゃん?」
璃緒さんは、汗まみれだったが、それさえも綺麗に見えて、とっても羨ましく思った。
「来てたのね?‥‥おいで」
「あう、マーマ」
私は璃緒さんの方へ手を伸ばし、璃緒さんの方へ行く。
「あ、蘭夜!この子達がお前の弟と妹だぞ~?見せてあげるからおいで?」
そう言って、こちらに手を伸ばす明桜さん。私は思いっきりその手を叩いて拒絶する。
さっき私を置いていった人の手を借りるつもりはない!
明桜さんは、驚いた顔をして、それから泣きそうな顔をし始めた。
「ら、蘭夜~!何に怒ってるんだい?俺がなにかした?」
「あう!」
私はそっぽを向く。
こいつ、覚えていないだと!?さっきした私への侮辱を!許さん!
「ら、蘭夜~!!許して~」
「あらあら」
私は明桜さんを無視して、璃緒さんに引っ付く。
赤ちゃんも気になるが、これからは璃緒さんは赤ちゃんにかかりっきりになるだろうから、今からお母さん成分を補給しておくのだ!
はい。これが双子主人公が生まれた時の事だよ?
もう疲れてね~大変だったよ。
そうそう。赤ちゃんが生まれたからって、璃緒さん達は、私に構わなくなることはなかった。
逆に赤ちゃんが生まれてから、自分たちに甘えてこなくなった私に対して、とっても構ってきたぐらいだ。
‥‥‥とにかく明桜さんがウザかった!っと言うことだけは言っておこうか。
あれからかれこれ2年だったよ!
え?飛んだって?そんなの気にしない!
そうそう、双子主人公産まれたんだよ!?
その時の事は、明桜さんがとても恥ずかしかったと言っておこう。
落ち着きがなくて、看護婦に注意されていた。
え?その時のことを詳しく言ってほしいって?しょうがない。教えて差し上げよう!
そう、それはある晴れた日だった‥‥‥
ちょいそこの方帰らないで!分かった。分かったよ。ちゃんと話すから帰らないで!
コホン。
私がまだ1歳と4ヶ月だったかな?
璃緒さんが入院していた病院から、破水の知らせが来た。
私と明桜さんは、急いで病院まで行った。
「ああー大丈夫かな!?璃緒は大丈夫かな!?ねぇ蘭夜!」
「パーパ!」
『そんなこと私に聞かれても分かるか!』という気持ちをこめて、明桜さんの顔を、私が今出せる本気の力で叩く。
だけど、やっぱり力が弱くて、ペチペチという音しか出なかった。
「蘭夜!もしかして僕に大丈夫って言いたいの?ありがとう~!」
せいだいな勘違いをして私に抱きついた明桜さん。
悔しい!大きくなったら、明桜さんをギャフンと言わせれるような力を手に入れてやる!
そう私は心に決めた。
病院についてからも、明桜さんはずっと落ち着きがない。見てるこっちが恥ずかしかった。
看護婦に注意されていたり時々しゃがんでいたり。
おい。まさかと思うが私の時もそうだったのか?ちょっと‥‥いや、かなり引くぞ。
「蘭夜~‥‥どうしよう‥‥‥トイレに行きたくなっちゃった!」
「あ?」
何言ってんだこいつっと危ない。明桜さん何言ってんの?行きたければ行けばいい。
そう思いながら、顔を明桜さんから見られないようにそっぽを向く。
皆さん。分かります?この恥ずかしさ!
例えるなら、遊園地に親と一緒に来たら、私より親の方が楽しがっていて、周りからクスクス笑いをされている気分だよ?
あ、また注意されてるよ。
「「おぎゃー!おぎゃー!」」
しばらくして、赤ちゃんの声が治療室から聞こえてきた。
「っ!璃緒!」
明桜さんは、私を置き去りにして部屋に入ってしまった。
おい!待ってよ!私も赤ちゃん見たいのに!
置いてかれた私はただ呆然とするしかなかった。
「あら?もしかして、大友さんのお子さん?」
「あ、あーう」
明桜さんが入っていった部屋から出てきた女性が私を見つけてけれた。
私はそうですと言えないけど、喋って肯定する。
すると、女性は私に微笑んでから、私を璃緒さんの所まで連れてってくれた。
中では明桜さんが赤ちゃんを見て目を輝かせていた。
「あら?‥‥蘭夜ちゃん?」
璃緒さんは、汗まみれだったが、それさえも綺麗に見えて、とっても羨ましく思った。
「来てたのね?‥‥おいで」
「あう、マーマ」
私は璃緒さんの方へ手を伸ばし、璃緒さんの方へ行く。
「あ、蘭夜!この子達がお前の弟と妹だぞ~?見せてあげるからおいで?」
そう言って、こちらに手を伸ばす明桜さん。私は思いっきりその手を叩いて拒絶する。
さっき私を置いていった人の手を借りるつもりはない!
明桜さんは、驚いた顔をして、それから泣きそうな顔をし始めた。
「ら、蘭夜~!何に怒ってるんだい?俺がなにかした?」
「あう!」
私はそっぽを向く。
こいつ、覚えていないだと!?さっきした私への侮辱を!許さん!
「ら、蘭夜~!!許して~」
「あらあら」
私は明桜さんを無視して、璃緒さんに引っ付く。
赤ちゃんも気になるが、これからは璃緒さんは赤ちゃんにかかりっきりになるだろうから、今からお母さん成分を補給しておくのだ!
はい。これが双子主人公が生まれた時の事だよ?
もう疲れてね~大変だったよ。
そうそう。赤ちゃんが生まれたからって、璃緒さん達は、私に構わなくなることはなかった。
逆に赤ちゃんが生まれてから、自分たちに甘えてこなくなった私に対して、とっても構ってきたぐらいだ。
‥‥‥とにかく明桜さんがウザかった!っと言うことだけは言っておこうか。
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