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中等部
新たな攻略対象
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私が食堂から出て次に向かったのは、中庭にある植物園だ。
植物園は中高等部の生徒両方が使用でき、その中心には、生徒が休める用の小さな建物がある。その中には世にゆう人をダメにするソファーが存在しており、お茶会ができそうな程の設備があった。
いつからあるのかは分からないが、私がこの場所を見つけた時には既に存在していた。無駄にプライドの高い金持ちが集まったこの学校に、こんなソファーがあるのはとても不思議で少し調べてみた。すると、植物園には滅多に人が来ないので、誰が置いたのか直ぐに分かった。
「あら、笹浪様。今日もいらっしゃったのね」
「‥‥‥ああ」
こちらをチラッと見てから手元の本に視線を戻すのは、このゲームの攻略対象だ。
【笹浪・シェーア】男
髪色は緑。瞳は黄緑。
肌は陶器のように白く透き通っている。ハーフ。
輝の攻略対象で[クール枠]と[ツンデレ枠]。
将弥の方では特に何もない。
少し長めの髪を鬱陶しげにしながらも切ろうとしない。
身長は175。歳は蘭夜よりも1個上。
無愛想で誰も近づけないというようなオーラを絶えず放っている。
でも、実際はとても分かりにくいだけで、よく見ると嬉しい時は耳がピクピクと動き、悲しい時は手で髪の毛を耳にかける。
この情報を知っているため、初めてここであった時はとてもびっくりした。本当に誰も近づくなオーラを出していたのだ。
私も初めてあった時に少し後ろに下がってしまった。それを見た瞬間のシェーアの顔は忘れない。何かを諦めたような悲しい瞳と全く動かない表情。それでも手だけは正直で、「早くどこかにいけ」と言っていながらも手は髪を耳にかけていた。
あの時は心底ゲームの情報を覚えてることに感謝した。もし覚えていなかったら、すぐさまその場から逃げ出していたと思う。
「隣、よろしくて?」
「‥‥‥」
私がシェーアの隣にある緑色の人をダメにするソファーに座っていいか聞くと、シェーアは無言でこちらを睨みつけてきた。だが、耳がピクピクと動いるのが見えたので、嬉しいのがバレバレだ。
「失礼しますわ」
「‥‥‥いいとは言っていない」
「あら、そうだったかしら?」
強がっているが、お耳がピクピクと動いているので、私はとぼけてそのままソファーに座り、持ってきたカバンから本を取り出し読み始める。
「‥‥‥‥」
「‥‥‥‥」
しばらくの間沈黙がその場に流れた。
私は本のキリのいいところで読むのをやめ、本から目線を上げてシェーアを見てみる。
(髪を耳にかけていらっしゃる)
髪が別に耳から落ちてきている訳でもないのに、耳に髪をかけているシェーアが私の目に入った。
「‥‥はぁー」
「っ‥‥‥」
私のため息に驚いたのか、体をビクつかせたシェーアから私は目線を外し、本を持ってきたカバンに戻し、ソファーから立ち上がりお茶っ葉とお菓子がある棚に近づく。
「少し喉がかわいてしまいましたわね‥‥‥どのお茶を飲みましょうか」
少し大きめの声でそう言うのは、シェーアに「怒って立ち上がったんじゃないよー」と知らせるためだ。こうでもしないと、シェーアは何か勘違いをしそうなためだ。
さて、私はシェーアの情報を知っている。という事は、好みまでバッチリ知っているという事だ。
「‥‥あ、アッサム」
「っ!」
私が紅茶の種類を言った途端、息を呑む音が後ろから聞こえてきた。チラッとシェーアの方を見ると、耳がピクピクとこれでもかと動いている。
そう。シェーアは紅茶の中でも『アッサム』が大好きなのだ。私が初めてこれを飲んだ時、渋さと苦さで飲めなかったのでミルクを混ぜて飲んだが、シェーアはアッサムをストレートで飲む怖いやつだ。
確か、この前アッサムがきれたのでここにはアッサムがなかったはずだが、シェーアが足したのだろうか。
アッサムの茶葉とそれに合うお菓子・ショートケーキを棚から出し、机に並べる。
「あら、どうしましょう。多く入れすぎましたわ。この量を私一人か飲むなんて出来ませんね‥‥‥」
ここでチラッとシェーアを見ると、興味無さそうに本を目線を落としているが、こちらをチラチラと見ているのと耳が動いていることから、何やら期待しているようだ。
自分からは決して声をかけないシェーア。しょうがない。今日も私が声をかけよう。
「笹波様?今日も量を間違えてしまいましたの。一緒にいかがですか?」
「‥‥またか。勿体ないことをするな」
文句を言いつつも、本を閉じてテーブルへと移動するシェーアの耳は、わかりやすくピクピクと動いている。
「ふふふ」
シェーアにバレないように笑い、自身もテーブルにつく。
「今日はアッサムですわ。お口に合えばよろしいのですが」
「‥‥‥まぁまぁだな」
‥‥せっかく入れたのにこの反応。
まぁ、私はこの「まぁまぁ」がシェーアの中の最大の褒め言葉なのを知っているので、ここで「せっかく入れたのにあんまりだ!」とか「その反応し失礼すぎる!」などの反応はしない。ただニコニコと笑って自分の分のお茶を飲む。
‥‥‥‥まぁ、少しはムカッと来るけどね。
「そう言えば、今日はどんな本をお読みになっていらっしゃるの?」
「‥‥‥」
無言で本を私に差し出してきたシェーアから本を受け取り、表紙を見る。
「‥‥何語‥ですか?」
表紙にはこれまで見た事がない言葉が書かれていた。
勘違いしないで欲しい。これでも英才教育を、全てクリアしており、学年でも一二を争う位には頭がいい。外国語は英語はもちろん、フランス語・中国語・ロシア語・ドイツ語。それにイタリア語を習得している。今はデンマーク語に挑戦中だ。
そんな私がわからない言葉。絶対にどこか聞いたことも無い言葉だ。
「‥‥‥」
「‥‥‥‥インドネシアの言葉だ。″Bintang fajar″意味は、『夜明けの明星』だったか?」
答えを聞きたくてジーッとシェーアを見れば、目線を合わせてはくれないが、答えてくれた。
「‥‥インドネシア‥‥‥『夜明けの明星』」
私は本を開いて中身を見る。所々に挿絵があり、その絵はどこか日本で言う童話の絵のような感じがした。
「‥‥もういいか?」
「あ、はい。ありがとうごいました」
本をシェーアに返してお茶を飲む。
インドネシア‥‥インドネシア語か。今やってるデンマーク語をマスターしたら挑戦してみよう。
「あ、そろそろ時間ですわね」
時計を見ると、あと10分ぐらいで次の授業が始まる時間だ。
「私は先に失礼しますわ」
「‥‥ああ」
こちらを見ずに声だけ返してくれるシェーア。
私は彼がこの植物園から出るところを見たことがない。前回、一時間だけ先生に嘘をついて授業をサボり、いつシェーアが植物園から出ていくか見張っていたが、出てくることは無かった。
「もしかして、授業に出てない?」
教室のドアに手をかけたところで、その答えにたどり着いた。が、もしそうだとしても、多分私がどうこう出来ることではないので気づか振りをすることに決めた。
「おかえりなさいませ。大友様」×取り巻き
「ただ今戻りましたわ。皆様」
さあ、午後も頑張りましょうか。
植物園は中高等部の生徒両方が使用でき、その中心には、生徒が休める用の小さな建物がある。その中には世にゆう人をダメにするソファーが存在しており、お茶会ができそうな程の設備があった。
いつからあるのかは分からないが、私がこの場所を見つけた時には既に存在していた。無駄にプライドの高い金持ちが集まったこの学校に、こんなソファーがあるのはとても不思議で少し調べてみた。すると、植物園には滅多に人が来ないので、誰が置いたのか直ぐに分かった。
「あら、笹浪様。今日もいらっしゃったのね」
「‥‥‥ああ」
こちらをチラッと見てから手元の本に視線を戻すのは、このゲームの攻略対象だ。
【笹浪・シェーア】男
髪色は緑。瞳は黄緑。
肌は陶器のように白く透き通っている。ハーフ。
輝の攻略対象で[クール枠]と[ツンデレ枠]。
将弥の方では特に何もない。
少し長めの髪を鬱陶しげにしながらも切ろうとしない。
身長は175。歳は蘭夜よりも1個上。
無愛想で誰も近づけないというようなオーラを絶えず放っている。
でも、実際はとても分かりにくいだけで、よく見ると嬉しい時は耳がピクピクと動き、悲しい時は手で髪の毛を耳にかける。
この情報を知っているため、初めてここであった時はとてもびっくりした。本当に誰も近づくなオーラを出していたのだ。
私も初めてあった時に少し後ろに下がってしまった。それを見た瞬間のシェーアの顔は忘れない。何かを諦めたような悲しい瞳と全く動かない表情。それでも手だけは正直で、「早くどこかにいけ」と言っていながらも手は髪を耳にかけていた。
あの時は心底ゲームの情報を覚えてることに感謝した。もし覚えていなかったら、すぐさまその場から逃げ出していたと思う。
「隣、よろしくて?」
「‥‥‥」
私がシェーアの隣にある緑色の人をダメにするソファーに座っていいか聞くと、シェーアは無言でこちらを睨みつけてきた。だが、耳がピクピクと動いるのが見えたので、嬉しいのがバレバレだ。
「失礼しますわ」
「‥‥‥いいとは言っていない」
「あら、そうだったかしら?」
強がっているが、お耳がピクピクと動いているので、私はとぼけてそのままソファーに座り、持ってきたカバンから本を取り出し読み始める。
「‥‥‥‥」
「‥‥‥‥」
しばらくの間沈黙がその場に流れた。
私は本のキリのいいところで読むのをやめ、本から目線を上げてシェーアを見てみる。
(髪を耳にかけていらっしゃる)
髪が別に耳から落ちてきている訳でもないのに、耳に髪をかけているシェーアが私の目に入った。
「‥‥はぁー」
「っ‥‥‥」
私のため息に驚いたのか、体をビクつかせたシェーアから私は目線を外し、本を持ってきたカバンに戻し、ソファーから立ち上がりお茶っ葉とお菓子がある棚に近づく。
「少し喉がかわいてしまいましたわね‥‥‥どのお茶を飲みましょうか」
少し大きめの声でそう言うのは、シェーアに「怒って立ち上がったんじゃないよー」と知らせるためだ。こうでもしないと、シェーアは何か勘違いをしそうなためだ。
さて、私はシェーアの情報を知っている。という事は、好みまでバッチリ知っているという事だ。
「‥‥あ、アッサム」
「っ!」
私が紅茶の種類を言った途端、息を呑む音が後ろから聞こえてきた。チラッとシェーアの方を見ると、耳がピクピクとこれでもかと動いている。
そう。シェーアは紅茶の中でも『アッサム』が大好きなのだ。私が初めてこれを飲んだ時、渋さと苦さで飲めなかったのでミルクを混ぜて飲んだが、シェーアはアッサムをストレートで飲む怖いやつだ。
確か、この前アッサムがきれたのでここにはアッサムがなかったはずだが、シェーアが足したのだろうか。
アッサムの茶葉とそれに合うお菓子・ショートケーキを棚から出し、机に並べる。
「あら、どうしましょう。多く入れすぎましたわ。この量を私一人か飲むなんて出来ませんね‥‥‥」
ここでチラッとシェーアを見ると、興味無さそうに本を目線を落としているが、こちらをチラチラと見ているのと耳が動いていることから、何やら期待しているようだ。
自分からは決して声をかけないシェーア。しょうがない。今日も私が声をかけよう。
「笹波様?今日も量を間違えてしまいましたの。一緒にいかがですか?」
「‥‥またか。勿体ないことをするな」
文句を言いつつも、本を閉じてテーブルへと移動するシェーアの耳は、わかりやすくピクピクと動いている。
「ふふふ」
シェーアにバレないように笑い、自身もテーブルにつく。
「今日はアッサムですわ。お口に合えばよろしいのですが」
「‥‥‥まぁまぁだな」
‥‥せっかく入れたのにこの反応。
まぁ、私はこの「まぁまぁ」がシェーアの中の最大の褒め言葉なのを知っているので、ここで「せっかく入れたのにあんまりだ!」とか「その反応し失礼すぎる!」などの反応はしない。ただニコニコと笑って自分の分のお茶を飲む。
‥‥‥‥まぁ、少しはムカッと来るけどね。
「そう言えば、今日はどんな本をお読みになっていらっしゃるの?」
「‥‥‥」
無言で本を私に差し出してきたシェーアから本を受け取り、表紙を見る。
「‥‥何語‥ですか?」
表紙にはこれまで見た事がない言葉が書かれていた。
勘違いしないで欲しい。これでも英才教育を、全てクリアしており、学年でも一二を争う位には頭がいい。外国語は英語はもちろん、フランス語・中国語・ロシア語・ドイツ語。それにイタリア語を習得している。今はデンマーク語に挑戦中だ。
そんな私がわからない言葉。絶対にどこか聞いたことも無い言葉だ。
「‥‥‥」
「‥‥‥‥インドネシアの言葉だ。″Bintang fajar″意味は、『夜明けの明星』だったか?」
答えを聞きたくてジーッとシェーアを見れば、目線を合わせてはくれないが、答えてくれた。
「‥‥インドネシア‥‥‥『夜明けの明星』」
私は本を開いて中身を見る。所々に挿絵があり、その絵はどこか日本で言う童話の絵のような感じがした。
「‥‥もういいか?」
「あ、はい。ありがとうごいました」
本をシェーアに返してお茶を飲む。
インドネシア‥‥インドネシア語か。今やってるデンマーク語をマスターしたら挑戦してみよう。
「あ、そろそろ時間ですわね」
時計を見ると、あと10分ぐらいで次の授業が始まる時間だ。
「私は先に失礼しますわ」
「‥‥ああ」
こちらを見ずに声だけ返してくれるシェーア。
私は彼がこの植物園から出るところを見たことがない。前回、一時間だけ先生に嘘をついて授業をサボり、いつシェーアが植物園から出ていくか見張っていたが、出てくることは無かった。
「もしかして、授業に出てない?」
教室のドアに手をかけたところで、その答えにたどり着いた。が、もしそうだとしても、多分私がどうこう出来ることではないので気づか振りをすることに決めた。
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