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第6章 異世界編 森の国 幻の国
魔女と彼女 2
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「霜原さんに会うとは思ってなかったよー」
魔女リョク、いや森 真里はそう言った。彼女は太陽とは違い何故かとても馴染んでいる。それに、自分がこの世界にいる事に違和感を感じてすら居ない様だった。
そうして真里は続けて言った。
「光が来ると思ってたからさーびっくりだよ」
「光?それって」
「光って、富川 光だよ?この世界に居るの知らなかったの?」
真里は、不思議そうに首を傾げ淡々と言う。その姿は、まるで全てを知ってる魔女そのものだとユキは感じた。
だが、同時にユキは不思議に感じても居た。太陽に思わぬ形でだが、出会い。自身もこの世界に居る理由すら分からないままだと自覚しそれは、太陽も同じだったのだと知った。そして同時にこの世界の事もこの身体の持ち主の事も周りから話を聞かなきゃ分からないのだと自覚した。
雪乃には、この世界でコーローに会ったおかげでユキの事を少しだが知れた。逆に太陽には側に誰も居なかったから自身が何者かも分からないのだ。
そうして、今出会った2人目の転生者はそのどれもを知っている。
真里は、暑くなったのか?それとも姿を隠す理由がそもそも無いのか?深く被って居たフードを脱ぎ、緩やかなウェーブのかかった深緑の長い髪を指先で弄っている。
そして、ユキの顔を間近で見つめる。その瞳は、髪と同じ、いやそれより深い緑色をしていた。
魔女リョク、いや森 真里はそう言った。彼女は太陽とは違い何故かとても馴染んでいる。それに、自分がこの世界にいる事に違和感を感じてすら居ない様だった。
そうして真里は続けて言った。
「光が来ると思ってたからさーびっくりだよ」
「光?それって」
「光って、富川 光だよ?この世界に居るの知らなかったの?」
真里は、不思議そうに首を傾げ淡々と言う。その姿は、まるで全てを知ってる魔女そのものだとユキは感じた。
だが、同時にユキは不思議に感じても居た。太陽に思わぬ形でだが、出会い。自身もこの世界に居る理由すら分からないままだと自覚しそれは、太陽も同じだったのだと知った。そして同時にこの世界の事もこの身体の持ち主の事も周りから話を聞かなきゃ分からないのだと自覚した。
雪乃には、この世界でコーローに会ったおかげでユキの事を少しだが知れた。逆に太陽には側に誰も居なかったから自身が何者かも分からないのだ。
そうして、今出会った2人目の転生者はそのどれもを知っている。
真里は、暑くなったのか?それとも姿を隠す理由がそもそも無いのか?深く被って居たフードを脱ぎ、緩やかなウェーブのかかった深緑の長い髪を指先で弄っている。
そして、ユキの顔を間近で見つめる。その瞳は、髪と同じ、いやそれより深い緑色をしていた。
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