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第4章 異世界編 旅の無力な青年
出発と暑さと旅人 5
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氷の国は、北の最果てに
森の国は、東の奥深い森に
光の国は、全ての中心に
水の国は、西の海に
そして、炎の国は南の灼熱砂漠に
ユキは、氷狼のコーローからそう聞いていた。そして、ユキはまず森の国に向かい森の館に住むリョクに会いに行く事にした。
その為の旅に青年ヨウがそれとなく加わった形になった。
彼は、雪乃とは違い異世界に来てからユキにしか面と向かって会ってはいない。慌てて逃げる。相手が自分に駆け寄って来てその相手を自分が知らなければ焦るし逃げてしまうのは分かりきった事だ。
ヨウは、異世界に来たことすら分かっては居たが分かりたく無いように見えた。
「ユキは、どうして俺を助けてくれたの?放っておいても良かったろうに…」
「ヨウは、一人だったし何となく放って置けなかった。それだけ。」
「そう…か。うん、ありがとう!」
ヨウはそれ以上何も言わない。勿論ユキも何も言わない。
ユキは、確かに放って置けないだけだった。だけど、何となく頭に過った物があったから放って置けなかったのだ。
彼ならきっとヨウを1人にはしないだろうから。日野 太陽。彼ならきっとそうする。
ユキは、ヨウと共に森の国へ向かう。その間、ユキはコーローから教えてもらった魔法の使い方をヨウに教えた。
(これから一人でも大丈夫なように。)
ユキはそう考え動いた。
「…ユキ…君は彼女に…いや…今は」
ヨウの呟きはユキには届かなかった。
森の国は、東の奥深い森に
光の国は、全ての中心に
水の国は、西の海に
そして、炎の国は南の灼熱砂漠に
ユキは、氷狼のコーローからそう聞いていた。そして、ユキはまず森の国に向かい森の館に住むリョクに会いに行く事にした。
その為の旅に青年ヨウがそれとなく加わった形になった。
彼は、雪乃とは違い異世界に来てからユキにしか面と向かって会ってはいない。慌てて逃げる。相手が自分に駆け寄って来てその相手を自分が知らなければ焦るし逃げてしまうのは分かりきった事だ。
ヨウは、異世界に来たことすら分かっては居たが分かりたく無いように見えた。
「ユキは、どうして俺を助けてくれたの?放っておいても良かったろうに…」
「ヨウは、一人だったし何となく放って置けなかった。それだけ。」
「そう…か。うん、ありがとう!」
ヨウはそれ以上何も言わない。勿論ユキも何も言わない。
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彼ならきっとヨウを1人にはしないだろうから。日野 太陽。彼ならきっとそうする。
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(これから一人でも大丈夫なように。)
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ヨウの呟きはユキには届かなかった。
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