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第1章 巻き込まれた社会人
無遅刻、無欠席…だったのに
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俺は、上野 未来。女みたいな名前がコンプレックスの普通の会社員。
25歳の俺は彼女も居ない寂しい生活を毎日のように過ごし、毎日三食レトルトやコンビニのお世話になっている。だらしの無い生活だろ?でも、初めは違った。
実感暮らしでは会社まで距離がある為に会社近くに出来るだけ住もうとアパートを借りた。本当なら駅から通勤しなくても良いくらいの近さが良かったのに、どうやら俺は運が無かった様で会社の近場は駅二つ挟む土地にまで来ないと物件は空いていなかった。
俺は会社に入社してそんなアパートから通勤してから今まで一度も遅刻をした事は無い。
何も持たない地味なキャラの俺にとって一番誇りに思う事が無遅刻無欠席!
ただ、俺だけが凄いと思っているのに対し他からはあまり良いイメージを抱かれては居ない。…俺は会社でも空気みたいな存在だった。
でもそれで良いと思っていた。
誰からも褒められ無くても意識されなくても、俺が俺を褒めて延ばせば良いと思うから。
だけど、そんな俺の小さな自慢はたった一度の遅刻が原因でダメになった。
その日はたまたま、仕事でイライラしていた。夜自宅に着くと飯を食うのも面倒に思いベッドに突っ伏す形を取った。しかし、イライラは募るばかりで寝ようとしてゴロゴロしても寝れず、夜中に急に携帯ゲームをしても消えず…俺は覚えたての酒に逃げた。
20歳超えた頃、酒は飲めたけれど周りが呑まれた様子が頭から離れない為に俺は飲まない選択をした。
なぜなら呑まれた人があまりに無様だったからだ。…本人達には言わないけど。
とにかく、俺はこの日酒を浴びるほど飲んだ。結果呑まれて、翌朝近くまで独り飲み明かした。
そうして起きる現象は言うまでもなく朝起きれなかっただ。
目が覚めのは、9時。
始業時間は、9時。
間に合うも間に合わないも、ピッタリの時間だ。無理に決まっていた。それでも俺は、急いで行けば許してくれる。そう思っていた。だから必死に走って電車に乗ろうと急いで身支度を整えた。
(実質、昨日と同じスーツだし鞄だけど問題無いだろ…ってか問題だらけだし…)
そんな俺が運命に巻き込まれたのはこの後だった…
25歳の俺は彼女も居ない寂しい生活を毎日のように過ごし、毎日三食レトルトやコンビニのお世話になっている。だらしの無い生活だろ?でも、初めは違った。
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とにかく、俺はこの日酒を浴びるほど飲んだ。結果呑まれて、翌朝近くまで独り飲み明かした。
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目が覚めのは、9時。
始業時間は、9時。
間に合うも間に合わないも、ピッタリの時間だ。無理に決まっていた。それでも俺は、急いで行けば許してくれる。そう思っていた。だから必死に走って電車に乗ろうと急いで身支度を整えた。
(実質、昨日と同じスーツだし鞄だけど問題無いだろ…ってか問題だらけだし…)
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