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4章.Tractus
愛玩*
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ぼんやり眼で目覚めたミカエルは、ヤグニエの部屋にいることにもはや驚きはなかった。昨夜はあの後、隊長に散々犯され、意識を失ったのだ。
「今夜は金持ち貴族の接待だ。父上はそなたを休ませる気がないらしい」
そうなると、ヤグニエの相手をこれからすることになるわけで。
「昼間のまぐわりも悪くない」
覆いかぶさってくる彼を、ミカエルは諦めの境地で受け入れた。種付けだ孕めだ煩いが、彼は酷い扱いはしない。
行為に没頭し、つかれて眠って起きれば夜だ。
ベッドの上で身体を起こすと、いつかの宴のときのようにリングをつけられていた。着せられた服はスカートで、薄手でひだがいっぱいある。
「貴族はこちらの方が悦ぶ」
そうしていつも通り部屋を出た。向かう場所は毎度異なるように感じる。目隠しを取られて現れた部屋は、宴の部屋の半分くらいの大きさだった。恰幅の良い中年が多い。
突っ立っていたら進行役に背中を押され、男たちの方へ向かわされた。
「ほほう、見事な金髪ですな」
「聞いたことがありますぞ。西方の、……ブランリスでしたかな。そこの王家の髪色だと」
「今のミカエルがそうという話を聞いたが」
「西方一の強者の名ではないですか」
「神聖なる存在では?」
ミカエルは睫毛を伏せ、何も聞こえていないフリをする。
「似た者がいたので、捕えたとか?」
「どちらでも良いじゃありませんか」
「しかし、そうであった方が興が乗る」
いつぞやの宴のように四方から手が伸び、ミカエルの肌を這う。彼らの手は無骨な兵士と異なり、肉厚でむっちりしていた。
両側から乳首を舐められ、腕を頭の後ろで組むように促される。
「ほれほれ、膝立ちになって」
ミカエルはもうヤケクソで膝立ちになった。
「ぁっ? や、なっ…」
「むふぅ、ここを舐められるのは初めてですかな? 光栄ですなぁ」
指ではない感覚に後ろを向くと、アヌスを舐められていた。じゅるじゅる吸い付きナカに舌を挿れられて腰が引ける。
乳首を舐めていた男たちも猛った肉棒を取り出して、ミカエルの乳首に押し当て責めてきた。彼らの行動は予想外で、ミカエルの頭は半ばパニックだ。
「受精の時間ですぞっ」
「それ、キッスじゃキッスっ」
右の男は肉棒で乳首を擦り上げ、左の男はグロテスクにそそり立つ肉棒の先を乳首にチュッチュと押し付ける。ミカエルは顔を逸らせて目を閉じた。
お尻を持って開かされる感覚。ナカに男のモノが押し入ってくる。
「……なんとエッチな…っ、絡みついてくる…!」
「あ…ぁっ……」
しゃがんで見ていた男が、ふと見覚えのあるボールのような物を取り出した。ミカエルが言葉を発するより先に、ボールが陰毛を吸収し始める。
「おほっツルスベっ」
男が顔を寄せ、毛のなくなった部分を舐め上げた。
乳首を弄んでいた男たちがミカエルの胸に射精する。塗り拡げるように胸を撫でられ、特に乳首には練り込むように入念に塗りつけてくる。
「やめっ…や…あっ…」
ミカエルの揺れる性器を眺めていた男がおもむろに手を伸ばし、性器の先端部分を指でクパッと開かせた。ギョッとするミカエルの前で長い金属の棒を取り出す。
「新しい扉を開いて差し上げましょう」
「動くと危ないですからな」
後ろから腰をガッシリ掴んだ男が、耳を食み食み囁いた。
振り払いたかったが、精神的にそれどころでなく、ミカエルの視線は男の手の中の性器から離れない。
「では、いきますぞ」
ミカエルは浅い呼吸を繰り返し、先端に押し当てられた金色の棒にゴクリと喉を鳴らす。棒にはたっぷりと透明な何かが塗られており、ゆっくりと尿道に入り込んできた。
「っ…」
予想していた痛みはない。途中から、男が押し込まなくても勝手に奥に入り込んでくる。ゆっくりとどこまでも入っていきそうな様子にミカエルは怖くなった。腕を上げた状態で抑え込まれて、見守る他ない。
「そ、そんなに深く…」
「ほっほ。ナカを突かれてビクビク感じる所がありましょう? そこをこちら側からも苛められるというわけです」
「っな、」
棒の動きが止まり、男が性器の角度を調整する。そうしてさらに押し込まれ、ついにそこに達してしまった。
「ッ、」
「最初はここで良いでしょう」
「ヒッ…ぁ…アッ…ァッ…」
男はくるくると棒を回したり少しだけ抜き差ししている。
そこで身体を前に倒され、四つん這いでお尻を突き出すような恰好になった。後ろにしゃがんだ男が会陰や陰嚢を舐め回し、舌で押してくる。
「はぁぁ…ムチムチっ…美味ですのぉ…」
「アッ…ひっァ…ア…!?」
ナカに男の太い指を挿れられ、例の場所を押し始めた。
尿道に挿れられた棒に会陰を押してくる舌。様々な方向から感じるところを刺激され、強すぎる刺激にミカエルは背中を仰け反らせて喘いだ。
「アッ…ア゛…ァアッ…ァアアッ…」
「おほぉ…お腰を振ってメスイキする姿のいじらしいこと!」
快感から逃れようと身を捩る姿は、男たちには誘っているようにしか見えないようだ。
解放されたとき、ミカエルは忘我の境地にいた。
男たちに代わる代わる奥を突かれたあと、おもむろに股を拡げられ、思い出したように尿道に収まる棒を摘ままれる。
「ゆっくりイきましょうな」
「っ…ヒッ…あ あ アッ…」
射精しているような感覚に喉が反る。
「こちらも可愛がって差し上げますからな」
男はミカエルの性器を舐めて愛撫し、咥えて扱き始めた。
「…ぁ…んっ…」
「神聖なるお方のっ、聖液っ、これは飲まぬわけには…っ」
「瑞々しい若者のミルクは我が活力じゃ!」
腰が引けたところで絶頂に追い込まれる。
喉の奥に押し付けられ、ミカエルはビクビク達してしまった。脱力したところに、別の男が性器を握る。
「っもう出ねぇからッ」
「最強のミカエル様が、これしきで尽きるとは思えますまい」
男はミカエルのアヌスに自身の肉棒を突っ込んだ。そうして、どうにも射精したくなるポイントを突いてくる。
「ぅっ…やめっ…ァ…やだっ…」
「弱気な事をおっしゃらず。さぁ、握るのですっ」
自身の性器を持たされても、手は動かない。
「アッ…やっ…っ…でるッ…」
「私が口に咥えるまでっ、出してはなりませんぞっ」
昨夜のお仕置きが脳裏に過る。
「もっ…はやくッ…」
「なんとエッチなっ、ナカが絡みつくっ。すぐに差し上げますからなっ…!」
男は猛然とピストンし始め、言葉通りすぐにイった。そうしてスッキリ満足した様子でミカエルの性器に貪りつくと、ジュパジュパ扱いてミカエルを絶頂に導いた。
ミカエルは荒い息で脱力する。
「次は私ですな」
新たな男が股の間に腰を下ろして、絶望的な気分になった。
「今夜は金持ち貴族の接待だ。父上はそなたを休ませる気がないらしい」
そうなると、ヤグニエの相手をこれからすることになるわけで。
「昼間のまぐわりも悪くない」
覆いかぶさってくる彼を、ミカエルは諦めの境地で受け入れた。種付けだ孕めだ煩いが、彼は酷い扱いはしない。
行為に没頭し、つかれて眠って起きれば夜だ。
ベッドの上で身体を起こすと、いつかの宴のときのようにリングをつけられていた。着せられた服はスカートで、薄手でひだがいっぱいある。
「貴族はこちらの方が悦ぶ」
そうしていつも通り部屋を出た。向かう場所は毎度異なるように感じる。目隠しを取られて現れた部屋は、宴の部屋の半分くらいの大きさだった。恰幅の良い中年が多い。
突っ立っていたら進行役に背中を押され、男たちの方へ向かわされた。
「ほほう、見事な金髪ですな」
「聞いたことがありますぞ。西方の、……ブランリスでしたかな。そこの王家の髪色だと」
「今のミカエルがそうという話を聞いたが」
「西方一の強者の名ではないですか」
「神聖なる存在では?」
ミカエルは睫毛を伏せ、何も聞こえていないフリをする。
「似た者がいたので、捕えたとか?」
「どちらでも良いじゃありませんか」
「しかし、そうであった方が興が乗る」
いつぞやの宴のように四方から手が伸び、ミカエルの肌を這う。彼らの手は無骨な兵士と異なり、肉厚でむっちりしていた。
両側から乳首を舐められ、腕を頭の後ろで組むように促される。
「ほれほれ、膝立ちになって」
ミカエルはもうヤケクソで膝立ちになった。
「ぁっ? や、なっ…」
「むふぅ、ここを舐められるのは初めてですかな? 光栄ですなぁ」
指ではない感覚に後ろを向くと、アヌスを舐められていた。じゅるじゅる吸い付きナカに舌を挿れられて腰が引ける。
乳首を舐めていた男たちも猛った肉棒を取り出して、ミカエルの乳首に押し当て責めてきた。彼らの行動は予想外で、ミカエルの頭は半ばパニックだ。
「受精の時間ですぞっ」
「それ、キッスじゃキッスっ」
右の男は肉棒で乳首を擦り上げ、左の男はグロテスクにそそり立つ肉棒の先を乳首にチュッチュと押し付ける。ミカエルは顔を逸らせて目を閉じた。
お尻を持って開かされる感覚。ナカに男のモノが押し入ってくる。
「……なんとエッチな…っ、絡みついてくる…!」
「あ…ぁっ……」
しゃがんで見ていた男が、ふと見覚えのあるボールのような物を取り出した。ミカエルが言葉を発するより先に、ボールが陰毛を吸収し始める。
「おほっツルスベっ」
男が顔を寄せ、毛のなくなった部分を舐め上げた。
乳首を弄んでいた男たちがミカエルの胸に射精する。塗り拡げるように胸を撫でられ、特に乳首には練り込むように入念に塗りつけてくる。
「やめっ…や…あっ…」
ミカエルの揺れる性器を眺めていた男がおもむろに手を伸ばし、性器の先端部分を指でクパッと開かせた。ギョッとするミカエルの前で長い金属の棒を取り出す。
「新しい扉を開いて差し上げましょう」
「動くと危ないですからな」
後ろから腰をガッシリ掴んだ男が、耳を食み食み囁いた。
振り払いたかったが、精神的にそれどころでなく、ミカエルの視線は男の手の中の性器から離れない。
「では、いきますぞ」
ミカエルは浅い呼吸を繰り返し、先端に押し当てられた金色の棒にゴクリと喉を鳴らす。棒にはたっぷりと透明な何かが塗られており、ゆっくりと尿道に入り込んできた。
「っ…」
予想していた痛みはない。途中から、男が押し込まなくても勝手に奥に入り込んでくる。ゆっくりとどこまでも入っていきそうな様子にミカエルは怖くなった。腕を上げた状態で抑え込まれて、見守る他ない。
「そ、そんなに深く…」
「ほっほ。ナカを突かれてビクビク感じる所がありましょう? そこをこちら側からも苛められるというわけです」
「っな、」
棒の動きが止まり、男が性器の角度を調整する。そうしてさらに押し込まれ、ついにそこに達してしまった。
「ッ、」
「最初はここで良いでしょう」
「ヒッ…ぁ…アッ…ァッ…」
男はくるくると棒を回したり少しだけ抜き差ししている。
そこで身体を前に倒され、四つん這いでお尻を突き出すような恰好になった。後ろにしゃがんだ男が会陰や陰嚢を舐め回し、舌で押してくる。
「はぁぁ…ムチムチっ…美味ですのぉ…」
「アッ…ひっァ…ア…!?」
ナカに男の太い指を挿れられ、例の場所を押し始めた。
尿道に挿れられた棒に会陰を押してくる舌。様々な方向から感じるところを刺激され、強すぎる刺激にミカエルは背中を仰け反らせて喘いだ。
「アッ…ア゛…ァアッ…ァアアッ…」
「おほぉ…お腰を振ってメスイキする姿のいじらしいこと!」
快感から逃れようと身を捩る姿は、男たちには誘っているようにしか見えないようだ。
解放されたとき、ミカエルは忘我の境地にいた。
男たちに代わる代わる奥を突かれたあと、おもむろに股を拡げられ、思い出したように尿道に収まる棒を摘ままれる。
「ゆっくりイきましょうな」
「っ…ヒッ…あ あ アッ…」
射精しているような感覚に喉が反る。
「こちらも可愛がって差し上げますからな」
男はミカエルの性器を舐めて愛撫し、咥えて扱き始めた。
「…ぁ…んっ…」
「神聖なるお方のっ、聖液っ、これは飲まぬわけには…っ」
「瑞々しい若者のミルクは我が活力じゃ!」
腰が引けたところで絶頂に追い込まれる。
喉の奥に押し付けられ、ミカエルはビクビク達してしまった。脱力したところに、別の男が性器を握る。
「っもう出ねぇからッ」
「最強のミカエル様が、これしきで尽きるとは思えますまい」
男はミカエルのアヌスに自身の肉棒を突っ込んだ。そうして、どうにも射精したくなるポイントを突いてくる。
「ぅっ…やめっ…ァ…やだっ…」
「弱気な事をおっしゃらず。さぁ、握るのですっ」
自身の性器を持たされても、手は動かない。
「アッ…やっ…っ…でるッ…」
「私が口に咥えるまでっ、出してはなりませんぞっ」
昨夜のお仕置きが脳裏に過る。
「もっ…はやくッ…」
「なんとエッチなっ、ナカが絡みつくっ。すぐに差し上げますからなっ…!」
男は猛然とピストンし始め、言葉通りすぐにイった。そうしてスッキリ満足した様子でミカエルの性器に貪りつくと、ジュパジュパ扱いてミカエルを絶頂に導いた。
ミカエルは荒い息で脱力する。
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