God & Devil-Ⅰ.ミカエルとルシファーのまずは聖学校脱出!-

 ミカエルは十七才、金髪に緑の目で、森育ちの美少年。目つきと言葉使いの悪さはご愛嬌。純心です。ミカエルとルシファーの出会いを描いた学校編。完結しました…!
 デビルが家の近くに現れたことがきっかけとなり、森での長閑な日常が壊されたミカエル。実は王族の血筋で、教会勢力から隠れて暮らしていたことを知る。そんな時、通りがかりの修道士ラファエルに捕まり、聖学校へ入れられてしまった。そこでは力は使えず、卒業まで出られないという。一緒に暮らしていた師匠は行方不明――。

「はーなーせーっ」
「ここがどういう所か、君は知る必要がありますね」

 一神教が崇拝されている世の中、ミカエルという存在は重要で。

「……どいつもこいつもミカエルミカエル煩ぇわ」
「ここにいる以上、逃れられない」

 理想通りの "ミカエル" にしたい教師たち。ミカエルは柔軟に対応し、鋼の心で数多の困難に耐え、突飛な発想で学校脱出を企てる。その過程で出会ったルシファーという生徒が協力者に。彼は破門されたとかで、人前には姿を現さない、のだが。――秘密の逢瀬は風呂場にて。

「あとは頼む」
「神に祈りたい気分だ」

 ミカエルは鼻で笑って親指を噛み、描いた円に手の平をついた。

 森で育ったミカエルは、連れ込まれた聖学校で初めて世間のあれこれと対峙します。シリアス多め。本作はブロマンスっぽいです。

※予告なく残酷な表現や性的な描写があります。モブ姦要素などもあるのでご注意ください。
※数年前に他サイトで公開したのを書き直したものになります。内容を大きく改変したので、異なる世界線の話と思っていただければと思います。
 6/29 表紙を変更しました。
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