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後篇
絶望を越える願い
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晩飯をアスファーたちの部屋で食べていたときのこと。あまり手の動かないラウレルに、ジンが眉根を寄せる。
「ラウレル、もっと食えよ」
「ごめん、食欲ないんだ」
「昼も、サラダを少ししか食ってなかったじゃないか」
睫毛を伏せてしまったラウレルに目をやって、アスファーが口を開く。
「そんなんじゃ、倒れちまうぞ」
「うん…」
「リュイヴェのことか」
ジンにズバリと切り込まれ、ラウレルの肩が揺れた。
「このままじゃ、おまえの方が先に、」
「俺が。リュイ兄より先に倒れると?」
ラウレルの声は冴え冴えしていた。同時に注がれた群青色の瞳も氷のように冷たい。
リュイヴェが倒れるのを前提とした会話だったことにハッとしたジンが、苦々しい顔で俯いた。
「すまない」
「……ごちそうさま」
あまり使われなかった食器を持って立ち上がったラウレルへ、ジンがすがるような目を向ける。
「ラウレル、俺はおまえに生きてて欲しい」
突然の重々しい言葉に、アスファーはぎょっとしたようだった。
ラウレルは微かに瞳を揺らしたが、そのまま背を向けてしまう。
「…―――」
小さく呟かれた言葉は、ジンには届かなかった。
ラウレルの居なくなった部屋で、俯いたジンが額に手を当て、ぐしゃりと前髪を握る。
「おい…?」
状況をあまり理解していないアスファーが、気遣うようにジンへ目をやった。そうして、根気強く言葉を待つ。
少しして、だらりと腕を下ろしたジンが目を落としたまま口を開いた。
「……きっとラウレルは、リュイヴェより長く生きたくないんだ」
それに目を丸くしたアスファーが、唖然と言葉を発する。
「だっておまえ、リュイヴェは…」
もう、いつ狂うか分からない。
いつ息の根を止められてもおかしくない。
頷いたジンが、泣きそうな顔でアスファーを見やった。
「リュイヴェ、生徒会室でいきなり頭を抱えて苦しそうにするんだ。その度に、ノヴァールが必死に宥めてるけど…」
唇を噛んで続ける。
「あのリュイヴェが取り乱す様を見るとゾッとする。罪悪感が込み上げて見ていられない。俺ですらそうなんだ。ラウレルに耐えれるはずないだろう。……でもあいつは、ただ俯くだけだ」
自身の肩を抱き締めるようにうずくまったジンを見て、アスファーが青褪めた。
「……リュイヴェの症状、悪化してるんだな」
この頃は、役員ということで講義を休み勝ちな彼らに、会う機会はあまりない。
「ノヴァールは、まだ大丈夫だって言うが…」
どうしようもない現実を、二人はただ黙って受け止めていた。
部屋に戻ると、風呂上がりらしいラウレルが暗闇の中、いつかのようにぼうっと窓辺に佇んでいた。
おれはゆっくりと彼に近寄り、肩に掛けられたタオルを取って頭へ被せてやる。
「まだ濡れてるじゃん」
かしかしと髪を拭いても、ラウレルは何も言わなかった。まだ暖かいその身体を、後ろから抱き締める。
「おれはラウレルの望みが叶うように祈るよ」
「……誰かを悲しませる事になっても?」
「それがラウレルの望みなら」
やっとこちらを向いてくれたラウレルは、前髪の隙間から、闇に呑まれたかのように深く暗い瞳でおれを捉える。
「おれはね、ラウレルの幸せを望んでるんだ」
おれは想いが伝わるように、ゆっくり紡いだ。
繊細なラウレルは、おれもジンたちのように考えていると思ったのだろう。自分に味方はいないんだって、息を詰めてしまったに違いない。
「ラウレルは独りじゃない。前におれが言ったこと、覚えてる?」
何があってもおれは変わらないと、伝えたかった。
ふっさりした睫毛が微かに震え、下ろされる。次いで正面からおれを包む優しい体温。
「……思い出した」
「忘れるなよ」
「ごめん」
本当は覚えていたのだろう。でもきっと、まだ有効だとは思わなかったのだ。
強くなった腕の締めつけに答えるように、彼の背中を擦る。
「おれは絶対に、ラウレルを否定しないから」
「……うん」
部屋の明かりを灯して、風呂に行く。
風呂から上がっても、部屋の明かりはついたままだった。見れば、ラウレルはソファに倒れ込んで眠っている。
思わず笑みが溢れた。
骨張った肩を揺すり、耳許で囁く。
「布団で寝よう」
ぼんやり眼でおれを捉えたラウレルは、微かに口許を上げる。
「一緒に寝ても?」
「……おれのベッドでいい?」
「ありがと」
手を引いておれの部屋へ。
初めておれの部屋に入ったラウレルに、物の少なさを指摘されてしまった。決して広くはないベッドに二人で寝っ転がって、子どものように擦り寄ってきたラウレルにちょっと笑う。
「おやすみ」
「……おやすみ」
どうか、あなたが、幸せな夢を見られますように――――。
◇◇◇
魔物相手に必死で闘う人々。命が掛かっているため、恐怖も越えて死にもの狂いだ。
――ああ、これは二度目の終わりの時だ。
誰もが生きることで精一杯だった。
そんな中、自身の内側からも迫り来る脅威に最期まで購っていたリュイヴェだったが、遂に時を察してしまう。生憎、近くにノヴァの姿はなく、杜人すら居ない。けれど幸か不幸か、ラウレルだけが目視出来る距離にいた。
彼が意を決したのは、その存在を視界に捉えてしまったからか。
ラウレルは魔物との闘いに専念していた筈だった。それが、どうしてかその瞬間、まるで呼ばれたかのように正確にリュイヴェを捉える。
――そう、まさにその瞬間に。
ゆっくりと閉じられる黒曜石のような瞳。
零れ落ちんばかりに見開かれた群青の目。
絶望から解放されたリュイヴェ。絶望に取り憑かれたラウレル――。
響き渡る絶叫の後、ラウレルは黒い感情に呑み込まれてしまった。
次に聞こえたのは、哀しい笑い声と誰かの叫び声。
魔物だけでは飽き足らず、人間までも駆逐する勢いの美しい狂い人に、人々は戦慄した。彼は蝶が舞うように軽やかに命を奪い、鱗粉の如く黒い霧を撒き散らす。
そんな彼を仕留めたのは、星屑を集めたかのような銀の双眸を持つ青年――ノヴァ。
唇を引き結び、顔を歪めて。
それでも彼の腕は迷いなくラウレルの心臓を貫く。
ノヴァの腕の中で冷たくなっていくラウレルの頬を伝った透明な雫は、果たしてどちらのものだったろう。
――声が聞こえる。清らかな御霊から。
「俺は、今度こそ俺は…。……あの人の居ない世界で生きるくらいなら、俺は――――――――…」
目蓋を上げれば、眼前にあった群青色の瞳。
「……起きてたのか」
「今起きた」
ラウレルは瞬きもせずにおれを見詰めてくる。
「どうかした?」
「……リュイ兄が羨ましい。だって、リュイ兄にはノヴィ兄がいるから」
言いたいことが分かってしまい、口をつぐむ。
そんなおれの内心を見通したかのように、浮かぶ寂しげな微笑。
「イオは俺を否定しないって言ってくれたけど、ノヴィ兄のように、俺の望みを叶えることはしないんだ」
ああ、きっとそうだろう。もしもラウレルに、殺してくれと言われたら。――おれにそれが出来るだろうか。
仰向けになって天井を眺め、ラウレルは続ける。
「ノヴィ兄は強いな。それに、とても優しい。ノヴィ兄の望みって、なんだろう」
なんの含みもなく呟かれた言葉に、内心でそっと息を吐く。
「たぶん、とても優しい望みだよ」
「……そうだな。俺とは大違いだ」
ラウレルは顔だけこちらに向け、仄かに笑う。
「イオがいてくれて良かった」
「……居ることしか、出来ないけど」
「そんなことない。こうやって話をすると、心が軽くなる気がする」
「そう?」
「ああ」
それから他愛もない話をぽつぽつして、気付いたら、いつの間にかまた眠ってしまっていた。
――次に目が覚めたのは、昼頃のこと。
完全に遅刻をしたおれたちだったが、ラウレルは役員ということで問題にはされず。結局また一年、おれはグラディオのパシリになってしまったのだった。
「ラウレル、もっと食えよ」
「ごめん、食欲ないんだ」
「昼も、サラダを少ししか食ってなかったじゃないか」
睫毛を伏せてしまったラウレルに目をやって、アスファーが口を開く。
「そんなんじゃ、倒れちまうぞ」
「うん…」
「リュイヴェのことか」
ジンにズバリと切り込まれ、ラウレルの肩が揺れた。
「このままじゃ、おまえの方が先に、」
「俺が。リュイ兄より先に倒れると?」
ラウレルの声は冴え冴えしていた。同時に注がれた群青色の瞳も氷のように冷たい。
リュイヴェが倒れるのを前提とした会話だったことにハッとしたジンが、苦々しい顔で俯いた。
「すまない」
「……ごちそうさま」
あまり使われなかった食器を持って立ち上がったラウレルへ、ジンがすがるような目を向ける。
「ラウレル、俺はおまえに生きてて欲しい」
突然の重々しい言葉に、アスファーはぎょっとしたようだった。
ラウレルは微かに瞳を揺らしたが、そのまま背を向けてしまう。
「…―――」
小さく呟かれた言葉は、ジンには届かなかった。
ラウレルの居なくなった部屋で、俯いたジンが額に手を当て、ぐしゃりと前髪を握る。
「おい…?」
状況をあまり理解していないアスファーが、気遣うようにジンへ目をやった。そうして、根気強く言葉を待つ。
少しして、だらりと腕を下ろしたジンが目を落としたまま口を開いた。
「……きっとラウレルは、リュイヴェより長く生きたくないんだ」
それに目を丸くしたアスファーが、唖然と言葉を発する。
「だっておまえ、リュイヴェは…」
もう、いつ狂うか分からない。
いつ息の根を止められてもおかしくない。
頷いたジンが、泣きそうな顔でアスファーを見やった。
「リュイヴェ、生徒会室でいきなり頭を抱えて苦しそうにするんだ。その度に、ノヴァールが必死に宥めてるけど…」
唇を噛んで続ける。
「あのリュイヴェが取り乱す様を見るとゾッとする。罪悪感が込み上げて見ていられない。俺ですらそうなんだ。ラウレルに耐えれるはずないだろう。……でもあいつは、ただ俯くだけだ」
自身の肩を抱き締めるようにうずくまったジンを見て、アスファーが青褪めた。
「……リュイヴェの症状、悪化してるんだな」
この頃は、役員ということで講義を休み勝ちな彼らに、会う機会はあまりない。
「ノヴァールは、まだ大丈夫だって言うが…」
どうしようもない現実を、二人はただ黙って受け止めていた。
部屋に戻ると、風呂上がりらしいラウレルが暗闇の中、いつかのようにぼうっと窓辺に佇んでいた。
おれはゆっくりと彼に近寄り、肩に掛けられたタオルを取って頭へ被せてやる。
「まだ濡れてるじゃん」
かしかしと髪を拭いても、ラウレルは何も言わなかった。まだ暖かいその身体を、後ろから抱き締める。
「おれはラウレルの望みが叶うように祈るよ」
「……誰かを悲しませる事になっても?」
「それがラウレルの望みなら」
やっとこちらを向いてくれたラウレルは、前髪の隙間から、闇に呑まれたかのように深く暗い瞳でおれを捉える。
「おれはね、ラウレルの幸せを望んでるんだ」
おれは想いが伝わるように、ゆっくり紡いだ。
繊細なラウレルは、おれもジンたちのように考えていると思ったのだろう。自分に味方はいないんだって、息を詰めてしまったに違いない。
「ラウレルは独りじゃない。前におれが言ったこと、覚えてる?」
何があってもおれは変わらないと、伝えたかった。
ふっさりした睫毛が微かに震え、下ろされる。次いで正面からおれを包む優しい体温。
「……思い出した」
「忘れるなよ」
「ごめん」
本当は覚えていたのだろう。でもきっと、まだ有効だとは思わなかったのだ。
強くなった腕の締めつけに答えるように、彼の背中を擦る。
「おれは絶対に、ラウレルを否定しないから」
「……うん」
部屋の明かりを灯して、風呂に行く。
風呂から上がっても、部屋の明かりはついたままだった。見れば、ラウレルはソファに倒れ込んで眠っている。
思わず笑みが溢れた。
骨張った肩を揺すり、耳許で囁く。
「布団で寝よう」
ぼんやり眼でおれを捉えたラウレルは、微かに口許を上げる。
「一緒に寝ても?」
「……おれのベッドでいい?」
「ありがと」
手を引いておれの部屋へ。
初めておれの部屋に入ったラウレルに、物の少なさを指摘されてしまった。決して広くはないベッドに二人で寝っ転がって、子どものように擦り寄ってきたラウレルにちょっと笑う。
「おやすみ」
「……おやすみ」
どうか、あなたが、幸せな夢を見られますように――――。
◇◇◇
魔物相手に必死で闘う人々。命が掛かっているため、恐怖も越えて死にもの狂いだ。
――ああ、これは二度目の終わりの時だ。
誰もが生きることで精一杯だった。
そんな中、自身の内側からも迫り来る脅威に最期まで購っていたリュイヴェだったが、遂に時を察してしまう。生憎、近くにノヴァの姿はなく、杜人すら居ない。けれど幸か不幸か、ラウレルだけが目視出来る距離にいた。
彼が意を決したのは、その存在を視界に捉えてしまったからか。
ラウレルは魔物との闘いに専念していた筈だった。それが、どうしてかその瞬間、まるで呼ばれたかのように正確にリュイヴェを捉える。
――そう、まさにその瞬間に。
ゆっくりと閉じられる黒曜石のような瞳。
零れ落ちんばかりに見開かれた群青の目。
絶望から解放されたリュイヴェ。絶望に取り憑かれたラウレル――。
響き渡る絶叫の後、ラウレルは黒い感情に呑み込まれてしまった。
次に聞こえたのは、哀しい笑い声と誰かの叫び声。
魔物だけでは飽き足らず、人間までも駆逐する勢いの美しい狂い人に、人々は戦慄した。彼は蝶が舞うように軽やかに命を奪い、鱗粉の如く黒い霧を撒き散らす。
そんな彼を仕留めたのは、星屑を集めたかのような銀の双眸を持つ青年――ノヴァ。
唇を引き結び、顔を歪めて。
それでも彼の腕は迷いなくラウレルの心臓を貫く。
ノヴァの腕の中で冷たくなっていくラウレルの頬を伝った透明な雫は、果たしてどちらのものだったろう。
――声が聞こえる。清らかな御霊から。
「俺は、今度こそ俺は…。……あの人の居ない世界で生きるくらいなら、俺は――――――――…」
目蓋を上げれば、眼前にあった群青色の瞳。
「……起きてたのか」
「今起きた」
ラウレルは瞬きもせずにおれを見詰めてくる。
「どうかした?」
「……リュイ兄が羨ましい。だって、リュイ兄にはノヴィ兄がいるから」
言いたいことが分かってしまい、口をつぐむ。
そんなおれの内心を見通したかのように、浮かぶ寂しげな微笑。
「イオは俺を否定しないって言ってくれたけど、ノヴィ兄のように、俺の望みを叶えることはしないんだ」
ああ、きっとそうだろう。もしもラウレルに、殺してくれと言われたら。――おれにそれが出来るだろうか。
仰向けになって天井を眺め、ラウレルは続ける。
「ノヴィ兄は強いな。それに、とても優しい。ノヴィ兄の望みって、なんだろう」
なんの含みもなく呟かれた言葉に、内心でそっと息を吐く。
「たぶん、とても優しい望みだよ」
「……そうだな。俺とは大違いだ」
ラウレルは顔だけこちらに向け、仄かに笑う。
「イオがいてくれて良かった」
「……居ることしか、出来ないけど」
「そんなことない。こうやって話をすると、心が軽くなる気がする」
「そう?」
「ああ」
それから他愛もない話をぽつぽつして、気付いたら、いつの間にかまた眠ってしまっていた。
――次に目が覚めたのは、昼頃のこと。
完全に遅刻をしたおれたちだったが、ラウレルは役員ということで問題にはされず。結局また一年、おれはグラディオのパシリになってしまったのだった。
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