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前篇
オーケストラの練習
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最近は本当に日々が過ぎ去るのが早い。
魔物狩りは変わらず続いているし、合唱の練習もあるし、オーケストラの練習もある。
級長の仕事もちょいちょいあって、月一の報告会では生徒会も出席するため、ノヴァやリュイヴェなど、生徒会の人々の顔もすっかり見慣れた。彼らとは、オーケストラの方でも会うので尚更だ。
放課後の第一音楽室にて練習中、ノヴァが隣の椅子に無造作に腰掛けた。
今は個人練習中で、ヴァイオリンのラウレルはパート内で合わせているし、トロンボーンのジンとトランペットのアスファーは金管仲間と一緒に楽譜と睨めっこしている。
おれは窓際を陣取って、一人、練習に没頭していたところだ。
「なに?」
顔を上げると、ノヴァはオーボエをぴろぴろ鳴らすおれをまじまじと見ながら呟く。
「おまえって器用な」
「そう?」
「初めて触るって言ってなかったか?」
「あー、うん。オーボエはね」
今では、曲もそれなりに吹けるようになっている。
そこでノヴァは銀の瞳を細めて笑った。
「じゃあ、なに吹いてた?」
彼はなかなか鋭くて、嘘ではないけれど、真実全てではないおれの言葉をすぐに見抜く。
「……アウロス」
見開かれた瞳を見て、目を瞬く。
知っているとは思わなかった。アウロスは神話に出てくるくらい、古い時代の楽器なのだ。
「おまえは過去から来たのかよ?」
「ノヴァって物知りだったんだ」
おれの言葉に肩を竦めたノヴァは、椅子の背に深く凭れる。
「実家には、本が腐るほどあるんでな」
「読書とか、あんまイメージないけど」
「そうか? 部屋で暇潰すにはもってこいだろ」
足を組んで身体を捻り、椅子の背に肘を預けたノヴァは、眉を上げている。
それがどうしてか寂しさを隠しているように見えて、ポロリと言葉が溢れた。
「本当は外を自由に走り回りたかった?」
目を丸くしたノヴァの頬で、艶やかな濡羽色の髪が靡く。
無理やり口角を上げ、ノヴァが口を開いた。
「独りじゃないなら、なんだって楽しかったさ」
見ているこっちが苦しくなるような笑みだった。
彼の癖のある髪を耳にかけてやるついでに、陶器のように滑らかな頬を撫でる。
――おれには、真実の言葉を語ることしか出来ないけれど。
「これからも、ノヴァがそう望むなら、独りになんかならないよ」
たしかに言葉を受け取ったと示すように瞬かれた繊細そうな銀色が揺らぎ、蒼白い目蓋に隠れてしまう。
「……ホント、不思議なヤツ」
次に濡羽色の睫毛が上がったとき、銀の瞳はいつもの静けさでおれを映していた。
「合わせてやろうか?」
「おう」
ノヴァの担当はリュイヴェと同じでチェロだ。二人とも背が高いので、とても良く似合う。
伴奏っぽいチェロの旋律は、主旋のオーボエをサポートするように響き、吹きやすかった。それに、ノヴァの音色はとても澄んでいる。余計な想いが全くなくて、硬質に思えるほどだ。
その音に委ねたら、同化して溶けてしまうだろう。その心地好さに身を寄せながら、ギリギリで『おれ』を保っていた。
「素晴らしい演奏だった」
余韻に浸って目を閉じている内に、いつの間にかセスリオとカイが傍にいたようだ。
ノヴァが嬉しそうに微笑む。
「俺もビックリ。なんつーか、おまえの音が染み込んでくるのが、スゲェ心地好かったぜ」
「……ノヴァの音のせいだ」
この音色は、真面目におれを消滅し得る。うっかり呑まれたら最期だ。
神妙に言ったおれに、ノヴァは意味不明とばかりに首を傾げ、セスリオは面白そうに笑う。
「私の音でも、イオとそこまで一体にはなれんだろうな」
「セスリオの音は、グノームの民に固執してるからだ。カイなんて、チャンドラ……いや、セスリオしか受けつけないんじゃない?」
「俺はそこまで軽薄ではない」
「そうなのか?」
主ともいうべきセスリオに首を傾げられ、カイは微かに眉根を寄せた。それに笑ってしまう。
「おまえら、そんなに親しかったか?」
成り行きを見守っていたノヴァが不思議そうに言う。
セスリオは紫紺の瞳を穏やかに細めた。
「我々の距離感は、皆、このくらいさ」
幻想界の住人は皆、心の奥底で繋がりを感じているため、住人たちの距離は近い。おれも彼らに近いため、感覚的には同じなのだ。
そこでノヴァが、ふとセスリオを捉えて口を開く。
「イオって何者?」
「私たちは教える気はないぞ」
「……俺が謎を解明する日は来るのか…?」
「おまえ次第だろうな」
悪戯に微笑むセスリオは愉しそうだ。彼らがノヴァを気に入るのもよく分かる。
「なんでもお見通しなのな」
拗ねたように半目になったノヴァにも、セスリオの愉しそうな瞳は変わらない。
「寿命が長い分、おまえたちより知り得ることは多いのだ」
「へーえ? そう言うセスは幾つよ」
「そうだな、三千才といったところか」
「三千九才だ」
「……だそうだ」
カイの指摘に肩を竦めたセスリオ。ノヴァはポカンと口を開いたままだ。
「……見た目、十代に見えるのに…」
「姿など簡単に変えられる」
「実感湧かねぇ…。カイは?」
「三千十才」
するとノヴァは意外そうな顔をする。
「あんたのが年上なんだ」
「竜族の寿命はチャンドラの民の倍だというのに、私に合わせて産まれなおしたんだ、こいつは」
「は?」
「前世、共に生きると誓ったのでな」
「おまえが勝手にな」
ぽんぽんと進む話に、ノヴァは唖然としたまま言葉も挟めない。それに気付いたカイが、若草色の瞳を細めた。
「午前年前の出来事は、魔界でも伝わっているだろう。竜族は特に、清浄な空気でしか生きられないのだが、不浄にまみれた幻想界で死にそうになっていたところをセスに助けられたんだ」
「グノームは我らにとって、弟のような存在だ。そこに生きる愛しく美しい者たちが苦しんでいたら、助けぬわけがあるまい」
日の光にきらきらと輝く柔らかそうな白銀の髪を、風が揺らす。心地好さそうに目を細めたセスリオを、ノヴァは敬嘆の眼差しで見詰めていた。
「前世の記憶、残ってるものなのな」
「ああ。おまえたちが忘れていることの方が驚きだ」
「…………あぁ、忘れてんのか」
やっといつもの調子に戻ったノヴァが、納得したように呟いた。それから、カシカシと頭を掻く。
「しっかし、それじゃあんたらにとって、五千年なんて、ついこの間の出来事ってことか?」
「それほど遠い過去ではない、といったところだ」
心なし、疲れた顔をしてノヴァが言う。
「もしかして、こんな事が遠ーい昔からずっと続いてんの?」
「いや。文明がここまで発達したのは、最近でな。それ以前は、上手くやっていたのだ」
「……そりゃ、災難だ」
「我々は、人の進歩を純粋に喜んでいるぞ。今は少し、方向性がズレてしまっているが」
微かに眉を上げて言ったセスリオに、ノヴァはクシャリと笑った。
「ずいぶん、寛容だな。少しって、こんなに危機に陥ってんじゃねぇか」
「……おまえも、長い生涯や輪廻、不滅の魂を知れば分かるだろう」
「話せば話すほど、幻想界の住人と俺らの違いを思い知るわ」
ため息を吐いたノヴァは片眉を下げ、自嘲気味に笑う。
セスリオはそんなノヴァの頭を子どもにするように優しく撫でた。
「どちらが上ということはないのだよ。皆、同じグノームに生きるものだろう」
「なあ、二人が合わせてるの聞かせてよ」
話が一段落したところで声を掛ければ、ノヴァが目を瞬く。
「……おまえ、たまに空気になるよな」
その呟きを無視してセスリオに向き直る。
「月琴と竜笛は、相性良さそうだね」
「そうだな…」
セスリオは美しい模様の刻まれた満月のように円い琴を撫で、カイと目を合わせる。カイが竜笛を構えると、演奏は自然に始まった。
共に在るのが当たり前のような響き。
久遠の時を感じさせるそれに、懐かしさが溢れ出す。
包み込むように優しい月琴の音色と、揺るぎない芯を感じる竜笛の音色は、正反対でありながら見事にマッチしていた。
「さすが、息ピッタリだったぞ」
音の余韻が去ってからノヴァと拍手を送れば、カイは当然とばかりに黄水仙色の睫毛を下ろす。それにセスリオは、やれやれと肩を竦めた。
「まったく、カイの音は昔から変わらない」
「俺が俺である限り、変わらないさ」
「私の音をいくら聞いても、これだからな」
目を細めたセスリオに笑ってしまう。
「合ってるから良いじゃん?」
「……そうだな」
とっくに諦めた様子のセスリオは、息を吐いて小さく微笑んだ。カイは変わらず無表情で、そんな二人をノヴァが生暖かい眼差しで見ている。
そよぐ風に揺れるカーテン。
その向こうから差し込む光は、すでに橙色だ。
放課後の教室は郷愁を誘うなと、ぼんやり思っていた。
魔物狩りは変わらず続いているし、合唱の練習もあるし、オーケストラの練習もある。
級長の仕事もちょいちょいあって、月一の報告会では生徒会も出席するため、ノヴァやリュイヴェなど、生徒会の人々の顔もすっかり見慣れた。彼らとは、オーケストラの方でも会うので尚更だ。
放課後の第一音楽室にて練習中、ノヴァが隣の椅子に無造作に腰掛けた。
今は個人練習中で、ヴァイオリンのラウレルはパート内で合わせているし、トロンボーンのジンとトランペットのアスファーは金管仲間と一緒に楽譜と睨めっこしている。
おれは窓際を陣取って、一人、練習に没頭していたところだ。
「なに?」
顔を上げると、ノヴァはオーボエをぴろぴろ鳴らすおれをまじまじと見ながら呟く。
「おまえって器用な」
「そう?」
「初めて触るって言ってなかったか?」
「あー、うん。オーボエはね」
今では、曲もそれなりに吹けるようになっている。
そこでノヴァは銀の瞳を細めて笑った。
「じゃあ、なに吹いてた?」
彼はなかなか鋭くて、嘘ではないけれど、真実全てではないおれの言葉をすぐに見抜く。
「……アウロス」
見開かれた瞳を見て、目を瞬く。
知っているとは思わなかった。アウロスは神話に出てくるくらい、古い時代の楽器なのだ。
「おまえは過去から来たのかよ?」
「ノヴァって物知りだったんだ」
おれの言葉に肩を竦めたノヴァは、椅子の背に深く凭れる。
「実家には、本が腐るほどあるんでな」
「読書とか、あんまイメージないけど」
「そうか? 部屋で暇潰すにはもってこいだろ」
足を組んで身体を捻り、椅子の背に肘を預けたノヴァは、眉を上げている。
それがどうしてか寂しさを隠しているように見えて、ポロリと言葉が溢れた。
「本当は外を自由に走り回りたかった?」
目を丸くしたノヴァの頬で、艶やかな濡羽色の髪が靡く。
無理やり口角を上げ、ノヴァが口を開いた。
「独りじゃないなら、なんだって楽しかったさ」
見ているこっちが苦しくなるような笑みだった。
彼の癖のある髪を耳にかけてやるついでに、陶器のように滑らかな頬を撫でる。
――おれには、真実の言葉を語ることしか出来ないけれど。
「これからも、ノヴァがそう望むなら、独りになんかならないよ」
たしかに言葉を受け取ったと示すように瞬かれた繊細そうな銀色が揺らぎ、蒼白い目蓋に隠れてしまう。
「……ホント、不思議なヤツ」
次に濡羽色の睫毛が上がったとき、銀の瞳はいつもの静けさでおれを映していた。
「合わせてやろうか?」
「おう」
ノヴァの担当はリュイヴェと同じでチェロだ。二人とも背が高いので、とても良く似合う。
伴奏っぽいチェロの旋律は、主旋のオーボエをサポートするように響き、吹きやすかった。それに、ノヴァの音色はとても澄んでいる。余計な想いが全くなくて、硬質に思えるほどだ。
その音に委ねたら、同化して溶けてしまうだろう。その心地好さに身を寄せながら、ギリギリで『おれ』を保っていた。
「素晴らしい演奏だった」
余韻に浸って目を閉じている内に、いつの間にかセスリオとカイが傍にいたようだ。
ノヴァが嬉しそうに微笑む。
「俺もビックリ。なんつーか、おまえの音が染み込んでくるのが、スゲェ心地好かったぜ」
「……ノヴァの音のせいだ」
この音色は、真面目におれを消滅し得る。うっかり呑まれたら最期だ。
神妙に言ったおれに、ノヴァは意味不明とばかりに首を傾げ、セスリオは面白そうに笑う。
「私の音でも、イオとそこまで一体にはなれんだろうな」
「セスリオの音は、グノームの民に固執してるからだ。カイなんて、チャンドラ……いや、セスリオしか受けつけないんじゃない?」
「俺はそこまで軽薄ではない」
「そうなのか?」
主ともいうべきセスリオに首を傾げられ、カイは微かに眉根を寄せた。それに笑ってしまう。
「おまえら、そんなに親しかったか?」
成り行きを見守っていたノヴァが不思議そうに言う。
セスリオは紫紺の瞳を穏やかに細めた。
「我々の距離感は、皆、このくらいさ」
幻想界の住人は皆、心の奥底で繋がりを感じているため、住人たちの距離は近い。おれも彼らに近いため、感覚的には同じなのだ。
そこでノヴァが、ふとセスリオを捉えて口を開く。
「イオって何者?」
「私たちは教える気はないぞ」
「……俺が謎を解明する日は来るのか…?」
「おまえ次第だろうな」
悪戯に微笑むセスリオは愉しそうだ。彼らがノヴァを気に入るのもよく分かる。
「なんでもお見通しなのな」
拗ねたように半目になったノヴァにも、セスリオの愉しそうな瞳は変わらない。
「寿命が長い分、おまえたちより知り得ることは多いのだ」
「へーえ? そう言うセスは幾つよ」
「そうだな、三千才といったところか」
「三千九才だ」
「……だそうだ」
カイの指摘に肩を竦めたセスリオ。ノヴァはポカンと口を開いたままだ。
「……見た目、十代に見えるのに…」
「姿など簡単に変えられる」
「実感湧かねぇ…。カイは?」
「三千十才」
するとノヴァは意外そうな顔をする。
「あんたのが年上なんだ」
「竜族の寿命はチャンドラの民の倍だというのに、私に合わせて産まれなおしたんだ、こいつは」
「は?」
「前世、共に生きると誓ったのでな」
「おまえが勝手にな」
ぽんぽんと進む話に、ノヴァは唖然としたまま言葉も挟めない。それに気付いたカイが、若草色の瞳を細めた。
「午前年前の出来事は、魔界でも伝わっているだろう。竜族は特に、清浄な空気でしか生きられないのだが、不浄にまみれた幻想界で死にそうになっていたところをセスに助けられたんだ」
「グノームは我らにとって、弟のような存在だ。そこに生きる愛しく美しい者たちが苦しんでいたら、助けぬわけがあるまい」
日の光にきらきらと輝く柔らかそうな白銀の髪を、風が揺らす。心地好さそうに目を細めたセスリオを、ノヴァは敬嘆の眼差しで見詰めていた。
「前世の記憶、残ってるものなのな」
「ああ。おまえたちが忘れていることの方が驚きだ」
「…………あぁ、忘れてんのか」
やっといつもの調子に戻ったノヴァが、納得したように呟いた。それから、カシカシと頭を掻く。
「しっかし、それじゃあんたらにとって、五千年なんて、ついこの間の出来事ってことか?」
「それほど遠い過去ではない、といったところだ」
心なし、疲れた顔をしてノヴァが言う。
「もしかして、こんな事が遠ーい昔からずっと続いてんの?」
「いや。文明がここまで発達したのは、最近でな。それ以前は、上手くやっていたのだ」
「……そりゃ、災難だ」
「我々は、人の進歩を純粋に喜んでいるぞ。今は少し、方向性がズレてしまっているが」
微かに眉を上げて言ったセスリオに、ノヴァはクシャリと笑った。
「ずいぶん、寛容だな。少しって、こんなに危機に陥ってんじゃねぇか」
「……おまえも、長い生涯や輪廻、不滅の魂を知れば分かるだろう」
「話せば話すほど、幻想界の住人と俺らの違いを思い知るわ」
ため息を吐いたノヴァは片眉を下げ、自嘲気味に笑う。
セスリオはそんなノヴァの頭を子どもにするように優しく撫でた。
「どちらが上ということはないのだよ。皆、同じグノームに生きるものだろう」
「なあ、二人が合わせてるの聞かせてよ」
話が一段落したところで声を掛ければ、ノヴァが目を瞬く。
「……おまえ、たまに空気になるよな」
その呟きを無視してセスリオに向き直る。
「月琴と竜笛は、相性良さそうだね」
「そうだな…」
セスリオは美しい模様の刻まれた満月のように円い琴を撫で、カイと目を合わせる。カイが竜笛を構えると、演奏は自然に始まった。
共に在るのが当たり前のような響き。
久遠の時を感じさせるそれに、懐かしさが溢れ出す。
包み込むように優しい月琴の音色と、揺るぎない芯を感じる竜笛の音色は、正反対でありながら見事にマッチしていた。
「さすが、息ピッタリだったぞ」
音の余韻が去ってからノヴァと拍手を送れば、カイは当然とばかりに黄水仙色の睫毛を下ろす。それにセスリオは、やれやれと肩を竦めた。
「まったく、カイの音は昔から変わらない」
「俺が俺である限り、変わらないさ」
「私の音をいくら聞いても、これだからな」
目を細めたセスリオに笑ってしまう。
「合ってるから良いじゃん?」
「……そうだな」
とっくに諦めた様子のセスリオは、息を吐いて小さく微笑んだ。カイは変わらず無表情で、そんな二人をノヴァが生暖かい眼差しで見ている。
そよぐ風に揺れるカーテン。
その向こうから差し込む光は、すでに橙色だ。
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