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前篇
猫に役員
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「最近、ラウレル忙しそうだ」
「交流会が近いからな」
「大変だなー」
昼休憩の時間、木陰のベンチで読書に勤しむジンと二人きりになることが多い今日この頃。
「アスファーも、よくいなくなるよな」
「あいつは巡回」
「……そういや、喧嘩とかよく見かけるわ」
「この時期はいつもそうだよ」
「ふーん、風紀も大変だなー」
陽気がいいので眠くなる。欠伸を噛み殺してベンチにだらしなく背を預け、なんとなく上向いた。
目についた木の枝の、後ろから伸びた上の方。だらりと下がっていたのは紛れもなく――
「しっぽ」
「……あ?」
「猫がいたのかこの学園」
「いるかよ。おまえちょっと黙ってろ。集中できない」
律儀に返事をくれるジンだが、あまりにも読書の邪魔をすると拳が飛んでくる。仕方がないので、おれは一人で木に登ることにした。
「ってオイ、何やってんだよ」
いい高さまで着いたとき、下から声がかかったので、ちょっと大きい声で答える。
「ジンに見せてやろうと思って!」
「はあ? 何を」
「猫って言ってんじゃん」
斜め上の枝から垂れているしっぽを思いきり引っ張ろうとした、そのとき。
「うるせぇ!」
枝葉の中から、声とともに藤黄色の長髪の子がひょっこり出てきた。
「あれ…?」
「なんだよ」
「……しっぽ?」
「ああ゙?」
あれ、いつの間にかしっぽが消えている。
「いや…」
子どもは舌打ちすると、面倒くさそうに枝から飛び降りた。結構高いのに、へっちゃららしい。
「……ジェミャの者か」
おれが慎重に木から降り立ったとき、ジンが小さく呟いた。
【ジェミャはここから三番目に近い軌道にある惑星。気候が目覚ましく変化し、人の暮らせる環境ではなくなったため、人々は故郷を離れて付近の惑星へ散らばった】
「あーあ。目、覚めちまった」
睨まれても困る。大きな深緑の瞳はとても綺麗だけども。
「なあ、おまえ、ここは中等部だぜ?」
「知ってる。言っとくけど、オレも中等部だからな」
「……うそぉ」
「テメェ、ムカつく顔すんな」
言いながら脛を蹴られた。思った以上に痛い。狂暴な小猫である。
ジンなんて傍観に徹すると決めたようで、何も言ってくれない。
「おれのが先輩なんだから加減しろよ」
「はあ? 普通逆じゃね? あんた何年だよ」
「四年」
「なんだ。一つしか違わねぇじゃん」
腰に手を当てバカにしたように言われて唖然とする。こいつの身長、おれの腹くらいしかないのに。
「……兄ちゃんが小魚買ってやるよ」
おれも背は高くないから、同情的になってしまった。
「いるかバカ! いいんだよ、オレは後からぐんと伸びるから。一緒にすんな」
「ひど! おれだってまだ伸びるかもしれないだろ」
もうずっと今の姿の気もするが、考えたら終わりだ。希望は持っておこう。
そのとき、向こうから利発そうな白藍色の髪の子が走ってきた。後ろ髪をちょこんと括っている。
「イェシル! おまえ、こんなトコにいたのかよ」
「あ、リー」
リーと呼ばれた子はふと視線を巡らせ、ジンと目が合うと眉を上げた。
「あれ、ジン兄じゃん」
どうやら、ジンはこの子と知り合いらしい。澄んだ瑠璃色の瞳を見て、水属性の宗家の坊やと当たりをつける。
子どもを観察していたら、ジンに叩かれた。
「った、なに?」
「こいつはリーエル。リー、これは知り合いのイオだ」
「ちょ、おれたち友達じゃん」
「へー、よろしく。ジン兄の知り合いさん」
ニヤリと笑ったリーエルに頬がヒクついた。きっとこの子は、ジンと一緒にいたからこんなに曲がってしまったんだ。
「イオでいいよ。これからは、ジンじゃなくておれかラウレルと遊ぼうな」
「おまえ、何か失礼なこと考えたろ」
「えー? ぁだ」
頭を叩かれて下を向いたとき、視界に小猫が入った。
「あー、イェシル?」
「おう」
「同郷の人、他にもいるのか?」
そこでリーエルが思い出したようにイェシルの腕を引っ張った。
「ヴィレオ先輩が呼んでた」
「あ、約束あったっけ」
「もう! じゃあまた」
二人は駆け足で去って行く。
そういえば、リーエルも結構小さかった。十五才は成長期真っ盛りなんだろうか。ラウレルのことも最初は見下ろしていたけれど、今ではあまり、おれと背丈が変わらない。
「ヴィレオ先輩はイェシルの兄だ。ここには、ジェミャの民はその二人しかいない」
「……ふぅん」
ご丁寧に説明してくれたジン。
おれは図星を指されそうで、あまり質問できない。
「宗家は魔界の状況を知っていなければならない。だから知ってたんだ」
ラウレルが言った通り、ジンは優しいと思う。何も聞かないでいてくれるし、多分、信用してくれている。
そう思ったら、聞きたくなってしまった。
「ジンは、今の世界好き?」
「……色々問題はあるけどな。昔よりいい、と思う」
各属性間で領土争いが多く、魔力を持たない人の欲望に突き動かされていた昔。
「……そっか」
「これからは。俺たちが、もっと良くしていく」
静かな朱色の瞳に宿る強い光が、とても綺麗だ。
「おう」
ジンの望む世界も見てみたいと思った。
◇◇◇
この季節は一日中眠い。講義も夢うつつだ。
一日の講義の最後、今日はロングホームルームがある。担任が来るのを待っている間、ラウレルが言いにくそうに口を開いた。
「放課後も集まりがあるんだ」
「俺も」
ラウレルに続いたのはアスファーだ。
「晩飯は?」
晩飯の料理はおれとラウレルの当番になっていた。ちなみに、おれもラウレルも料理は問題ない。
ラウレルは申し訳なさそうに眉尻を下げた。
「あー、分かった。先に食ってる」
「俺は間に合うぜ」
間髪入れずアスファーが言ったので、ラウレルは口を開きかけたままだ。ジンがその後ろ頭を軽く撫でていた。
「え~、アスファーは副委員長と食えばいいのに」
「やなこった」
「黙れそこ」
声の方に顔を向けると、グラディオが教台に凭れて立っている。
「つーわけで、級長イオな」
「……は!? なんで!?」
おれらが喋っている間に何があったんだ。いや、グラディオは今来たはず。
「おれ、やりたくな」
「却下。俺は決定事項を述べたんだよ」
グラディオは話は終わったとばかりにプリントを配布していて、次の話にいきそうな雰囲気である。
「横暴! みんな、おれじゃ不満だって」
「うるさい奴だな。イオでいいと思う奴、拍手ー」
「ちょ、仕方ないみたいな言い方、傷つくんですけど」
担任がやる気なく言い放った途端、教室に拍手が鳴り響いた。特に隣付近から。
「薄情者ー!」
「おまえも苦労しやがれ。呑気に欠伸ばっかしやがって」
完全に八つ当たりなアスファーの手首を掴んで止めさせようとしたが、ジンが無表情ながらいい音をたてて叩いており、あまり変わらなかった。
「はい、決定。よかったな、みんなおまえが良いってよ」
「面倒事押し付けられただけだっつの」
「人の好意を無下にすんな」
ぼそりと呟いたのにちゃんと聞き取られてしまい、チョークまで飛んで来た。
「……卑怯だ」
「交流会についてはその紙をよくよく読んでおくこと。次、役員決めは級長、任せた」
「えぇー…」
グラディオは早々に傍観者っぽく窓枠に腰かけてしまう。結局、最後まで助け船も出してくれなかった。「可愛い子には旅をさせろってな」と嫌な笑顔で言われ、怒る気力すらもぎ取られたのは言うまでもない。
「なんでおれなんだー…」
「アスファーを風紀に取られたから仕方ない」
「ラウレル、それどういう意味だよ?」
何か言い合いながら、ラウレルとアスファーは行ってしまった。
「イオは先生の講義中、欠伸ばっかしてるからだろ」
ジンの言葉は実に最もだった。
長机に上半身をべったりつけたまま脱力する。
「……あー、メンド」
「諦めろ。おら、帰るぞ」
ちなみに、ジンは図書委員の役をゲットした。挙手のスピードが半端なかったため、すんなり決まったのだ。ひどすぎる。
まあ、来年からは生徒会に所属させられるらしいので、一年くらい多目に見てやろうと広い心で受け止めることにした。
「交流会が近いからな」
「大変だなー」
昼休憩の時間、木陰のベンチで読書に勤しむジンと二人きりになることが多い今日この頃。
「アスファーも、よくいなくなるよな」
「あいつは巡回」
「……そういや、喧嘩とかよく見かけるわ」
「この時期はいつもそうだよ」
「ふーん、風紀も大変だなー」
陽気がいいので眠くなる。欠伸を噛み殺してベンチにだらしなく背を預け、なんとなく上向いた。
目についた木の枝の、後ろから伸びた上の方。だらりと下がっていたのは紛れもなく――
「しっぽ」
「……あ?」
「猫がいたのかこの学園」
「いるかよ。おまえちょっと黙ってろ。集中できない」
律儀に返事をくれるジンだが、あまりにも読書の邪魔をすると拳が飛んでくる。仕方がないので、おれは一人で木に登ることにした。
「ってオイ、何やってんだよ」
いい高さまで着いたとき、下から声がかかったので、ちょっと大きい声で答える。
「ジンに見せてやろうと思って!」
「はあ? 何を」
「猫って言ってんじゃん」
斜め上の枝から垂れているしっぽを思いきり引っ張ろうとした、そのとき。
「うるせぇ!」
枝葉の中から、声とともに藤黄色の長髪の子がひょっこり出てきた。
「あれ…?」
「なんだよ」
「……しっぽ?」
「ああ゙?」
あれ、いつの間にかしっぽが消えている。
「いや…」
子どもは舌打ちすると、面倒くさそうに枝から飛び降りた。結構高いのに、へっちゃららしい。
「……ジェミャの者か」
おれが慎重に木から降り立ったとき、ジンが小さく呟いた。
【ジェミャはここから三番目に近い軌道にある惑星。気候が目覚ましく変化し、人の暮らせる環境ではなくなったため、人々は故郷を離れて付近の惑星へ散らばった】
「あーあ。目、覚めちまった」
睨まれても困る。大きな深緑の瞳はとても綺麗だけども。
「なあ、おまえ、ここは中等部だぜ?」
「知ってる。言っとくけど、オレも中等部だからな」
「……うそぉ」
「テメェ、ムカつく顔すんな」
言いながら脛を蹴られた。思った以上に痛い。狂暴な小猫である。
ジンなんて傍観に徹すると決めたようで、何も言ってくれない。
「おれのが先輩なんだから加減しろよ」
「はあ? 普通逆じゃね? あんた何年だよ」
「四年」
「なんだ。一つしか違わねぇじゃん」
腰に手を当てバカにしたように言われて唖然とする。こいつの身長、おれの腹くらいしかないのに。
「……兄ちゃんが小魚買ってやるよ」
おれも背は高くないから、同情的になってしまった。
「いるかバカ! いいんだよ、オレは後からぐんと伸びるから。一緒にすんな」
「ひど! おれだってまだ伸びるかもしれないだろ」
もうずっと今の姿の気もするが、考えたら終わりだ。希望は持っておこう。
そのとき、向こうから利発そうな白藍色の髪の子が走ってきた。後ろ髪をちょこんと括っている。
「イェシル! おまえ、こんなトコにいたのかよ」
「あ、リー」
リーと呼ばれた子はふと視線を巡らせ、ジンと目が合うと眉を上げた。
「あれ、ジン兄じゃん」
どうやら、ジンはこの子と知り合いらしい。澄んだ瑠璃色の瞳を見て、水属性の宗家の坊やと当たりをつける。
子どもを観察していたら、ジンに叩かれた。
「った、なに?」
「こいつはリーエル。リー、これは知り合いのイオだ」
「ちょ、おれたち友達じゃん」
「へー、よろしく。ジン兄の知り合いさん」
ニヤリと笑ったリーエルに頬がヒクついた。きっとこの子は、ジンと一緒にいたからこんなに曲がってしまったんだ。
「イオでいいよ。これからは、ジンじゃなくておれかラウレルと遊ぼうな」
「おまえ、何か失礼なこと考えたろ」
「えー? ぁだ」
頭を叩かれて下を向いたとき、視界に小猫が入った。
「あー、イェシル?」
「おう」
「同郷の人、他にもいるのか?」
そこでリーエルが思い出したようにイェシルの腕を引っ張った。
「ヴィレオ先輩が呼んでた」
「あ、約束あったっけ」
「もう! じゃあまた」
二人は駆け足で去って行く。
そういえば、リーエルも結構小さかった。十五才は成長期真っ盛りなんだろうか。ラウレルのことも最初は見下ろしていたけれど、今ではあまり、おれと背丈が変わらない。
「ヴィレオ先輩はイェシルの兄だ。ここには、ジェミャの民はその二人しかいない」
「……ふぅん」
ご丁寧に説明してくれたジン。
おれは図星を指されそうで、あまり質問できない。
「宗家は魔界の状況を知っていなければならない。だから知ってたんだ」
ラウレルが言った通り、ジンは優しいと思う。何も聞かないでいてくれるし、多分、信用してくれている。
そう思ったら、聞きたくなってしまった。
「ジンは、今の世界好き?」
「……色々問題はあるけどな。昔よりいい、と思う」
各属性間で領土争いが多く、魔力を持たない人の欲望に突き動かされていた昔。
「……そっか」
「これからは。俺たちが、もっと良くしていく」
静かな朱色の瞳に宿る強い光が、とても綺麗だ。
「おう」
ジンの望む世界も見てみたいと思った。
◇◇◇
この季節は一日中眠い。講義も夢うつつだ。
一日の講義の最後、今日はロングホームルームがある。担任が来るのを待っている間、ラウレルが言いにくそうに口を開いた。
「放課後も集まりがあるんだ」
「俺も」
ラウレルに続いたのはアスファーだ。
「晩飯は?」
晩飯の料理はおれとラウレルの当番になっていた。ちなみに、おれもラウレルも料理は問題ない。
ラウレルは申し訳なさそうに眉尻を下げた。
「あー、分かった。先に食ってる」
「俺は間に合うぜ」
間髪入れずアスファーが言ったので、ラウレルは口を開きかけたままだ。ジンがその後ろ頭を軽く撫でていた。
「え~、アスファーは副委員長と食えばいいのに」
「やなこった」
「黙れそこ」
声の方に顔を向けると、グラディオが教台に凭れて立っている。
「つーわけで、級長イオな」
「……は!? なんで!?」
おれらが喋っている間に何があったんだ。いや、グラディオは今来たはず。
「おれ、やりたくな」
「却下。俺は決定事項を述べたんだよ」
グラディオは話は終わったとばかりにプリントを配布していて、次の話にいきそうな雰囲気である。
「横暴! みんな、おれじゃ不満だって」
「うるさい奴だな。イオでいいと思う奴、拍手ー」
「ちょ、仕方ないみたいな言い方、傷つくんですけど」
担任がやる気なく言い放った途端、教室に拍手が鳴り響いた。特に隣付近から。
「薄情者ー!」
「おまえも苦労しやがれ。呑気に欠伸ばっかしやがって」
完全に八つ当たりなアスファーの手首を掴んで止めさせようとしたが、ジンが無表情ながらいい音をたてて叩いており、あまり変わらなかった。
「はい、決定。よかったな、みんなおまえが良いってよ」
「面倒事押し付けられただけだっつの」
「人の好意を無下にすんな」
ぼそりと呟いたのにちゃんと聞き取られてしまい、チョークまで飛んで来た。
「……卑怯だ」
「交流会についてはその紙をよくよく読んでおくこと。次、役員決めは級長、任せた」
「えぇー…」
グラディオは早々に傍観者っぽく窓枠に腰かけてしまう。結局、最後まで助け船も出してくれなかった。「可愛い子には旅をさせろってな」と嫌な笑顔で言われ、怒る気力すらもぎ取られたのは言うまでもない。
「なんでおれなんだー…」
「アスファーを風紀に取られたから仕方ない」
「ラウレル、それどういう意味だよ?」
何か言い合いながら、ラウレルとアスファーは行ってしまった。
「イオは先生の講義中、欠伸ばっかしてるからだろ」
ジンの言葉は実に最もだった。
長机に上半身をべったりつけたまま脱力する。
「……あー、メンド」
「諦めろ。おら、帰るぞ」
ちなみに、ジンは図書委員の役をゲットした。挙手のスピードが半端なかったため、すんなり決まったのだ。ひどすぎる。
まあ、来年からは生徒会に所属させられるらしいので、一年くらい多目に見てやろうと広い心で受け止めることにした。
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