誰かの望んだ世界

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 魔界の学園で二年目の学園生活を送るイオは、人知れず鶯色の本をめくる。そうすれば、必要な情報を得ることができた。
 学園には、世界を構成するエネルギーが結晶化したといわれる四つの結晶石≪クォーツ≫を浄める、重要な家系の生徒が集っている。――遥か昔、世界を破滅に導いたとされる家系も。

 彼らと過ごす学園生活は賑やかで、当たり前のようにあったのに、じわじわと雲行が怪しくなっていく。
 過去との邂逅。胸に秘めた想い。

 二度目の今日はひっそりと始まり、やがて三度目の今日が訪れる。

 五千年ほど前、世界が滅びそうになった、その時に。彼らの魂に刻まれた遺志。
 たった一つの願い。

 終末を迎えた、この時に。あなたの望みは叶うだろうか…?

――――
 登場人物が多い、ストーリー重視の物語。学校行事から魔物狩り、わちゃわちゃした日常から終末まで。笑いあり涙あり。世界は終末に向かうけど、安定の主人公です。
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