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第二十六話 お別れ
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ログハウスの中では皆が一塊になりガタガタ震えていた。
「クロノ。凄い音がしたけど竜は」
「あのトカゲなら全匹殺したぞ」
「「「「ええ!?」」」」
「それより回復したんだな。よかった」
「「「「いやいやいやいや」」」」
「殺したの! 竜を!」
「マジっすか。クロノさんぱねぇっす」
「クロノつよすぎ」
「我は信じられないが……」
「外に出てみろ。残骸はお前達が回収していいからな」
「「「「えええ!?」」」」
外に出るよう促し、疑心暗鬼の皆にトカゲの屍を見せた。
「しんでる」
「ああ、私が殺した」
他の皆も驚いていたが、ペピカが小動物のように口を開けながらガタガタ震えていたので、頭を撫でる。
ふんわりとした心地よい感触が手に伝わる。
気持ちいいな。
私はホッコリした顔でペピカの頭を撫でながら。
「ほら、お前にくれてやる。回収していいんだぞ」
「でも、これはクロノのえもの」
「拙者は嫌っす」
「アタイも遠慮しようかな」
「我もやめておこう」
まさか四人とも遠慮してくるとは予想外だ。
だが試験終了までもう時間はあまりなく、トカゲのせいで獲物ももう森の中にはいないだろう。
「そうは言うが、今から狩をして試験終了時間に間に合うと思うか?」
「「「「う……」」」」
「だからほら、トカゲを回収して皆でスリカ少佐の元へ帰ろう。コイツら一匹で100,000ポイント手に入るからな」
「「「「100,000ポイント!?」」」」
「そうなんだよ。こんなに弱いのになんで高ポイントなんだろうな。不思議だ」
「「「「……」」」」
四人はしばらく黙り込む。
なんか私、変な事を言ったか?
振り返るも別におかしな事は話していない。
よかった。私のせいではなさそうだ。じゃあどうして……。
と、考えていたらいきなりペンタが「あーー!」と大声で叫びながら。
「もうアタイついていけない!」
パリン。
次にムサミが。
「拙者も、もう無理っす!」
パリン。
そしてペピカが泣きそうな顔で。
「わたしも、もうだめ」
パリン。
最後に、テオがふっと諦めたような顔で。
「我にはまだ早すぎたようだな」
パリン。
ギーブボールを割り、煙に包まれ四人ともこの場から消えた。
「クロノ。凄い音がしたけど竜は」
「あのトカゲなら全匹殺したぞ」
「「「「ええ!?」」」」
「それより回復したんだな。よかった」
「「「「いやいやいやいや」」」」
「殺したの! 竜を!」
「マジっすか。クロノさんぱねぇっす」
「クロノつよすぎ」
「我は信じられないが……」
「外に出てみろ。残骸はお前達が回収していいからな」
「「「「えええ!?」」」」
外に出るよう促し、疑心暗鬼の皆にトカゲの屍を見せた。
「しんでる」
「ああ、私が殺した」
他の皆も驚いていたが、ペピカが小動物のように口を開けながらガタガタ震えていたので、頭を撫でる。
ふんわりとした心地よい感触が手に伝わる。
気持ちいいな。
私はホッコリした顔でペピカの頭を撫でながら。
「ほら、お前にくれてやる。回収していいんだぞ」
「でも、これはクロノのえもの」
「拙者は嫌っす」
「アタイも遠慮しようかな」
「我もやめておこう」
まさか四人とも遠慮してくるとは予想外だ。
だが試験終了までもう時間はあまりなく、トカゲのせいで獲物ももう森の中にはいないだろう。
「そうは言うが、今から狩をして試験終了時間に間に合うと思うか?」
「「「「う……」」」」
「だからほら、トカゲを回収して皆でスリカ少佐の元へ帰ろう。コイツら一匹で100,000ポイント手に入るからな」
「「「「100,000ポイント!?」」」」
「そうなんだよ。こんなに弱いのになんで高ポイントなんだろうな。不思議だ」
「「「「……」」」」
四人はしばらく黙り込む。
なんか私、変な事を言ったか?
振り返るも別におかしな事は話していない。
よかった。私のせいではなさそうだ。じゃあどうして……。
と、考えていたらいきなりペンタが「あーー!」と大声で叫びながら。
「もうアタイついていけない!」
パリン。
次にムサミが。
「拙者も、もう無理っす!」
パリン。
そしてペピカが泣きそうな顔で。
「わたしも、もうだめ」
パリン。
最後に、テオがふっと諦めたような顔で。
「我にはまだ早すぎたようだな」
パリン。
ギーブボールを割り、煙に包まれ四人ともこの場から消えた。
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