8 / 54
第七話 災厄の降臨
しおりを挟む
「獲物を発見」
機械の翼を稼働させながら、現在千メートル上空を飛行中の僕『フーダム・ライナ』は。
「『ディスティニーシステム・レーザーモード起動』」
ウィーン ガシャガシャ。
僕の言葉に反応して6機のレーザー銃が背中から飛び出した。それを僕の周辺に固定させ。
「あの虫どもを殲滅せよ『ストライクブラスト』!」
6色の光が集団で飛んでいた1メートルはある羽の生えた巨大な虫どもを次々と討伐していく。
「これくらいでいいだろう。落ちた虫どもを回収しないと」
逃げた虫は放っておき、地上に落ちていった虫の死骸を回収するため森に入る。
森の中では無数の虫の死骸と、それを食べている全身が金属でできた豚のような猛獣が数匹いた。
「僕の獲物だ、勝手に食べるな『ストライクブラスト』!」
金属の豚へと6色のレーザーを撃ち込む。
が。
「? フゴフゴ」
全くダメージを受けている様子はなく、しまいには僕の攻撃を無視して虫を食べていた。
「……もういいや回収しよう」
豚どもが食べてる虫は諦め、豚を無視しながら虫の死骸を回収することにした。
まだ食べられてない虫を全て回収し終えるとポイントは250まで増えていた。
「25匹回収したから1匹あたり10ポイントか」
回収を終え再び空高く飛び立つ。
「ここにはもう虫どもはもういないし、あの木へ行ってみようかな」
僕の視線の先には天にまで届くかのごとくそびえ立つ巨大な木があった。
場所が場所なだけに空を飛ぶことでしか行くことはできないだろう。
それだけにポイントを稼ぐ場所としては、かなりベストな場所だと判断する。
その理由はまず第一に空で狩りをするのは僕ともう一人しかいないという事。
第二に先程の戦闘で逃げていった虫どもは全匹あの木の方向へと逃げていったという事。わざと数匹だけ虫を逃し、奴らの巣を探すために発信機をつけたら迷わずあの木へと向かっていた。
「おそらく虫どもはあの巨大な木を巣としているのだろう」
ならあの木へ行けばどんどんポイントを稼ぐことができるに違いない。
「あの逃げた虫どもに気づかれないよう、超高度から行くか」
エンジンを稼働させ、空のはるか上空、そろそろ宇宙という距離まで高度を上げる。
「凄い。あの木こんな高さまで生えているのか」
現在高度85キロにまで達していたけど、僕と同じ高さに木の先端部があった。
「でもこれで目視でも迷わず向かえる」
僕はエンジンを稼働させ、グングンと木に近づいていく。
時間にしておよそ一時間程でたどり着くと、改めてその巨大さを思い知る。
「はぁぁぁぁぁぁ! すっ、凄い!」
正直それ以外の感想は出てこなかった。
葉っぱ一枚でも数百メートルクラスのビルほどの大きさだ。それが無数に生えている。
枝は大きすぎて、雲で隠れていたら巨大な空中大陸のように見えるだろう。
「凄い凄い」
木を見てるだけなのに科学者としての好奇心がどんどん溢れ出してくる。
「ふっふふふふ、じゃあ早速虫どもを探すとするか」
8割は観察が目的だけどね。ふふ、ふふふふふふ。
あたりを散策してみたけど。
「おかしいな虫が1匹もいない。それにあまりにも静かすぎる」
得られた情報はものすっっっごく巨大な木ってことと、こんな巨大な木なのに周りを飛んでいる怪鳥や虫などが全然いないってことだけ。
発信機の反応があるところまで行ってみても結果は同じだった。神隠しにあったかのように巣はもちろん虫1匹たりともそこにはいなかった。
「枝の中に巣があるのか?
うーむ仕方ない攻撃してみよう。『ディスティニーシステム・爆撃モード起動』ミサイルを生成せよ」
ウィーン ウィーンゴゴゴゴ ガシャン。
僕はディスティニーシステムで生成させた、広範囲爆撃ミサイルを数発用意した。
「『ストライクミサイル』発射!」
試しに発信機の反応がする場所へと数発撃ち込む。
ズッドオオオオッ!!
一発一発が戦略級の威力を誇るミサイルの爆撃により、打ち込んだ箇所の葉っぱが全て灰となるも枝は無傷だった。
「ふむ興味深いな。それで虫どもの反応は……まだあるだと!?」
葉っぱは跡形もなく消え去ってるのに発信機の反応はまだこの辺りを指している。
「やっぱり変だ、この木には何か秘密がある」
もう数発撃ち込んでみようか?
そう考えていると。
ザワッザワザワッ。
先程までびくとも動かなかった枝が不規則に揺れ始めた。
「なんだ!? この反応は一体」
ズゴゴゴゴゴッ!
今度は地面が揺れ始める。
空中から見ても地面がブレて見えるほどの凄い揺れだ。
「なんなんだこれは!? 地震? だがしかしこんなに揺れるものなのか!?」
変化は突然のことだった。
カッ!!
「うっ眩しい」
急に木が激しく輝き出し。そして。
「こんな巨大な木が浮いただと!? ありえない。一体この木に何が起きてるんだ!?」
空に浮きながらも木は光を放ち、どんどん球体型の薄い壁を生成していた。
「まずい、この位置だと光に巻き込まれてしまう。早く逃げないと!」
僕はエンジンを最大パワーで稼働して、ギリギリ球体の範囲外へと逃げ出す。
「ふぅ。間に合った」
僕の逃げた後も光の壁は木をどんどん覆っていき、ついに完全に木全体を覆ってしまった。
「ふふふふふふ素晴らしい。まるで巨大な卵のようだ。試しに攻撃してみるか?……いや、それとも……」
そう考えている間にも、徐々に縮小していく光の球体。
ふと先程木が生えていた地面を見ると、まるで傷口を塞ぐように地面が勝手に動きどんどん穴が塞がっていた。
「この地面も興味深いな。この動き、まるで巨大な生き物だ」
自分の星とは全く違う様子に、改めてここが違う星なんだと実感させられる。
「素晴らしい素晴らしい。それにあの光の球も、もうあんなに小さくなっている」
木を覆った光の球は、先程の木の葉っぱ一枚ほどの大きさにまで縮小していた。
すると。
ドクン。
「この音は? まるで鼓動のようだ」
ドクンドクンドクン。
ピシッ。
鼓動が早くなるにつれ球体に亀裂のような線が現れ。
パリッパリッ。
「生まれる、というのか!?」
球体がどんどん割れていく。
その様子はまるでひなが生まれるような感じだ。
パリッパリッバリッバリ!
「カロロ……カロロッ」
球体の中から生き物の泣き声が聞こえる。
「おお! あれがひな――」
ギロリ。
その生物と目が合った瞬間。
ゾッゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ!!
「ひっ!?」
僕はかつてない生命の危機を感じた。
「かはっ、はぁ……かっ」
手足は震え、思うように呼吸ができない。
「あ、か……やっ……ヤバい……殺される!」
全速力でエンジンを稼働し、僕はその場から逃げた。
奴から遠ざかるほどに、どんどん震えも収まり呼吸も戻ってきた。
「はぁはぁ。ひっ、ひとまず最初の森に逃げよ」
猛スピードで広場のある森まで逃げる途中、あの鳴き声が聞こえた。
「カロロロロ」
「えっ――」
バクッ。
「?? 何が起きた?……うわっ!?」
僕のすぐそばには、球体の中からこちらを覗いていた不気味な金色の瞳があった。
「なっななななななな、なぜこいつがここに!!」
そいつは金色の羽が左右それぞれ3枚ずつ生えている深紅のドラゴンだった。
そのドラゴンがクチャクチャと音を鳴らしながら僕を見つめている。
「あ、あ……」
恐怖で震えが止まらない。
「早く……奴から、逃げないと!」
逃げようとエンジンを稼働するも痛みが邪魔をする。
「――っなんだこの痛みは」
痛みは下腹部から押し寄せた。僕は恐る恐る下を見ると。
「あ……あ」
僕の腰より下が消えていた。
ダバダバと血は流れ、臓器はちぎれ空中でぷらぷら浮いていた。
「あああああああああああああああああああああああああああああっ!!」
耐えきれず絶叫。
「ああ……僕の体が……」
「カロロロロ」
パキパキ。
「……パキ……パキ?」
音の鳴る方、奴の口の端から小さな骨が飛び出していた。
「ひっ! あの骨は……それより早く……にげっ……」
痛みで意識が薄れていく中、僕の全身を黒い影が覆う。
「なんだ……闇が――」
「カロロロロ」
バクッ。
機械の翼を稼働させながら、現在千メートル上空を飛行中の僕『フーダム・ライナ』は。
「『ディスティニーシステム・レーザーモード起動』」
ウィーン ガシャガシャ。
僕の言葉に反応して6機のレーザー銃が背中から飛び出した。それを僕の周辺に固定させ。
「あの虫どもを殲滅せよ『ストライクブラスト』!」
6色の光が集団で飛んでいた1メートルはある羽の生えた巨大な虫どもを次々と討伐していく。
「これくらいでいいだろう。落ちた虫どもを回収しないと」
逃げた虫は放っておき、地上に落ちていった虫の死骸を回収するため森に入る。
森の中では無数の虫の死骸と、それを食べている全身が金属でできた豚のような猛獣が数匹いた。
「僕の獲物だ、勝手に食べるな『ストライクブラスト』!」
金属の豚へと6色のレーザーを撃ち込む。
が。
「? フゴフゴ」
全くダメージを受けている様子はなく、しまいには僕の攻撃を無視して虫を食べていた。
「……もういいや回収しよう」
豚どもが食べてる虫は諦め、豚を無視しながら虫の死骸を回収することにした。
まだ食べられてない虫を全て回収し終えるとポイントは250まで増えていた。
「25匹回収したから1匹あたり10ポイントか」
回収を終え再び空高く飛び立つ。
「ここにはもう虫どもはもういないし、あの木へ行ってみようかな」
僕の視線の先には天にまで届くかのごとくそびえ立つ巨大な木があった。
場所が場所なだけに空を飛ぶことでしか行くことはできないだろう。
それだけにポイントを稼ぐ場所としては、かなりベストな場所だと判断する。
その理由はまず第一に空で狩りをするのは僕ともう一人しかいないという事。
第二に先程の戦闘で逃げていった虫どもは全匹あの木の方向へと逃げていったという事。わざと数匹だけ虫を逃し、奴らの巣を探すために発信機をつけたら迷わずあの木へと向かっていた。
「おそらく虫どもはあの巨大な木を巣としているのだろう」
ならあの木へ行けばどんどんポイントを稼ぐことができるに違いない。
「あの逃げた虫どもに気づかれないよう、超高度から行くか」
エンジンを稼働させ、空のはるか上空、そろそろ宇宙という距離まで高度を上げる。
「凄い。あの木こんな高さまで生えているのか」
現在高度85キロにまで達していたけど、僕と同じ高さに木の先端部があった。
「でもこれで目視でも迷わず向かえる」
僕はエンジンを稼働させ、グングンと木に近づいていく。
時間にしておよそ一時間程でたどり着くと、改めてその巨大さを思い知る。
「はぁぁぁぁぁぁ! すっ、凄い!」
正直それ以外の感想は出てこなかった。
葉っぱ一枚でも数百メートルクラスのビルほどの大きさだ。それが無数に生えている。
枝は大きすぎて、雲で隠れていたら巨大な空中大陸のように見えるだろう。
「凄い凄い」
木を見てるだけなのに科学者としての好奇心がどんどん溢れ出してくる。
「ふっふふふふ、じゃあ早速虫どもを探すとするか」
8割は観察が目的だけどね。ふふ、ふふふふふふ。
あたりを散策してみたけど。
「おかしいな虫が1匹もいない。それにあまりにも静かすぎる」
得られた情報はものすっっっごく巨大な木ってことと、こんな巨大な木なのに周りを飛んでいる怪鳥や虫などが全然いないってことだけ。
発信機の反応があるところまで行ってみても結果は同じだった。神隠しにあったかのように巣はもちろん虫1匹たりともそこにはいなかった。
「枝の中に巣があるのか?
うーむ仕方ない攻撃してみよう。『ディスティニーシステム・爆撃モード起動』ミサイルを生成せよ」
ウィーン ウィーンゴゴゴゴ ガシャン。
僕はディスティニーシステムで生成させた、広範囲爆撃ミサイルを数発用意した。
「『ストライクミサイル』発射!」
試しに発信機の反応がする場所へと数発撃ち込む。
ズッドオオオオッ!!
一発一発が戦略級の威力を誇るミサイルの爆撃により、打ち込んだ箇所の葉っぱが全て灰となるも枝は無傷だった。
「ふむ興味深いな。それで虫どもの反応は……まだあるだと!?」
葉っぱは跡形もなく消え去ってるのに発信機の反応はまだこの辺りを指している。
「やっぱり変だ、この木には何か秘密がある」
もう数発撃ち込んでみようか?
そう考えていると。
ザワッザワザワッ。
先程までびくとも動かなかった枝が不規則に揺れ始めた。
「なんだ!? この反応は一体」
ズゴゴゴゴゴッ!
今度は地面が揺れ始める。
空中から見ても地面がブレて見えるほどの凄い揺れだ。
「なんなんだこれは!? 地震? だがしかしこんなに揺れるものなのか!?」
変化は突然のことだった。
カッ!!
「うっ眩しい」
急に木が激しく輝き出し。そして。
「こんな巨大な木が浮いただと!? ありえない。一体この木に何が起きてるんだ!?」
空に浮きながらも木は光を放ち、どんどん球体型の薄い壁を生成していた。
「まずい、この位置だと光に巻き込まれてしまう。早く逃げないと!」
僕はエンジンを最大パワーで稼働して、ギリギリ球体の範囲外へと逃げ出す。
「ふぅ。間に合った」
僕の逃げた後も光の壁は木をどんどん覆っていき、ついに完全に木全体を覆ってしまった。
「ふふふふふふ素晴らしい。まるで巨大な卵のようだ。試しに攻撃してみるか?……いや、それとも……」
そう考えている間にも、徐々に縮小していく光の球体。
ふと先程木が生えていた地面を見ると、まるで傷口を塞ぐように地面が勝手に動きどんどん穴が塞がっていた。
「この地面も興味深いな。この動き、まるで巨大な生き物だ」
自分の星とは全く違う様子に、改めてここが違う星なんだと実感させられる。
「素晴らしい素晴らしい。それにあの光の球も、もうあんなに小さくなっている」
木を覆った光の球は、先程の木の葉っぱ一枚ほどの大きさにまで縮小していた。
すると。
ドクン。
「この音は? まるで鼓動のようだ」
ドクンドクンドクン。
ピシッ。
鼓動が早くなるにつれ球体に亀裂のような線が現れ。
パリッパリッ。
「生まれる、というのか!?」
球体がどんどん割れていく。
その様子はまるでひなが生まれるような感じだ。
パリッパリッバリッバリ!
「カロロ……カロロッ」
球体の中から生き物の泣き声が聞こえる。
「おお! あれがひな――」
ギロリ。
その生物と目が合った瞬間。
ゾッゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ!!
「ひっ!?」
僕はかつてない生命の危機を感じた。
「かはっ、はぁ……かっ」
手足は震え、思うように呼吸ができない。
「あ、か……やっ……ヤバい……殺される!」
全速力でエンジンを稼働し、僕はその場から逃げた。
奴から遠ざかるほどに、どんどん震えも収まり呼吸も戻ってきた。
「はぁはぁ。ひっ、ひとまず最初の森に逃げよ」
猛スピードで広場のある森まで逃げる途中、あの鳴き声が聞こえた。
「カロロロロ」
「えっ――」
バクッ。
「?? 何が起きた?……うわっ!?」
僕のすぐそばには、球体の中からこちらを覗いていた不気味な金色の瞳があった。
「なっななななななな、なぜこいつがここに!!」
そいつは金色の羽が左右それぞれ3枚ずつ生えている深紅のドラゴンだった。
そのドラゴンがクチャクチャと音を鳴らしながら僕を見つめている。
「あ、あ……」
恐怖で震えが止まらない。
「早く……奴から、逃げないと!」
逃げようとエンジンを稼働するも痛みが邪魔をする。
「――っなんだこの痛みは」
痛みは下腹部から押し寄せた。僕は恐る恐る下を見ると。
「あ……あ」
僕の腰より下が消えていた。
ダバダバと血は流れ、臓器はちぎれ空中でぷらぷら浮いていた。
「あああああああああああああああああああああああああああああっ!!」
耐えきれず絶叫。
「ああ……僕の体が……」
「カロロロロ」
パキパキ。
「……パキ……パキ?」
音の鳴る方、奴の口の端から小さな骨が飛び出していた。
「ひっ! あの骨は……それより早く……にげっ……」
痛みで意識が薄れていく中、僕の全身を黒い影が覆う。
「なんだ……闇が――」
「カロロロロ」
バクッ。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【なろう440万pv!】船が沈没して大海原に取り残されたオッサンと女子高生の漂流サバイバル&スローライフ
海凪ととかる
SF
離島に向かうフェリーでたまたま一緒になった一人旅のオッサン、岳人《がくと》と帰省途中の女子高生、美岬《みさき》。 二人は船を降りればそれっきりになるはずだった。しかし、運命はそれを許さなかった。
衝突事故により沈没するフェリー。乗員乗客が救命ボートで船から逃げ出す中、衝突の衝撃で海に転落した美岬と、そんな美岬を助けようと海に飛び込んでいた岳人は救命ボートに気づいてもらえず、サメの徘徊する大海原に取り残されてしまう。
絶体絶命のピンチ! しかし岳人はアウトドア業界ではサバイバルマスターの通り名で有名なサバイバルの専門家だった。
ありあわせの材料で筏を作り、漂流物で筏を補強し、雨水を集め、太陽熱で真水を蒸留し、プランクトンでビタミンを補給し、捕まえた魚を保存食に加工し……なんとか生き延びようと創意工夫する岳人と美岬。
大海原の筏というある意味密室空間で共に過ごし、語り合い、力を合わせて極限状態に立ち向かううちに二人の間に特別な感情が芽生え始め……。
はたして二人は絶体絶命のピンチを生き延びて社会復帰することができるのか?
小説家になろうSF(パニック)部門にて400万pv達成、日間/週間/月間1位、四半期2位、年間/累計3位の実績あり。
カクヨムのSF部門においても高評価いただき80万pv達成、最高週間2位、月間3位の実績あり。

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
―異質― 激突の編/日本国の〝隊〟 その異世界を掻き回す重金奏――
EPIC
SF
日本国の戦闘団、護衛隊群、そして戦闘機と飛行場基地。続々異世界へ――
とある別の歴史を歩んだ世界。
その世界の日本には、日本軍とも自衛隊とも似て非なる、〝日本国隊〟という名の有事組織が存在した。
第二次世界大戦以降も幾度もの戦いを潜り抜けて来た〝日本国隊〟は、異質な未知の世界を新たな戦いの場とする事になる――
大規模な演習の最中に異常現象に巻き込まれ、未知なる世界へと飛ばされてしまった、日本国陸隊の有事官〝制刻 自由(ぜいこく じゆう)〟と、各職種混成の約1個中隊。
そこは、剣と魔法が力の象徴とされ、モンスターが跋扈する世界であった。
そんな世界で手探りでの調査に乗り出した日本国隊。時に異世界の人々と交流し、時に救い、時には脅威となる存在と苛烈な戦いを繰り広げ、潜り抜けて来た。
そんな彼らの元へ、陸隊の戦闘団。海隊の護衛艦船。航空隊の戦闘機から果ては航空基地までもが、続々と転移合流して来る。
そしてそれを狙い図ったかのように、異世界の各地で不穏な動きが見え始める。
果たして日本国隊は、そして異世界はいかなる道をたどるのか。
未知なる地で、日本国隊と、未知なる力が激突する――
注意事項(1 当お話は第2部となります。ですがここから読み始めても差して支障は無いかと思います、きっと、たぶん、メイビー。
注意事項(2 このお話には、オリジナル及び架空設定を多数含みます。
注意事項(3 部隊単位で続々転移して来る形式の転移物となります。
注意事項(4 主人公を始めとする一部隊員キャラクターが、超常的な行動を取ります。かなりなんでも有りです。
注意事項(5 小説家になろう、カクヨムでも投稿しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
続・歴史改変戦記「北のまほろば」
高木一優
SF
この物語は『歴史改変戦記「信長、中国を攻めるってよ」』の続編になります。正編のあらすじは序章で説明されますので、続編から読み始めても問題ありません。
タイム・マシンが実用化された近未来、歴史学者である私の論文が中国政府に採用され歴史改変実験「碧海作戦」が発動される。私の秘書官・戸部典子は歴女の知識を活用して戦国武将たちを支援する。歴史改変により織田信長は中国本土に攻め入り中華帝国を築き上げたのだが、日本国は帝国に飲み込まれて消滅してしまった。信長の中華帝国は殷賑を極め、世界の富を集める経済大国へと成長する。やがて西欧の勢力が帝国を襲い、私と戸部典子は真田信繁と伊達政宗を助けて西欧艦隊の攻撃を退け、ローマ教皇の領土的野心を砕く。平和が訪れたのもつかの間、十七世紀の帝国の北方では再び戦乱が巻き起ころうとしていた。歴史を思考実験するポリティカル歴史改変コメディー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる