彼女の母は蜜の味

緋山悠希

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買い物

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小一時間でいくつかの店を回り、テキパキと買い物を済ませた薫。
「少し早いけど、そろそろ帰りましょうか。」
「え、もういいんですか?」
やらしく雄を誘うようにくねくねと揺れる薫の美尻を犬のように追いかけていた健二には、小一時間はほんの数分かと思える程短いものだった。
「ええ。ひと通り欲しい物は見たし、満足したわ。ありがとう。」
「そうですか…」
なんとなく拍子抜けした健二は力なく答えた。
「だけど、帰りがけにあと一ヶ所だけ寄っていいかしら?」
朝、深雪と別れて2人になった時のように、薫は目を細めながらぺろっと唇を舐め回して言った。
「もちろんです!」
健二は散歩前の犬のようにはしゃぐ気持ちを抑えながら返事をした。
「ふふふ。なんだかかわいいわね。」

しばらく歩いた後、薫が目的であろう店に入ろうとした瞬間、健二の足が少し遅くなった。薫が入ろうとしたのが女性用の下着ショップだったからだ。さすがに彼女のお母さんと下着ショップに行くのはいかがなものかと健二の頭の中で迷いが駆け巡った。
「あら、おばさんがこういうお店で下着を選ぶなんておかしいかしら?」
ちょっと意地悪な口調で言う薫。
「そ、そんなことないですよ」
「ふーん。そう思うならおばさんの相談にのってくれる?」
なおも健二の心を揺さぶる薫。
「は、はぁ。」
急なことで戸惑いながらも、憧れの彼女のお母さんと直接下着の話をしたことで健二の下半身は一本の固い棒と化していた。早くその位置を直さないと痛くて困るのだが、薫の手前そんなことはできない。やや不自然な歩き方で店の奥まで薫について行くとさらなる衝撃が健二を襲う。
薫が手にした下着は一般的なショーツとくらべて覆う面積が小さく、明らかに大部分が透けている物だったのだ。
「健二君。これどうかな?」
「い、いいと思いますよ。」
「本当?私に似合うと思う?」
「はい…」
照れながら健二が答える。
「私、普段どんな下着つけてると思う?」
「え?」
急な直球にたじろぐ健二。
「例えばー。今日とか」
さらに直球は続く。
顔を赤くしながらもスカートの上から薫のデルタゾーンを凝視してしまう健二。
「ねぇ。おばさんのパンツ見たい?」
健二の思考が筒抜けているかのように核心を突かれる。
「…」
小さく頷く健二。
「なーに?わからない。」
薫は明らかに答えを知っていながらわざと聞く。
「…は…い…」
絞り出すような小さい声で返事を返す。
「何をどうしたいの?」
キリッとした顔で、女上司が部下を問い詰めるようにややキツイ口調でさらに聞く。
「お母さんの…パ…ンツが見たいです。」
健二はもう本音を打ち明けるしかなかった。
「あら、悪い子。健二君は彼女のお母さんのパンツが見たいんだ。」あえて繰り返す。「わかったわ。素直に言えたからご褒美に見せてあげる。車行きましょ。」
車に着くと後部座席に2人で座り、薫はゆっくりと履いているスカートを下ろした。すると、エナメル質の小さなショーツがまるでSMの女王様のように黒く光っていた。
「ほら、もっと近くで見なさい」
健二の頭を押さえると自分の足の間に強引に押し込む。薫のムチムチした足の感触と蒸れた女の花芯の香りでまたしても健二の銃口からは男汁が漏れ出していた。
「さぁ。ご褒美はここまでよ。」
「え?」
「彼女のお母さんのパンツが見たいなんて言う変態彼氏君には直接お仕置きしないとね」
「お仕置き?」
「そうよ。さっきから発情しっぱなしのその肉棒出しなさい。」
「私がわからないとでも思った?買い物中から私の体をやらしい雄の目で見てたのも全部知ってるんだから。」
「娘に言われたくなかったらさっさと言うこと聞くことね。」
速くなる鼓動とは裏腹に健二のモノはより一層固くそそりたっていった。
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