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01. パワハラ上司は天才魔術師
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ドクドクドク……
始まった。
この後に耳鳴りが始まり、心ここにあらずになって失敗しまくる。
キィーン。
ああ、負の連鎖が始まる。
「ル・シオン。君はバカなのか。何度言えば分かるんだ。大体君はいつもーー」
「あは。すいまーー」
「笑うな。私は真剣に指導している。笑って済まされる事ではない」
いや、笑って済まされる事だろう。だって大した事ないじゃないか。このキュア草とこちらのトーテムの実。どちらを先に入れようが、出来る薬はそう、毒消し草だ!
「すいません。以後このような事がないよう、気をつけます」
しおらしく頭を垂れて言えばパワハラ上司は納得したように綺麗な顔で俺を睨みつけながら頷いた。
分かったから。俺の全てが気に入らなのは。不整脈が凄いから早く行ってほしい。
他の人が同じ事をしても、俺だけに指導という名のパワハラが入る。根本的に俺が嫌いなんだと嫌でも自覚させられる1年だった。この上司が来てから大好きだったこの仕事が楽しくなくなった。仕事だろって言われたらそれまでだけど、俺は大好きな事をしてお金が貰えるなんて、なんて幸せな人間なんだろうって毎日を送っていたから、この下降は俺の精神を蝕んでいく。
「私は君が憎くてこのように指導しているのではない。一人前になって欲しいから言っている事を分かって欲しい」
眉を潜め憂いを帯びた眼差しは室内の魔術師達男女問わずを魅了し、俺の更に出来なさ具合を誇張する。
お前ら分かってるか? 世を憂いでるかのようなこの大層な顔面は、ただの薬草と実の入れる順番が違っただけの事だぞ。お前らだってそこら辺は適当だろうが。味? んなの効果に関係ないし、毒に侵された人間が味なんか感じてられるか?
「勿論分かっています。俺なんかの為にいつもありがとうございます。感謝してもしきれません」
上司は満足そうに美しい顔面を緩めると自分の席に戻っていった。
後に残されたのは優秀な上司を悩ませる仕事が出来ないレッテルを貼られた冴えない俺。
毎日毎日、皆の前で貶され、怒鳴られ、蔑まれる。それでも、高給な上に楽しかった職場だからと、上司の言う事を受け止め頑張ってきた。この上司が配属してくるまでは本当に天職だと思っていたんだ。
上司と部下に挟まれた中間管理職。仕事ができて完璧な上司は、まずはたるみにたるんだ職場改革から始めた。上司と部下の垣根のない和やかだった職場を上司の言う事は絶対だと言う意識を俺達に植え付けようとした。そう。それを中間管理職の俺にやらせた。自分はあくまで最高責任者。俺に指示を出してやらせるのだ。ルゥさん。ルゥさん。と俺を慕ってくれていた部下達に気安く名を呼ぶなと言えと言われ、俺は断腸の思いでそうした。言った時の部下達の陰った顔を1年前だと言うのに、いまだに忘れられない。
仕事の出来る上司は長年の風習でたるんでいたこの職場をいたく不快に思い、それを俺にあたる事で発散しているようだった。
「ル・シオン。どうしてテッド・マルチネスは無制限にコルコト草を使用している? あれは国のお金を無駄にしている自覚はあるのか」
コルコト草なんて、二束三文の常草で俺達は使い勝手のいいそれを湯水のように使っていた。テッドも今までのようにそうしているだけだった。
「ル・シオン。答えろ」
「申し訳ありません。指導しておきます」
上司が変わってから多くなった小言に皆は反発し、上司の言葉を伝え実行する俺を皆は上司の犬と影で罵った。
前の上司はお爺ちゃん魔術師で、俺を頼ってくれて任せてくれていたから俺は自分が魔術師になったかのように出来る人間だと調子に乗っていたんだ。新しい上司は25才の天才魔術師だと聞いた時は、俺の仕事が減るんだと嬉しかったのを覚えている。
まさか減ると思っていた仕事が更に増えるなんて思ってもいなかった。俺達が今までやってきた事は安全面に問題ありといちいち仕事が増えた。それを部下達がやりたがらず中間管理職の俺が被る事になった。そしてどんどん仕事が増えていく。ヒヤリハットが起きれば更に手間が追加される。流石に俺一人では対応出来ない事は部下達もしなくてはいけなくなり、今までと違う手間を不服とした部下達の不満は爆発し、上層部へ掛け合った。俺の仕事が増えた時は何も言わなかったくせに、自分達の負担になった途端に不満を訴える部下達を見て俺の心は冷えていた。
ーーその日、俺は鬼神を見た。
俺にクドクドと備品を大事に使えと言っていた上司はそれを魔術で破壊に破壊しまくっていた。魔力の中心にいる上司が右手をあげれば、右の机や書類や作りかけの薬が破壊され、左手をあげれば、左にある棚や椅子が壁に叩きつけられていた。
フーッ、フーッと肩をあげて怒っている上司は本当に恐ろしく俺は扉の外で腰を抜かしていた。
いつもの帰る前のチェックを怠り、気になって家から戻って来たところ、この大惨事に出くわしてしまった事は必然だったのか。俺は初めて見る攻撃的な魔術に恐れ慄いていた。
「あの穀潰し共がっ。この私が間違っているだとっ。私は間違っていないっ。間違っているものかっ。国のお金は民の血税ぞっ。それをどんな思いで納めさせているのかっ。無駄な物に血税を使うなど言語道断だろうがっ。少し手間が増えたくらいで訴えるなどっ。無能な奴らのくせにっ。無能で自尊心だけは立派で何様のつもりだっ」
天才はおおうにして変人でもある。この上司はあれでもネコを被っていたのだ。爆発したら破滅のマグマを胸に抱えてフツフツと我慢していたのだ。それが、今爆発している。チクられて上から何か小言でも言われたのだろうか。プライドの高い上司が、見下している部下からの反撃に憤っているのがこの惨状だろう。
バキッ。ボキッと部屋の中からはまだ破壊の音が聞こえる。俺はその場を逃れる為、ゆっくりと抜かした腰をあげ、うつ伏せになり這いつくばった。
「どいつもこいつも無能ばかりのくせに権利ばかり主張しやがってっ。嫌なら辞めてしまえっ」
まだ言っている。
「ーーなぁ。ル・シオン。そうは思わないか?」
「ひぃっ」
俺が尻を向けて退散している所、後ろにある扉が開き怒れる天才魔術師が仁王立ちで立っていた。
怖い怖い怖い。俺はしがない公僕でただの薬師だ。魔王みたいな人間見たことなかったから怖くてたまらなかった。
「君の名は嘆願書の中になかったな」
実は上に訴える時に誘われたけど、自分の時は我慢して頑張ってきたのに、どうしてお前らの時になったら訴えないといけないのかと思い、角の立たないような理由をつけて断った。
断った時の部下の蔑んだ顔を今でも覚えている。知るかってんだ。大体お前ら当たり前の事を言われて上に訴えるってバカなのか? そこははい分かりました。だろう。今までが緩かったんだ。本当に嫌なら辞めればいい。
俺はお前らとは違う。仕事も一人でこなせる量ではないし、何なら上司の仕事も押し付けられているし、皆の前で怒鳴られるし、圧倒的なパワハラだ。けれど相手は天才。俺が仕事が出来ないから言っている。だの。言うこちらの身にもなって欲しい。だのとライフを削られる言い分で中々パワハラだと言える状況ではない。本当に頭がいいから厄介だ。
「片付けておけ」
俺の情けない姿を見て溜飲が下がったのか、上司はいつもの調子に戻ると帰って行った。
「今日は残業なしだったのに」
俺は恥ずかしい話、泣きながらそれを片付けた。
「備品は血税だっていつも言うくせに。クズ魔石だって大事に使えって……グス……」
掃除は明け方近くまでかかった。
「ーール・シオン。ペンヤンの幹の場所はここではないと言ったら何度分かるんだ? 君の頭は空っぽなのか?」
難癖つけられないようにと徹底的に元に戻した部屋の事には何も触れず、木の幹の僅かなズレを指摘する俺様上司。
「も、申し訳ありません」
俺は強ばる体を抱きしめ、俯いた。
「どうした? 目が赤いな。腫れている」
いつの間にか近くに来た上司に顎を取られ、上を向かせられる。
「泣いたのか」
瞼を手で覆われればじんわりとそこが温かくなり、離れた時には腫れぼったかった瞼の重みがなくなっていた。
僅かにしかいない魔術師の中でも一握りの者しか出来ない癒やしの魔術。
「ーうわぁ。ありがとうございますっ、今の癒やしの魔術ですよね? 温かくて気持ちのいいものなんですね。でも俺みたいな者に使って頂いて大丈夫なんですか? 重傷でもなかったのに」
俺は幻とも言える癒やしの魔術をうけ、感動して思わず笑った。上司に向ける初めての心からの笑顔だった。
「……問題ない。私に取っては造作もない事だ」
フイと踵を返した上司の露な首筋が赤いようなのは気のせいだろうか。
始まった。
この後に耳鳴りが始まり、心ここにあらずになって失敗しまくる。
キィーン。
ああ、負の連鎖が始まる。
「ル・シオン。君はバカなのか。何度言えば分かるんだ。大体君はいつもーー」
「あは。すいまーー」
「笑うな。私は真剣に指導している。笑って済まされる事ではない」
いや、笑って済まされる事だろう。だって大した事ないじゃないか。このキュア草とこちらのトーテムの実。どちらを先に入れようが、出来る薬はそう、毒消し草だ!
「すいません。以後このような事がないよう、気をつけます」
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他の人が同じ事をしても、俺だけに指導という名のパワハラが入る。根本的に俺が嫌いなんだと嫌でも自覚させられる1年だった。この上司が来てから大好きだったこの仕事が楽しくなくなった。仕事だろって言われたらそれまでだけど、俺は大好きな事をしてお金が貰えるなんて、なんて幸せな人間なんだろうって毎日を送っていたから、この下降は俺の精神を蝕んでいく。
「私は君が憎くてこのように指導しているのではない。一人前になって欲しいから言っている事を分かって欲しい」
眉を潜め憂いを帯びた眼差しは室内の魔術師達男女問わずを魅了し、俺の更に出来なさ具合を誇張する。
お前ら分かってるか? 世を憂いでるかのようなこの大層な顔面は、ただの薬草と実の入れる順番が違っただけの事だぞ。お前らだってそこら辺は適当だろうが。味? んなの効果に関係ないし、毒に侵された人間が味なんか感じてられるか?
「勿論分かっています。俺なんかの為にいつもありがとうございます。感謝してもしきれません」
上司は満足そうに美しい顔面を緩めると自分の席に戻っていった。
後に残されたのは優秀な上司を悩ませる仕事が出来ないレッテルを貼られた冴えない俺。
毎日毎日、皆の前で貶され、怒鳴られ、蔑まれる。それでも、高給な上に楽しかった職場だからと、上司の言う事を受け止め頑張ってきた。この上司が配属してくるまでは本当に天職だと思っていたんだ。
上司と部下に挟まれた中間管理職。仕事ができて完璧な上司は、まずはたるみにたるんだ職場改革から始めた。上司と部下の垣根のない和やかだった職場を上司の言う事は絶対だと言う意識を俺達に植え付けようとした。そう。それを中間管理職の俺にやらせた。自分はあくまで最高責任者。俺に指示を出してやらせるのだ。ルゥさん。ルゥさん。と俺を慕ってくれていた部下達に気安く名を呼ぶなと言えと言われ、俺は断腸の思いでそうした。言った時の部下達の陰った顔を1年前だと言うのに、いまだに忘れられない。
仕事の出来る上司は長年の風習でたるんでいたこの職場をいたく不快に思い、それを俺にあたる事で発散しているようだった。
「ル・シオン。どうしてテッド・マルチネスは無制限にコルコト草を使用している? あれは国のお金を無駄にしている自覚はあるのか」
コルコト草なんて、二束三文の常草で俺達は使い勝手のいいそれを湯水のように使っていた。テッドも今までのようにそうしているだけだった。
「ル・シオン。答えろ」
「申し訳ありません。指導しておきます」
上司が変わってから多くなった小言に皆は反発し、上司の言葉を伝え実行する俺を皆は上司の犬と影で罵った。
前の上司はお爺ちゃん魔術師で、俺を頼ってくれて任せてくれていたから俺は自分が魔術師になったかのように出来る人間だと調子に乗っていたんだ。新しい上司は25才の天才魔術師だと聞いた時は、俺の仕事が減るんだと嬉しかったのを覚えている。
まさか減ると思っていた仕事が更に増えるなんて思ってもいなかった。俺達が今までやってきた事は安全面に問題ありといちいち仕事が増えた。それを部下達がやりたがらず中間管理職の俺が被る事になった。そしてどんどん仕事が増えていく。ヒヤリハットが起きれば更に手間が追加される。流石に俺一人では対応出来ない事は部下達もしなくてはいけなくなり、今までと違う手間を不服とした部下達の不満は爆発し、上層部へ掛け合った。俺の仕事が増えた時は何も言わなかったくせに、自分達の負担になった途端に不満を訴える部下達を見て俺の心は冷えていた。
ーーその日、俺は鬼神を見た。
俺にクドクドと備品を大事に使えと言っていた上司はそれを魔術で破壊に破壊しまくっていた。魔力の中心にいる上司が右手をあげれば、右の机や書類や作りかけの薬が破壊され、左手をあげれば、左にある棚や椅子が壁に叩きつけられていた。
フーッ、フーッと肩をあげて怒っている上司は本当に恐ろしく俺は扉の外で腰を抜かしていた。
いつもの帰る前のチェックを怠り、気になって家から戻って来たところ、この大惨事に出くわしてしまった事は必然だったのか。俺は初めて見る攻撃的な魔術に恐れ慄いていた。
「あの穀潰し共がっ。この私が間違っているだとっ。私は間違っていないっ。間違っているものかっ。国のお金は民の血税ぞっ。それをどんな思いで納めさせているのかっ。無駄な物に血税を使うなど言語道断だろうがっ。少し手間が増えたくらいで訴えるなどっ。無能な奴らのくせにっ。無能で自尊心だけは立派で何様のつもりだっ」
天才はおおうにして変人でもある。この上司はあれでもネコを被っていたのだ。爆発したら破滅のマグマを胸に抱えてフツフツと我慢していたのだ。それが、今爆発している。チクられて上から何か小言でも言われたのだろうか。プライドの高い上司が、見下している部下からの反撃に憤っているのがこの惨状だろう。
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まだ言っている。
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「ひぃっ」
俺が尻を向けて退散している所、後ろにある扉が開き怒れる天才魔術師が仁王立ちで立っていた。
怖い怖い怖い。俺はしがない公僕でただの薬師だ。魔王みたいな人間見たことなかったから怖くてたまらなかった。
「君の名は嘆願書の中になかったな」
実は上に訴える時に誘われたけど、自分の時は我慢して頑張ってきたのに、どうしてお前らの時になったら訴えないといけないのかと思い、角の立たないような理由をつけて断った。
断った時の部下の蔑んだ顔を今でも覚えている。知るかってんだ。大体お前ら当たり前の事を言われて上に訴えるってバカなのか? そこははい分かりました。だろう。今までが緩かったんだ。本当に嫌なら辞めればいい。
俺はお前らとは違う。仕事も一人でこなせる量ではないし、何なら上司の仕事も押し付けられているし、皆の前で怒鳴られるし、圧倒的なパワハラだ。けれど相手は天才。俺が仕事が出来ないから言っている。だの。言うこちらの身にもなって欲しい。だのとライフを削られる言い分で中々パワハラだと言える状況ではない。本当に頭がいいから厄介だ。
「片付けておけ」
俺の情けない姿を見て溜飲が下がったのか、上司はいつもの調子に戻ると帰って行った。
「今日は残業なしだったのに」
俺は恥ずかしい話、泣きながらそれを片付けた。
「備品は血税だっていつも言うくせに。クズ魔石だって大事に使えって……グス……」
掃除は明け方近くまでかかった。
「ーール・シオン。ペンヤンの幹の場所はここではないと言ったら何度分かるんだ? 君の頭は空っぽなのか?」
難癖つけられないようにと徹底的に元に戻した部屋の事には何も触れず、木の幹の僅かなズレを指摘する俺様上司。
「も、申し訳ありません」
俺は強ばる体を抱きしめ、俯いた。
「どうした? 目が赤いな。腫れている」
いつの間にか近くに来た上司に顎を取られ、上を向かせられる。
「泣いたのか」
瞼を手で覆われればじんわりとそこが温かくなり、離れた時には腫れぼったかった瞼の重みがなくなっていた。
僅かにしかいない魔術師の中でも一握りの者しか出来ない癒やしの魔術。
「ーうわぁ。ありがとうございますっ、今の癒やしの魔術ですよね? 温かくて気持ちのいいものなんですね。でも俺みたいな者に使って頂いて大丈夫なんですか? 重傷でもなかったのに」
俺は幻とも言える癒やしの魔術をうけ、感動して思わず笑った。上司に向ける初めての心からの笑顔だった。
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