さよなら、先輩。

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本編

4 ♡

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「あ、あ、りく、ひぁ……ぅ」

じゅぷじゅぷと水音が聞こえて恥ずかしくなる。

「ふふ、3本指入れても大丈夫みたいだね、痛くない?」

「ん、いた、くはない、けど……ぁ!?や、それっ!らめ……!」

「ユキはここ、ぐりぐりされるの好きだねぇ、前立腺って言うんだよ、気持ちいいね?……ほら、俺の指、ぎゅって美味しそうに食い締めてる……かわいい…」

「ん、きもちい……すき……ひぁんっ!?あっあっ……」

「……っ、ユキはこーんなにかわいいのに、先輩ってば見る目ないなぁ……ね?」

「ひぁぁん!」

ぐりっと一際強く押されて、僕の屹立からはとぴゅっと白濁が溢れた。

「あ、ナカだけでイッちゃった?初めてなのに、すごいね、上手だ……かわいいよ、ユキ」

「ぁ……、理久、も、いいからぁ、理久の、ちょうだい……?」

胎の奥が疼いて、理久を求めているのがわかった。先輩を好きなはずなのに理久を求める僕は、はしたないのかもしれない。淫乱なのかもしれない。
でも、それでも、この疼きが治まるのならそれで良かった。それに、僕は……理久以外の人に触られていたなら抵抗していたはずだから……。必死に自分に言い訳をする。

そんな間にも、僕のナカは理久の指をキュンキュン締め付けて強請っている。



「……っ、挿入れるね、力抜いて……」

――俺の事、先輩だと思っていいから。

そう耳元で囁かれたと思ったら、熱い塊が入口にぎゅっと押し付けられて、ずぷずぷとナカに埋め込まれていく。
理久は息が出来ずにはくはくと口を動かす僕の屹立に手を伸ばし、するりと撫でた。
かくんと体から力が抜け、その隙に理久がさらに奥まで埋め込んでくる。
ぐちゅ、と音が鳴って慣らすように熱が出入りする。前後に動かされて馴染んできたらまたさらに奥へ。
ぐぱ、ぐちゅ、とはしたなく水音を立てながら、ゆっくり進んだ熱の塊は、最奥に到達した。
とん、と理久の腰が臀部に当たったのがわかった。
それと同時に僕の屹立からこぷっと白濁が溢れた。

全部入ったよ、と理久が囁き、僕はそれに頷きを返す。

「……は、ユキのナカ、あったかくてうねってて、すっごい気持ちいいよ」

「はぅ、あ、りく、きもちい、や、これぇ……へんになる……ぅっ」

出っ張った所でナカの壁をごりごりと擦られて、いちばん気持ちいい所をぐりっと掠めていく。
気持ちよくて、頭がふわふわしてきた。
僕の屹立はとろとろと蜜をこぼしている。
あまりの気持ちよさにとろんとした頭は、普段じゃ考えられないほどの甘い声を許してしまう。

「あ、んっ、りく、これすごい、あ、とまんな、もっと、奥、ちょーだい……」

すると、理久の動きが激しくなる。がつがつと腰を振られ、壁を抉られる。最奥に叩きつけるようにナカを突かれて、体が激しく揺さぶられた。
もはや緩んで閉じない口からは、甘い声が継続的に零れる始末で。ふわふわする気持ちよさとは違う、頭がスパークするような激しい快感に怖くなって、理久の首に回した手に力を込める。ぎゅぅっと抱きしめて、近づく絶頂感に耐える。

「……っぁ、理久、イく……!」

「ん、イっていいよ……」

「ん、や、あぁ、ぁぁあああっ…………!、あ、れ、?なんで、ぼく、いったのに、でてない……?」

「……あは、ユキ、メスイキしちゃったの?かっわいいなぁ……初めてでメスイキとか、最高にえっちな身体だね?」

「ぁ、えっ、ちじゃ、ない、もん……あっ! ごりごりしないで、や、いくのとまんないっ!!」

「……えっちなユキくんには、もうちょっと付き合ってもらわなくっちゃね?」

理久はそう言うととても扇情的な表情で微笑んだ。

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