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電気屋さん?それともアパレルショップ?
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「さて、CDショップでスマホも出て来たし。テレビの話も出て来たので電気屋さんに行きますか?」
「神宮寺さん、それよりも一度薬屋さんと洋服屋さんに行っていただけると助かるのですが」
マリアさんが、サリーさんと何やら会話した後で突然そのような話が出てきた。
「ハイ?」
「それであれば、ここの隣がドラッグストアという薬屋さんですので、そこに行きましょう。気分でも悪くなさったのですか?大分歩きましたからね」
「申し訳ありません」
マリアさんは、申し訳なさそうに、男の子に消え入りそうな声で答えた。
マリアさんの顔は、明らかに青ざめていた。
ハデスさんとの質疑応答につい熱が入ってしまって、愛しい女の子を振り回してしまったか?
男の子は、思いっきり反省した。
彼らは、大急ぎで隣のドラッグストアに向かった。
女の子は、西の魔女さんに抱きかかえられるように、ドラッグストアに入っていった。
そして、西の魔女さんと一緒になって、レジの女の子に、小声で何やら質問していた。
頭痛薬でも買うのかな?
男の子は、そう思って急いで女の子に近づこうとした。
しかし、西の魔女は、男の子が女の子に近づかないよう、両手を挙げて男の子を静止した。
ごめんなさい、神宮司さん。
マリアは、女の子固有のトラブルなので、今は近づかないであげて。
マリアさんは、受付の女の子に連れられて、女性の生理用品売り場の処に歩いて行った。
その後、隠すように紙袋を持ってドラッグストアの女性トイレに向かっていった。
そこまで来て、男の子は初めて気が付いた。
しまった!
僕は、なんて悪い事をしたんだ。
彼女を無理やり引っ張りまわしてたのか?
彼は、自己嫌悪に陥りかけた。
しばらくして、レジの女の子と、彼女が連れ添って女性トイレから出て来た。
彼女は、しきりにレジの女の子にお礼を言っているようだった。
そこに、西の魔女も加わり、女性三人が会話しながら、こちらに戻っって来た。
女の子は言った。
「申し訳ありませんでした、神宮司さん」
「ちょっと、この国に来る時の移動で体調を崩してしまったようです。本来は今日ではないハズなのですが、いきなり生理が始まってしまったのです。神宮司さんにはまことに申し訳ありません」
「いえいえ、気が付かなかった僕が悪いのです」
「ほんとうに、ごめんなさい」
「神宮司さん、それでは、申し訳ありませんが、次は下着も含めた服を売っている場所に行ってもらえますか?」
西の魔女は、男の子に丁寧にお願いした。
「それでは、道の向こう側にある、アパレルショップに参りましょう。あそこなら、全ての衣料品を扱っているはずです」
「神宮司さん、ありがとうございます」
「下着だけでなく、実は服の方にも少し付いてしまったので、服も買い替えてきます」
マリアさんとサリーさんは、連れ添う様に、道のむこうのアパレルショップに消えていった。
…
「ハデスさん、それでは僕達は、マリアさんとサリーさんの買い物が終わるまで、隣の電気屋さんに行って時間を潰しましょうか?」
「うむ、そうだな、神宮司君。女性の買い物には時間がかかるからな。こればかりは、どんな世界でも同じなのだろう?」
「はい、そうですね。女性の買い物が時間がかかるのは、古今東西同じだと思いますよ」
「それでは電気屋さんに行きましょうか?」
「その前に、このドラッグストアという薬屋は、色々な物が売られているのだなあ。あちらの棚には食料品まであるではないか。どうして薬とは関係ないものを売っているのだね?」
「うーん、僕もドラッグストアが今の形式になった背景はよく知らないのです。でも、薬を買うついでに、色々な物も買えるのは便利じゃないですか?」
「確かに、一回の外出で全てが終わるのは便利だが、薬屋さんにとっては薬以外の商品を仕入れなければならないぞ?」
「そこまでして薬以外の物を売るのには、きっと何か訳があるのだろうなあ」
「神宮寺さん、それよりも一度薬屋さんと洋服屋さんに行っていただけると助かるのですが」
マリアさんが、サリーさんと何やら会話した後で突然そのような話が出てきた。
「ハイ?」
「それであれば、ここの隣がドラッグストアという薬屋さんですので、そこに行きましょう。気分でも悪くなさったのですか?大分歩きましたからね」
「申し訳ありません」
マリアさんは、申し訳なさそうに、男の子に消え入りそうな声で答えた。
マリアさんの顔は、明らかに青ざめていた。
ハデスさんとの質疑応答につい熱が入ってしまって、愛しい女の子を振り回してしまったか?
男の子は、思いっきり反省した。
彼らは、大急ぎで隣のドラッグストアに向かった。
女の子は、西の魔女さんに抱きかかえられるように、ドラッグストアに入っていった。
そして、西の魔女さんと一緒になって、レジの女の子に、小声で何やら質問していた。
頭痛薬でも買うのかな?
男の子は、そう思って急いで女の子に近づこうとした。
しかし、西の魔女は、男の子が女の子に近づかないよう、両手を挙げて男の子を静止した。
ごめんなさい、神宮司さん。
マリアは、女の子固有のトラブルなので、今は近づかないであげて。
マリアさんは、受付の女の子に連れられて、女性の生理用品売り場の処に歩いて行った。
その後、隠すように紙袋を持ってドラッグストアの女性トイレに向かっていった。
そこまで来て、男の子は初めて気が付いた。
しまった!
僕は、なんて悪い事をしたんだ。
彼女を無理やり引っ張りまわしてたのか?
彼は、自己嫌悪に陥りかけた。
しばらくして、レジの女の子と、彼女が連れ添って女性トイレから出て来た。
彼女は、しきりにレジの女の子にお礼を言っているようだった。
そこに、西の魔女も加わり、女性三人が会話しながら、こちらに戻っって来た。
女の子は言った。
「申し訳ありませんでした、神宮司さん」
「ちょっと、この国に来る時の移動で体調を崩してしまったようです。本来は今日ではないハズなのですが、いきなり生理が始まってしまったのです。神宮司さんにはまことに申し訳ありません」
「いえいえ、気が付かなかった僕が悪いのです」
「ほんとうに、ごめんなさい」
「神宮司さん、それでは、申し訳ありませんが、次は下着も含めた服を売っている場所に行ってもらえますか?」
西の魔女は、男の子に丁寧にお願いした。
「それでは、道の向こう側にある、アパレルショップに参りましょう。あそこなら、全ての衣料品を扱っているはずです」
「神宮司さん、ありがとうございます」
「下着だけでなく、実は服の方にも少し付いてしまったので、服も買い替えてきます」
マリアさんとサリーさんは、連れ添う様に、道のむこうのアパレルショップに消えていった。
…
「ハデスさん、それでは僕達は、マリアさんとサリーさんの買い物が終わるまで、隣の電気屋さんに行って時間を潰しましょうか?」
「うむ、そうだな、神宮司君。女性の買い物には時間がかかるからな。こればかりは、どんな世界でも同じなのだろう?」
「はい、そうですね。女性の買い物が時間がかかるのは、古今東西同じだと思いますよ」
「それでは電気屋さんに行きましょうか?」
「その前に、このドラッグストアという薬屋は、色々な物が売られているのだなあ。あちらの棚には食料品まであるではないか。どうして薬とは関係ないものを売っているのだね?」
「うーん、僕もドラッグストアが今の形式になった背景はよく知らないのです。でも、薬を買うついでに、色々な物も買えるのは便利じゃないですか?」
「確かに、一回の外出で全てが終わるのは便利だが、薬屋さんにとっては薬以外の商品を仕入れなければならないぞ?」
「そこまでして薬以外の物を売るのには、きっと何か訳があるのだろうなあ」
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