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【アイツだけがモテるなんて許せない】
二人の関係⑤【琉成×圭吾】(圭吾・談)[R18]
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「はぁはぁはぁ…… すっご…… 」と琉成がこぼす。
余韻が消えず、賢者タイムがきてくれない。いつまで経っても全身が落ち着かず、また欲しいと言うみたいに腰をもじもじとさせてしまう。だけど後処理はしないと…… と思いコンドームへ手を伸ばしたのだが、先に琉成が勢いよく体を起こしてそれを止めた。
俺の陰茎からコンドームを外し、たぷんと精液の入るソレをマジマジと見ている。
嫌な予感がする。そういう時に限って予感というものは的中するものだ。
早くソレを捨てさせねばと思って手を伸ばしたのだが、琉成は上を向き、掲げたコンドームを逆さまにして中に入っていた精液を飲み始めた。
「うーん…… ゴム臭いぃ。やっぱ飲むのは直接が一番だな」
「馬鹿か!お前はっ」
渋い顔をし、口の横から少しだけ精液が垂れ落ちている。
慌てて俺がそれを手で拭うと、「興味だけでやるもんじゃ無いねぇ」なんて言いながら笑いやがった。
「バーカ!馬鹿馬鹿馬鹿!バカァぁぁ!」
恥ずかしくって堪らず、語彙力が消えてもうそれしか言えない。いたたまれない気持ちが半端なく俺を襲い、誤魔化すみたいに両手で顔を覆った。
もう何も見たくないし知りたくない。早く自分の布団に入ってぐっすりと眠ってしまいたい。んでもって朝になったらお互いが普通の態度で、『あぁ悪い夢を見たんだな』って全てが丸く収まって仕舞えばいいんだ。
「はいはい。んじゃ次ねー」
そう言って、琉成は俺の体をトンッと押すと、元より体力なんか残っていなかった体が難無くベッドに倒れていく。仰向けだった体を回され、うつ伏せにさせられると、腰をぐいっと琉成の方へ突き出すみたいに持ち上げられた。
「へ?」
間抜けな声を出したと同時に、「わぁ…… 美味しそう」なんて声が耳に届いた。
何か冷たい物でぬるつく指が双丘の間で動き、蕾付近を優しく撫でてくる。まさか…… と思いながら腰を引こうとすると、掴んでそれを止められた。
「よーく慣らしていこうね、大丈夫!いくらでも付き合うよ」
「は?」
「童貞だけじゃなく、圭吾の処女も貰うねって話だよ」と言ったと同時に、にゅるんっと体内に異物が入ってくる感触が走り、「ウワァァ!」と声をあげて俺はベッドのシーツをギュッと掴んだ。
流石に何が起きたのかわかるし、琉成が最終的に何をしたいのかも先程の経験から安易に想像出来てしまう。だけど、だけれども、現実が受け止め切れず、口を何度もパクパクさせて匍匐前進するみたいに動いていく。でも琉成がそれを認めてはくれず、ベッドのシーツがヨレるだけで前には一切進めなかった。
「この辺かなぁ?」と言いながら内壁をさすっていくる。
その瞬間、「ひぐっ!」と変な声が出て、腰が跳ねた。
「——ば!や!ソコはダメだ!」
…… 言った後で、後悔してももう遅い。
『答え合わせが終わったな』とでも言いたげにニヤァと悪どい笑みを浮かべ、「そっかぁココかぁ」とこぼしながら琉成が同じ箇所を指先でトントンと叩いてくる。
その度に全身が痺れ、目の前がふらつき、あられもない声が絶え間なく喉の奥から出てしまう。
「あぁ!ひゃんっ、んんっ、ふぐぅ、あぁ、やぁぁぁ!」
「やば…… 可愛い可愛い可愛いっ。指増やすね?いけるよね?」
「やめろぉぉっ!」
一度指が抜かれ、次は更に太いモノをにゅぷんと挿れられる。多分指二本分が入り込んできたのだろうが、呼吸もままならなくなるほどに中が苦しい。少し出し挿れされるだけでビクビクと体が跳ねてしまうし、前立腺を意識して擦られているせいで感じる強過ぎる快楽が頭ん中を支配する。
琉成もこんな感覚だったのだろうか?
気持ちよくって、やめて欲しいのに続けて欲しくもある。もっと擦って激しく突いて欲しいとまで段々と思えてきてしまい、扱い切れぬ感情が涙となって次々と瞳から溢れ出してきた。
腰が揺れ、そのせいで否応無しにもっと気持ち良くなり、瞳が蕩ける。耽溺した体は更なる快楽を欲っし「いぃ…… もっとぉ」と腰をくねらせながら言った。
「…… じゃあ、三本目も挿れちゃおうね」
ふふっと笑い、また指を抜いてから再び快楽が中へと戻ってきた。
「また勃っちゃってるねぇ、そんなに気持ちいいんだ?じゃあこっちも触ってあげようか」
蕾の中を丹念にほぐしながら、俺の陰茎を握って扱き始めた。前も後ろも同時に攻められ、あられもなく痴態に耽る。
「も、むりぃ…… ゆ、許してぇ」
「えー?だめ。もっと脳みそ溶けちゃってもいいんだよ。もうねぇ、俺しかいらないって思うくらいに。一生他の奴なんかに抱かれるのも抱くのも無理になって、俺の体にハマって、そうだなぁ…… いっそのこと依存しちゃってよ。もっと抱いてっ言って、自分から脱いで、俺のが勃起するまでチンコ舐めて、濡れたソレに跨って自分から挿れちゃうくらいにさ」
どこのAVの内容だ。
知ったからって観る気はないが、どうしたって思ってしまう。
「自分から腰振っちゃって…… そんなに気持ちいいの?んんーそうだよねぇ、知ってるぅ。ふふっ気持ちいいんだよね、ココ弄られるのって。脳髄に直接媚薬でも注がれたみたいにバカんなっちゃでしょ。いくらでもイケちゃうってのもヤバイよねぇ」
「ひぎぅっ!」
「あ、イッたでしょ!ねぇねぇ、気持ちいい?気持ちいいよねぇ?俺の挿れたらもっと気持ち良くなれると思いわない?」
はぁはぁと興奮の混じった声で訊いてくる。
中を弄る指の動きが少し雑になってきたが、不規則なその動きがかえってまた深い快楽を呼び込む。
「初めてで中イキとか、圭吾ったらほんとーに!最高の極みだね。ねぇねぇもう喰べてもいいよね?いいよね?ココに俺のハメて、もっと壊れてダメになった圭吾が見てみたい!」
ぬぷんっと指を抜き取り、ゴソゴソと焦った手付きで琉成が自分のイチモツにコンドームを被せていく。俺のよりも遥かに大きなソレは普段ならば凶器でしか無いのだが、享楽に染まった頭ではやっとご褒美をもらえるんだと思ってしまった。
おずおずと腕を後ろに回し、右手の指先で、自分の蕾をくぱぁと開いてもしまう。
「はや、く…… もぉ」
舌が上手く動かなかったが、琉成を悩殺するには充分だったみたいだ。
「可愛いが過ぎる!…… うぅ、彼氏がエロくて最高だよぉ。ほとんどオナらないくらい淡白なクセに、俺の前だけで淫乱とか惚れる要素しか無いよぉ」
ガチでボロボロと泣き出し、こっちの方は少し冷めてきた。
「よし!やめるか」
何で知ってんだ?そういや前に言ってたよな、匂いがどうこうって。
「あぁそれは駄目。無理」
スンッと急に冷めた声で言われ、ゾクッと背筋に悪寒が走る。
「それに、ココはおっきいの欲しいぃって懇願しちゃってるままなのに、無理だよねぇ?」
双丘で陰茎を挟むみたいにしてにゅるにゅると擦り付けてくる。中を解す為に使われていた潤滑ジェルの効果もあってか、入り口付近を擦られるだけで心地いい。
「欲しい?欲しいよね?ねぇねぇ…… 『琉成のチンコ早く挿れて』って言って欲しいなぁ」
若いって怖い。同い年のはずだが、性的な行為への興味の差を強く感じる。
何故俺にエロ漫画みたいな台詞を求める?コレを許せば今度はコスプレをさせられ、大人の玩具を突っ込まれる未来しか想像出来ない。が——
「…… りゅうせいの、ち、ち…… こ、早く…… 挿れ、てぇ」
アホかぁぁぁぁぁ!俺が一番頭ん中がどうにかなっちゃってるらしい。冷静につっこむ自分と、快楽欲しさに奴隷と化してる俺もいて、喧嘩をおっ始めた。
「うん!」
そう言って、琉成が己のイチモツを本来は出口であるはずの箇所へあてがい、先っぽをゆっくりと挿れ始めた。丹念にほぐしたおかげか少しずつなら何とか呑み込んでしまえている。だが圧迫感は解した程度ではどうにかなる問題では無く、腹の中が苦しくってしょうがない。呼吸もままならず、全身をガクガクと震わせながら叫ばぬようシーツを噛んだ。枕を掴み、必死に与えられる違和感を堪える。
「はぁはぁ…… 狭っ…… 喰い千切られそ…… 。すごいな、ちゃんとココにもチンコは入るって体感済みだけど、それでも嘘みたいだ」
嬉しそうにそう言い、お尻をよしよしと撫でてきた。それだけでも気持ちよく感じてしまい、まるで全身が性感帯にでもなったみたいに思える。
「動くね。んで、慣らしながら奥に挿れていこう。俺のは全部一気に挿れるの辛そうだし」
何度も強く頭を振って首肯する。こんな瞬間でも気遣ってくれて、腹の立つことに愛を感じた。
ゆっくり、ゆっくりと浅い挿入を繰り返し、少しづつ馴染ませていく。抜けていく感覚と同時に体から力が抜け、挿れられるとまた全身がこわばって背中が仰反る。肩が震え、蕾はヒクヒクと動いてもっと中にと琉成のモノを欲しているみたいだった。
「も…… そろそろ、かな?」
ギリギリまで抜ける感覚があったのち、一気に蕾の中で陰茎の存在を深く感じた。互いの肌がぶつかり、パンッといやらしい音が鳴る。
全て挿れられたんだ、と悟った。
「あ、あぁ…… あぁぁぁっ」
シーツから口を離し、情けない声をこぼす。
短い呼吸を何度も繰り返し、激しい快楽の渦で満たされた事で、また中イキとかってものをしてしまったのだとわかった。
「締め付けすごっ…… またイッたの?何回イケるか数えてあげようか」
パンッパンッパンッ——
抜けては挿れられてを繰り返され、全てが全て深いせいでイキっぱなしみたいな感覚が消えてくれない。太くて長いモノの圧迫感はキツイままなのに、それ以上の快楽を与えられてしまい、嬌声をあげて腰を自分から振ってしまう。獣の交尾みたいな体勢のまま激しく求め合い、喜悦した顔はきっと人様には見せられないくらいに崩れていそうだ。
「も、や、やめ…… 」
「いやいや、ココでやめるとか無理でしょ。お互いにさぁ」
受け側の気持ちもわかるからなのか、琉成の動きに容赦が無い。ゴリゴリと内壁を擦り上げ、傾倒しながら熱心に俺の事を追い立てていく。
「あー…… ホント溶けるわぁ。良過ぎてこっちまでバカんなりそ」
笑いながらそう言い、ひたすら腰を穿つ。そのせいでまたイッた様な感覚に襲われたが、吐精はしておらず、変な感じがする。
「イッたでしょ。可愛いなぁ、後ろからハメられて、中イキして…… 完全にメスだね」
「うるはぃ…… も、やぁぁぁぁ」
泣きながら懇願するが聞く気なんかあるはずがなく、ゴリッと前立腺を擦られた。同時に中で琉成のモノが質量を増し、「で、出るぅ」と言って奴がやっと果ててくれた。
二度三度、ブルッと体を震わせて、肩で息をしながらずるりと長い陰茎を抜き取っていく。
(やっと、終わった…… )
くたりと下半身がベッドに倒れていく。汗や汁で太腿はぐしゃぐしゃで気持ちが悪い。でももう風呂場に戻る余裕なんか微塵も残っていない。
参ったなぁと思いながらうつ伏せから仰向けに体勢を変えたその時——いそいそとまた、勃起している陰茎にコンドームを被せている琉成が目に入った。
「…… おい」
「はい?」
「何してんだ?」
「何って、見たまんまだけど?」
「…… アザラシだったか?何度もって。ブタだった気もしなくもないが」
眉間に皺を寄せ、どうでもいい事を考える事で現実逃避を試みる。
「それを言うならオットセイだよ。あ、でもニホンアナグマも結構ヤバイらしいよ。二日間とかヤレるそうだから。何だったら、やる?バイト休みだって言ってたよね?」
首を可愛く傾げ、琉成がニコッと笑う。
「言ってない!」
言ったくせに全力で否定して、近くにあったタオルに手を伸ばす。でもその手は容赦無く叩き落とされ、取る事が出来なかった。
足首を掴まれ、持ち上げられて大きく開脚させられる。友人達を見習って柔軟なんかやっておかなきゃ良かったと後悔するレベルでガッパリと開き、恥ずかしさで顔から火が出そうだ。
「やめろぉぉっ」
泣き叫ぶみたいに言った声はかすれていてヒドイ音だ。発した俺でさえ聞くに耐えないのに、やっぱり琉成はニコニコと笑っていて、楽しそうだ。
「はいはい。文句言わないのー。もうこの体は俺のモノなんだし、好きに喰べさせてもらうねぇ」
「はぁぁ⁉︎…… えっと、いつからそうなったんだ?」
「え?高校時代からそうだよ?」
「もしかして…… お前、ずっと俺と付き合ってるつもりだった、のか?」
「…… それ以外ある?毎日沢山えっちな事もしてたじゃん」
「あぁ、されてはいたな!でもタオル口に咥えさせられてだぞ⁈交際してるって思うと思うか?」
「うん」
「…… (そうだ、コイツ変態なんだった!)」
「じゃあ何、まさかセフレだとでも思ってたのとか?」
「んなワケ無いだろう、俺は淫乱じゃねぇし。ただ…… コレが、親友と言えるのか?くらいには思ってた、けども」
すっと視線を逸らし、気不味げに瞼を伏せる。
「まぁ俺的には親友のままでもいいけど。ずっと一緒に居られるなら、俺達の関係に当てはめる言葉なんかどうだっていいしね」
笑顔なのに仄暗さを感じるのは何故なんだろうか?
「んじゃ、話はお終い!今夜は圭吾の処女喪失と童貞卒業の記念すべき日にもなったんだから、たっぷりと楽しもうねぇ」
体力も気力も性欲すら残っていない俺の喉の奥から、「——ヒッ」と変な音が鳴る。
後日俺はこの日の事を振り返り、『今までのは俺に合わせてくれていたんだな…… アレでも』と、琉成のしつこさには段階があった事を体感したのだった…… 。
【続く】
余韻が消えず、賢者タイムがきてくれない。いつまで経っても全身が落ち着かず、また欲しいと言うみたいに腰をもじもじとさせてしまう。だけど後処理はしないと…… と思いコンドームへ手を伸ばしたのだが、先に琉成が勢いよく体を起こしてそれを止めた。
俺の陰茎からコンドームを外し、たぷんと精液の入るソレをマジマジと見ている。
嫌な予感がする。そういう時に限って予感というものは的中するものだ。
早くソレを捨てさせねばと思って手を伸ばしたのだが、琉成は上を向き、掲げたコンドームを逆さまにして中に入っていた精液を飲み始めた。
「うーん…… ゴム臭いぃ。やっぱ飲むのは直接が一番だな」
「馬鹿か!お前はっ」
渋い顔をし、口の横から少しだけ精液が垂れ落ちている。
慌てて俺がそれを手で拭うと、「興味だけでやるもんじゃ無いねぇ」なんて言いながら笑いやがった。
「バーカ!馬鹿馬鹿馬鹿!バカァぁぁ!」
恥ずかしくって堪らず、語彙力が消えてもうそれしか言えない。いたたまれない気持ちが半端なく俺を襲い、誤魔化すみたいに両手で顔を覆った。
もう何も見たくないし知りたくない。早く自分の布団に入ってぐっすりと眠ってしまいたい。んでもって朝になったらお互いが普通の態度で、『あぁ悪い夢を見たんだな』って全てが丸く収まって仕舞えばいいんだ。
「はいはい。んじゃ次ねー」
そう言って、琉成は俺の体をトンッと押すと、元より体力なんか残っていなかった体が難無くベッドに倒れていく。仰向けだった体を回され、うつ伏せにさせられると、腰をぐいっと琉成の方へ突き出すみたいに持ち上げられた。
「へ?」
間抜けな声を出したと同時に、「わぁ…… 美味しそう」なんて声が耳に届いた。
何か冷たい物でぬるつく指が双丘の間で動き、蕾付近を優しく撫でてくる。まさか…… と思いながら腰を引こうとすると、掴んでそれを止められた。
「よーく慣らしていこうね、大丈夫!いくらでも付き合うよ」
「は?」
「童貞だけじゃなく、圭吾の処女も貰うねって話だよ」と言ったと同時に、にゅるんっと体内に異物が入ってくる感触が走り、「ウワァァ!」と声をあげて俺はベッドのシーツをギュッと掴んだ。
流石に何が起きたのかわかるし、琉成が最終的に何をしたいのかも先程の経験から安易に想像出来てしまう。だけど、だけれども、現実が受け止め切れず、口を何度もパクパクさせて匍匐前進するみたいに動いていく。でも琉成がそれを認めてはくれず、ベッドのシーツがヨレるだけで前には一切進めなかった。
「この辺かなぁ?」と言いながら内壁をさすっていくる。
その瞬間、「ひぐっ!」と変な声が出て、腰が跳ねた。
「——ば!や!ソコはダメだ!」
…… 言った後で、後悔してももう遅い。
『答え合わせが終わったな』とでも言いたげにニヤァと悪どい笑みを浮かべ、「そっかぁココかぁ」とこぼしながら琉成が同じ箇所を指先でトントンと叩いてくる。
その度に全身が痺れ、目の前がふらつき、あられもない声が絶え間なく喉の奥から出てしまう。
「あぁ!ひゃんっ、んんっ、ふぐぅ、あぁ、やぁぁぁ!」
「やば…… 可愛い可愛い可愛いっ。指増やすね?いけるよね?」
「やめろぉぉっ!」
一度指が抜かれ、次は更に太いモノをにゅぷんと挿れられる。多分指二本分が入り込んできたのだろうが、呼吸もままならなくなるほどに中が苦しい。少し出し挿れされるだけでビクビクと体が跳ねてしまうし、前立腺を意識して擦られているせいで感じる強過ぎる快楽が頭ん中を支配する。
琉成もこんな感覚だったのだろうか?
気持ちよくって、やめて欲しいのに続けて欲しくもある。もっと擦って激しく突いて欲しいとまで段々と思えてきてしまい、扱い切れぬ感情が涙となって次々と瞳から溢れ出してきた。
腰が揺れ、そのせいで否応無しにもっと気持ち良くなり、瞳が蕩ける。耽溺した体は更なる快楽を欲っし「いぃ…… もっとぉ」と腰をくねらせながら言った。
「…… じゃあ、三本目も挿れちゃおうね」
ふふっと笑い、また指を抜いてから再び快楽が中へと戻ってきた。
「また勃っちゃってるねぇ、そんなに気持ちいいんだ?じゃあこっちも触ってあげようか」
蕾の中を丹念にほぐしながら、俺の陰茎を握って扱き始めた。前も後ろも同時に攻められ、あられもなく痴態に耽る。
「も、むりぃ…… ゆ、許してぇ」
「えー?だめ。もっと脳みそ溶けちゃってもいいんだよ。もうねぇ、俺しかいらないって思うくらいに。一生他の奴なんかに抱かれるのも抱くのも無理になって、俺の体にハマって、そうだなぁ…… いっそのこと依存しちゃってよ。もっと抱いてっ言って、自分から脱いで、俺のが勃起するまでチンコ舐めて、濡れたソレに跨って自分から挿れちゃうくらいにさ」
どこのAVの内容だ。
知ったからって観る気はないが、どうしたって思ってしまう。
「自分から腰振っちゃって…… そんなに気持ちいいの?んんーそうだよねぇ、知ってるぅ。ふふっ気持ちいいんだよね、ココ弄られるのって。脳髄に直接媚薬でも注がれたみたいにバカんなっちゃでしょ。いくらでもイケちゃうってのもヤバイよねぇ」
「ひぎぅっ!」
「あ、イッたでしょ!ねぇねぇ、気持ちいい?気持ちいいよねぇ?俺の挿れたらもっと気持ち良くなれると思いわない?」
はぁはぁと興奮の混じった声で訊いてくる。
中を弄る指の動きが少し雑になってきたが、不規則なその動きがかえってまた深い快楽を呼び込む。
「初めてで中イキとか、圭吾ったらほんとーに!最高の極みだね。ねぇねぇもう喰べてもいいよね?いいよね?ココに俺のハメて、もっと壊れてダメになった圭吾が見てみたい!」
ぬぷんっと指を抜き取り、ゴソゴソと焦った手付きで琉成が自分のイチモツにコンドームを被せていく。俺のよりも遥かに大きなソレは普段ならば凶器でしか無いのだが、享楽に染まった頭ではやっとご褒美をもらえるんだと思ってしまった。
おずおずと腕を後ろに回し、右手の指先で、自分の蕾をくぱぁと開いてもしまう。
「はや、く…… もぉ」
舌が上手く動かなかったが、琉成を悩殺するには充分だったみたいだ。
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何で知ってんだ?そういや前に言ってたよな、匂いがどうこうって。
「あぁそれは駄目。無理」
スンッと急に冷めた声で言われ、ゾクッと背筋に悪寒が走る。
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「欲しい?欲しいよね?ねぇねぇ…… 『琉成のチンコ早く挿れて』って言って欲しいなぁ」
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「うん!」
そう言って、琉成が己のイチモツを本来は出口であるはずの箇所へあてがい、先っぽをゆっくりと挿れ始めた。丹念にほぐしたおかげか少しずつなら何とか呑み込んでしまえている。だが圧迫感は解した程度ではどうにかなる問題では無く、腹の中が苦しくってしょうがない。呼吸もままならず、全身をガクガクと震わせながら叫ばぬようシーツを噛んだ。枕を掴み、必死に与えられる違和感を堪える。
「はぁはぁ…… 狭っ…… 喰い千切られそ…… 。すごいな、ちゃんとココにもチンコは入るって体感済みだけど、それでも嘘みたいだ」
嬉しそうにそう言い、お尻をよしよしと撫でてきた。それだけでも気持ちよく感じてしまい、まるで全身が性感帯にでもなったみたいに思える。
「動くね。んで、慣らしながら奥に挿れていこう。俺のは全部一気に挿れるの辛そうだし」
何度も強く頭を振って首肯する。こんな瞬間でも気遣ってくれて、腹の立つことに愛を感じた。
ゆっくり、ゆっくりと浅い挿入を繰り返し、少しづつ馴染ませていく。抜けていく感覚と同時に体から力が抜け、挿れられるとまた全身がこわばって背中が仰反る。肩が震え、蕾はヒクヒクと動いてもっと中にと琉成のモノを欲しているみたいだった。
「も…… そろそろ、かな?」
ギリギリまで抜ける感覚があったのち、一気に蕾の中で陰茎の存在を深く感じた。互いの肌がぶつかり、パンッといやらしい音が鳴る。
全て挿れられたんだ、と悟った。
「あ、あぁ…… あぁぁぁっ」
シーツから口を離し、情けない声をこぼす。
短い呼吸を何度も繰り返し、激しい快楽の渦で満たされた事で、また中イキとかってものをしてしまったのだとわかった。
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「も、や、やめ…… 」
「いやいや、ココでやめるとか無理でしょ。お互いにさぁ」
受け側の気持ちもわかるからなのか、琉成の動きに容赦が無い。ゴリゴリと内壁を擦り上げ、傾倒しながら熱心に俺の事を追い立てていく。
「あー…… ホント溶けるわぁ。良過ぎてこっちまでバカんなりそ」
笑いながらそう言い、ひたすら腰を穿つ。そのせいでまたイッた様な感覚に襲われたが、吐精はしておらず、変な感じがする。
「イッたでしょ。可愛いなぁ、後ろからハメられて、中イキして…… 完全にメスだね」
「うるはぃ…… も、やぁぁぁぁ」
泣きながら懇願するが聞く気なんかあるはずがなく、ゴリッと前立腺を擦られた。同時に中で琉成のモノが質量を増し、「で、出るぅ」と言って奴がやっと果ててくれた。
二度三度、ブルッと体を震わせて、肩で息をしながらずるりと長い陰茎を抜き取っていく。
(やっと、終わった…… )
くたりと下半身がベッドに倒れていく。汗や汁で太腿はぐしゃぐしゃで気持ちが悪い。でももう風呂場に戻る余裕なんか微塵も残っていない。
参ったなぁと思いながらうつ伏せから仰向けに体勢を変えたその時——いそいそとまた、勃起している陰茎にコンドームを被せている琉成が目に入った。
「…… おい」
「はい?」
「何してんだ?」
「何って、見たまんまだけど?」
「…… アザラシだったか?何度もって。ブタだった気もしなくもないが」
眉間に皺を寄せ、どうでもいい事を考える事で現実逃避を試みる。
「それを言うならオットセイだよ。あ、でもニホンアナグマも結構ヤバイらしいよ。二日間とかヤレるそうだから。何だったら、やる?バイト休みだって言ってたよね?」
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「言ってない!」
言ったくせに全力で否定して、近くにあったタオルに手を伸ばす。でもその手は容赦無く叩き落とされ、取る事が出来なかった。
足首を掴まれ、持ち上げられて大きく開脚させられる。友人達を見習って柔軟なんかやっておかなきゃ良かったと後悔するレベルでガッパリと開き、恥ずかしさで顔から火が出そうだ。
「やめろぉぉっ」
泣き叫ぶみたいに言った声はかすれていてヒドイ音だ。発した俺でさえ聞くに耐えないのに、やっぱり琉成はニコニコと笑っていて、楽しそうだ。
「はいはい。文句言わないのー。もうこの体は俺のモノなんだし、好きに喰べさせてもらうねぇ」
「はぁぁ⁉︎…… えっと、いつからそうなったんだ?」
「え?高校時代からそうだよ?」
「もしかして…… お前、ずっと俺と付き合ってるつもりだった、のか?」
「…… それ以外ある?毎日沢山えっちな事もしてたじゃん」
「あぁ、されてはいたな!でもタオル口に咥えさせられてだぞ⁈交際してるって思うと思うか?」
「うん」
「…… (そうだ、コイツ変態なんだった!)」
「じゃあ何、まさかセフレだとでも思ってたのとか?」
「んなワケ無いだろう、俺は淫乱じゃねぇし。ただ…… コレが、親友と言えるのか?くらいには思ってた、けども」
すっと視線を逸らし、気不味げに瞼を伏せる。
「まぁ俺的には親友のままでもいいけど。ずっと一緒に居られるなら、俺達の関係に当てはめる言葉なんかどうだっていいしね」
笑顔なのに仄暗さを感じるのは何故なんだろうか?
「んじゃ、話はお終い!今夜は圭吾の処女喪失と童貞卒業の記念すべき日にもなったんだから、たっぷりと楽しもうねぇ」
体力も気力も性欲すら残っていない俺の喉の奥から、「——ヒッ」と変な音が鳴る。
後日俺はこの日の事を振り返り、『今までのは俺に合わせてくれていたんだな…… アレでも』と、琉成のしつこさには段階があった事を体感したのだった…… 。
【続く】
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