34 / 62
【第三章】発想の出所は……
【第八話】『僕らが欲しいのは服であって、新しい“虫”じゃない』①(スキア・談)
しおりを挟む
ルスが話していた装備品を売る店は討伐ギルドから程近く、同じ並びにある。近隣には他にも彫金ギルドや武器・防具などを作成するギルドもある為、討伐任務や護衛などを仕事にしている者達でそれなりに賑わってはいるが、夕方から開店する飲み屋も多い為、目抜通りよりは人が少ないので、すぐに辿り着く事が出来た。
「いらっしゃいませー」
扉を開けて二人が店内に入ると、後衛職向け装備を中心に完成品がずらりと並んでいた。僕が持っている六年前の知識では、服や装備品はデザイン帳の中から気に入った物を選んでからオーダーメイドで注文するか、金の無い者達は布だけ買って来て自分で縫うのが当たり前だったのだが、今では大雑把なサイズ展開をしている既存品の中から好きな物を買うというスタイルが主流になっている。異世界からの移住者達がやり始めたシステムだそうだ。
「何かありましたら、遠慮なくお声掛け下さいね」
「はい」
店員に対して、笑顔ながらも短く答えると、ルスは早速服を選び始めた。だが、どう見ても彼女が着るには大き過ぎる物ばかりだ。『まさか』と思い、「もしかして、僕の装備を見ているのか?」と訊くと、彼女は迷いなく「うん」と言う。この先討伐にも一緒に行くならちゃんと装備を一式揃えた方がいいとの判断なのはわかる。だけどまずは真っ先に自分の物を選定したらいいのに、当然の様に自分を後回しにしてしまうのはルスの性分なのだろうな。
「僕は僕で探すから、自分の装備を選んだがどうだ?」
そう言うと、ルスはハッとした顔をして、「そ、そうだよね、好みとかあるもんね」と申し訳なさそうに俯いた。
別に服装なんか、よっぽど酷いデザインでないのなら、正直どんな物でもいい。僕の服なんてわざわざ買わずとも、いつも通り無難な物を何処かから拝借すればいいだけの話だから今此処で買う必要すらもないのだが、楽しそうに選んでいた姿を思い出すと強くは出られない。
「…… 別に、好みとかは。——そうだ、一着づつ、お互いの服を選ばないか?好きなデザインが、イコールで自分に似合うとは限らないからな」
僕からの提案が余程気に入ったのか、「いいね!」と言ってルスがぱんっと軽く手を叩く。反射的にその目潰ししてやりたくなるくらいに笑顔が眩しい。だがそんな衝動的な行動はぐっと堪え、二人で並んでまずは僕の服から選ぶ事になった。
「それにしても、随分とこう…… デザインが奇抜というか、討伐や護衛時に着るにしては、どれもオシャレ過ぎないか?」
この店は主に布製の装備を中心に扱っているので、ヒーラー、アーチャー、魔法使いや召喚士などといった後衛職向けの製品が多種多様に並んでいる。店の端には薬師や鍛冶屋向けっぽい装備もあり、取り扱っている品の幅は相当広い。
仕事着である為、動きやすさを一番に考えられているからか、どれを手に取っても機能的だ。だけど昔と比べると随分無駄な装飾が多い気がする。能力増強効果の付与した小さな魔法石をふんだんに使用しているせいで『このまま夜会にでも行くのか?』と思う様な物まであった。特に踊り子や吟遊詩人向けの装備はとにかく派手で、『オスの孔雀かよ!』といった感想を抱いた物すらもある。
「この半年くらいで急にオシャレになったから、異世界からデザイナーさんが来たのかもね」
年頃であるルス的にはこの変化を歓迎しているのか、どれも素敵だと喜んでいる。どうやら僕の頭が硬いだけみたいだなと受け止め、割り切ってちゃんと真面目に選び始めた。
「うーん…… 。白を着るとイメージ的にヒーラーと勘違いされちゃうし、黒だと攻撃系の魔法使いっぽい印象になるから避けたいよねぇ。でもどっちも似合うなぁ。緑も捨てがたいし、どれも着こなしそうだけど、予算も考えないとだし」
ブツブツと呟きながらルスは真剣に選んでくれている。今の格好に何かジャケットかマントを羽織るだけでも僕的にはアリかと思うのだが、誰かが真剣に僕の物を選んでくれる経験なんて初めてなせいか、少しくすぐったさを感じた。
◇
装備を選び始めてから十分程が経過した頃。店の扉が開いて、細身の女が一人、大きな荷物を抱えて店内に入って来た。
「お疲れ様ですー。本日の、納品分ですよー」
「あら、今日は早いですね」
声を聞きつけて店員が対応に当たる。「こっちに一旦置いてもらってもいいですか?」と言う指示に従い、指し示された箇所に持って来た荷物をゆっくり置くと、来店者の視線がこちらの方を捉えた。
「わぁー!獣人さんだー!あ、もしかして貴女も移住者さん、ですかー?」
ルスの獣耳に埋め込まれている翻訳石を目敏く見付けた女が嬉しそうに顔を綻ばせ、こちらに近づいて来る。初対面なせいでルスが警戒し、一歩下がって僕の後ろに隠れた。一度自分の懐に入れた相手とならどんな距離感であろうが気にならないみたいだが、知らない者は怖いと思う気持ちをどうしても隠せないのだろう。
「初めましてー。本職は薬師ギルドですが、服飾ギルドにも所属している、あんずと言いますー」
綺麗に切り揃えたセミロングの黒髪をさらりと揺らし、アンズと名乗った女が茶色い瞳を柔らかに細めた。服飾ギルドに所属していると言うだけあって、薬師風のシンプルながらも洒落た格好をしている。自分に似合う格好をきちんと理解している者のセレクトだ。
「もしかして、年上の彼氏さんに装備をお選びでしたかー?」
「あ、えっと…… 」
ゆったりとした口調ながらも、重ねて話し掛けられてルスが押されている。僕的には『お父様へのプレゼントでもお探しでしたか?』と言われなかった事で少しだけ好感が持てた。
「夫です。今日は、お互いの仕事着を選びに」
きちんと訂正し、目的を伝える。するとアンズは、「なるほどー。それは大変失礼いたしました。では、今回お互いが贈り合った服を着てお仕事に行かれるんですねー」と言って、顎に手を当ててうんうんと何度も頷いた。
「戦闘で昂った状態で互いの服を脱がし合うのであれば、こちらなんかどうですかー?」
ニコニコと営業向けの笑顔をこちらに向けて、あんずがグレーの服を手に取った。いかにも後衛向けといったデザインではありつつ極端に職種を選ばずに着られそうな範囲の物でもあるのはいいのだが、何やら聞き間違いをした気がする。
「奥様の方は雰囲気からしてヒーラーでしょうかー。でしたら、旦那様とお揃いのデザインで白い物がこちらにありますよー。どちらもボディラインが目立つシルエットですけど、奥様向けの品の方は聖職者っぽい印象を残しつつも、動きやすい様にスリットと露出を多めにしてあるので、歩くたびに旦那さんの妄想が捗る事間違いなしですー。昼も夜も役立つ服って、素敵ですよねー」
「んんっ????????」
ルスが大きな瞳をさらに大きく見開き、変な声をあげながら顔を真っ赤にしている。二度目は流石に『僕の聞き間違いか?』と思える範囲を超えている程の内容だったし、ルスの反応からも、営業トークの範疇を優に超えたものである事は間違いなさそうだ。
(異世界からの移住者には、まともな奴がいないのか?)
マリアンヌとシュバルツの顔が頭に浮かび、険しい表情になる。アイツらとの出会いはたまたま巡り合わせが悪いだけだと分かってはいるが、また変な奴と知り合いになってしまったのかと思うと、ルスとリアンの二人を掻っ攫って何処かに引き篭もりたい気持ちになった。
「いらっしゃいませー」
扉を開けて二人が店内に入ると、後衛職向け装備を中心に完成品がずらりと並んでいた。僕が持っている六年前の知識では、服や装備品はデザイン帳の中から気に入った物を選んでからオーダーメイドで注文するか、金の無い者達は布だけ買って来て自分で縫うのが当たり前だったのだが、今では大雑把なサイズ展開をしている既存品の中から好きな物を買うというスタイルが主流になっている。異世界からの移住者達がやり始めたシステムだそうだ。
「何かありましたら、遠慮なくお声掛け下さいね」
「はい」
店員に対して、笑顔ながらも短く答えると、ルスは早速服を選び始めた。だが、どう見ても彼女が着るには大き過ぎる物ばかりだ。『まさか』と思い、「もしかして、僕の装備を見ているのか?」と訊くと、彼女は迷いなく「うん」と言う。この先討伐にも一緒に行くならちゃんと装備を一式揃えた方がいいとの判断なのはわかる。だけどまずは真っ先に自分の物を選定したらいいのに、当然の様に自分を後回しにしてしまうのはルスの性分なのだろうな。
「僕は僕で探すから、自分の装備を選んだがどうだ?」
そう言うと、ルスはハッとした顔をして、「そ、そうだよね、好みとかあるもんね」と申し訳なさそうに俯いた。
別に服装なんか、よっぽど酷いデザインでないのなら、正直どんな物でもいい。僕の服なんてわざわざ買わずとも、いつも通り無難な物を何処かから拝借すればいいだけの話だから今此処で買う必要すらもないのだが、楽しそうに選んでいた姿を思い出すと強くは出られない。
「…… 別に、好みとかは。——そうだ、一着づつ、お互いの服を選ばないか?好きなデザインが、イコールで自分に似合うとは限らないからな」
僕からの提案が余程気に入ったのか、「いいね!」と言ってルスがぱんっと軽く手を叩く。反射的にその目潰ししてやりたくなるくらいに笑顔が眩しい。だがそんな衝動的な行動はぐっと堪え、二人で並んでまずは僕の服から選ぶ事になった。
「それにしても、随分とこう…… デザインが奇抜というか、討伐や護衛時に着るにしては、どれもオシャレ過ぎないか?」
この店は主に布製の装備を中心に扱っているので、ヒーラー、アーチャー、魔法使いや召喚士などといった後衛職向けの製品が多種多様に並んでいる。店の端には薬師や鍛冶屋向けっぽい装備もあり、取り扱っている品の幅は相当広い。
仕事着である為、動きやすさを一番に考えられているからか、どれを手に取っても機能的だ。だけど昔と比べると随分無駄な装飾が多い気がする。能力増強効果の付与した小さな魔法石をふんだんに使用しているせいで『このまま夜会にでも行くのか?』と思う様な物まであった。特に踊り子や吟遊詩人向けの装備はとにかく派手で、『オスの孔雀かよ!』といった感想を抱いた物すらもある。
「この半年くらいで急にオシャレになったから、異世界からデザイナーさんが来たのかもね」
年頃であるルス的にはこの変化を歓迎しているのか、どれも素敵だと喜んでいる。どうやら僕の頭が硬いだけみたいだなと受け止め、割り切ってちゃんと真面目に選び始めた。
「うーん…… 。白を着るとイメージ的にヒーラーと勘違いされちゃうし、黒だと攻撃系の魔法使いっぽい印象になるから避けたいよねぇ。でもどっちも似合うなぁ。緑も捨てがたいし、どれも着こなしそうだけど、予算も考えないとだし」
ブツブツと呟きながらルスは真剣に選んでくれている。今の格好に何かジャケットかマントを羽織るだけでも僕的にはアリかと思うのだが、誰かが真剣に僕の物を選んでくれる経験なんて初めてなせいか、少しくすぐったさを感じた。
◇
装備を選び始めてから十分程が経過した頃。店の扉が開いて、細身の女が一人、大きな荷物を抱えて店内に入って来た。
「お疲れ様ですー。本日の、納品分ですよー」
「あら、今日は早いですね」
声を聞きつけて店員が対応に当たる。「こっちに一旦置いてもらってもいいですか?」と言う指示に従い、指し示された箇所に持って来た荷物をゆっくり置くと、来店者の視線がこちらの方を捉えた。
「わぁー!獣人さんだー!あ、もしかして貴女も移住者さん、ですかー?」
ルスの獣耳に埋め込まれている翻訳石を目敏く見付けた女が嬉しそうに顔を綻ばせ、こちらに近づいて来る。初対面なせいでルスが警戒し、一歩下がって僕の後ろに隠れた。一度自分の懐に入れた相手とならどんな距離感であろうが気にならないみたいだが、知らない者は怖いと思う気持ちをどうしても隠せないのだろう。
「初めましてー。本職は薬師ギルドですが、服飾ギルドにも所属している、あんずと言いますー」
綺麗に切り揃えたセミロングの黒髪をさらりと揺らし、アンズと名乗った女が茶色い瞳を柔らかに細めた。服飾ギルドに所属していると言うだけあって、薬師風のシンプルながらも洒落た格好をしている。自分に似合う格好をきちんと理解している者のセレクトだ。
「もしかして、年上の彼氏さんに装備をお選びでしたかー?」
「あ、えっと…… 」
ゆったりとした口調ながらも、重ねて話し掛けられてルスが押されている。僕的には『お父様へのプレゼントでもお探しでしたか?』と言われなかった事で少しだけ好感が持てた。
「夫です。今日は、お互いの仕事着を選びに」
きちんと訂正し、目的を伝える。するとアンズは、「なるほどー。それは大変失礼いたしました。では、今回お互いが贈り合った服を着てお仕事に行かれるんですねー」と言って、顎に手を当ててうんうんと何度も頷いた。
「戦闘で昂った状態で互いの服を脱がし合うのであれば、こちらなんかどうですかー?」
ニコニコと営業向けの笑顔をこちらに向けて、あんずがグレーの服を手に取った。いかにも後衛向けといったデザインではありつつ極端に職種を選ばずに着られそうな範囲の物でもあるのはいいのだが、何やら聞き間違いをした気がする。
「奥様の方は雰囲気からしてヒーラーでしょうかー。でしたら、旦那様とお揃いのデザインで白い物がこちらにありますよー。どちらもボディラインが目立つシルエットですけど、奥様向けの品の方は聖職者っぽい印象を残しつつも、動きやすい様にスリットと露出を多めにしてあるので、歩くたびに旦那さんの妄想が捗る事間違いなしですー。昼も夜も役立つ服って、素敵ですよねー」
「んんっ????????」
ルスが大きな瞳をさらに大きく見開き、変な声をあげながら顔を真っ赤にしている。二度目は流石に『僕の聞き間違いか?』と思える範囲を超えている程の内容だったし、ルスの反応からも、営業トークの範疇を優に超えたものである事は間違いなさそうだ。
(異世界からの移住者には、まともな奴がいないのか?)
マリアンヌとシュバルツの顔が頭に浮かび、険しい表情になる。アイツらとの出会いはたまたま巡り合わせが悪いだけだと分かってはいるが、また変な奴と知り合いになってしまったのかと思うと、ルスとリアンの二人を掻っ攫って何処かに引き篭もりたい気持ちになった。
0
お気に入りに追加
34
あなたにおすすめの小説
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
成長率マシマシスキルを選んだら無職判定されて追放されました。~スキルマニアに助けられましたが染まらないようにしたいと思います~
m-kawa
ファンタジー
第5回集英社Web小説大賞、奨励賞受賞。書籍化します。
書籍化に伴い、この作品はアルファポリスから削除予定となりますので、あしからずご承知おきください。
【第七部開始】
召喚魔法陣から逃げようとした主人公は、逃げ遅れたせいで召喚に遅刻してしまう。だが他のクラスメイトと違って任意のスキルを選べるようになっていた。しかし選んだ成長率マシマシスキルは自分の得意なものが現れないスキルだったのか、召喚先の国で無職判定をされて追い出されてしまう。
一方で微妙な職業が出てしまい、肩身の狭い思いをしていたヒロインも追い出される主人公の後を追って飛び出してしまった。
だがしかし、追い出された先は平民が住まう街などではなく、危険な魔物が住まう森の中だった!
突如始まったサバイバルに、成長率マシマシスキルは果たして役に立つのか!
魔物に襲われた主人公の運命やいかに!
※小説家になろう様とカクヨム様にも投稿しています。
※カクヨムにて先行公開中
パーティを追い出されましたがむしろ好都合です!
八神 凪
ファンタジー
勇者パーティに属するルーナ(17)は悩んでいた。
補助魔法が使える前衛としてスカウトされたものの、勇者はドスケベ、取り巻く女の子達は勇者大好きという辟易するパーティだった。
しかも勇者はルーナにモーションをかけるため、パーティ内の女の子からは嫉妬の雨・・・。
そんな中「貴女は役に立たないから出て行け」と一方的に女の子達から追放を言い渡されたルーナはいい笑顔で答えるのだった。
「ホントに!? 今までお世話しました! それじゃあ!」
ルーナの旅は始まったばかり!
第11回ファンタジー大賞エントリーしてました!
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる