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【第二章】嫁々パニック
【第一話】記憶と朝食(スキア・談)
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“ひらがな”と“カタカナ”ってやつが均等に並んでいるボードを押している小さな指が僕の目に映った。安っぽい作りの黄色くて四角いボタンをその指が押すと、文字が沢山並ぶボードから『あ』と機械音が発せられる。その音に合わせるみたいにして、今度は「…… あ」と小さな声が聞こえてきた。
『い』
「…… い」
『う』
「…… うぅ」
『え』
「…… え」
『お』
「…… お」
ひたすら、聞こえた音を真似る子供の声が聞こえる。力無い声はとてもか細く、たまに咳き込んでもいる。そんな声だが、しんと静まり返った部屋の中では妙に響いて聞こえた。外は夜なのかカーテンを閉め切っていて薄暗く、音を真似る子供の周囲にはサイズがバラバラな段ボールが沢山置いてある。中を覗いてみると、段ボールには同じ物が大量に入っていた。四十リットルと書かれたゴミ袋の束、洗剤、五十膳入りの割り箸が入る袋、ペットボトルの飲料水などなど。まだまだ色々多種多様な日用品が入り、そこかしこに積み重なっているみたいだが、食料になりそうな物は何も無い。栄養になりそうな物はせいぜい赤子用の粉ミルクの缶くらいだ。
(こんなに同じ物ばかりあっても、消費しきれないだろうに)
業者か何かか?ってくらいに同じ物ばかりあってもどうするんだ?と不思議でならない。しかも大量の段ボールのせいで一部屋が完全に埋まっていて使用出来ない程だ。だが、音を真似ている子供はそんな状態の部屋の隅っこに籠っている。隣にあるちょっとは広い居間よりも、箱に囲まれた狭い場所の方が安心するかの様な縮こまり方で。
『お・か・あ・さ・ん』
また機械音が聞こえてきた。だが、真似る子供の声は無かった。
『お・か・あ・さ・ん』
再び機械音だけが聞こえた時、外の方から“自動車”って名前の乗り物が停まる音がした。子供が慌てて顔を上げ、ボサボサの髪を必死に手で整える。髪は自分で切ったのか、変な束が沢山出来ていているし、年配の者が好みそうなブカブカの服を着ているせいで相当不恰好だ。何故かマーカーでも使ったみたいに顔が真っ黒に塗り潰されていて僕には認識出来ない。
「んんっ!」と咳払いをし、子供は痩せ細って枝みたいな脚に力を入れてその場に立つと、窓の方へそっと近づき、カーテンの隙間から外を覗く。
数秒後。落胆したかの様に俯くと、トボトボとした足取りで元の位置へ戻って行く。空腹なのか、腹からは悲痛な音が鳴り、『お・か・あ』まで鳴っていた機械音を掻き消した——
◇
「おーい。朝ですよー」
耳元で声が聞こえてパチッと目が覚めた。突如明るい空間に引き戻され、一瞬自分が何処に居るのかわからなくなった。そのせいか、周囲を見渡し、薄暗い暗い部屋の中に居た子供を慌てて探してしまう。
「どうしたの?何かあった?」
大きな瞳をぱちくりさせながらルスが訊いてくる。きょとん顔で僕の行動を不思議そうに見詰めている。
「あ、うん…… 大丈夫」
ゆっくりと額に手を当て、少し冷静になってきたおかげでやっとあの子供が誰なのか理解出来た。
(夢の中の子供は、記憶の中のルスだ)
一つ前の憑依先であったブリガンテに死なれ、こうやって肉体を持てたのは六年ぶりとなる。やっと眠りを取り戻せた夜だっていうのに、見た夢がよりにもよって“ルスの過去の記憶”だったとは。ほんの一部だったとはいえ、内容からして他人に知られたいモノでは無い気がする。今はまだ僕が見知った事は黙っておこうと決め、僕はルスの案内に従って朝の用意に入った。
「顔洗った?ご飯にしていい?」
別にわざわざその通りにする必要は無いのだが、少しでも気に入られようと指示通り洗面所で顔を洗い、お決まりの方法で仕入れた白いシャツと紺色のスラックスに着替えを済ませてからリビングに向かった。二人用のダイニングテーブルにはもうルスが腰掛けていて、リアンは別に用意した子供用の椅子に狛犬よろしく鎮座している。
「…… くぅん?」
僕の顔を見てリアンが首を傾げた。『誰だろう?』と思っているに違いないが、保育所に預けられ慣れしているからか、人見知りをして泣き出す様子は無さそうだ。
空いている席に座り、リアンの方に向き直る。そしてまだ小さな義弟に対して「初めまして。僕の名前はスキア。君は、ルスの弟・リアン君だね?」と声を掛けた。
「わうぅ!」
うん!と答えるみたいにリアンが答えてくれる。
「突然なんだけどね、昨日君のお姉さんと結婚したんだ。これからは一緒に住むことになるけど宜しくね」
「くぅ?」
僕の話を聞いてもリアンは首を横に傾げただけだった。まだ一歳になったばかりくらいだからそもそも言葉の意味を理解出来なかったのだろう。
「あはは!やっぱわかんないかー」と言って、ルスが楽しそうに笑った。夢の中の子供とは随分とかけ離れた笑顔を見て、心からホッと息をつく。そんな気分になったのはきっと、いつかルスをどん底に堕としたいと思う気持ちはあれども、既に不幸な相手を更に突き落とすのは僕の主義に反するから、だろう。
(そうだ、そうに…… 決まってる)
一人で無理矢理納得していると、パンッとルスが軽く手を叩いた。
「じゃあ、ご飯食べようか。冷めちゃうし」
「あぁ、そうだね」
「わうっ!」
子供用の椅子からはみ出ているリアンの尻尾がパタパタと揺れる。巨大な狼であるフェンリルも、ここまで小さいとただの子犬だな。ルスの瞳にはそう見えている理由がちょっとわかった気がした。
「「いただきます」」
ルスのタイミングに合わせてそう言ったは良いが……
(朝食?これが?)
ダイニングテーブルに並んでいる物をざっと見て、何処から手を付けていいか迷ってしまう。そもそも『コレは料理と言えるのか?』と口に出したくてしょうがない気持ちにもなってきた。
千切っただけの大盛りレタス、皮の剥いていない林檎…… 焼いただけの豚肉。調味料は一切使っておらず、到底美味しそうだとは思えない。僕は別に味に煩いタイプでは無いだが、それにしたって、だ。
「食べないの?」
不思議そうに訊かれ、「あぁ、うん」と空返事を返す。牛乳を飲みながら少し考え、「——ちょっと待った」と言って椅子から立ち上がった。
「ちょっと手を加えてもいいか?」
「ん?」
何で?みたいな顔をしているルスの皿も取り上げ、キッチンに持って行く。リアンは動物舌の可能性が高いからそのままの方が良さそうだが、ルスと僕の肉はこのままだなんて流石に許せない。
フライパンを用意し、皿にのせてあった肉を移し入れて少しだけ焼いて温める。例の如く何処かしらから用意した塩胡椒を軽く振りかける。そもそも此処はキッチンだっていうのに、よくよく見たらまともな調味料一つ無い。クソッ、昨日紅茶を淹れた時にもっとちゃんと棚の中をチェックしておくべきだった。
「ほら」と言って、椅子に座ったままだったルスの前に肉の皿を戻す。付け合わせに何か添えてやりたかったが何も無く、辛うじて用意出来た玉ねぎのドレッシングを素材そのままだったレタスの上にかけてみた。
「絶対こっちの方が美味いから、食べてみて」
僕も席に戻りってフォークを持ち、塩胡椒を振って焼き直しただけの肉を少し食べる。うん、ただ焼いただけの肉よりも断然こっちの方がいい。
「美味しい!——リアンも食べる?」
「わうっ!」
一口サイズに切り分けて、ルスがリアンにも肉を分けてやった。リアンにとっても美味しかったみたいで尻尾をバタバタと振っている。彼の分も追加で味付けてやると、ペロッと食べ切り、おかわりも要求してきた。残念ながら予備は無く、「食べなくても僕は腹が減らないから」と説明して自分の分をわけてやった。
林檎の皮を剥き、二人がサラダを食べる様子も見守る。幸せそうにガツガツ食べる姿を見て、「これからは僕が食事を用意してやろうか?」と話すと、二人揃ってレタスを口一杯に頬張ったまま何度も頷いた。喜ばせる事に成功したのはありがたい事だが……
(——あまりに難易度が低過ぎる!)
増長するくらいに持ち上げて、いずれ堕落させるにしたって、コレは無い!この程度をいくら積み重ねたって、堕落させ甲斐が無いじゃないか!
ダイニングテーブルに頬杖をつき、皮を剥いた林檎を食べ始めた二人をじっと観察する。あまりに小さな幸せを噛み締める彼女達の様子を前にして幸先の悪さを痛感し、この出来事は僕の心に影を落としたのだった。
『い』
「…… い」
『う』
「…… うぅ」
『え』
「…… え」
『お』
「…… お」
ひたすら、聞こえた音を真似る子供の声が聞こえる。力無い声はとてもか細く、たまに咳き込んでもいる。そんな声だが、しんと静まり返った部屋の中では妙に響いて聞こえた。外は夜なのかカーテンを閉め切っていて薄暗く、音を真似る子供の周囲にはサイズがバラバラな段ボールが沢山置いてある。中を覗いてみると、段ボールには同じ物が大量に入っていた。四十リットルと書かれたゴミ袋の束、洗剤、五十膳入りの割り箸が入る袋、ペットボトルの飲料水などなど。まだまだ色々多種多様な日用品が入り、そこかしこに積み重なっているみたいだが、食料になりそうな物は何も無い。栄養になりそうな物はせいぜい赤子用の粉ミルクの缶くらいだ。
(こんなに同じ物ばかりあっても、消費しきれないだろうに)
業者か何かか?ってくらいに同じ物ばかりあってもどうするんだ?と不思議でならない。しかも大量の段ボールのせいで一部屋が完全に埋まっていて使用出来ない程だ。だが、音を真似ている子供はそんな状態の部屋の隅っこに籠っている。隣にあるちょっとは広い居間よりも、箱に囲まれた狭い場所の方が安心するかの様な縮こまり方で。
『お・か・あ・さ・ん』
また機械音が聞こえてきた。だが、真似る子供の声は無かった。
『お・か・あ・さ・ん』
再び機械音だけが聞こえた時、外の方から“自動車”って名前の乗り物が停まる音がした。子供が慌てて顔を上げ、ボサボサの髪を必死に手で整える。髪は自分で切ったのか、変な束が沢山出来ていているし、年配の者が好みそうなブカブカの服を着ているせいで相当不恰好だ。何故かマーカーでも使ったみたいに顔が真っ黒に塗り潰されていて僕には認識出来ない。
「んんっ!」と咳払いをし、子供は痩せ細って枝みたいな脚に力を入れてその場に立つと、窓の方へそっと近づき、カーテンの隙間から外を覗く。
数秒後。落胆したかの様に俯くと、トボトボとした足取りで元の位置へ戻って行く。空腹なのか、腹からは悲痛な音が鳴り、『お・か・あ』まで鳴っていた機械音を掻き消した——
◇
「おーい。朝ですよー」
耳元で声が聞こえてパチッと目が覚めた。突如明るい空間に引き戻され、一瞬自分が何処に居るのかわからなくなった。そのせいか、周囲を見渡し、薄暗い暗い部屋の中に居た子供を慌てて探してしまう。
「どうしたの?何かあった?」
大きな瞳をぱちくりさせながらルスが訊いてくる。きょとん顔で僕の行動を不思議そうに見詰めている。
「あ、うん…… 大丈夫」
ゆっくりと額に手を当て、少し冷静になってきたおかげでやっとあの子供が誰なのか理解出来た。
(夢の中の子供は、記憶の中のルスだ)
一つ前の憑依先であったブリガンテに死なれ、こうやって肉体を持てたのは六年ぶりとなる。やっと眠りを取り戻せた夜だっていうのに、見た夢がよりにもよって“ルスの過去の記憶”だったとは。ほんの一部だったとはいえ、内容からして他人に知られたいモノでは無い気がする。今はまだ僕が見知った事は黙っておこうと決め、僕はルスの案内に従って朝の用意に入った。
「顔洗った?ご飯にしていい?」
別にわざわざその通りにする必要は無いのだが、少しでも気に入られようと指示通り洗面所で顔を洗い、お決まりの方法で仕入れた白いシャツと紺色のスラックスに着替えを済ませてからリビングに向かった。二人用のダイニングテーブルにはもうルスが腰掛けていて、リアンは別に用意した子供用の椅子に狛犬よろしく鎮座している。
「…… くぅん?」
僕の顔を見てリアンが首を傾げた。『誰だろう?』と思っているに違いないが、保育所に預けられ慣れしているからか、人見知りをして泣き出す様子は無さそうだ。
空いている席に座り、リアンの方に向き直る。そしてまだ小さな義弟に対して「初めまして。僕の名前はスキア。君は、ルスの弟・リアン君だね?」と声を掛けた。
「わうぅ!」
うん!と答えるみたいにリアンが答えてくれる。
「突然なんだけどね、昨日君のお姉さんと結婚したんだ。これからは一緒に住むことになるけど宜しくね」
「くぅ?」
僕の話を聞いてもリアンは首を横に傾げただけだった。まだ一歳になったばかりくらいだからそもそも言葉の意味を理解出来なかったのだろう。
「あはは!やっぱわかんないかー」と言って、ルスが楽しそうに笑った。夢の中の子供とは随分とかけ離れた笑顔を見て、心からホッと息をつく。そんな気分になったのはきっと、いつかルスをどん底に堕としたいと思う気持ちはあれども、既に不幸な相手を更に突き落とすのは僕の主義に反するから、だろう。
(そうだ、そうに…… 決まってる)
一人で無理矢理納得していると、パンッとルスが軽く手を叩いた。
「じゃあ、ご飯食べようか。冷めちゃうし」
「あぁ、そうだね」
「わうっ!」
子供用の椅子からはみ出ているリアンの尻尾がパタパタと揺れる。巨大な狼であるフェンリルも、ここまで小さいとただの子犬だな。ルスの瞳にはそう見えている理由がちょっとわかった気がした。
「「いただきます」」
ルスのタイミングに合わせてそう言ったは良いが……
(朝食?これが?)
ダイニングテーブルに並んでいる物をざっと見て、何処から手を付けていいか迷ってしまう。そもそも『コレは料理と言えるのか?』と口に出したくてしょうがない気持ちにもなってきた。
千切っただけの大盛りレタス、皮の剥いていない林檎…… 焼いただけの豚肉。調味料は一切使っておらず、到底美味しそうだとは思えない。僕は別に味に煩いタイプでは無いだが、それにしたって、だ。
「食べないの?」
不思議そうに訊かれ、「あぁ、うん」と空返事を返す。牛乳を飲みながら少し考え、「——ちょっと待った」と言って椅子から立ち上がった。
「ちょっと手を加えてもいいか?」
「ん?」
何で?みたいな顔をしているルスの皿も取り上げ、キッチンに持って行く。リアンは動物舌の可能性が高いからそのままの方が良さそうだが、ルスと僕の肉はこのままだなんて流石に許せない。
フライパンを用意し、皿にのせてあった肉を移し入れて少しだけ焼いて温める。例の如く何処かしらから用意した塩胡椒を軽く振りかける。そもそも此処はキッチンだっていうのに、よくよく見たらまともな調味料一つ無い。クソッ、昨日紅茶を淹れた時にもっとちゃんと棚の中をチェックしておくべきだった。
「ほら」と言って、椅子に座ったままだったルスの前に肉の皿を戻す。付け合わせに何か添えてやりたかったが何も無く、辛うじて用意出来た玉ねぎのドレッシングを素材そのままだったレタスの上にかけてみた。
「絶対こっちの方が美味いから、食べてみて」
僕も席に戻りってフォークを持ち、塩胡椒を振って焼き直しただけの肉を少し食べる。うん、ただ焼いただけの肉よりも断然こっちの方がいい。
「美味しい!——リアンも食べる?」
「わうっ!」
一口サイズに切り分けて、ルスがリアンにも肉を分けてやった。リアンにとっても美味しかったみたいで尻尾をバタバタと振っている。彼の分も追加で味付けてやると、ペロッと食べ切り、おかわりも要求してきた。残念ながら予備は無く、「食べなくても僕は腹が減らないから」と説明して自分の分をわけてやった。
林檎の皮を剥き、二人がサラダを食べる様子も見守る。幸せそうにガツガツ食べる姿を見て、「これからは僕が食事を用意してやろうか?」と話すと、二人揃ってレタスを口一杯に頬張ったまま何度も頷いた。喜ばせる事に成功したのはありがたい事だが……
(——あまりに難易度が低過ぎる!)
増長するくらいに持ち上げて、いずれ堕落させるにしたって、コレは無い!この程度をいくら積み重ねたって、堕落させ甲斐が無いじゃないか!
ダイニングテーブルに頬杖をつき、皮を剥いた林檎を食べ始めた二人をじっと観察する。あまりに小さな幸せを噛み締める彼女達の様子を前にして幸先の悪さを痛感し、この出来事は僕の心に影を落としたのだった。
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