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【第一章】出逢い
【第九話】討伐ギルド・前編(スキア・談)
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ルスの目的地である討伐ギルドは、ソワレの目抜き通りからは一本逸れた通りにある。煉瓦造りのその建物の周辺には薬を扱う店や防具・武器屋、質屋などが数軒あるが、それよりも酒屋や飲み屋の方が多く並らぶ。その為昼間は比較的静かな通りなのだが、日の暮れた今では酷い有様だ。討伐依頼などをこなして得た稼ぎの全てを使い倒す勢いで酒を煽る者がいたり、喧嘩になって殴り合う奴らもいて、とても騒がしい。
初めて来た町なのに、この通りが昼間どんな様子なのかを僕が知っているのは、全てルスと契約したおかげだ。
影を経由して色々な物を入手出来る以外にも、契約対象となった者の“知識”などを読み解く能力を僕は持っている。現状僕が自在に読めるのは“知識”の方であり、“記憶”の方は契約印がもっと彼女の体に馴染んでいかないと多くは望めない。だが此処数日間程度の記憶は既に得ておいたから、この後の行き先くらいは全て把握済みだ。
魔物側での活動期間が長かった為、残念ながら今の僕には人間側の知識が乏しい。なので町に入ってすぐに彼女の“知識”の方も少しだけこっそり読ませてもらったのだが——
ルスの“知識”は、何かがおかしい。
色々な知識をそれなりに得てはいるみたいなのだが、どれもこれもが浅いのだ。例えば『トマト:赤くて丸い野菜。酸味が強い物や甘めの物など、品種によって味の系統が少し違う』などといった具合に、妙に説明文めいた覚え方をしている。それに加えて“知識”に関連付けて思い出せる経験などがほとんど無く、どれも本や聞き齧って得た簡単な知識でしかないといった印象だった。
貴重な人材であるはずのヒーラー職に従事している割には着ている装備も貧相だし、弟を預けている保育所の延長代金をやたらと心配する程お金が無い点も不思議でならない。
(人の事をどうこう言える立場ではないが、ルスに関してはどうも疑問点が多いな…… )
そんな事を考えていると、ルスがギルドの入り口前に立ち、「スキアはどうする?外で待つ?」と訊きながらこちらを見上げてきた。
「もちろん一緒に行く。僕達は“夫婦”になったんだからな」
にっと笑い、ルスの手を取って指を絡めていく。そして少しでも夫婦らしく見える様に恋人繋ぎってやつをやってみた。僕らしくないサービス精神だ。
相当若くは見えるが所詮はルスも年頃の娘である。手を繋げば少しは照れて動揺するか、さっきみたいに距離を置こうとするかのどちらかの反応をするだろう——と思ったのだが、驚く程無反応で、そのままルスは当たり前みたいに僕の手を握り返してきた。そのせいでこっちの方が慌ててしまう。『いいのか?そんな反応で』と。でもまぁ、恋愛感情の伴わない仮初の夫婦であろうが夫婦には変わりないのだ。僕に触れられる事への抵抗が消えたのなら良しとするか。
「そうだね」と言い、ルスが討伐ギルドの扉を押して開けて室内に入って行った。
◇
もう遅めの時間だからかギルド内に人は少なかった。カウンター奥に受付嬢が三人、討伐依頼を張り出してある掲示板の付近に二人、後は周囲に点在しているテーブル付近で寛いでいる者が四、五人居る程度だ。
ルスと一緒に受付の方へ進んで行くと、こちらの来店に気が付いた者達から順にギョッとした顔をし始めた。何をそんなに驚いているのかと不思議に思っていると、受付嬢の一人が「ど、どうしたんですか!その格好はっ!」と叫び声を上げた。ルスの記憶によるとアスティナという名の女性の声だ。
「…… あ」と声をこぼし、ルスが自分の格好を再確認する。釣られて僕も彼女の服装に目をやり、『あぁ、着替えくらいさせてからくるべきだったな』と今更後悔した。
「血塗れじゃないですかぁ!何処か怪我でも?」
「今日、ルスさん達が引き受けた依頼ってゴブリンの討伐ですよね?何をどう失敗したら、そんな格好に…… 」
奥から持って来た大きなタオルを片手に、可愛らしい容姿をした金髪のアスティナがルスの方へ駆けて来る。当然か、修道女風ワンピースの裾は走りやすい様にと引き裂かれていて脚がほとんど丸見えだし、白が基調の服のはずが血のせいで見る影もなく真っ赤に染まっている。尻尾も獣耳も血塗れなまま、砂埃も大量についている状態とあれば、誰だって驚くってもんだ。
「ちょっと想定外の事があって…… 」と言い、ルスが指先で頬をかく。そして軽く周囲を見渡し、「あの…… ところで、ロイヤルさん達は無事に戻りましたか?」とアスティナに問い掛けた。
「それが、まだなんですぅ。昼間討伐に出掛けた人達の中で唯一夜になっても戻らないパーティーだったので心配していたんですよねぇ。後少し待って、それでも戻らないままなら捜索依頼を出そうかと話していたところだったんですよぉ。——ね?」
アスティナの言葉に、他の二人も頷き返す。茶髪で真面目そうなのがクレア、派手目な印象の赤髪の女性はシリルというらしい。
「戻って、いない?」
そう言って驚くルスの手をぎゅっと握ってやる。『僕が早々に始末した』とは当然言えないから、心配そうな顔をしながら黙秘を決め込む事にした。
「討伐中に、一体何があったんですか?」
クレアがルスの肩に手を置き、落ち着いた声で問い掛けた。そしてそのまま近くにある椅子にルスを座らせようと誘導する。彼女と繋いでいた手を一旦離して椅子を引き、ルスを先に座らせてから自分もすぐ隣の席に着く。そんな僕の動向を不審そうな目をしているシリルがじっと見てくるが、今はひとまずパーティーに何があったかの確認の方を優先することにしたみたいだ。
頭の中を整理しているのか、一息吐き出してからルスはぽつぽつと当時の状況を語り始めた。そんな彼女の前にクレアが一人分だけお茶を差し出す。僕の分は用意する気も無いらしい。確実に他所から来た見知らぬおっさんだからか、完全に不審者扱いだ。
「実は、ゴブリンの討伐までは順調だったんです。ただ、討伐したゴブリンの中にコボルトが奴隷にしていた個体が混じっていたみたいで、彼らが怒ってワタシ達を追って来て、遭遇したのがもう町の近くで。それでワタシが囮になってコボルト達を引き付けて反対側に逃げて、ロイヤルさん達三人は町まで助けを求めに行く為にと二手に分かれたんです」
「え?待って、ヒーラーを囮に?まさか、本当に…… 一人で?」
そう訊いたのは側に立ったままの状態で話を聞いていたシリルだ。
「はい」と頷くルスは何でもない事みたいな顔をしている。
「最初は『盾役だけでも残って回復しつつ、後退しては?』とも思ったんですが、ロイヤルさん達三人が助けを呼びに行く方が生存率が上がると言われてその通りにしました」
「はぁ⁉︎意味わかんないんだけど。最善策は遠距離アタッカーに助けを求めに行かせて、三人で敵意を引き続けるべきでしょうに!」
赤い髪を逆立てながらシリルが怒っている。戦闘経験の無い受付嬢ですら簡単に浮かぶ案をロイヤル達が選ばなかったのは、どう考えても我が身可愛さだろうと見当がついてしまうのだろう。そのせいか受付嬢達三人の怒りで場の空気が凍りついていく。
「…… ルスちゃんが獣人だからとかそんな理由もあるんでしょうけど、それにしたって、ですよね」
「まったくですぅ!人間よりも足が速いってくらいで、ルスちゃんは後衛職なのにっ」
呆れ顔が掛けている丸眼鏡でも隠しきれていないクレアに続き、アスティナが頬を膨らませて同意した。
「——で、この人は?」と、クレアがやっと僕の存在をルスに問い掛けた。その瞳はシリルと同じく、完全に不審者扱いだ。
「えっと、彼はワタシの夫になったスキアさんと言います。コボルトから逃げている最中に崖から落ちて瀕死だった所を助けてくれたんですよ」
「「「…… 」」」
受付嬢の三人が綺麗に黙り込んでしまった。聞いた言葉の中に情報が多過ぎて処理しきれていないといった感じだ。
「おおおおお、お、夫ですかぁ⁉︎」
「瀕死って…… 」
「年下に先を越されたわ…… 」
アスティナ、クレア、シリルが三者三様の言葉を叫んだりこぼしたりとで、とにかく騒がしい。『おめでとう』などといった祝いの言葉は一切なく、その後もひたすら根掘り葉掘り三人からの質問攻めに合い、保育所へ支払う延長料金はどんどん上がっていったのだった。
初めて来た町なのに、この通りが昼間どんな様子なのかを僕が知っているのは、全てルスと契約したおかげだ。
影を経由して色々な物を入手出来る以外にも、契約対象となった者の“知識”などを読み解く能力を僕は持っている。現状僕が自在に読めるのは“知識”の方であり、“記憶”の方は契約印がもっと彼女の体に馴染んでいかないと多くは望めない。だが此処数日間程度の記憶は既に得ておいたから、この後の行き先くらいは全て把握済みだ。
魔物側での活動期間が長かった為、残念ながら今の僕には人間側の知識が乏しい。なので町に入ってすぐに彼女の“知識”の方も少しだけこっそり読ませてもらったのだが——
ルスの“知識”は、何かがおかしい。
色々な知識をそれなりに得てはいるみたいなのだが、どれもこれもが浅いのだ。例えば『トマト:赤くて丸い野菜。酸味が強い物や甘めの物など、品種によって味の系統が少し違う』などといった具合に、妙に説明文めいた覚え方をしている。それに加えて“知識”に関連付けて思い出せる経験などがほとんど無く、どれも本や聞き齧って得た簡単な知識でしかないといった印象だった。
貴重な人材であるはずのヒーラー職に従事している割には着ている装備も貧相だし、弟を預けている保育所の延長代金をやたらと心配する程お金が無い点も不思議でならない。
(人の事をどうこう言える立場ではないが、ルスに関してはどうも疑問点が多いな…… )
そんな事を考えていると、ルスがギルドの入り口前に立ち、「スキアはどうする?外で待つ?」と訊きながらこちらを見上げてきた。
「もちろん一緒に行く。僕達は“夫婦”になったんだからな」
にっと笑い、ルスの手を取って指を絡めていく。そして少しでも夫婦らしく見える様に恋人繋ぎってやつをやってみた。僕らしくないサービス精神だ。
相当若くは見えるが所詮はルスも年頃の娘である。手を繋げば少しは照れて動揺するか、さっきみたいに距離を置こうとするかのどちらかの反応をするだろう——と思ったのだが、驚く程無反応で、そのままルスは当たり前みたいに僕の手を握り返してきた。そのせいでこっちの方が慌ててしまう。『いいのか?そんな反応で』と。でもまぁ、恋愛感情の伴わない仮初の夫婦であろうが夫婦には変わりないのだ。僕に触れられる事への抵抗が消えたのなら良しとするか。
「そうだね」と言い、ルスが討伐ギルドの扉を押して開けて室内に入って行った。
◇
もう遅めの時間だからかギルド内に人は少なかった。カウンター奥に受付嬢が三人、討伐依頼を張り出してある掲示板の付近に二人、後は周囲に点在しているテーブル付近で寛いでいる者が四、五人居る程度だ。
ルスと一緒に受付の方へ進んで行くと、こちらの来店に気が付いた者達から順にギョッとした顔をし始めた。何をそんなに驚いているのかと不思議に思っていると、受付嬢の一人が「ど、どうしたんですか!その格好はっ!」と叫び声を上げた。ルスの記憶によるとアスティナという名の女性の声だ。
「…… あ」と声をこぼし、ルスが自分の格好を再確認する。釣られて僕も彼女の服装に目をやり、『あぁ、着替えくらいさせてからくるべきだったな』と今更後悔した。
「血塗れじゃないですかぁ!何処か怪我でも?」
「今日、ルスさん達が引き受けた依頼ってゴブリンの討伐ですよね?何をどう失敗したら、そんな格好に…… 」
奥から持って来た大きなタオルを片手に、可愛らしい容姿をした金髪のアスティナがルスの方へ駆けて来る。当然か、修道女風ワンピースの裾は走りやすい様にと引き裂かれていて脚がほとんど丸見えだし、白が基調の服のはずが血のせいで見る影もなく真っ赤に染まっている。尻尾も獣耳も血塗れなまま、砂埃も大量についている状態とあれば、誰だって驚くってもんだ。
「ちょっと想定外の事があって…… 」と言い、ルスが指先で頬をかく。そして軽く周囲を見渡し、「あの…… ところで、ロイヤルさん達は無事に戻りましたか?」とアスティナに問い掛けた。
「それが、まだなんですぅ。昼間討伐に出掛けた人達の中で唯一夜になっても戻らないパーティーだったので心配していたんですよねぇ。後少し待って、それでも戻らないままなら捜索依頼を出そうかと話していたところだったんですよぉ。——ね?」
アスティナの言葉に、他の二人も頷き返す。茶髪で真面目そうなのがクレア、派手目な印象の赤髪の女性はシリルというらしい。
「戻って、いない?」
そう言って驚くルスの手をぎゅっと握ってやる。『僕が早々に始末した』とは当然言えないから、心配そうな顔をしながら黙秘を決め込む事にした。
「討伐中に、一体何があったんですか?」
クレアがルスの肩に手を置き、落ち着いた声で問い掛けた。そしてそのまま近くにある椅子にルスを座らせようと誘導する。彼女と繋いでいた手を一旦離して椅子を引き、ルスを先に座らせてから自分もすぐ隣の席に着く。そんな僕の動向を不審そうな目をしているシリルがじっと見てくるが、今はひとまずパーティーに何があったかの確認の方を優先することにしたみたいだ。
頭の中を整理しているのか、一息吐き出してからルスはぽつぽつと当時の状況を語り始めた。そんな彼女の前にクレアが一人分だけお茶を差し出す。僕の分は用意する気も無いらしい。確実に他所から来た見知らぬおっさんだからか、完全に不審者扱いだ。
「実は、ゴブリンの討伐までは順調だったんです。ただ、討伐したゴブリンの中にコボルトが奴隷にしていた個体が混じっていたみたいで、彼らが怒ってワタシ達を追って来て、遭遇したのがもう町の近くで。それでワタシが囮になってコボルト達を引き付けて反対側に逃げて、ロイヤルさん達三人は町まで助けを求めに行く為にと二手に分かれたんです」
「え?待って、ヒーラーを囮に?まさか、本当に…… 一人で?」
そう訊いたのは側に立ったままの状態で話を聞いていたシリルだ。
「はい」と頷くルスは何でもない事みたいな顔をしている。
「最初は『盾役だけでも残って回復しつつ、後退しては?』とも思ったんですが、ロイヤルさん達三人が助けを呼びに行く方が生存率が上がると言われてその通りにしました」
「はぁ⁉︎意味わかんないんだけど。最善策は遠距離アタッカーに助けを求めに行かせて、三人で敵意を引き続けるべきでしょうに!」
赤い髪を逆立てながらシリルが怒っている。戦闘経験の無い受付嬢ですら簡単に浮かぶ案をロイヤル達が選ばなかったのは、どう考えても我が身可愛さだろうと見当がついてしまうのだろう。そのせいか受付嬢達三人の怒りで場の空気が凍りついていく。
「…… ルスちゃんが獣人だからとかそんな理由もあるんでしょうけど、それにしたって、ですよね」
「まったくですぅ!人間よりも足が速いってくらいで、ルスちゃんは後衛職なのにっ」
呆れ顔が掛けている丸眼鏡でも隠しきれていないクレアに続き、アスティナが頬を膨らませて同意した。
「——で、この人は?」と、クレアがやっと僕の存在をルスに問い掛けた。その瞳はシリルと同じく、完全に不審者扱いだ。
「えっと、彼はワタシの夫になったスキアさんと言います。コボルトから逃げている最中に崖から落ちて瀕死だった所を助けてくれたんですよ」
「「「…… 」」」
受付嬢の三人が綺麗に黙り込んでしまった。聞いた言葉の中に情報が多過ぎて処理しきれていないといった感じだ。
「おおおおお、お、夫ですかぁ⁉︎」
「瀕死って…… 」
「年下に先を越されたわ…… 」
アスティナ、クレア、シリルが三者三様の言葉を叫んだりこぼしたりとで、とにかく騒がしい。『おめでとう』などといった祝いの言葉は一切なく、その後もひたすら根掘り葉掘り三人からの質問攻めに合い、保育所へ支払う延長料金はどんどん上がっていったのだった。
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