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【インバーション・カース 〜異世界へ飛ばされた僕のその後の生活〜】
一年目の過ごし方④
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意識が遠のく。
精神的ダメージが体に疲労をもたらし、運の良い事に柊也の意識をさらってくれたみたいだ。
不眠にだってなってもおかしくないのに、自分は本当にラッキーだ。
あれ?いっそこのまま眠りについて、一生目を覚まさなければ、僕はユランと——ルナールと永遠に一緒に居られるのか。
はは…… マジでそうなってしまえばいいのに。
願っても無い話しだ。
お願いだからもう、目覚めないでよ。
この身が傀儡でしか無いのなら、機能を停止し、花びらの如く、砂の様に崩れ落ちてしまえ。
そう…… 強く願う。
神が本当にいる世界なのだから、誰でもいい…… 叶えてくれたっていいはずだ——
溢れた涙が乾き、遠くなる意識の中で、柊也は必死に願った。
◇
柊也の願いを聞き、寝室に訪れたのは…… もちろんユランだった。
彼が他の神にこの役目を譲る訳がない。
ユランが自分が蒔いた種だ。そもそも自分で解決せねばならないので、他の者が助ける気などあるはずがないのだが、それでも自分が真っ先に訪れた事に安堵した。
眠る柊也の枕のあった場所にユランが座り、勝手に膝枕をする。髪で頰を撫で、そっと手では髪を撫でると、ゆっくり柊也の瞼が開いた。
「…… ユラン?」
「はい、柊也様」
「“ルナール”は用意してくれたの?」
「いえ…… 」
「なら『帰って来るな』って言ったよね?」
「でも、本当に帰らずにいたら離婚事案ですよね?」
「うん、まぁ確実にそうだね」
まだ少し頭がぼぉっとするので、声を荒げる事無く、二人が言葉を交わす。内容がコレでなければ、睦言でも贈り合ってる様な声色だった。
「柊也様は今、怒っていらっしゃるのですよね」
「うん、すごくね。ユランがここに帰って来ない理由もわかったし、もう全部何もかもどうでもいい。ねぇ“ルナール”をくれないなら、僕の事はもう放っておいてくれないかな。食べただけで、もう満足したでしょ?」
「…… 柊也さま」
ユランが柊也の言葉を聞き、苦しげに顔を歪めた。
ここまで自分が柊也を追い詰めてしまった事に苛立ちを感じる。だが、何に対し柊也が怒っているのかわからず、また、わからない事に腹が立つ。どんなに知識を得ようとも、相変わらず人の機微に疎い自分が情けなくもなってきた。
(神へと昇華しようが、所詮は天災級の力を持つ者でしかないのだな…… )
一人の男として、夫として、伴侶と向き合えていない事だけは流石にわかる。わかるところから少しでも柊也と意思の疎通が図れれば…… と、ユランは言葉を紡いだ。
「すみません、柊也様の承諾も無しに御身を取り込んでしまった事は、反省しています。でも後悔はしていません。私は、私達は…… 柊也様をまた失ったら——もう生きていけない。寿命というものの存在が恐ろしくてならなかったのです」
「発言が混じってるよ、ニャルラトホテプと。そのうち支配されて、ユランも喰われるかもね」
「いえ…… 彼にその気はありませんよ。もう我等は同一体ですので」
ユランがゆるゆると首を横に振り、言葉を続けた。
「半年程前に、柊也様が眠る姿を夜中に一人で見ていて、ふと思ったのです。『いつまでこの幸せが続くのか』と。そう思った瞬間、頭が真っ白になりました。あのまま世界が終わる気がしたのです。思い出をどんなに紡ごうが重ねようが増やそうが、そんなものは腹の足しにもなりません」
「 ………… っ」
自分の努力を全否定され、柊也の眉間にシワが入った。ここ最近の僕の努力は無駄か!と思うと、嫌な方向で頭が冴えてくる。
「ならばもう、『柊也様を永遠の存在にすればいいのではないか』と思い、もうそれしかないと——次の瞬間には竜の姿に戻り、貴方を一飲みにしていました」
「ソレ、もう消化されて死んでるのでは…… 」
「そこまで馬鹿ではありませんよ。そのままの姿で時を止め、私の加護の元に守り続けています。でも…… 柊也様と一緒になれても、柊也様が隣に居ない事も耐えられるはずが無く——」
「それで、この僕を造ったんだ」
はい、とユランが頷いた。
「柊也様の魂には自由を与えたかったんです。閉じ込めるのは体だけでいいと。そこで私は、自分が“ルナール”であった時の事を思い出し、実行に移したのです」
「じゃあ今の僕は、夢の中にいるみたいなものか。この体が寝ている時は、本体の中にいて、ユランの体内に戻っているって事だよね。…… 変なの」
「すみません…… 」
ユランが項垂れ、声を詰まらせた。
「全然気が付かなかったよ。馬鹿だよね、ホント」
「いえ、馬鹿なのは私です。貴方を失いたくないあまり、極端な行動に出たのだと…… 柊也様の今の顔を見るまで気が付きもしませんでした」
「失いたくないって割には、放置しまくってるよね。本体からの出涸らしには用は無いって事でしょ、コレって」
「え?あ…… いえ、すみません。そんなつもりは…… でも私が隣に居ればいつだって柊也様を腕に抱きたくなるので、少し距離を開けねば柊也様に嫌われるのでは、と。でも毎日帰っては来て…… あ、毎日では無かったですね。で、でも体感的には少ししか離れては…… 」
オロオロし、ユランが慌てる。神々しい御姿をした身で慌てふためく姿は正直ちょっと可愛い。何だかんだ言いながらもユランの事が好きな柊也は、そんな彼の姿を見てしまうと、プッと笑ってしまった。
「僕から距離を置いていたのは、ユラン的には気を遣ってくれていたの?」
「…… はい。側にいるとどうしてもベットに引きずり込んでしまいたくなってしまって、柊也様に自由をあげられなくなってしまうので」
「そんな気遣いいらないのに。僕はもう君に捨てられたんだと思ったよ。体さえ手に入れば、反発だってしてくる意識なんかいらないんだって、ゴミにはもう興味が無いんだってね」
「柊也様の意識がゴミな訳が無いじゃないですか!そう思うのなら、最初から傀儡など造りません!」
声を荒げ、ユランが柊也の体を布団から引っ張り出し、胸の中に強く抱き締めた。
「私は——私達は、柊也様の全てを愛しているのです。こうして貴方の体をこの身に取り込んでも、その程度で満足など出来る訳ないじゃないですか。その意思も、心も、魂をも全て、この先の人生そのものを共に過ごさなければ…… 永遠に満たされません。渇望し続けて死んでしまいます」
強く抱き締められ、柊也の骨が少し軋んだ。
「じゃあ、好きにしたらいいよ」
「…… 好きに、ですか?」
「うん」と言って、柊也がユランの膝に座り、手を取って指を絡めた。
「僕はユランを許さない。だから…… 宥めてよ。ご機嫌をとって?」
「…… と、柊也さ——」
名を呼ぶが同時に、ユランが柊也に押し倒された。
「知ってた?今回は僕ね、三週間放置されてたの」
「さ、三週間ですか⁈…… 半日とかでは無く?」
「部屋に篭ってばかりいないで、外もこまめに見ようね?」
そう言いながら、柊也がユランの口を唇で塞いだ。つんっと舌で柊也が唇をつつくと、ユランが少し口を開く。出来た隙間から柊也が舌を入れると、嬉しそうに互いの舌を絡ませあった。
「…… ふ、んぅ」
甘い吐息が溢れ、頰が赤く染まり、絡めた指先にも力が入る。久しぶりの触れ合いで心音が高鳴り、どちらからともなく抱擁を交わした。
「あんまり放置されると、まだ若いんだから正直キツイんだけど…… 」
「そうですよね!わかります、すごく、とっても!」
深く頷き、ユランが柊也の首に舌を這わせる。髪を触手の様に動かしながら、ユランが柊也の夜着の中へ入り始めた。
「まずは体から、慰めて差し上げますね」
「…… えっち」
「柊也様とて、ソレをお望みでしょう?」
押し倒されたままの体勢のまま、ユランが柊也の夜着の中へ手を入れる。髪で、手で…… 肌を撫でられ、柊也が甘い吐息をこぼした。
「愛していますよ、柊也様——」
【続く】
精神的ダメージが体に疲労をもたらし、運の良い事に柊也の意識をさらってくれたみたいだ。
不眠にだってなってもおかしくないのに、自分は本当にラッキーだ。
あれ?いっそこのまま眠りについて、一生目を覚まさなければ、僕はユランと——ルナールと永遠に一緒に居られるのか。
はは…… マジでそうなってしまえばいいのに。
願っても無い話しだ。
お願いだからもう、目覚めないでよ。
この身が傀儡でしか無いのなら、機能を停止し、花びらの如く、砂の様に崩れ落ちてしまえ。
そう…… 強く願う。
神が本当にいる世界なのだから、誰でもいい…… 叶えてくれたっていいはずだ——
溢れた涙が乾き、遠くなる意識の中で、柊也は必死に願った。
◇
柊也の願いを聞き、寝室に訪れたのは…… もちろんユランだった。
彼が他の神にこの役目を譲る訳がない。
ユランが自分が蒔いた種だ。そもそも自分で解決せねばならないので、他の者が助ける気などあるはずがないのだが、それでも自分が真っ先に訪れた事に安堵した。
眠る柊也の枕のあった場所にユランが座り、勝手に膝枕をする。髪で頰を撫で、そっと手では髪を撫でると、ゆっくり柊也の瞼が開いた。
「…… ユラン?」
「はい、柊也様」
「“ルナール”は用意してくれたの?」
「いえ…… 」
「なら『帰って来るな』って言ったよね?」
「でも、本当に帰らずにいたら離婚事案ですよね?」
「うん、まぁ確実にそうだね」
まだ少し頭がぼぉっとするので、声を荒げる事無く、二人が言葉を交わす。内容がコレでなければ、睦言でも贈り合ってる様な声色だった。
「柊也様は今、怒っていらっしゃるのですよね」
「うん、すごくね。ユランがここに帰って来ない理由もわかったし、もう全部何もかもどうでもいい。ねぇ“ルナール”をくれないなら、僕の事はもう放っておいてくれないかな。食べただけで、もう満足したでしょ?」
「…… 柊也さま」
ユランが柊也の言葉を聞き、苦しげに顔を歪めた。
ここまで自分が柊也を追い詰めてしまった事に苛立ちを感じる。だが、何に対し柊也が怒っているのかわからず、また、わからない事に腹が立つ。どんなに知識を得ようとも、相変わらず人の機微に疎い自分が情けなくもなってきた。
(神へと昇華しようが、所詮は天災級の力を持つ者でしかないのだな…… )
一人の男として、夫として、伴侶と向き合えていない事だけは流石にわかる。わかるところから少しでも柊也と意思の疎通が図れれば…… と、ユランは言葉を紡いだ。
「すみません、柊也様の承諾も無しに御身を取り込んでしまった事は、反省しています。でも後悔はしていません。私は、私達は…… 柊也様をまた失ったら——もう生きていけない。寿命というものの存在が恐ろしくてならなかったのです」
「発言が混じってるよ、ニャルラトホテプと。そのうち支配されて、ユランも喰われるかもね」
「いえ…… 彼にその気はありませんよ。もう我等は同一体ですので」
ユランがゆるゆると首を横に振り、言葉を続けた。
「半年程前に、柊也様が眠る姿を夜中に一人で見ていて、ふと思ったのです。『いつまでこの幸せが続くのか』と。そう思った瞬間、頭が真っ白になりました。あのまま世界が終わる気がしたのです。思い出をどんなに紡ごうが重ねようが増やそうが、そんなものは腹の足しにもなりません」
「 ………… っ」
自分の努力を全否定され、柊也の眉間にシワが入った。ここ最近の僕の努力は無駄か!と思うと、嫌な方向で頭が冴えてくる。
「ならばもう、『柊也様を永遠の存在にすればいいのではないか』と思い、もうそれしかないと——次の瞬間には竜の姿に戻り、貴方を一飲みにしていました」
「ソレ、もう消化されて死んでるのでは…… 」
「そこまで馬鹿ではありませんよ。そのままの姿で時を止め、私の加護の元に守り続けています。でも…… 柊也様と一緒になれても、柊也様が隣に居ない事も耐えられるはずが無く——」
「それで、この僕を造ったんだ」
はい、とユランが頷いた。
「柊也様の魂には自由を与えたかったんです。閉じ込めるのは体だけでいいと。そこで私は、自分が“ルナール”であった時の事を思い出し、実行に移したのです」
「じゃあ今の僕は、夢の中にいるみたいなものか。この体が寝ている時は、本体の中にいて、ユランの体内に戻っているって事だよね。…… 変なの」
「すみません…… 」
ユランが項垂れ、声を詰まらせた。
「全然気が付かなかったよ。馬鹿だよね、ホント」
「いえ、馬鹿なのは私です。貴方を失いたくないあまり、極端な行動に出たのだと…… 柊也様の今の顔を見るまで気が付きもしませんでした」
「失いたくないって割には、放置しまくってるよね。本体からの出涸らしには用は無いって事でしょ、コレって」
「え?あ…… いえ、すみません。そんなつもりは…… でも私が隣に居ればいつだって柊也様を腕に抱きたくなるので、少し距離を開けねば柊也様に嫌われるのでは、と。でも毎日帰っては来て…… あ、毎日では無かったですね。で、でも体感的には少ししか離れては…… 」
オロオロし、ユランが慌てる。神々しい御姿をした身で慌てふためく姿は正直ちょっと可愛い。何だかんだ言いながらもユランの事が好きな柊也は、そんな彼の姿を見てしまうと、プッと笑ってしまった。
「僕から距離を置いていたのは、ユラン的には気を遣ってくれていたの?」
「…… はい。側にいるとどうしてもベットに引きずり込んでしまいたくなってしまって、柊也様に自由をあげられなくなってしまうので」
「そんな気遣いいらないのに。僕はもう君に捨てられたんだと思ったよ。体さえ手に入れば、反発だってしてくる意識なんかいらないんだって、ゴミにはもう興味が無いんだってね」
「柊也様の意識がゴミな訳が無いじゃないですか!そう思うのなら、最初から傀儡など造りません!」
声を荒げ、ユランが柊也の体を布団から引っ張り出し、胸の中に強く抱き締めた。
「私は——私達は、柊也様の全てを愛しているのです。こうして貴方の体をこの身に取り込んでも、その程度で満足など出来る訳ないじゃないですか。その意思も、心も、魂をも全て、この先の人生そのものを共に過ごさなければ…… 永遠に満たされません。渇望し続けて死んでしまいます」
強く抱き締められ、柊也の骨が少し軋んだ。
「じゃあ、好きにしたらいいよ」
「…… 好きに、ですか?」
「うん」と言って、柊也がユランの膝に座り、手を取って指を絡めた。
「僕はユランを許さない。だから…… 宥めてよ。ご機嫌をとって?」
「…… と、柊也さ——」
名を呼ぶが同時に、ユランが柊也に押し倒された。
「知ってた?今回は僕ね、三週間放置されてたの」
「さ、三週間ですか⁈…… 半日とかでは無く?」
「部屋に篭ってばかりいないで、外もこまめに見ようね?」
そう言いながら、柊也がユランの口を唇で塞いだ。つんっと舌で柊也が唇をつつくと、ユランが少し口を開く。出来た隙間から柊也が舌を入れると、嬉しそうに互いの舌を絡ませあった。
「…… ふ、んぅ」
甘い吐息が溢れ、頰が赤く染まり、絡めた指先にも力が入る。久しぶりの触れ合いで心音が高鳴り、どちらからともなく抱擁を交わした。
「あんまり放置されると、まだ若いんだから正直キツイんだけど…… 」
「そうですよね!わかります、すごく、とっても!」
深く頷き、ユランが柊也の首に舌を這わせる。髪を触手の様に動かしながら、ユランが柊也の夜着の中へ入り始めた。
「まずは体から、慰めて差し上げますね」
「…… えっち」
「柊也様とて、ソレをお望みでしょう?」
押し倒されたままの体勢のまま、ユランが柊也の夜着の中へ手を入れる。髪で、手で…… 肌を撫でられ、柊也が甘い吐息をこぼした。
「愛していますよ、柊也様——」
【続く】
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