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【インバーション・カース 〜異世界へ飛ばされた僕のその後の生活〜】
一年目の過ごし方②
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「さてと、では今日は失礼しますね」
「あぁ、またな」
ホワイトボードを異空間へ押し込む様に収納しつつ、アグリオスが答えた。
「そうだ、なぁ柊也。次回は茶会でもしねぇか?たまには頭つかわねぇで、一緒にのんびりしようぜ」
ニッと笑いながら言われ、柊也はアグリオスに気を遣わせてしまった事を感じ取ったが、それでも嬉しさが上回り、「いいですね。楽しみにしておきます」と返事したのだった。
◇
“どこでも”行けちゃう“ドア”的扉を経由して、『知識の間』から出た柊也が、記録院の広過ぎる廊下を一人で歩いている。すっかり勝手知ったる場所になった記録院だが、初めてここを通った時には右も左も全くわからず、ルナールと一緒だったのになぁ…… と思うと、切ない気持ちになってくる。
あの時はまだ自分の気持ちに気が付いたばかりで、どう心と向き合うべきか悩みながらも、今となっては、常に側に居られただけあの頃の方が幸せだったかもしれないと感じてしまう。
——側に居られない、無自覚のまま放置される。
それがここまで虚しいものだとは…… 。
これが初めての交際であり婚姻相手であった柊也としては、想像していたよりもキツイものだった。無理にでも側に寄り添う事も出来るし、そうしたとしても拒否は決してされないだろうが、二十六年自由の無かったユランの事を思うと、どうしたって邪魔をしたくない気持ちの方をどうしても優先させてしまう。
「普段はもう放置でも仕方ないけど、今日だけは帰って来て欲しいんだけどなぁ…… ユラン、覚えてないんだろうなぁ。今日が何の日なのかって」
そう言って、柊也が深く長ーいため息を吐いた。
このままセフィルの私室に顔を出し、挨拶だけして部屋に帰ろうと考えていた時、丁度正面から、柊也の想い人が書類を片手にブツブツ言いながら歩いて来た。
「…… ユラン?」
まだ豆粒くらいのサイズだが、あの風貌は確かにユランだ。
「——柊也様⁈」
小さな声での呟きだろうが、柊也の声をユランが聞き逃すはずが無く、彼が一目散に彼を目指して走って来た。学校ではないので、『廊下は走るな!』というルールが此処には無いのだろう。そもそも建物が広過ぎて、走らないとやってられないというものあるかもしれない。
「柊也様、柊也様柊也様ー!」
無駄に何度も柊也の名前を呼びながらユランが走り、目の前に立つと、正面からギューッと抱き締めてきた。
軽々と体を持ち上げて、柊也の顔に何度も頬ずりをする。大の男が小柄な柊也に甘える姿はちょっと滑稽だが、見てる者が誰も居ないので、まぁ良しとした。
柊也としても久し振りに旦那が甘えてきてくれて嬉しいというのもある。今回は帰宅しなくなってからもう三週間目だ。さて…… ユランの中では何時間しか進んでいないのか、柊也は訊くのがちょっと怖いなぁと思った。
「今は休憩中ですか?だったら一緒にお茶でもどうです?可能なら、猫メイド達に頼みますよ」
「いいや、もう帰る所だったからいいかな」
「そうなのですか?…… まぁなら仕方ないですね。では、帰ったら一緒に食事でも」
「ユランは、食事の前までには帰るつもりでいるの?」
「もちろんですよ。昨日だってそうだったじゃないですか」
笑顔でそう言われても、柊也的には『昨日も一昨日も、その前も!君は帰宅なんかしていませんが⁈』としか思えない。だが、本気でまだ別れてから数時間しか経過していないと思っている者を前にしては、柊也は言葉を飲み込むしか無かった。
(猫獣人達はこんな奴らの元でよく働けるな…… 。過労死しないか心配だ)
「ではせめて、一緒にセフィルの部屋まで行きませんか?帰る前に、一言挨拶されるんですよね?」
「うん、セフィルにとって僕はまだ柊華の変り身みたいなもんだからねぇ、顔見せておかないと、後で五月蝿いし」
後頭部をかきながら、柊也が遠い目をする。
記憶に無い妹の代わりに義弟の面倒もみねばならぬ意味がイマイチまだ見出せていないが、まぁセフィルには世話にもなっているので、そこはもう諦めねばならない点なのだろう。
「ユランも用事があってこっちへ歩いて来たんだよね?そっちはいいの?」
「柊也様以上に優先すべき用は無いので」
絶賛放置中の身には、響かない言葉だ。
「柊也様。よければ道中だけでも、手を繋ぎませんか?」
「うん」
拗ねたい気持ちをそっと隅に追いやり、柊也が頷く。
僕の大人な対応に感謝して欲しいものだ。
手を繋ぎ、広い廊下を二人で歩き出す。
ベット以外で、こうしてのんびりとした時間を二人で過ごすのは久しぶりかもしれない。こんな時間が本当はもっと沢山欲しいのだが…… 柊也はその願いをぐっと飲み込んだ。
「こうして外で逢うのは久しぶりですね」
「今同じ様な事考えてたよ。ここ一年は、部屋で過ごす事が多かったもんね」
柊也達は今、幽閉塔で暮らしている。
あの狭くて長い階段の昇り降りは面倒なので、空間転移魔法を駆使して扉を城へと繋ぎ、行き来を楽にした。
城にきちんと二人の部屋を用意されてはいるのだが、暮らし慣れた空間は何だかんだで気が楽だというユランの要望が優先される事となった。弟のライエンに多少は気を遣っているのかもしれないが、ユランが『そうだ』とは認めていない。
「部屋に居るとつい柊也様を食べてしまいたくなるので、なかなかのんびりと…… とは、なれないですもんね」
「それな。あんなにヤルと人間死ぬから、もっと手を抜いてね?」
「え?柊也様は死にませんよ?」
「いやいや、死ぬから。“純なる子”たって、ただの人間だからね?」
「ですが、柊也様の本体はもう私が喰べましたから、その体は不老不死ですよ」
「…… ——ん?」
柊也の思考が停止した。
全く、一ミリも、ユランの言葉の意味が理解出来ない。
『本体は喰べた』『その体は』『不老不死』
繰り返し重要ワードを思い出すが、理解しろと言う方が無理があった。
どう咀嚼しても『答え:自分の死亡』にしか辿り着かない。んな訳があるか、自分は今此処にちゃんと存在しているというのに。
「もう一度頼める?今——君は、何て言ったの?」
立ち止まり、柊也はユランの顔を見て問い詰めた。
「そういえば、伝えていませんでしたね。柊也様の本体は、今此処に——」
そう言ってユランはうっとりとした眼差しをしながら首を軽く傾け、自らの胸にそっと手を当てた。表情だけを見るなならば魅了されかねない愛らしさなのに、言葉のせいで柊也は顔をしかめてしまった。
「…… は?何言ってんの?か…… 勝手に、僕を、君が…… 食べた?」
「噛み砕いたりなどはしていませんよ?丸呑みにして、この身の中でしっかり保存してあると思って頂ければ。こうしておけば私と柊也様は常に一心同体、三位一体!素晴らしいですよね」
「…… 素晴らしい?」
「だって、こうして常に柊也様の心音をこの身のうちに感じられるんですもん。こうしておけば私達の力で、柊也様は死にませんしね。一生、永遠に——」
ふふふと笑うユランの笑みが暗く、発想が完全にニャルラトホテプに喰われているのを柊也は感じた。
「待って、なら……僕は誰?」
純粋な疑問を柊也がぶつけた。真剣な眼差しをユランに投げかけ、胸に当てた手は少し震えている。
「傀儡ですよ。細胞の全てまで完全に再現しているので、柊也様である事には変わりないかと」
悪びれもなく言われ、柊也は繋いでいた手をそっと離した。
「柊也様?どうされましたか?」
不思議そうに顔を覗き込まれ、柊也が顔をしかめる。
(この体が傀儡…… ?いつから僕は、偽物なの?ここに居るのって、本体の出涸らしみたいなもんだってこと?…… あぁ——だから君は、僕の元に帰って来ないんだね)
色々と納得出来た柊也の表情が、スッと冷めたものになった。ユランの側には一秒たりとも居たくない。『今日だけでもせめて帰って来てくれたら』という気持ちが微塵も無くなった。
「ねぇ、ユラン」
「はい、柊也様」
「僕にルナールを頂戴」
「…… はい?」
「聞こえなかったの?僕に、ルナールを頂戴って言ったの。アレも傀儡だったんだよね?なら、今の僕に相応しいのは君じゃ無い、ルナールだ。もう部屋には帰って来ないでくれる?あ、それとも僕が出て行こうか。とにかく…… ルナールじゃないのなら、もう帰って来ないで」
そう言って、柊也が一人で先に歩き始めた。その後ろ姿は完全にユランを拒否しており、追いたい気持ちを完全に削ぐものがあった。
「柊也様?…… 柊也様…… 」
急に柊也が怒り出した理由がわからない。
ユランが柊也へと伸ばした手が空を掴み、虚しく落ちる。
足は縫い付けたみたいに動かず、ユランはただ呆然と、その場に立ち尽くすことしか出来なかった。
【続く】
「あぁ、またな」
ホワイトボードを異空間へ押し込む様に収納しつつ、アグリオスが答えた。
「そうだ、なぁ柊也。次回は茶会でもしねぇか?たまには頭つかわねぇで、一緒にのんびりしようぜ」
ニッと笑いながら言われ、柊也はアグリオスに気を遣わせてしまった事を感じ取ったが、それでも嬉しさが上回り、「いいですね。楽しみにしておきます」と返事したのだった。
◇
“どこでも”行けちゃう“ドア”的扉を経由して、『知識の間』から出た柊也が、記録院の広過ぎる廊下を一人で歩いている。すっかり勝手知ったる場所になった記録院だが、初めてここを通った時には右も左も全くわからず、ルナールと一緒だったのになぁ…… と思うと、切ない気持ちになってくる。
あの時はまだ自分の気持ちに気が付いたばかりで、どう心と向き合うべきか悩みながらも、今となっては、常に側に居られただけあの頃の方が幸せだったかもしれないと感じてしまう。
——側に居られない、無自覚のまま放置される。
それがここまで虚しいものだとは…… 。
これが初めての交際であり婚姻相手であった柊也としては、想像していたよりもキツイものだった。無理にでも側に寄り添う事も出来るし、そうしたとしても拒否は決してされないだろうが、二十六年自由の無かったユランの事を思うと、どうしたって邪魔をしたくない気持ちの方をどうしても優先させてしまう。
「普段はもう放置でも仕方ないけど、今日だけは帰って来て欲しいんだけどなぁ…… ユラン、覚えてないんだろうなぁ。今日が何の日なのかって」
そう言って、柊也が深く長ーいため息を吐いた。
このままセフィルの私室に顔を出し、挨拶だけして部屋に帰ろうと考えていた時、丁度正面から、柊也の想い人が書類を片手にブツブツ言いながら歩いて来た。
「…… ユラン?」
まだ豆粒くらいのサイズだが、あの風貌は確かにユランだ。
「——柊也様⁈」
小さな声での呟きだろうが、柊也の声をユランが聞き逃すはずが無く、彼が一目散に彼を目指して走って来た。学校ではないので、『廊下は走るな!』というルールが此処には無いのだろう。そもそも建物が広過ぎて、走らないとやってられないというものあるかもしれない。
「柊也様、柊也様柊也様ー!」
無駄に何度も柊也の名前を呼びながらユランが走り、目の前に立つと、正面からギューッと抱き締めてきた。
軽々と体を持ち上げて、柊也の顔に何度も頬ずりをする。大の男が小柄な柊也に甘える姿はちょっと滑稽だが、見てる者が誰も居ないので、まぁ良しとした。
柊也としても久し振りに旦那が甘えてきてくれて嬉しいというのもある。今回は帰宅しなくなってからもう三週間目だ。さて…… ユランの中では何時間しか進んでいないのか、柊也は訊くのがちょっと怖いなぁと思った。
「今は休憩中ですか?だったら一緒にお茶でもどうです?可能なら、猫メイド達に頼みますよ」
「いいや、もう帰る所だったからいいかな」
「そうなのですか?…… まぁなら仕方ないですね。では、帰ったら一緒に食事でも」
「ユランは、食事の前までには帰るつもりでいるの?」
「もちろんですよ。昨日だってそうだったじゃないですか」
笑顔でそう言われても、柊也的には『昨日も一昨日も、その前も!君は帰宅なんかしていませんが⁈』としか思えない。だが、本気でまだ別れてから数時間しか経過していないと思っている者を前にしては、柊也は言葉を飲み込むしか無かった。
(猫獣人達はこんな奴らの元でよく働けるな…… 。過労死しないか心配だ)
「ではせめて、一緒にセフィルの部屋まで行きませんか?帰る前に、一言挨拶されるんですよね?」
「うん、セフィルにとって僕はまだ柊華の変り身みたいなもんだからねぇ、顔見せておかないと、後で五月蝿いし」
後頭部をかきながら、柊也が遠い目をする。
記憶に無い妹の代わりに義弟の面倒もみねばならぬ意味がイマイチまだ見出せていないが、まぁセフィルには世話にもなっているので、そこはもう諦めねばならない点なのだろう。
「ユランも用事があってこっちへ歩いて来たんだよね?そっちはいいの?」
「柊也様以上に優先すべき用は無いので」
絶賛放置中の身には、響かない言葉だ。
「柊也様。よければ道中だけでも、手を繋ぎませんか?」
「うん」
拗ねたい気持ちをそっと隅に追いやり、柊也が頷く。
僕の大人な対応に感謝して欲しいものだ。
手を繋ぎ、広い廊下を二人で歩き出す。
ベット以外で、こうしてのんびりとした時間を二人で過ごすのは久しぶりかもしれない。こんな時間が本当はもっと沢山欲しいのだが…… 柊也はその願いをぐっと飲み込んだ。
「こうして外で逢うのは久しぶりですね」
「今同じ様な事考えてたよ。ここ一年は、部屋で過ごす事が多かったもんね」
柊也達は今、幽閉塔で暮らしている。
あの狭くて長い階段の昇り降りは面倒なので、空間転移魔法を駆使して扉を城へと繋ぎ、行き来を楽にした。
城にきちんと二人の部屋を用意されてはいるのだが、暮らし慣れた空間は何だかんだで気が楽だというユランの要望が優先される事となった。弟のライエンに多少は気を遣っているのかもしれないが、ユランが『そうだ』とは認めていない。
「部屋に居るとつい柊也様を食べてしまいたくなるので、なかなかのんびりと…… とは、なれないですもんね」
「それな。あんなにヤルと人間死ぬから、もっと手を抜いてね?」
「え?柊也様は死にませんよ?」
「いやいや、死ぬから。“純なる子”たって、ただの人間だからね?」
「ですが、柊也様の本体はもう私が喰べましたから、その体は不老不死ですよ」
「…… ——ん?」
柊也の思考が停止した。
全く、一ミリも、ユランの言葉の意味が理解出来ない。
『本体は喰べた』『その体は』『不老不死』
繰り返し重要ワードを思い出すが、理解しろと言う方が無理があった。
どう咀嚼しても『答え:自分の死亡』にしか辿り着かない。んな訳があるか、自分は今此処にちゃんと存在しているというのに。
「もう一度頼める?今——君は、何て言ったの?」
立ち止まり、柊也はユランの顔を見て問い詰めた。
「そういえば、伝えていませんでしたね。柊也様の本体は、今此処に——」
そう言ってユランはうっとりとした眼差しをしながら首を軽く傾け、自らの胸にそっと手を当てた。表情だけを見るなならば魅了されかねない愛らしさなのに、言葉のせいで柊也は顔をしかめてしまった。
「…… は?何言ってんの?か…… 勝手に、僕を、君が…… 食べた?」
「噛み砕いたりなどはしていませんよ?丸呑みにして、この身の中でしっかり保存してあると思って頂ければ。こうしておけば私と柊也様は常に一心同体、三位一体!素晴らしいですよね」
「…… 素晴らしい?」
「だって、こうして常に柊也様の心音をこの身のうちに感じられるんですもん。こうしておけば私達の力で、柊也様は死にませんしね。一生、永遠に——」
ふふふと笑うユランの笑みが暗く、発想が完全にニャルラトホテプに喰われているのを柊也は感じた。
「待って、なら……僕は誰?」
純粋な疑問を柊也がぶつけた。真剣な眼差しをユランに投げかけ、胸に当てた手は少し震えている。
「傀儡ですよ。細胞の全てまで完全に再現しているので、柊也様である事には変わりないかと」
悪びれもなく言われ、柊也は繋いでいた手をそっと離した。
「柊也様?どうされましたか?」
不思議そうに顔を覗き込まれ、柊也が顔をしかめる。
(この体が傀儡…… ?いつから僕は、偽物なの?ここに居るのって、本体の出涸らしみたいなもんだってこと?…… あぁ——だから君は、僕の元に帰って来ないんだね)
色々と納得出来た柊也の表情が、スッと冷めたものになった。ユランの側には一秒たりとも居たくない。『今日だけでもせめて帰って来てくれたら』という気持ちが微塵も無くなった。
「ねぇ、ユラン」
「はい、柊也様」
「僕にルナールを頂戴」
「…… はい?」
「聞こえなかったの?僕に、ルナールを頂戴って言ったの。アレも傀儡だったんだよね?なら、今の僕に相応しいのは君じゃ無い、ルナールだ。もう部屋には帰って来ないでくれる?あ、それとも僕が出て行こうか。とにかく…… ルナールじゃないのなら、もう帰って来ないで」
そう言って、柊也が一人で先に歩き始めた。その後ろ姿は完全にユランを拒否しており、追いたい気持ちを完全に削ぐものがあった。
「柊也様?…… 柊也様…… 」
急に柊也が怒り出した理由がわからない。
ユランが柊也へと伸ばした手が空を掴み、虚しく落ちる。
足は縫い付けたみたいに動かず、ユランはただ呆然と、その場に立ち尽くすことしか出来なかった。
【続く】
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