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【二人目の“純なる子”エピソード】
来世は推しカップルの私室の壁になりたいボクの話③
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この世界へ飛ばされてからの一ヶ月間。
『コレがあれば、やる気でるかもなー』
『アレがあれば気持ちが盛り上がるかもぉ』
——などと我儘に我儘を重ね、巫女の方々や果ては神官や司祭にまで色々用意させて、とっても快適な空間に作り変えたマイルーム。そんな場所に戻って来た途端、真礼は履いていた靴を脱ぎ捨てて、靴下のみの足で室内を歩き始めた。
ヴァントも真礼にならい靴を脱ぐと、高級なラグマットが敷かれてある部屋の隅の方へ、お茶を淹れる用意をする為に向かった。
「大福なので、ほうじ茶でも淹れますか」
「いいねぇいいねぇ。頼むよー」
甘え慣れしている真礼には手伝う気など皆無だ。
何故こんな性格なのに“純なる子”なのか…… 不思議でならないなぁと、廊下でこっそり二人の様子を伺っていた司祭が、心の中でボヤいた。
「あの…… マヒロ様、そろそろ出発する気になってくださったりは——」
「なっしーんぐ!」
ソファーにゴロンと寝っ転がり、真礼が司祭に対してきっぱりと言い切る。その言葉を聞いて、司祭はそう言われるだろうと分かってはいたが、残念は気持ちにはどうしてもなってしまう。このままここに居ても無駄である事も重々承知している為、肩を落としながら部屋の扉近くからとぼとぼと、彼は立ち去って行った。
「司祭様もお可哀想に…… 答えがわかっていながらも、お立場的に毎度訊きに来ねばならないのですから」
部屋の隅に置かれた棚の中から湯のみと急須を取り出し、ヴァントがぼそっと呟いた。
「あはは。まだ王様達にボクの事、報告も出来てないらしいねぇ。ホント可哀想に」
「何他人事みたい言っているんですか」
「…… いくら懇願されようが、主人公気質じゃないんだってば、ボクは」
「何も我々は『魔王を倒せ』とかは言っていませんよ。ただ呪いを押さえ込む為に“孕み子”に会ってやってくれと言われているだけなのに、何故そこまで拒否するんです?」
「ただ拒否してる訳じゃないよ?ボクだってやるからにはこっちから提示した条件を呑めって、ちゃんと言ったもの」
「そういえば、俺はその条件を聞いていない気がするのですが」
「あれ、そうだっけ?」
「はい」
ソファーに置いてあるクッションをギュッと抱き、真礼が体を起こして胡座をかいた。
「んとね、『どっちの世界も自由に行き来きする権利をくれ』って言ったの。全てが終わって送還された後にもさ、好きな時にこの世界へ戻って来られるならいいよーって」
「え、それ現状のままでは無理ですよね」
急須に茶っ葉を入れながら、ヴァントが険しい顔を真礼に向けた。
「うん、そうみたいだね。『好きに往復する事が出来るのは召喚獣だけだ』って、『んなに何度も世界の壁を超えたら均衡が崩れる』って説教されたよ。んでもさぁ、ボクとしては確かに元の世界も恋しいけど、宝クジ当てる以上に引き当てるのが困難な異世界転移先での生活も捨てがたいワケですよ。あっちでは推しカプの薄くて高っい本をしこたま買い漁りたいし、こっちでは獣人達のリアルBLをガン見したい!もうさ、どっちかを諦めろとか言われても無理じゃね?どっちも手放せるワケないよね⁈」
「『よね⁈』と言われても、同意するわねぇだろ」
ヴァントが心底どうでも良さそうな顔をし、言葉を吐き捨てた。
「ヒドイわ!そんな子に育てた覚えはありませんっ」
「面倒は見てやってるけどな」
劇でも演じるかの様に巫山戯る真礼の前に、ヴァントが急須と湯飲みをのせたお盆を置く。和菓子屋で買った大福の入る袋からお菓子を出すと、包んである笹の葉ごと、真礼の前に並べだした。
「んで?俺に訊きたい話とは何ですか?」
「あぁ、忘れてた。たいした話じゃないよ、ただヴァントの両親の馴れ初めを訊きたいだけ」
「また『恋バナ』とかってやつですか」
「いやー、これはちょっと違うかな?」
「差が俺にはわからないのですが…… 」
「まぁ、人によってはこれもそうなるかもだから、差の説明が難しいなぁ。でもまぁ、ボクが真剣に考えて『恋バナとは』を真面目に答えても、どうせ『またくだらない話を』って聞いてもいないんでしょ?」
「そうですね」
「ですよねー!あー、もうっ!そんなんだから、君はモテないんだよ」
「『モテるだろ』と言ってみたり、『モテない』と言いだしたり、一体どっちが本心なんですか」
「どっちも、です。その時その時で、ボクの発言は全て本心です」
「お前、面倒くさいな」
「あぁっ!ハッキリ言った!ボクの従者のクセに、従者のクセにー!」
ヴァントの顔を指差し、真礼が叫ぶ。ぶーぶー文句を言ってはいるが、本気で怒っている感じでは無かった。
「はいはい。もうお茶でも飲んで落ち着いて下さい」
「そうっすね」
ころっと態度を変えて、真礼が「いただきまーす」とお茶を飲む。ほぅと息を吐き出すと、「で?」とヴァンスに言った。
「『で?』とは?」
「馴れ初めだよ、なーれーそーめー。ご両親の!気になるでしょ、だってさぁ妖怪ぬりかべと獣人のハーフとか、流石に無いでしょ」
「無い…… は、流石に失礼では?」
「あ、ゴメン。今のは完全に言葉の選択をミスったわ。なかなか無いよね、素敵だねって意味での『無い』だったんだけど」
「別に、普通だと思いますが。父に、一方的にいつの間にか過程も理由もわからぬまま見初められた母が散々壁からの視線に追い回されて、エゾ地方まで逃げたけど、妖怪相手に逃亡など全くの無駄で、結局は壁に呑み込まれて孕むまで交尾されただけなので」
「…………はい?」
大福に手を伸ばしたまま、真礼の体が固まった。
「母も、壁にヒビが入るまで殴り倒してどうにか抵抗はしたそうなのですが、体内に取り込まれては、文字通り『手も足も出なかった』らしいですよ」
「…… それ、子どもに話す内容?違うよね?愛し合ってはないよね?それって。ってかさ、前に街で聞かせてもらった誰かの恋バナも『あれぇ?それってストーカーと何が違うの?』ってのとか『監禁かよ!』ってやつとか、『レイプじゃんっ』ってモノばかりを、何でか楽しそうに加害側が話してんのばっかだったんだけど…… アンタ等なんなの」
「所詮俺達は獣って事ですよ。倫理観がマヒロ様の世界とは若干ずれているのでしょうね。最終的に想いが通じれば、過程なんか全て良し!なんで。それに、ウチの両親はちゃんと愛し合っていますよ、今は。俺が父の姿を見た事は一度も無いですけどね。でも視線は常に感じるんで、俺達を見守ってはいるんじゃないかと」
「…… 若干じゃないわぁ、完全にズレてるわぁ、あり得ないレベルで!ボクの価値観では全て犯罪っす。ご両親の愛も不思議な関係だねぇ。正直、ヤリッ放しに近いけど…… でもまぁ?二次元限定で、自分が無関係なら『それも愛』って思えちゃうのは認めるけどね」
「自分が無関係なら…… ですか」
顎に手を当てて、『そうか』と言いたげにヴァントが頷く。そんな様子を見て真礼は少し嫌な予感を感じたが、敢えてスルーした。
「何でこの世界には“純なる子”って変な呼び名の子が生まれないのか、ボクにはわかった気がするわ。無理だね、君達の根底にある発想がもう純粋じゃないもん」
「…… 貴方様も、人の事言えたもんじゃ無いですけどね」
「あはは、言えてるねぇ」
他人事の様に真礼が笑う。
「もう満足されましたか?」
「おう、満足ですよー。ありがとぉ。…… ねぇ、もしかしてさ、今ヴァントのお父さん、側に居たりするの?」
何の気なしに真礼が小声で訊いた。
「えぇ居ますね。話しますか?」
「遠慮しておきます!」
付き合ってもいないのに、『ご両親への挨拶』みたいなのは勘弁して欲しい。真礼はその一心で、聞かれている事を知りつつも全力で拒否したのだった。
【続く】
『コレがあれば、やる気でるかもなー』
『アレがあれば気持ちが盛り上がるかもぉ』
——などと我儘に我儘を重ね、巫女の方々や果ては神官や司祭にまで色々用意させて、とっても快適な空間に作り変えたマイルーム。そんな場所に戻って来た途端、真礼は履いていた靴を脱ぎ捨てて、靴下のみの足で室内を歩き始めた。
ヴァントも真礼にならい靴を脱ぐと、高級なラグマットが敷かれてある部屋の隅の方へ、お茶を淹れる用意をする為に向かった。
「大福なので、ほうじ茶でも淹れますか」
「いいねぇいいねぇ。頼むよー」
甘え慣れしている真礼には手伝う気など皆無だ。
何故こんな性格なのに“純なる子”なのか…… 不思議でならないなぁと、廊下でこっそり二人の様子を伺っていた司祭が、心の中でボヤいた。
「あの…… マヒロ様、そろそろ出発する気になってくださったりは——」
「なっしーんぐ!」
ソファーにゴロンと寝っ転がり、真礼が司祭に対してきっぱりと言い切る。その言葉を聞いて、司祭はそう言われるだろうと分かってはいたが、残念は気持ちにはどうしてもなってしまう。このままここに居ても無駄である事も重々承知している為、肩を落としながら部屋の扉近くからとぼとぼと、彼は立ち去って行った。
「司祭様もお可哀想に…… 答えがわかっていながらも、お立場的に毎度訊きに来ねばならないのですから」
部屋の隅に置かれた棚の中から湯のみと急須を取り出し、ヴァントがぼそっと呟いた。
「あはは。まだ王様達にボクの事、報告も出来てないらしいねぇ。ホント可哀想に」
「何他人事みたい言っているんですか」
「…… いくら懇願されようが、主人公気質じゃないんだってば、ボクは」
「何も我々は『魔王を倒せ』とかは言っていませんよ。ただ呪いを押さえ込む為に“孕み子”に会ってやってくれと言われているだけなのに、何故そこまで拒否するんです?」
「ただ拒否してる訳じゃないよ?ボクだってやるからにはこっちから提示した条件を呑めって、ちゃんと言ったもの」
「そういえば、俺はその条件を聞いていない気がするのですが」
「あれ、そうだっけ?」
「はい」
ソファーに置いてあるクッションをギュッと抱き、真礼が体を起こして胡座をかいた。
「んとね、『どっちの世界も自由に行き来きする権利をくれ』って言ったの。全てが終わって送還された後にもさ、好きな時にこの世界へ戻って来られるならいいよーって」
「え、それ現状のままでは無理ですよね」
急須に茶っ葉を入れながら、ヴァントが険しい顔を真礼に向けた。
「うん、そうみたいだね。『好きに往復する事が出来るのは召喚獣だけだ』って、『んなに何度も世界の壁を超えたら均衡が崩れる』って説教されたよ。んでもさぁ、ボクとしては確かに元の世界も恋しいけど、宝クジ当てる以上に引き当てるのが困難な異世界転移先での生活も捨てがたいワケですよ。あっちでは推しカプの薄くて高っい本をしこたま買い漁りたいし、こっちでは獣人達のリアルBLをガン見したい!もうさ、どっちかを諦めろとか言われても無理じゃね?どっちも手放せるワケないよね⁈」
「『よね⁈』と言われても、同意するわねぇだろ」
ヴァントが心底どうでも良さそうな顔をし、言葉を吐き捨てた。
「ヒドイわ!そんな子に育てた覚えはありませんっ」
「面倒は見てやってるけどな」
劇でも演じるかの様に巫山戯る真礼の前に、ヴァントが急須と湯飲みをのせたお盆を置く。和菓子屋で買った大福の入る袋からお菓子を出すと、包んである笹の葉ごと、真礼の前に並べだした。
「んで?俺に訊きたい話とは何ですか?」
「あぁ、忘れてた。たいした話じゃないよ、ただヴァントの両親の馴れ初めを訊きたいだけ」
「また『恋バナ』とかってやつですか」
「いやー、これはちょっと違うかな?」
「差が俺にはわからないのですが…… 」
「まぁ、人によってはこれもそうなるかもだから、差の説明が難しいなぁ。でもまぁ、ボクが真剣に考えて『恋バナとは』を真面目に答えても、どうせ『またくだらない話を』って聞いてもいないんでしょ?」
「そうですね」
「ですよねー!あー、もうっ!そんなんだから、君はモテないんだよ」
「『モテるだろ』と言ってみたり、『モテない』と言いだしたり、一体どっちが本心なんですか」
「どっちも、です。その時その時で、ボクの発言は全て本心です」
「お前、面倒くさいな」
「あぁっ!ハッキリ言った!ボクの従者のクセに、従者のクセにー!」
ヴァントの顔を指差し、真礼が叫ぶ。ぶーぶー文句を言ってはいるが、本気で怒っている感じでは無かった。
「はいはい。もうお茶でも飲んで落ち着いて下さい」
「そうっすね」
ころっと態度を変えて、真礼が「いただきまーす」とお茶を飲む。ほぅと息を吐き出すと、「で?」とヴァンスに言った。
「『で?』とは?」
「馴れ初めだよ、なーれーそーめー。ご両親の!気になるでしょ、だってさぁ妖怪ぬりかべと獣人のハーフとか、流石に無いでしょ」
「無い…… は、流石に失礼では?」
「あ、ゴメン。今のは完全に言葉の選択をミスったわ。なかなか無いよね、素敵だねって意味での『無い』だったんだけど」
「別に、普通だと思いますが。父に、一方的にいつの間にか過程も理由もわからぬまま見初められた母が散々壁からの視線に追い回されて、エゾ地方まで逃げたけど、妖怪相手に逃亡など全くの無駄で、結局は壁に呑み込まれて孕むまで交尾されただけなので」
「…………はい?」
大福に手を伸ばしたまま、真礼の体が固まった。
「母も、壁にヒビが入るまで殴り倒してどうにか抵抗はしたそうなのですが、体内に取り込まれては、文字通り『手も足も出なかった』らしいですよ」
「…… それ、子どもに話す内容?違うよね?愛し合ってはないよね?それって。ってかさ、前に街で聞かせてもらった誰かの恋バナも『あれぇ?それってストーカーと何が違うの?』ってのとか『監禁かよ!』ってやつとか、『レイプじゃんっ』ってモノばかりを、何でか楽しそうに加害側が話してんのばっかだったんだけど…… アンタ等なんなの」
「所詮俺達は獣って事ですよ。倫理観がマヒロ様の世界とは若干ずれているのでしょうね。最終的に想いが通じれば、過程なんか全て良し!なんで。それに、ウチの両親はちゃんと愛し合っていますよ、今は。俺が父の姿を見た事は一度も無いですけどね。でも視線は常に感じるんで、俺達を見守ってはいるんじゃないかと」
「…… 若干じゃないわぁ、完全にズレてるわぁ、あり得ないレベルで!ボクの価値観では全て犯罪っす。ご両親の愛も不思議な関係だねぇ。正直、ヤリッ放しに近いけど…… でもまぁ?二次元限定で、自分が無関係なら『それも愛』って思えちゃうのは認めるけどね」
「自分が無関係なら…… ですか」
顎に手を当てて、『そうか』と言いたげにヴァントが頷く。そんな様子を見て真礼は少し嫌な予感を感じたが、敢えてスルーした。
「何でこの世界には“純なる子”って変な呼び名の子が生まれないのか、ボクにはわかった気がするわ。無理だね、君達の根底にある発想がもう純粋じゃないもん」
「…… 貴方様も、人の事言えたもんじゃ無いですけどね」
「あはは、言えてるねぇ」
他人事の様に真礼が笑う。
「もう満足されましたか?」
「おう、満足ですよー。ありがとぉ。…… ねぇ、もしかしてさ、今ヴァントのお父さん、側に居たりするの?」
何の気なしに真礼が小声で訊いた。
「えぇ居ますね。話しますか?」
「遠慮しておきます!」
付き合ってもいないのに、『ご両親への挨拶』みたいなのは勘弁して欲しい。真礼はその一心で、聞かれている事を知りつつも全力で拒否したのだった。
【続く】
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