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【二人目の“純なる子”エピソード】
来世は推しカップルの私室の壁になりたいボクの話①
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この世界には、“純なる子”と呼ばれる存在が千年に一度、転移されてやってくる。
無意識に呪いを撒き散らしてしまう“孕み子”を救う為に、だそうだ。
本来は“純真で無垢なる魂を持つ子”と呼ばれていたその存在は、その響き通りの者が各世界へ飛んで行った召喚獣のチョイスによりやって来るのだが——今回は、ちょっとボクみたいな例外も混じっていたみたいだ。
「マヒロ様、今日も散歩ですか?」
「そうだよー。んー!今日も皆さんラブラブだねぇ。ボクは幸せだなぁ、うんうん!」
街中を、スキップしだしそうな足取りで天道真礼が歩いて行く。
黒髪ツインテールを楽しげに揺らし、小柄な体は女性物の可愛らしいピンク色のドレスに包まれているが、彼は身も心も男性である。女性の格好をする事を趣味とする、“オトコの娘”というジャンルに分類される存在だ。そのうえ、BL好きという腐男子属性までも持っている。
もう一人の純なる子である柊也とは比較にならない程の素質を持ち、それ故に召喚獣に選ばれ、異世界へ飛ばされて来た彼だが、オトコの娘であり腐男子でもあるという内面的部分が皆無に近い程力を弱め、柊也の様に銀のブレスレットを身に付け無くても、今のままでは力を丸っ切り発揮出来なくなっている残念な子だ。
もっとも、本人に世界を救う気が無いので彼的には全く問題は無いようだが——純なる子の力に期待している獣人達にとっては、ストレスの溜まる存在だろう。
同性婚カップルが仲よさそうに歩いていたり、共に仕事をしていたり、デートしている様子を見て回るのが、今では真礼の日課だ。
「幸せそうなのは大変結構なのですが、出来ればもう王都まで向かいませんか?もしくは、もう一人の純なる子であるトウヤ様に合流なさるとか…… 」
「いやいや、ボクはここを動く気は無いよ。司祭の言う事を真面目に聞いて、孕み子?って人の事助けたら、即元の世界へ送還されるんでしょ?それはボクの望む所では無い」
「…… それでいいじゃないですか、元の世界に帰れるんですよ?」
「あのねぇ…… ボクはオタクとして生まれ、まだ元気に頑張ってる異世界転移を、この身をもって出来て本望なワケですよ!」
手を腰に当て、真礼が後ろに振り返る。
クマの耳と尻尾のある従者、ヴァントの巨体を下から見上げると、真礼は彼を指差しながら言葉を続けた。
「しかもだ、魔法と剣で魔物と戦う獣人世界ってだけでは無く、同性婚ありの天国ときたもんだ!あっちを見ても、こっちを見ても、男同士でイチャイチャイチャイチャと。…… あぁ、いっそ壁になってずっと皆様を観察していたい‼︎」
「壁は俺です、貴方様じゃない」
「へいへい、そうっすねぇー。君はリアルで壁でしたねぇー。って、ボクの言う『壁になりたい』は比喩だって前にも言ったじゃん!」
真礼が手の甲で、ベシッとヴァントの腹を叩いた。
いつでも王都へ旅立てる様に、旅に出る気皆無の真礼に宛てがわれた従者のヴァントは、妖怪の“ぬりかべ”とクマの獣人とのハーフだ。壁の中に潜んだり、見えない壁を作ったりする能力がある為、どうしても真礼が『壁になりたい』と言うたびに『それは俺だ』と反射的に思ってしまう。
「第一ぃ、ボクは世界を救うなんて柄じゃあ無いって。ヴァントだって思うでしょう?会ったこと無いけど、きっとトウヤ君がどうにかしてくれるから、ボクはこの世界を存分に楽しむ方を選びます。彼等がラブラブだったりとか、両片思いだっていうんだったら是非とも合流して鑑賞させて頂きたいけどねぇ。あーでも、ガチでそうだったら邪魔したくない気もするっ。旅で深める二人の仲…… 温泉でしっぽりとかぁ、道中うっかり押し倒したりとかぁ——」
「その話はいつまで続くんですか」
ヴァントが途中で真礼の話をぶった切った。
「…… ヴァントってさぁ、ボクの話真面目に聞く気無いでしょ、従者なのに」
ぶすぅとした顔をヴァントに向けると、顔面を手でぐっを押され、真礼が「ぐえっ」と叫んだ。
「ひっどーい!ボクが化粧するのにどんだけ時間かかったと思ってるワケ?顔は止めてって言ってるじゃない」
即座に真礼の顔から手を離し「聞く価値のある話をお願いします、マヒロ様」と、睨みながらヴァントが言った。
「そんなもん出来る性格してたら『高所恐怖症だ』なんて嘘言わないし、ワイバーンに乗って王都だって行くし、速攻で世界だって救っちゃって、一日で元の世界へ帰ってますぅー」
唇を尖らせて、ぶうぶう文句を言う真礼を見て、ふぅとヴァントがため息をつく。
表面的には呆れ顔をしていても、内心ではちょっと楽しい。こういったテンションの者など見るのも聞くのも初めての存在で、見世物小屋の奇物でも見ているような気分でもあり、別の感情も混じっていた。
「そうでしたね、最もなご意見感謝します。それで?街の中はまだ見て行かれますか?」
「んー…… いや、オヤツでも買って、もう帰ろう!実はさぁ、ヴァントに訊きたい事あるんだぁ」
「訊きたい事、ですか?何でしょうか」
「今言うワケないじゃん。オヤツ食べてぇ、お茶飲んでぇ、ゆっくりと根掘り葉掘り聞くつもりなんだからさ」
「俺が答えないで一瞬で終了する可能性は考えないのですか」
ヴァントの言葉を聞き、真礼がニッと笑った。
「ボクの事好きな君が、ボクのお願いを無下にするワケ無いからねー、ふふっ」
楽しそうにスカートを翻しながら、くるんっと真礼が回った。
「まぁ、最初はマヒロ様を女性だと思っていましたからね。確かに一目惚れでしましたとも。まさかこんな性格だとは思いもしませんでしたし」
額を押さえ、ヴァントが俯く。
“オトコの娘”とかいう存在なのだと聞かされた時のショックが頭に蘇り、『コイツの存在は詐欺だ』と思った。
「…… 俺の純情を返して下さい」
「あぁいいよ。熨斗を付けて返してあげよう」
「いいんですか⁈」
顔を上げ、ヴァントが驚いた。
「あー違う、応えるって意味じゃないよ。返却処分しますって言ったの。男同士の恋愛とか大好物だけど、それは二次元での話だから。こんな格好はしてるけど、三次元で自分が付き合うなら絶対に女の子だね、可愛いし。それに、可愛いし」
「なぜ二度言うんですか。しかも二次元とか三次元とか、もう意味不明です」
「大事でしょ!二度言うでしょ!最も身近な男が惚れてきてるなんて知ってたら、釘刺しておかないとって思うでしょ。何も『君と付き合わないと死んじゃう』とかいう世界じゃないだしさ。可愛い子が好きなの。ヴァントみたいに大きなクマさんは論外!可愛いのなんて、髪の色がクマのくせに水色だって所だけじゃん」
本職はこの街の警備兵長であるヴァントは、クマベースの獣人であるだけでは無く、ぬりかべの血が入るせいでかならの高身長だ。短く切った水色の髪型は男臭く、筋肉質な体はとても引き締まっていて素晴らしいのだが、実用性に特化していて美からは少し離れている。端正な顔付きではあるのだが、厳つい目付きのせいで色々台無しにもなっていた。
その為、残念ながら可愛いからは程遠い。見た目も——性格も。
「…… はぁ。まぁわかりました。俺もいつか帰るマヒロ様とどうこうなろうなど本気で考えている訳ではないので、もういいです」
「………… そうなの?」
ため息混じりに言われた一言で真礼の心がチクッと痛み、彼は胸を押さえた。
「さて、何を買って戻りますか?ケーキでもプリンでも、お好きな物をどうぞ」
「あ、うん…… と、大福かな」
「わかりました。では行きましょう」
そう言って、ヴァントが先に歩き出す。
体格差がかなりあって、一歩一歩が大きいヴァントなのだが、先に進みながらも歩みはゆっくりで、真礼のペースに合わせたものだった。
その事にちょっと嬉しさを感じ、真礼がヴァントの服の裾をそっと掴む。擬似的に手を繋いでいる気分になりながら、二人は大福の売っているお店の方へ向かったのだった。
【続く】
無意識に呪いを撒き散らしてしまう“孕み子”を救う為に、だそうだ。
本来は“純真で無垢なる魂を持つ子”と呼ばれていたその存在は、その響き通りの者が各世界へ飛んで行った召喚獣のチョイスによりやって来るのだが——今回は、ちょっとボクみたいな例外も混じっていたみたいだ。
「マヒロ様、今日も散歩ですか?」
「そうだよー。んー!今日も皆さんラブラブだねぇ。ボクは幸せだなぁ、うんうん!」
街中を、スキップしだしそうな足取りで天道真礼が歩いて行く。
黒髪ツインテールを楽しげに揺らし、小柄な体は女性物の可愛らしいピンク色のドレスに包まれているが、彼は身も心も男性である。女性の格好をする事を趣味とする、“オトコの娘”というジャンルに分類される存在だ。そのうえ、BL好きという腐男子属性までも持っている。
もう一人の純なる子である柊也とは比較にならない程の素質を持ち、それ故に召喚獣に選ばれ、異世界へ飛ばされて来た彼だが、オトコの娘であり腐男子でもあるという内面的部分が皆無に近い程力を弱め、柊也の様に銀のブレスレットを身に付け無くても、今のままでは力を丸っ切り発揮出来なくなっている残念な子だ。
もっとも、本人に世界を救う気が無いので彼的には全く問題は無いようだが——純なる子の力に期待している獣人達にとっては、ストレスの溜まる存在だろう。
同性婚カップルが仲よさそうに歩いていたり、共に仕事をしていたり、デートしている様子を見て回るのが、今では真礼の日課だ。
「幸せそうなのは大変結構なのですが、出来ればもう王都まで向かいませんか?もしくは、もう一人の純なる子であるトウヤ様に合流なさるとか…… 」
「いやいや、ボクはここを動く気は無いよ。司祭の言う事を真面目に聞いて、孕み子?って人の事助けたら、即元の世界へ送還されるんでしょ?それはボクの望む所では無い」
「…… それでいいじゃないですか、元の世界に帰れるんですよ?」
「あのねぇ…… ボクはオタクとして生まれ、まだ元気に頑張ってる異世界転移を、この身をもって出来て本望なワケですよ!」
手を腰に当て、真礼が後ろに振り返る。
クマの耳と尻尾のある従者、ヴァントの巨体を下から見上げると、真礼は彼を指差しながら言葉を続けた。
「しかもだ、魔法と剣で魔物と戦う獣人世界ってだけでは無く、同性婚ありの天国ときたもんだ!あっちを見ても、こっちを見ても、男同士でイチャイチャイチャイチャと。…… あぁ、いっそ壁になってずっと皆様を観察していたい‼︎」
「壁は俺です、貴方様じゃない」
「へいへい、そうっすねぇー。君はリアルで壁でしたねぇー。って、ボクの言う『壁になりたい』は比喩だって前にも言ったじゃん!」
真礼が手の甲で、ベシッとヴァントの腹を叩いた。
いつでも王都へ旅立てる様に、旅に出る気皆無の真礼に宛てがわれた従者のヴァントは、妖怪の“ぬりかべ”とクマの獣人とのハーフだ。壁の中に潜んだり、見えない壁を作ったりする能力がある為、どうしても真礼が『壁になりたい』と言うたびに『それは俺だ』と反射的に思ってしまう。
「第一ぃ、ボクは世界を救うなんて柄じゃあ無いって。ヴァントだって思うでしょう?会ったこと無いけど、きっとトウヤ君がどうにかしてくれるから、ボクはこの世界を存分に楽しむ方を選びます。彼等がラブラブだったりとか、両片思いだっていうんだったら是非とも合流して鑑賞させて頂きたいけどねぇ。あーでも、ガチでそうだったら邪魔したくない気もするっ。旅で深める二人の仲…… 温泉でしっぽりとかぁ、道中うっかり押し倒したりとかぁ——」
「その話はいつまで続くんですか」
ヴァントが途中で真礼の話をぶった切った。
「…… ヴァントってさぁ、ボクの話真面目に聞く気無いでしょ、従者なのに」
ぶすぅとした顔をヴァントに向けると、顔面を手でぐっを押され、真礼が「ぐえっ」と叫んだ。
「ひっどーい!ボクが化粧するのにどんだけ時間かかったと思ってるワケ?顔は止めてって言ってるじゃない」
即座に真礼の顔から手を離し「聞く価値のある話をお願いします、マヒロ様」と、睨みながらヴァントが言った。
「そんなもん出来る性格してたら『高所恐怖症だ』なんて嘘言わないし、ワイバーンに乗って王都だって行くし、速攻で世界だって救っちゃって、一日で元の世界へ帰ってますぅー」
唇を尖らせて、ぶうぶう文句を言う真礼を見て、ふぅとヴァントがため息をつく。
表面的には呆れ顔をしていても、内心ではちょっと楽しい。こういったテンションの者など見るのも聞くのも初めての存在で、見世物小屋の奇物でも見ているような気分でもあり、別の感情も混じっていた。
「そうでしたね、最もなご意見感謝します。それで?街の中はまだ見て行かれますか?」
「んー…… いや、オヤツでも買って、もう帰ろう!実はさぁ、ヴァントに訊きたい事あるんだぁ」
「訊きたい事、ですか?何でしょうか」
「今言うワケないじゃん。オヤツ食べてぇ、お茶飲んでぇ、ゆっくりと根掘り葉掘り聞くつもりなんだからさ」
「俺が答えないで一瞬で終了する可能性は考えないのですか」
ヴァントの言葉を聞き、真礼がニッと笑った。
「ボクの事好きな君が、ボクのお願いを無下にするワケ無いからねー、ふふっ」
楽しそうにスカートを翻しながら、くるんっと真礼が回った。
「まぁ、最初はマヒロ様を女性だと思っていましたからね。確かに一目惚れでしましたとも。まさかこんな性格だとは思いもしませんでしたし」
額を押さえ、ヴァントが俯く。
“オトコの娘”とかいう存在なのだと聞かされた時のショックが頭に蘇り、『コイツの存在は詐欺だ』と思った。
「…… 俺の純情を返して下さい」
「あぁいいよ。熨斗を付けて返してあげよう」
「いいんですか⁈」
顔を上げ、ヴァントが驚いた。
「あー違う、応えるって意味じゃないよ。返却処分しますって言ったの。男同士の恋愛とか大好物だけど、それは二次元での話だから。こんな格好はしてるけど、三次元で自分が付き合うなら絶対に女の子だね、可愛いし。それに、可愛いし」
「なぜ二度言うんですか。しかも二次元とか三次元とか、もう意味不明です」
「大事でしょ!二度言うでしょ!最も身近な男が惚れてきてるなんて知ってたら、釘刺しておかないとって思うでしょ。何も『君と付き合わないと死んじゃう』とかいう世界じゃないだしさ。可愛い子が好きなの。ヴァントみたいに大きなクマさんは論外!可愛いのなんて、髪の色がクマのくせに水色だって所だけじゃん」
本職はこの街の警備兵長であるヴァントは、クマベースの獣人であるだけでは無く、ぬりかべの血が入るせいでかならの高身長だ。短く切った水色の髪型は男臭く、筋肉質な体はとても引き締まっていて素晴らしいのだが、実用性に特化していて美からは少し離れている。端正な顔付きではあるのだが、厳つい目付きのせいで色々台無しにもなっていた。
その為、残念ながら可愛いからは程遠い。見た目も——性格も。
「…… はぁ。まぁわかりました。俺もいつか帰るマヒロ様とどうこうなろうなど本気で考えている訳ではないので、もういいです」
「………… そうなの?」
ため息混じりに言われた一言で真礼の心がチクッと痛み、彼は胸を押さえた。
「さて、何を買って戻りますか?ケーキでもプリンでも、お好きな物をどうぞ」
「あ、うん…… と、大福かな」
「わかりました。では行きましょう」
そう言って、ヴァントが先に歩き出す。
体格差がかなりあって、一歩一歩が大きいヴァントなのだが、先に進みながらも歩みはゆっくりで、真礼のペースに合わせたものだった。
その事にちょっと嬉しさを感じ、真礼がヴァントの服の裾をそっと掴む。擬似的に手を繋いでいる気分になりながら、二人は大福の売っているお店の方へ向かったのだった。
【続く】
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