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第ニ章

【第九話】満月

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「あれでいいの?トラビス」
「何がですかぁ?」
 一頭丸々焼いた牛の肉を皿に切り分けてもらった物を、ベンチに座りながら食べている柊也が、フルーツジュースを片手に持っているトラビスに訊いた。
「結婚の承諾をしてたでしょう?でも、正直喜んで受けたって感じじゃ無いから」
「……あぁ、バレバレでしたか。恥ずかしいなぁ」
 あはは、とカラ笑いをしトラビスがジュースを一口飲む。複雑な心境を、トラビスは柊也にどう説明していいのかわからない。自分でもわからないものは、説明のしようがなかった。
「同性だから、決断出来ないとか?」
「いいえ、それはありません。付き合ってもいない、年に数週間しか会わない相手からいきなり言われたので、困っただけですよ。まぁどうせ、祝いの席の余興に使われただけの、ただのショーですって。本気になんかしちゃいません」
「じゃあ、ラウルの事は好きじゃ無いって事?」
「好き?……あぁ、んー……どうでしょうねぇ」
 ヴァールスとラウルの関係を勘違いするまで、会えたとしても友人の帰省を嬉しいと思っていたが、それ以上である自覚は無かった。でも、嫉妬地味た反応をしてしまった事を考えると、好きなのかもしれないなぁと、踊り騒ぐ村の人達の姿をぼんやりと見詰めながらトラビスは思った。
「そう言えば、トウヤ様は随分性別を気にしますね?」
「ご、ごめん……偏見は無いつもりなんだけどね、周りにはいなかったからさ。ただ馴染みがないだけだよ」
「その口振りだと、トウヤ様の世界では異性婚のみなんですね。この世界では、呪いの影響で何千年も前から少しづつ同性でも子をなす個体が増えていったので、今では普通です。異性じゃないとダメな個体の方が、もしかしらもう少ないかもしれません」
「そっかぁ……好きなら性別関係なく一緒になれるって、素敵ですね」
 ラウルと一緒に鳥肉の串焼きや焼き菓子を手に持ち、人混みの中から自分達の元へ戻って来ようとしているルナールを、ぼんやりとした眼差して柊也が見ている。
 懐っこいラウルはルナールの首に腕を回しており、ルナールはすごく迷惑そうな顔をしながらも、振り解きはしていなかった。手に持つ料理を犠牲にしてまで逃げたい程には、ラウルの行為を嫌ってはいないのだろう。
 そんなラウルを見て、トラビスはやはり複雑な心境だった。ラウルは誰にだって距離が近く、自分が特別だとはどうしても思えない。
「ただいま戻りました、トウヤ様。お望みの品ですよ、間違い無いですか?」
「ありがとう、ルナール!」
 パッと柊也の顔が明るくなり、ルナールへ向けて両手を広げて喜んだ。
「これ忘れてるよ、トラビス」
 ラウルはそう言うと、ルナールからパッと離れ、トラビスの頭にぽすんっとふわふわした金色のカツラを被せた。隙間から彼の丸い耳を片手で器用に引っ張り出し、きちんと整えて被せる。完成したトラビスの姿は、ちょっとライオンっぽかった。
「可愛いな!」
 そう叫ぶなり、ラウルがトラビスへと抱き着く。手には豚肉の焼き串を持ったままなもんだから、トラビスが即彼の頭を叩いた。
「似合ってますね」
 トラビスが被せられたアフロヘアっぽいカツラをつんつんと突っつきながら柊也がそう言うと、ルナールが柊也の腰を片腕で抱いて引っ張り立たせた。
「さぁこちらへ座って。もう少しで本番ですから、何か食べておかないと」
 柊也とトラビスの近過ぎる距離に苛立ちながら、ルナールが近くにあった別のベンチに柊也を座らせ、その隣にルナールが腰掛ける。
「さぁどうぞ、トウヤ様」
 ニコニコ顔でルナールが鳥の串焼きを口元へ差し出し、「あーん」と言う。「自分で食べられるよ?」と柊也は言ったのだが、ルナールは聞かなかった。
(これは無理だな、うん)
 観念した柊也がおそるおそる口を開ける。赤い舌が視界に入りルナールは口元を綻ばせた。
「あーん」
 互いにそう言いながら、柊也がルナールの差し出す肉を口に頬張る。じっとその様子を、トラビスに抱きつきながら見ていたラウルが「俺も食べさせたい!」と叫んだ。
「……いいけど、何が楽しいんだ?」
「いいから、いいから」
 トラビスから離れ、さっきまで柊也の座っていたスペースにラウルが座る。頰を染め「はい、あーん」と豚串を差し出した。
 さぁいざ食べようと思うと……直前までは何とも思っていなかったはずなのに、何でかちょっと恥ずかしい。人目も少し気になるしで、トラビスが躊躇した。
「俺からの口移しがよかったかい?」
 ニッと笑いながらラウルがそう言うと、トラビスが迷わず噛り付いた。大きめで、噛みにくい豚肉を必死にもぐもぐと噛み続ける。
「美味しい?」
「美味しいですか?」
 ルナールとラウルが同時の問い掛ける。柊也とトラビスが咀嚼しながらコクコクと頷いた。
 それからもずっと四人は仲睦まじ空気を漂わせながら、一方だけが食事をすませた。腹は満たされたのだが、恥ずかしいやら照れ臭いやらで、柊也とトラビスは食べた気にならなかった。

       ◇

 宴もたけなわとなり、カオルおばあさんに疲れた様子が見え始めた頃。彼女の息子である現村長が母の横で挨拶を始めた。主賓の周囲は村人からもらったプレゼントが山積みになっており、村長が村のみんなに礼を言う。頭を下げて感謝した後、「では、最後に純なる子を皆に紹介致しましょう!」と村長から声高に言われ、柊也の緊張が一気に高まった。
「さぁ、こちらへ」
 そう言って村長が柊也の方へ手を差し出した。両手両脚が同時に出そうなくらいガチガチになりながら、柊也がみんなの前へと出て行く。その姿を見て「あの子がそうだったの!」「まぁ、可愛らしい子供だこと」と、口々に声が飛び交った。
「純なる子であるツクモ・トウヤ様が、皆の呪いを解いて下さるぞ!」
 村長の言葉を合図に、椅子へ腰掛けていたルナールが、腕に抱える横向きにした光の弓の弦を指で弾く。楽器では無いので少し間の抜けた音ではあったが、周囲の音に紛れて消えてしまわないでくれる為リズムを取るには丁度良く、柊也が皆の前でステップを踏み始めた。
 腕を振り、リズムに合わせて鈴を意識して鳴らす。ダンスは不得意だが、精一杯綺麗に見せようと柊也は必至だ。ストリートダンスのような激しい動きは出来ない代わりに、ルナールから教えてもらったワルツの動きを取り入れたり、テレビで観ただけの神楽の動きを、柊也は記憶だけを頼りに真似てみたりした。
 楽器を手にした人達が数人寄って来て、ルナールの奏でるリズムに即興で音楽を重ね始める。
 広場の中心部にはラウルのかけた魔法で花が舞い続け、ルナールの弓からは火が飛び散り、鈴の音が鳴るたびに出る金色の波紋のおかげで視覚効果は抜群だ。そこに音楽が加わった事で、柊也の素人舞踏に魅力が増す。演出って大事だなぁと、周囲の人達が見惚れてくれている様子を横目で見ながら、柊也は思った。
「の、呪いが……」
 金色の波紋を浴びた人達が、互いを見ながら口々に歓喜の声をあげた。人間の姿をしていた人ばかりだったのに、今は獣耳が頭から生えていたり尻尾がゆらりとしている。見た目が変化しなかった人達もいたが、それらの人達も味覚が消えていたり、声が出なくなっていた弊害が消え去ったらしかった。主賓であるカオルおばあさんのお尻ではワニにしか見えない逞しい尻尾がゆらゆらと揺れ、歯の無くなっていた口の中では、笑うたびに立派な白い歯がギラリと光った。
 それらの人達の中にモユクとヨモノの姿は無い。呪いが解けた時に人混みの中に居ては、ヨモノの負担になるだろうからと、モユクが一足先に連れ帰っていたからだ。
「トウヤ様すごいな……こんな事して、俺の呪いも解いてくれていたのか」
 ここまでの事はしていないが、それを知るには柊也本人から聞くしか無い為、勘違いしたままになりそうだ。
「期待以上だよ!すごいね、流石純なる子だ」
 そう言ったラウルはベンチに座り、コレは俺の夫だと主張するよう、自分の膝の上にトラビスを乗せて腰を抱き締めている。トラビスの肩にはラウルの顎が乗っていて、何度も何度も頰に対し勝手にキスをしまくっていた。
「本気なのか?ラウル。俺と……結婚だなんて」
「さっきも言ったぞ?」
「何で俺なんだ?何で今なんだ」
「何でって、好きだからだよ?今日言ったのは、やっとこの村の観光業が軌道に乗って、観光客も増えてきたし、俺みたいな奴でも仕事を村で見付けられたからだよ」
「一言相談するとか、先に付き合ってからにするとか、色々と出来たよな?」
「村にほとんど帰らない奴と、お前絶対に付き合わないじゃん」
「急に『結婚しよう』って言う奴とも、俺は結婚しないぞ」
「もう言質とったのに?みんなの前で誓ったのに?酷いよ!」
 トラビスを抱き締めたまま、イヤイヤと必死に首を振る。踊りながらその様子が見え、柊也はヒヤヒヤした気持ちになった。
「好きなのに……ダメなのか?」
 ラウルの頭から生える真っ黒な丸い耳が、しゅんとしているように見える。尻尾はうなだれ、明らかに落ち込んでいた。
「お前の好きは、軽過ぎるんだよ」
「……軽く無いって。ん?待てよ、じゃあ証明したらいいんだな?よぉし、俺の家に行こうか!」
 トラビスの腰を抱いたまま、ブラックジャガータイプであるせいで持ち合わせている肉食獣気質を丸出しにしながらラウルが立ち上がる。
「はぁぁぁ⁈ま、待て、ちょっと待て!い、家って……ラウル!お前これから俺に何をする気だぁ!」
「やだなぁ、こんな人前で言わせるとか、この変態めぇ。でも、そんな意外な一面も大好きだぞ!」
 ぽっと頰を赤らめ、トラビスの被るカツラの後頭部にラウルが顔を擦り付ける。
「や、やめろぉ!わかったから、わかったから!んでもちょっと待て!俺達に初夜とかは、流石にき、気が、気が早いって!」
 トラビスが必死にもがいて腕から逃げようとするが、足が地面についておらず、容易くお持ち帰りされて行く。
「……何故誰もトラビスを助けてあげないの?」
 解呪の儀式っぽいものをやらされながら、もうすっかりトラビス達のモブキャラと化している柊也が、ボソッと呟いた。

       ◇

 レーヌ村の港近くにある、小高い丘の上にモユクとヨモノの家は建っている。立地のおかげで村の様子がよく見え、柊也がおこなっている解呪の儀式の様子は何となく把握していた。音楽がうっすらと聞こえ、広場から段々と広がる波紋が、村中へと広がってゆく様子も全て、家のバルコニーからヨモノが一人で見守っている。モユクは弟と始めて祝いの席に出られた嬉しさから酒を飲み過ぎ、すでに寝てしまっていて、ヨモノのベットを占領していた。
 夜空には星と満月が輝き、海と川には幾万の光がプカプカと漂っている。村の様子もいつもより明るくって、とても綺麗だ。
 村中に飾られた花の香りと、嗅ぎ慣れた塩の匂いを肺いっぱいに吸い込み、ヨモノがゆっくりと吐き出す。柊也の力が広がり続け、この家までたどり着くのももうすぐだ。呪いが解けたからといってすぐに死ぬ訳では無いだろうが、体調の良い状態を手放すのは……正直、少し惜しかった。
「まだ、どのくらい生きていられるかな……」
 ボソッと呟いた時、とうとうヨモノ達の家まで波紋が届いた。金色の光が体をすり抜け、スッと消えていく。一瞬の出来事ではあったが、目の前が金色に染まった瞬間は、本当にとても綺麗だった。
「……あぁ」
 目を閉じて、ヨモノが全てを受け入れる。茶色だった髪色はゆっくり真っ白く戻っていき、丸い尻尾も獣耳も、白へと変わっていく。彼が次に瞼を開けた時には、彼の瞳は赤くなっていた。
 じっと手を見て、肌の色も随分と青白く戻っているのを確認し、ヨモノが苦笑する。
 窓から見える大きな月を見上げ、本音を言えば解呪を受け入れ切れていなかった自分の心を落ち付けようと、「今日は月が綺麗だなぁ……」と呟いた。

「……呪いを、もう一度欲する気持ちはありますか?」

 どこからともなく、そんな声が聞こえた。部屋の隅の真っ暗な空間から聞こえた気がし、ベランダに立っていたヨモノがハッとしながら慌てて振り返る。
 地を這うような、くぐもった声に対し、ヨモノが毛を逆立てて警戒心を剥き出しにした。
「……貴方達の兄弟愛には、とても心が打たれました」
 目を凝らし、ヨモノが暗闇を凝視するが誰もいない。それなのに、声は聞こえ続けた。
「『一緒にいたい』そんな素朴な願いは、叶えられるべきだ。奪うべきでは無い」
「……誰だ?誰なんだ?お前は……姿を、見せろ!」
 爪を剥き出しに、唸るような声をヨモノがあげる。モユクは相変わらず寝入っていて、助けを求められそうにも無い。
「私が、願いを叶えてあげましょう」
 そう言うが同時に、暗闇でしかなかった場所から人の形をした影がずるりと姿を現した。ソレは全てが真っ黒で、影が動いていると言う表現が正しい存在だ。背が高く、スラッとしている影には獣耳と尻尾が生えていて、ヨモノは見覚えがある者な気がした。
「……な、何故貴方が?だって、だって……貴方は……」
 動揺するヨモノに向かい、影が距離を詰める。片方の腕を真っ直ぐに上げ、ヨモノの心臓を指差しながら、一歩、また一歩と近づいて行く。
 影に生える獣耳はとても尖っていて、背後に生える尻尾はまるで狐だ。長いまとめ髪も、見知った姿にヨモノは誰なのか確信を覚え、動揺した。
「貴方は、呪いを解く立場の人だ!それがなんで⁈」
「私には出来るから、ですよ。君は死ぬべきじゃ無い。愛されて、生きるべきだ」
 そう言った時にはもう、影がヨモノの体に触れていた。瞬間、影の指先が光り、紅い楔形文字が現れた。指先が軽く動くと、その光は文字通り楔が突き刺さるようにヨモノの心臓を貫いた。
「兄が死す時まで、この呪いは解けない。何をしても。たとえ、純なる子でも……」
 真っ黒な影が、ヨモノには微笑んだように見えた。
「解けない?絶対に?兄さんが……生きている限り……?」
 呟きに近い声を、ヨモノがこぼす。体が震え、ヨモノが再び見た手は、月明かりにしか照らされていなくてもわかるほど、血色が良かった。
 ヨモノが影に向かい「ル——」と言おうとしたが、影は「しー……」と言いながら彼の口元に指を当ててきた。
「ソレは、誰にも言ってはいけない言葉です。いいですか?誰にも……言っては、いけません。わかりましたか?」
 首を軽く傾げ「言えば、呪いは消えます。手放したくなければ、言ってはいけません」と影は言った。
 ヨモノが首肯して答えると、次の瞬間には塵が舞うように影が消え去った。
 影の居た場所をヨモノがじっと見続ける。口元が少しづつ震え出し、眦には涙が溜まり始めた。
「……兄さんと、一緒に生きていけるんだ」
 そう呟きながら見上げた満月は、本当にとても綺麗だった。
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