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【最終章】
【第三話】綺麗に花開くお茶会(七音・談)
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私は今、魔装具店の裏手にある庭に居る。一週間の長い休暇を取るとエルナトから聞かされ、家の片付けを終えたクルスに勧められて来てみたのだ。お借りしている私室から毎日庭を見てはいたが、実際にきちんと足を運んだのはこれが初めてである。
個人宅用の庭にしておくには勿体無い広さだ。商店街が真隣の一等地によくまぁこんな広さの土地を確保出来ているものだ。
周囲の木々は紅葉やライラックなどが植えられている。紫色のヒヤシンスやクロッカス、アネモネ、、彼岸花——
何故だろう?どれも満開で綺麗なのだが、どこか物悲しい印象のある花ばかりが咲いている。
開花時期などは全て魔法で管理しているのかいつ見ても綺麗で枯れる気配はまるで無い。初めて見た時にも思ったが、まるで時が止まった空間が広がっているみたいな印象だ。
「手折ったら流石に枯れたりするのかな…… 」
そっと近くに咲いていた花を一輪手に取ってみたが、可哀想な気がしてすぐに手を離した。
ふと空を見上げると、幾重にも防御魔法が展開されているのが見て取れる。何度見ても一分の隙もない素晴らしい出来だ。今の自分は“ヨミガエリ”であるから魔力は大量にあるとはいえ、私の持つ知識レベルでは到底真似出来ない。全てを拒絶するのでは無く、鳥や風といった自然は遮らない仕様なのがまたすごいと思う。
そもそも私の使える魔法は科学と共に進歩してきたものばかりなので、これ以上は科学的発想のみでは不可能な部分を魔法で補っている感がある。なのでこういった類の魔法はそもそもあまり発展していなかった。一級、もしくは準一級クラスの魔法士にでもなれば違うのだろうが、高校で習える程度の技能レベルの私はどう足掻こうが、エルナト並の魔法を扱える訳がないのだ。
彼に相談出来たら、もしかしたら帰還魔法の術式も組めるかもしれないのに…… 。
出来もしない事を考え、ふぅとため息をつく。肩からかけている厚手のストールの位置を整え、そのまま花に囲まれた庭の小道を歩いて行くと、和風にアレンジされた立派なガゼボに辿り着いた。周囲にはぐるっと白い月下香が咲き開き、甘い匂いを放っている。多分これは寝室に置くポプリの為に育てているのだろう。とてもいい香りではあるが、不思議と呼吸をする度に肌がざわついた。今着ているライムグリーン色をした薄手のトップスが軽く肌に触れただけで、ゾクッと背筋が震えてしまう。
ちょっと座ろう…… 。
ガゼボの中央に置かれた鉄製のテーブルセットにまで辿り着き、腰を下ろす。固そうな見た目なのに意外とそうでもなく、コレもきっと私が怪我をしないようにと魔法で加工が施されているのだろう。徹底ぶりが凄い…… 前々からよーくわかっていた事とはいえ、流石に過保護が過ぎる。驚いきが隠せないが、今の体調を考えるとちょっとありがたくもあった。
「ふぅ」
再び息を吐いて瞼を閉じると、「此処に居たのか。体調はどうだ?」と言う声と共に食器を運ぶような音が微かに聞こえた。
「正直、少し怠いです」
そうは言いつつも心配させまいと空笑いを浮かべる。声の方に顔を向けると、そこにはクルスが立っていた。思った通り手にはティーセットを持っており、焼き立てかと思われるクッキーまで並んでいる。何という気遣いっぷりだろうか。
「ゆっくりするといい。…… 今しか、休めないからな」
意味深にニヤッと笑った気がするが、え?と思いながら彼の顔を見た時にはもういつものすんっと落ち着いた表情になっていたせいで確信は持てなかった。…… 気のせいだ、気のせいに決まっている。そう自己暗示に近い事を考えながら頷いていると、クルスは鉄製のテーブルの上に白いテーブルクロスをかけるとティーセットをささっと並べていく。何ともまぁ女子力の高いおヒトだろうか。
「飲むだろう?」と腰掛けながらクルスが訊く。
「はい。手伝いましょうか?」
「いいや、大丈夫だ。でも代わりにちゃんと見ていてくれよ?」
見る?…… 何を、だろうか?
不思議に思っていると、茶葉をしまっている小さな缶の中からクルスは丸い形をした物を一つ取り出した。それをガラス製のティーポットの中にぽんっと入れ、保温魔法のかかる卓上ポットを持ち上げてお湯を注ぎ入れていく。
「…… わぁ」
ガラス製のティーポットの中で丸い玉が解けていき、お湯の中で綺麗な花がぱーっと咲き開いた。ジャスミンの花だ。優しい香りが匂い立ち、鼻腔をふわりと包む。液体には光が当たりきらりと輝く金色がとても美しい。
「工芸茶って知ってるか?中国茶の一つなんだが、味だけじゃなく、こうやって目でも楽しめるお茶だから是非一度ナナリーに飲ませてやりたいと思ってたんだ」
「工芸茶…… 初めて聞きました。とても綺麗ですね」
嬉し過ぎてこれ以上の感想が浮かばず、もう感嘆の息をつく事しか出来ない。なんと美しいお茶なんだろうか。飲むのが勿体無いと思う程だ。
「味も良いから、熱いうちにどうぞ」
「あ、はい。頂きます」
カップにお茶を注ぎ、私の前に置いてくれる。お茶請けにとクッキーも添えてくれ、私は軽く頭を下げた。
一口飲むだけで口当たりの良い味が心をほぐしてくれる気がする。ホッと息を吐きながらカップをソーサーの上に戻す頃には、ちょっとだけ体調も良くなった気がしたくらいだ。
「ジャスミン茶、ですよね?」
「あぁ、よくわかったな」
「ペットボトルのをたまに飲んでいたんで」
「…… ペット…… ?へぇ、そうなのか」
クルスの反応のおかしさに気が付き、また失言をしてしまったかと焦ったのだが、「好きなんだな、ジャスミン茶」と普通に返されたから私の勘違いだったのかもしれない。知らない物の話ならきっと『何だそれは』と訊き返すはずだ。…… うん。
「そうですね、わりと。クセがあるから苦手だって言うヒトもいるみたいですけど、私は好きです」
「そうか、それは良かった。ただ心境に最も合っているからって理由だけで選んだんだが、ナナリーの好みとも合っていたのなら幸いだ」
「心境…… ?」
花言葉とかの話だろうか?
気になってどんな花言葉かを訊こうとしたのだが、丁度その時エルナトも庭にやって来て、「ナナリー宛に荷物が届いていたから持って来たんですが、僕もご一緒していいですか?」と話し掛けられ、クルスに問う機会を失ってしまった。
優雅、温順、愛らしさ、愛嬌や幸福といった明るい印象の花言葉を持つジャスミンだが、他にも“あなたは私のもの”や“私はあなたについて行く”といった深い意味もある事を私が知ったのは——
もう、取り返しがつかない所まで堕とされてしまった後だった。
個人宅用の庭にしておくには勿体無い広さだ。商店街が真隣の一等地によくまぁこんな広さの土地を確保出来ているものだ。
周囲の木々は紅葉やライラックなどが植えられている。紫色のヒヤシンスやクロッカス、アネモネ、、彼岸花——
何故だろう?どれも満開で綺麗なのだが、どこか物悲しい印象のある花ばかりが咲いている。
開花時期などは全て魔法で管理しているのかいつ見ても綺麗で枯れる気配はまるで無い。初めて見た時にも思ったが、まるで時が止まった空間が広がっているみたいな印象だ。
「手折ったら流石に枯れたりするのかな…… 」
そっと近くに咲いていた花を一輪手に取ってみたが、可哀想な気がしてすぐに手を離した。
ふと空を見上げると、幾重にも防御魔法が展開されているのが見て取れる。何度見ても一分の隙もない素晴らしい出来だ。今の自分は“ヨミガエリ”であるから魔力は大量にあるとはいえ、私の持つ知識レベルでは到底真似出来ない。全てを拒絶するのでは無く、鳥や風といった自然は遮らない仕様なのがまたすごいと思う。
そもそも私の使える魔法は科学と共に進歩してきたものばかりなので、これ以上は科学的発想のみでは不可能な部分を魔法で補っている感がある。なのでこういった類の魔法はそもそもあまり発展していなかった。一級、もしくは準一級クラスの魔法士にでもなれば違うのだろうが、高校で習える程度の技能レベルの私はどう足掻こうが、エルナト並の魔法を扱える訳がないのだ。
彼に相談出来たら、もしかしたら帰還魔法の術式も組めるかもしれないのに…… 。
出来もしない事を考え、ふぅとため息をつく。肩からかけている厚手のストールの位置を整え、そのまま花に囲まれた庭の小道を歩いて行くと、和風にアレンジされた立派なガゼボに辿り着いた。周囲にはぐるっと白い月下香が咲き開き、甘い匂いを放っている。多分これは寝室に置くポプリの為に育てているのだろう。とてもいい香りではあるが、不思議と呼吸をする度に肌がざわついた。今着ているライムグリーン色をした薄手のトップスが軽く肌に触れただけで、ゾクッと背筋が震えてしまう。
ちょっと座ろう…… 。
ガゼボの中央に置かれた鉄製のテーブルセットにまで辿り着き、腰を下ろす。固そうな見た目なのに意外とそうでもなく、コレもきっと私が怪我をしないようにと魔法で加工が施されているのだろう。徹底ぶりが凄い…… 前々からよーくわかっていた事とはいえ、流石に過保護が過ぎる。驚いきが隠せないが、今の体調を考えるとちょっとありがたくもあった。
「ふぅ」
再び息を吐いて瞼を閉じると、「此処に居たのか。体調はどうだ?」と言う声と共に食器を運ぶような音が微かに聞こえた。
「正直、少し怠いです」
そうは言いつつも心配させまいと空笑いを浮かべる。声の方に顔を向けると、そこにはクルスが立っていた。思った通り手にはティーセットを持っており、焼き立てかと思われるクッキーまで並んでいる。何という気遣いっぷりだろうか。
「ゆっくりするといい。…… 今しか、休めないからな」
意味深にニヤッと笑った気がするが、え?と思いながら彼の顔を見た時にはもういつものすんっと落ち着いた表情になっていたせいで確信は持てなかった。…… 気のせいだ、気のせいに決まっている。そう自己暗示に近い事を考えながら頷いていると、クルスは鉄製のテーブルの上に白いテーブルクロスをかけるとティーセットをささっと並べていく。何ともまぁ女子力の高いおヒトだろうか。
「飲むだろう?」と腰掛けながらクルスが訊く。
「はい。手伝いましょうか?」
「いいや、大丈夫だ。でも代わりにちゃんと見ていてくれよ?」
見る?…… 何を、だろうか?
不思議に思っていると、茶葉をしまっている小さな缶の中からクルスは丸い形をした物を一つ取り出した。それをガラス製のティーポットの中にぽんっと入れ、保温魔法のかかる卓上ポットを持ち上げてお湯を注ぎ入れていく。
「…… わぁ」
ガラス製のティーポットの中で丸い玉が解けていき、お湯の中で綺麗な花がぱーっと咲き開いた。ジャスミンの花だ。優しい香りが匂い立ち、鼻腔をふわりと包む。液体には光が当たりきらりと輝く金色がとても美しい。
「工芸茶って知ってるか?中国茶の一つなんだが、味だけじゃなく、こうやって目でも楽しめるお茶だから是非一度ナナリーに飲ませてやりたいと思ってたんだ」
「工芸茶…… 初めて聞きました。とても綺麗ですね」
嬉し過ぎてこれ以上の感想が浮かばず、もう感嘆の息をつく事しか出来ない。なんと美しいお茶なんだろうか。飲むのが勿体無いと思う程だ。
「味も良いから、熱いうちにどうぞ」
「あ、はい。頂きます」
カップにお茶を注ぎ、私の前に置いてくれる。お茶請けにとクッキーも添えてくれ、私は軽く頭を下げた。
一口飲むだけで口当たりの良い味が心をほぐしてくれる気がする。ホッと息を吐きながらカップをソーサーの上に戻す頃には、ちょっとだけ体調も良くなった気がしたくらいだ。
「ジャスミン茶、ですよね?」
「あぁ、よくわかったな」
「ペットボトルのをたまに飲んでいたんで」
「…… ペット…… ?へぇ、そうなのか」
クルスの反応のおかしさに気が付き、また失言をしてしまったかと焦ったのだが、「好きなんだな、ジャスミン茶」と普通に返されたから私の勘違いだったのかもしれない。知らない物の話ならきっと『何だそれは』と訊き返すはずだ。…… うん。
「そうですね、わりと。クセがあるから苦手だって言うヒトもいるみたいですけど、私は好きです」
「そうか、それは良かった。ただ心境に最も合っているからって理由だけで選んだんだが、ナナリーの好みとも合っていたのなら幸いだ」
「心境…… ?」
花言葉とかの話だろうか?
気になってどんな花言葉かを訊こうとしたのだが、丁度その時エルナトも庭にやって来て、「ナナリー宛に荷物が届いていたから持って来たんですが、僕もご一緒していいですか?」と話し掛けられ、クルスに問う機会を失ってしまった。
優雅、温順、愛らしさ、愛嬌や幸福といった明るい印象の花言葉を持つジャスミンだが、他にも“あなたは私のもの”や“私はあなたについて行く”といった深い意味もある事を私が知ったのは——
もう、取り返しがつかない所まで堕とされてしまった後だった。
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