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【第二章】
【第七話】引っ越し作業①
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小さなワンルーム内に唯一ある窓が大きく開かれ、外から吹き込む風でカーテンが舞っている。古い木造アパートの二階にあるこの部屋の玄関を使わず、どうやらクルスは窓側から侵入した様だ。もしかしたらエルナトも同じ方法でこの部屋に入って来たせいで室内の狭い廊下に、事前に中くらいの木箱が置いてあったのかもしれない。音も無く背後に現れた理由までは想像外の事だったが、気配や音を消す魔法の一種を使ったのだろうと七音は思う事にしておいた。もしそうだったとしたら何故そんな行動をわざわざしたのか、その理由が気になる所ではあるが…… 。
突然現れたクルスの腕には既にある中・小サイズある二つの箱よりももっとずっと大きな木箱を抱えていて、表情は少し不満気に見える。その様子を見て、ベッドに押し倒されているという状況のせいだろうと七音は考えた。エルナトが言う様に、別れ際にしたクルスの何気ない発言が本当にプロポースだったのならこの状況を不快に感じるはずだからだ。
「あぁ、もう着いたんだね。お疲れ様」
エルナトはそう言うと、押し倒されたままになっていた七音の上から離れ、ベッドに横たわる彼女のすぐ隣に腰掛けた。彼は何事も無かった様な穏やかな表情であるが、七音の方は随分と深刻そうな表情をしている。『“ヨミガエリ”は獣人型に食べられる』という脅しのせいでクルスに対し警戒心を抱いてしまっているせいもあるだろうが、異性に押し倒されていた姿をヒトに見られた気恥ずかしさも加算されてしまっている様だ。
「真っ昼間から何やってんだ。ほら、さっさとナナリーの引っ越しを終わらせるぞ」
ドンッと床の上に巨大な箱を置き、クルスが呆れ顔で言った。その様子を見て七音が違和感を覚える。
(…… あれ?さっきの状況に苛立っているというよりは、引っ越し作業が進んでいない事に怒っているのかな?)
クルスの『諦めたら声を掛けて』だなんて言葉をプロポースだと受け取ったのはエルナトが深読みし過ぎただけだったんじゃないか!と七音は考え、ちょっと安堵感が広がった。エルナトの発言が原因だとはいえ、自意識過剰な勘違いをしたまま遅ればせながら『結婚は無理です』と断っていたら、赤っ恥をかくところだったじゃないか。でもクルスなら笑って流してくれるかもと思えるのは、過保護なりにも今朝の家事を少し任せてくれた事から感じられた親しみ易さのおかげだろうか。
「ちゃんとわかってますよ。じゃあ、ささっと終わらせちゃいましょうか」と言って、エルナトは七音の手を握って引っ張り、彼女の体を起こした。
「そうですよね、すみません…… 」
「僕達はただちょっと休憩をしていただけなんですから、何も気に病む必要はありませんよ。ね?」
クルスには今まで二人が“ヨミガエリ”に関しての話をしていた事を伏せたいのか、七音にだけ見えるようにしてエルナトが『内緒ですよ』と言いたげに口元に指を立てた。意味を察した七音が軽く頷くと、優しげな笑顔でそっと微笑み、耳元に近づいて『続きはまた今度』と吐息混じりに囁く。耳に突如感じた彼の熱い吐息のせいでスキンシップの続きを求められているのかと思ってしまい、七音の顔がカッと赤くなる。だがすぐに“ヨミガエリ”の件に関しての話だと気が付き、一瞬でも変な勘違いをしてしまった事で彼女は恥ずかしくなった。
「何だ、疲れているのか?ならナナリーは休んでいるといい。後は俺達でやっておくから」
そう言って、クルスが七音の頭をくしゃくしゃと撫でる。その度に髪が乱れるし、無遠慮に彼の手が獣耳に当たってとてもくすぐったい。なのに嫌な感じがしないのは、彼がとても愛おしげに微笑みながら撫でてくるせいかもしれない。『毎度毎度そんな顔をしながら私を撫でるせいで、エルナトさんが変な勘違いをしちゃったんだろうな』と密かに考え、七音が立ち上がった。
「大丈夫です。どうせもうそんなに荷物もありませんし、三人で手早く終わらせてしまいましょう」
ナナリーの写真や手帳といった見られては困る類の物は全て最初に持って来てくれた比較的小ぶりの箱に詰め終わっているから、他の物は何を見られても問題無いはずだ。早々に引っ越しを終わらせ、出来れば今日こそは店の向かいにある古書店に立ち寄りたいと考えている七音は、気合を入れて作業を再開した。
「じゃあ、ナナリーは普段使う、自室に置いておきたい物を中心に箱詰めの続きをしていってもらえますか?僕は食器などといった、ウチにある物を使った方が楽な物を中心に片付けておきますから」
「んじゃ俺はとにかく棚や机ん中を空っぽにして、でっかい家具の類を片付けておくか」
とは言っても、『そのサイズの箱にどうやって大きな家具なんか入れるんだろう?』と、七音はクルスの持って来た箱を見詰めながら不思議に思った。他の二つと比べれば確かにかなり大きめの木箱ではあるが、解体せぬままでは到底本棚も机も、ベッドだって当然入らない。今度は一体どんな魔法仕掛けのなされた物なのだろう?と考えただけで、七音の頭の中は好奇心でいっぱいになった。
各人が黙々と作業を進めていく。
クルスが棚などの中身を引っ張り出して床に置いた物を七音が分類し、既に自宅にあるのでこの先は不必要だが本来の家主の為にも捨てられない物をエルナトが中くらいの箱の中に収めるといった流れが上手く働き、一人暮らしで、かつそれほど金銭的に余裕のある者の部屋ではないおかげもあってか、もうすぐ片付け作業は終わりそうだ。
チラチラと七音がクルスの様子を伺っていると、彼が持って来た大きめの箱の蓋を開き、ベッドの側に置いた。
枕や掛け布団をまずは箱に詰めると、他の箱に物を入れた時と同じ様に『枕』『掛け布団』と蓋の内側に文字が書き込まれていく。ここまでは見た事があったが、この先は未知の領域だ。『一体どんなふうにしてこんなサイズのベッドを箱の中に入れる気なんだろうか?』と七音が好奇心に満ちた眼差しでいると、クルスが楽しそうにニヤッと笑った。
「よっぽど気になるんだな。まぁ、木箱以上にデカイ物を詰め込もうとした時の様子は、何度見ても面白いよな」
見た事なんか無いですよ?と思う気持ちはぐっと飲み込み、「ですよね」と作り笑顔で返事をする。エルナトは『一度も見た事も無いだろうに、平然とした顔で嘘言っちゃって。でも、そんなふうに必死に自分の正体を隠す姿も可愛いと思えるようになるなんてなぁ…… 』と七音に対して思ったが、彼もやはり本心を口にはしなかった。
「んじゃ、ちょっと離れた方が良いぞ。手を滑らせないとは思うが、不測の事態を考慮しないとな」
「ナナリーに怪我なんかさせたら、背中にナイフを刺しますからね?」
「それは一向に構わんが、お手柔らかに頼むな」
「あの…… ナイフで刺す時点で、お手柔らかにするのは無理があると思いますよ?」と、スッと手を挙げて七音が二人のやりとりに対しそう指摘する。『そうなのか?』と言いたげな顔を二人が同時に七音に向けた後、揃って口元を綻ばせた。
そんな彼らの表情を見て、やっと七音はこの一連の流れが彼らなりの冗句である事に気が付き、わかりにくいなぁと思いつつもクスッと笑ってみせた。
(弟妹達と居る時とはまた違った楽しさのある二人だな)
会話の内容自体はちょっと物騒ではあったものの、彼らなりに場を和ませようとしているのだろうと思うと、ちょっと嬉しくなった。
「んじゃ、早速仕舞うか」と言うが早いか、クルスが部屋の大半のスペースを占領していたシングルベッドを軽々と持ち上げた。一切表情を変える様子も無く、まるで一冊のノートを手に取った時みたいだ。
「お、重く無いんですか?」
「いや、全然」
「クルスは国内の獣人型の中でもトップクラスの怪力の持ち主ですからね。僕は魔物の討伐には不参加なので傍から見た事がないんですが、噂で聞く話では、討伐戦の時にトレントを棍棒がわりにして魔物達を薙ぎ倒したり、巨人達を千切っては投げたりと容赦ないそうですよ」
「んな話をするな、ナナリーが怯えたらどうしてくれるんだ」
そうする為に言ってるんだけどね、という本心をエルナトは当然隠したまま、口元だけでうっすらと笑みを浮かべている。そんな彼の姿をクルスは気に留める事も無く、持ち上げたままになっていたベッドを箱の側まで近づけた。その途端、シングルサイズのベッドが小さなブロック状に砕けて、次々に魔法効果を付与してる箱の中に吸い込まれていく。まるでプログラム上でしか存在しなかった者が消えてく瞬間の様な不可思議な光景を前にして、七音はすっかり目を奪われてしまった。
どう足掻いても、その様子を見慣れた者の姿では無い。だがクルスはただただ嬉しそうに顔を綻ばせるだけに留まり、彼女の楽しそうな笑みをたっぷり堪能したのだった。
突然現れたクルスの腕には既にある中・小サイズある二つの箱よりももっとずっと大きな木箱を抱えていて、表情は少し不満気に見える。その様子を見て、ベッドに押し倒されているという状況のせいだろうと七音は考えた。エルナトが言う様に、別れ際にしたクルスの何気ない発言が本当にプロポースだったのならこの状況を不快に感じるはずだからだ。
「あぁ、もう着いたんだね。お疲れ様」
エルナトはそう言うと、押し倒されたままになっていた七音の上から離れ、ベッドに横たわる彼女のすぐ隣に腰掛けた。彼は何事も無かった様な穏やかな表情であるが、七音の方は随分と深刻そうな表情をしている。『“ヨミガエリ”は獣人型に食べられる』という脅しのせいでクルスに対し警戒心を抱いてしまっているせいもあるだろうが、異性に押し倒されていた姿をヒトに見られた気恥ずかしさも加算されてしまっている様だ。
「真っ昼間から何やってんだ。ほら、さっさとナナリーの引っ越しを終わらせるぞ」
ドンッと床の上に巨大な箱を置き、クルスが呆れ顔で言った。その様子を見て七音が違和感を覚える。
(…… あれ?さっきの状況に苛立っているというよりは、引っ越し作業が進んでいない事に怒っているのかな?)
クルスの『諦めたら声を掛けて』だなんて言葉をプロポースだと受け取ったのはエルナトが深読みし過ぎただけだったんじゃないか!と七音は考え、ちょっと安堵感が広がった。エルナトの発言が原因だとはいえ、自意識過剰な勘違いをしたまま遅ればせながら『結婚は無理です』と断っていたら、赤っ恥をかくところだったじゃないか。でもクルスなら笑って流してくれるかもと思えるのは、過保護なりにも今朝の家事を少し任せてくれた事から感じられた親しみ易さのおかげだろうか。
「ちゃんとわかってますよ。じゃあ、ささっと終わらせちゃいましょうか」と言って、エルナトは七音の手を握って引っ張り、彼女の体を起こした。
「そうですよね、すみません…… 」
「僕達はただちょっと休憩をしていただけなんですから、何も気に病む必要はありませんよ。ね?」
クルスには今まで二人が“ヨミガエリ”に関しての話をしていた事を伏せたいのか、七音にだけ見えるようにしてエルナトが『内緒ですよ』と言いたげに口元に指を立てた。意味を察した七音が軽く頷くと、優しげな笑顔でそっと微笑み、耳元に近づいて『続きはまた今度』と吐息混じりに囁く。耳に突如感じた彼の熱い吐息のせいでスキンシップの続きを求められているのかと思ってしまい、七音の顔がカッと赤くなる。だがすぐに“ヨミガエリ”の件に関しての話だと気が付き、一瞬でも変な勘違いをしてしまった事で彼女は恥ずかしくなった。
「何だ、疲れているのか?ならナナリーは休んでいるといい。後は俺達でやっておくから」
そう言って、クルスが七音の頭をくしゃくしゃと撫でる。その度に髪が乱れるし、無遠慮に彼の手が獣耳に当たってとてもくすぐったい。なのに嫌な感じがしないのは、彼がとても愛おしげに微笑みながら撫でてくるせいかもしれない。『毎度毎度そんな顔をしながら私を撫でるせいで、エルナトさんが変な勘違いをしちゃったんだろうな』と密かに考え、七音が立ち上がった。
「大丈夫です。どうせもうそんなに荷物もありませんし、三人で手早く終わらせてしまいましょう」
ナナリーの写真や手帳といった見られては困る類の物は全て最初に持って来てくれた比較的小ぶりの箱に詰め終わっているから、他の物は何を見られても問題無いはずだ。早々に引っ越しを終わらせ、出来れば今日こそは店の向かいにある古書店に立ち寄りたいと考えている七音は、気合を入れて作業を再開した。
「じゃあ、ナナリーは普段使う、自室に置いておきたい物を中心に箱詰めの続きをしていってもらえますか?僕は食器などといった、ウチにある物を使った方が楽な物を中心に片付けておきますから」
「んじゃ俺はとにかく棚や机ん中を空っぽにして、でっかい家具の類を片付けておくか」
とは言っても、『そのサイズの箱にどうやって大きな家具なんか入れるんだろう?』と、七音はクルスの持って来た箱を見詰めながら不思議に思った。他の二つと比べれば確かにかなり大きめの木箱ではあるが、解体せぬままでは到底本棚も机も、ベッドだって当然入らない。今度は一体どんな魔法仕掛けのなされた物なのだろう?と考えただけで、七音の頭の中は好奇心でいっぱいになった。
各人が黙々と作業を進めていく。
クルスが棚などの中身を引っ張り出して床に置いた物を七音が分類し、既に自宅にあるのでこの先は不必要だが本来の家主の為にも捨てられない物をエルナトが中くらいの箱の中に収めるといった流れが上手く働き、一人暮らしで、かつそれほど金銭的に余裕のある者の部屋ではないおかげもあってか、もうすぐ片付け作業は終わりそうだ。
チラチラと七音がクルスの様子を伺っていると、彼が持って来た大きめの箱の蓋を開き、ベッドの側に置いた。
枕や掛け布団をまずは箱に詰めると、他の箱に物を入れた時と同じ様に『枕』『掛け布団』と蓋の内側に文字が書き込まれていく。ここまでは見た事があったが、この先は未知の領域だ。『一体どんなふうにしてこんなサイズのベッドを箱の中に入れる気なんだろうか?』と七音が好奇心に満ちた眼差しでいると、クルスが楽しそうにニヤッと笑った。
「よっぽど気になるんだな。まぁ、木箱以上にデカイ物を詰め込もうとした時の様子は、何度見ても面白いよな」
見た事なんか無いですよ?と思う気持ちはぐっと飲み込み、「ですよね」と作り笑顔で返事をする。エルナトは『一度も見た事も無いだろうに、平然とした顔で嘘言っちゃって。でも、そんなふうに必死に自分の正体を隠す姿も可愛いと思えるようになるなんてなぁ…… 』と七音に対して思ったが、彼もやはり本心を口にはしなかった。
「んじゃ、ちょっと離れた方が良いぞ。手を滑らせないとは思うが、不測の事態を考慮しないとな」
「ナナリーに怪我なんかさせたら、背中にナイフを刺しますからね?」
「それは一向に構わんが、お手柔らかに頼むな」
「あの…… ナイフで刺す時点で、お手柔らかにするのは無理があると思いますよ?」と、スッと手を挙げて七音が二人のやりとりに対しそう指摘する。『そうなのか?』と言いたげな顔を二人が同時に七音に向けた後、揃って口元を綻ばせた。
そんな彼らの表情を見て、やっと七音はこの一連の流れが彼らなりの冗句である事に気が付き、わかりにくいなぁと思いつつもクスッと笑ってみせた。
(弟妹達と居る時とはまた違った楽しさのある二人だな)
会話の内容自体はちょっと物騒ではあったものの、彼らなりに場を和ませようとしているのだろうと思うと、ちょっと嬉しくなった。
「んじゃ、早速仕舞うか」と言うが早いか、クルスが部屋の大半のスペースを占領していたシングルベッドを軽々と持ち上げた。一切表情を変える様子も無く、まるで一冊のノートを手に取った時みたいだ。
「お、重く無いんですか?」
「いや、全然」
「クルスは国内の獣人型の中でもトップクラスの怪力の持ち主ですからね。僕は魔物の討伐には不参加なので傍から見た事がないんですが、噂で聞く話では、討伐戦の時にトレントを棍棒がわりにして魔物達を薙ぎ倒したり、巨人達を千切っては投げたりと容赦ないそうですよ」
「んな話をするな、ナナリーが怯えたらどうしてくれるんだ」
そうする為に言ってるんだけどね、という本心をエルナトは当然隠したまま、口元だけでうっすらと笑みを浮かべている。そんな彼の姿をクルスは気に留める事も無く、持ち上げたままになっていたベッドを箱の側まで近づけた。その途端、シングルサイズのベッドが小さなブロック状に砕けて、次々に魔法効果を付与してる箱の中に吸い込まれていく。まるでプログラム上でしか存在しなかった者が消えてく瞬間の様な不可思議な光景を前にして、七音はすっかり目を奪われてしまった。
どう足掻いても、その様子を見慣れた者の姿では無い。だがクルスはただただ嬉しそうに顔を綻ばせるだけに留まり、彼女の楽しそうな笑みをたっぷり堪能したのだった。
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