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【第一章 (雨宮七音・談)】
【第一話】目覚めとともに掃除の時間がやってくる
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暗転していた目蓋の向こうに微かな光を感じる。あぁ、もう朝が来たのか。今日は久しぶりに頭が痛くないし呼吸も楽だ。心臓も静かで大人しく、良い意味で存在を感じない。だけど左手首がズキズキと痛む気がして、手の甲にはぬるっとした感触がある。何だろう?まさか怪我でもしたんだろうか。というか、私はいつの間に寝てしまったのだろう?晩御飯の用意も半端なままなはずだし、宿題を終えた記憶も無い。まさか体調不良のせいで台所で倒れたりでもした?
頭の中を整理出来ないままゆっくり目を開けると、常夜灯の灯りでオレンジ色に染まる天井で視界がいっぱいになった。
あれ?…… 知らない天井だ。
しかも照明の色合いがいつもと違ってとても柔らかい気がする。
疑問符を頭に浮かべながら体を起こし、濡れている左手に視線を落とす。するとそこには、真っ赤に染まる白いシーツと、見事なまでにざっくりとリストカットされた手首があるではないか。
「——んなっ⁉︎」
驚き過ぎて大きな声が出てしまった。と同時に、隣の部屋からドンッ!と強く壁を叩く音が聞こえ、慌てて右手で口を押さえる。
音のした方へ頭を軽く下げて無意味な謝罪をすると、即座に深い傷を負っている左手首を掴み、治癒魔法を自分にかけた。これでひとまず傷口を塞ぐことは出来たはずだ。治癒魔法はどんなに頑張っても評価を三までしか貰えなかったので跡もなく綺麗に治せる程の腕前ではないが、少なくともこれで、出血多量で死ぬなんて事態は防げただろう。
ホッと息を吐いたのも束の間。
今度は目の前にゴロンと転がる血糊のついたナイフが目に入った。その事から私は、『調理中に手首を誤って切ってしまった』だとか『体調不良で倒れてベッドに運ばれた』といった生半可な状況ではないのだとすぐに理解した。
「ま、まさか…… 日々積み重なっていく過労に耐え切れず、自覚もないままに自殺でもしようとしたの?」
ボソッと呟いた自分の言葉を耳にして、背中に寒気が走る。
着ている服、ベッドのシーツ、床にまでボタボタと滴り落ちている赤い血液はどう見たって致死量だとしか思えぬ染まり具合だ。
…… というか、そもそも、ここは何処?
出血は止めたのに、サァーと全身から血の気が引いていく。首が吹っ飛ぶかもしなれいと思うくらいの速度で私は周囲を見渡すと、慌てて見覚えのないベッドから立ち上がった。
両親の部屋とも違う、こんな部屋はそもそも知らない。というか隣からドンッと壁を叩かれた音以外に騒がしい音が何も聞こえず、周囲は不自然な程静まり返っている。いつもなら赤ちゃんの泣き声や弟妹達の喧嘩する声、それを仲裁しているやり取りなどが常に聞こえてくる騒がしい家のはずなのに、気持ち悪いくらいに音が無い。
ま、まさか誘拐された?
いや、ウチは中流家庭なうえに子沢山の家の子供を攫ったって益は無い。超絶美人や何らかの物凄い魔法士なら悲しい事に有り得ない話じゃないらしいが、平凡を絵に描いた私を攫うメリットは一ミリだって無いはずだ。
血溜まりを避けて歩き、六畳間程度の洋室にある唯一の窓をガラッと開ける。その先に広がっていた景色を見て、私は絶句することしか出来なかった。
し、知らない景色だ。
何処の田舎なの⁉︎
というか、地上のどこにいようが見えるはずの軌道エレベーターが一本も無いし、昼夜問わずに音も無く飛ぶ飛空挺はどこへ行ったの?
マンション群や高層ビルも一切見当たらず、家の駐車場にある乗用車として利用している小型のバスも消えている。家計の足しにと家庭菜園化している庭も綺麗さっぱり無くなっていた。
「…… ファンタジーの世界みたいだ…… 」
目の前には二階建てくらいの小さな建物が所狭しと並び、街路樹が綺麗に小道を飾っている。街頭の灯りはどれも薄暗く、光魔法を詰めた魔水晶を使った物とは違って優しい明るさだ。小道にはレンガが敷き詰められていて全体的にヨーロッパ方面にでもありそうな観光地を彷彿させるお洒落な雰囲気であしらっている。そして、見上げた空は停電時くらいしか見られそうにない程の満天の星が光り輝いていた。
「知らない場所。見た事も無い、景色…… ?」
騒いでまた誰かから怒られるのも嫌なので、小声でボソボソと呟く。
今はとにかく現状を何とか把握せねば。情報が欲しい、少しでも多くの情報が。こんな時に適した魔法は…… あぁ、そうだ、諜報員を呼び出そう。私の魔力量ではたいした数を集める事は出来ないだろうけど、何もしないよりはマシだろう。
そうと決まればと思い、怪我のせいで感じる不安からずっと押さえっぱなしになっていた左手首から手を離して、「え?」と驚きの声をあげてしまった。幸い小さな声で済んだが、驚き過ぎて体の硬直がなかなか解けない。
「…… 手首に傷跡が、無い?」
まさかね?と、着ている服の袖で腕をゴシゴシ擦って血を落とす。咄嗟に傷口を塞ぎはしたが、私の使える治癒魔法レベルでは傷跡は絶対に残るはず。なのに、手首は嘘みたいに綺麗さっぱりとしていて、凶器で切り裂いた痕跡の一つすらも無かった。
「まさか、魔力が強くなった?」
ぐうぱあと意味もなく握って開いてを繰り返し、左手をじっと見詰める。『もしかしたら、いや、まさかね』と思いながら諜報員の魔法呪文を唱えると、私の左手の平の上に複雑な術式と共に小さな魔法陣がふわりと現れ、大量の蝶々が洪水の様に溢れ出てきた。
「——嘘っ⁉︎」
私じゃせいぜい数匹程度しか諜報員の蝶を召喚出来ないはずなのに、有り得ない量の蝶々が次々に紫色の光を纏って大空に飛び上がっていく。それはまるで天の川を夜空に追加で描く様に広がっていき、遠くの方から感嘆の声が続々と聞こえ始めた。
マズイ。
此処から私が呼び出したものだとバレて騒ぎにでもなったら何かと都合が悪い。状況把握をする前に目立っては、とんでもないトラブルに巻き込まれてしまうかもしれないからだ。
急いで蝶々を拡散させて出現地点を判断出来ないようにしてみたが、呼び出し済みのものまでは消す事が出来ず、星空は今まで私が見てきた空の中で最も記憶に残る程、素晴らしい輝きを放ったままとなってしまった。
「やれてしまった事はもう諦めよう…… 」
外の情報集めは召喚した無数の蝶々に任せ、部屋の中に戻って窓を閉め、カーテンを使って室内の光を遮断する。
本心としてはいつまでだって見ていたいくらいに綺麗な光景だったのだが、次々に周囲の家々の窓が開き始め、歓声を上げる声が更に増えてしまったので、血塗れ状態の服を纏ったままの自分までもが空を紫に染める蝶々を見上げ続けるわけにはいかないだろう。
綺麗に治った傷。
大量の蝶々。
懐古主義的だとも思える街並みと血塗れの服と狭い部屋…… 。
カーテンを掴む手に自然と力が入る。
私にはやれないはずの事が出来るということは、まさか異世界転生でもした?
——いいや、多分違うな。
この世界で育った記憶が微塵も無いし。
でも、異世界への転移も違う気がするのは、さらりと顔の前に落ちてきた横髪の色が自分のものとは違うからだろう。
薔薇の様な赤い髪色。
血で汚れた指や爪はモデル並みに細長く、シミ一つ無い白い肌はまるで新雪の様だ。
鏡は何処だろうか?自分の姿を早く確認したいが……
「いや、その前に部屋の掃除が先だね」
そこらじゅうが真っ赤に染まり、すっかり立派な殺人現場と化している室内を見渡し、袖捲りをする。まずは部屋の掃除をしつつ、この部屋の持ち主の情報集めをするとしようか。
頭の中を整理出来ないままゆっくり目を開けると、常夜灯の灯りでオレンジ色に染まる天井で視界がいっぱいになった。
あれ?…… 知らない天井だ。
しかも照明の色合いがいつもと違ってとても柔らかい気がする。
疑問符を頭に浮かべながら体を起こし、濡れている左手に視線を落とす。するとそこには、真っ赤に染まる白いシーツと、見事なまでにざっくりとリストカットされた手首があるではないか。
「——んなっ⁉︎」
驚き過ぎて大きな声が出てしまった。と同時に、隣の部屋からドンッ!と強く壁を叩く音が聞こえ、慌てて右手で口を押さえる。
音のした方へ頭を軽く下げて無意味な謝罪をすると、即座に深い傷を負っている左手首を掴み、治癒魔法を自分にかけた。これでひとまず傷口を塞ぐことは出来たはずだ。治癒魔法はどんなに頑張っても評価を三までしか貰えなかったので跡もなく綺麗に治せる程の腕前ではないが、少なくともこれで、出血多量で死ぬなんて事態は防げただろう。
ホッと息を吐いたのも束の間。
今度は目の前にゴロンと転がる血糊のついたナイフが目に入った。その事から私は、『調理中に手首を誤って切ってしまった』だとか『体調不良で倒れてベッドに運ばれた』といった生半可な状況ではないのだとすぐに理解した。
「ま、まさか…… 日々積み重なっていく過労に耐え切れず、自覚もないままに自殺でもしようとしたの?」
ボソッと呟いた自分の言葉を耳にして、背中に寒気が走る。
着ている服、ベッドのシーツ、床にまでボタボタと滴り落ちている赤い血液はどう見たって致死量だとしか思えぬ染まり具合だ。
…… というか、そもそも、ここは何処?
出血は止めたのに、サァーと全身から血の気が引いていく。首が吹っ飛ぶかもしなれいと思うくらいの速度で私は周囲を見渡すと、慌てて見覚えのないベッドから立ち上がった。
両親の部屋とも違う、こんな部屋はそもそも知らない。というか隣からドンッと壁を叩かれた音以外に騒がしい音が何も聞こえず、周囲は不自然な程静まり返っている。いつもなら赤ちゃんの泣き声や弟妹達の喧嘩する声、それを仲裁しているやり取りなどが常に聞こえてくる騒がしい家のはずなのに、気持ち悪いくらいに音が無い。
ま、まさか誘拐された?
いや、ウチは中流家庭なうえに子沢山の家の子供を攫ったって益は無い。超絶美人や何らかの物凄い魔法士なら悲しい事に有り得ない話じゃないらしいが、平凡を絵に描いた私を攫うメリットは一ミリだって無いはずだ。
血溜まりを避けて歩き、六畳間程度の洋室にある唯一の窓をガラッと開ける。その先に広がっていた景色を見て、私は絶句することしか出来なかった。
し、知らない景色だ。
何処の田舎なの⁉︎
というか、地上のどこにいようが見えるはずの軌道エレベーターが一本も無いし、昼夜問わずに音も無く飛ぶ飛空挺はどこへ行ったの?
マンション群や高層ビルも一切見当たらず、家の駐車場にある乗用車として利用している小型のバスも消えている。家計の足しにと家庭菜園化している庭も綺麗さっぱり無くなっていた。
「…… ファンタジーの世界みたいだ…… 」
目の前には二階建てくらいの小さな建物が所狭しと並び、街路樹が綺麗に小道を飾っている。街頭の灯りはどれも薄暗く、光魔法を詰めた魔水晶を使った物とは違って優しい明るさだ。小道にはレンガが敷き詰められていて全体的にヨーロッパ方面にでもありそうな観光地を彷彿させるお洒落な雰囲気であしらっている。そして、見上げた空は停電時くらいしか見られそうにない程の満天の星が光り輝いていた。
「知らない場所。見た事も無い、景色…… ?」
騒いでまた誰かから怒られるのも嫌なので、小声でボソボソと呟く。
今はとにかく現状を何とか把握せねば。情報が欲しい、少しでも多くの情報が。こんな時に適した魔法は…… あぁ、そうだ、諜報員を呼び出そう。私の魔力量ではたいした数を集める事は出来ないだろうけど、何もしないよりはマシだろう。
そうと決まればと思い、怪我のせいで感じる不安からずっと押さえっぱなしになっていた左手首から手を離して、「え?」と驚きの声をあげてしまった。幸い小さな声で済んだが、驚き過ぎて体の硬直がなかなか解けない。
「…… 手首に傷跡が、無い?」
まさかね?と、着ている服の袖で腕をゴシゴシ擦って血を落とす。咄嗟に傷口を塞ぎはしたが、私の使える治癒魔法レベルでは傷跡は絶対に残るはず。なのに、手首は嘘みたいに綺麗さっぱりとしていて、凶器で切り裂いた痕跡の一つすらも無かった。
「まさか、魔力が強くなった?」
ぐうぱあと意味もなく握って開いてを繰り返し、左手をじっと見詰める。『もしかしたら、いや、まさかね』と思いながら諜報員の魔法呪文を唱えると、私の左手の平の上に複雑な術式と共に小さな魔法陣がふわりと現れ、大量の蝶々が洪水の様に溢れ出てきた。
「——嘘っ⁉︎」
私じゃせいぜい数匹程度しか諜報員の蝶を召喚出来ないはずなのに、有り得ない量の蝶々が次々に紫色の光を纏って大空に飛び上がっていく。それはまるで天の川を夜空に追加で描く様に広がっていき、遠くの方から感嘆の声が続々と聞こえ始めた。
マズイ。
此処から私が呼び出したものだとバレて騒ぎにでもなったら何かと都合が悪い。状況把握をする前に目立っては、とんでもないトラブルに巻き込まれてしまうかもしれないからだ。
急いで蝶々を拡散させて出現地点を判断出来ないようにしてみたが、呼び出し済みのものまでは消す事が出来ず、星空は今まで私が見てきた空の中で最も記憶に残る程、素晴らしい輝きを放ったままとなってしまった。
「やれてしまった事はもう諦めよう…… 」
外の情報集めは召喚した無数の蝶々に任せ、部屋の中に戻って窓を閉め、カーテンを使って室内の光を遮断する。
本心としてはいつまでだって見ていたいくらいに綺麗な光景だったのだが、次々に周囲の家々の窓が開き始め、歓声を上げる声が更に増えてしまったので、血塗れ状態の服を纏ったままの自分までもが空を紫に染める蝶々を見上げ続けるわけにはいかないだろう。
綺麗に治った傷。
大量の蝶々。
懐古主義的だとも思える街並みと血塗れの服と狭い部屋…… 。
カーテンを掴む手に自然と力が入る。
私にはやれないはずの事が出来るということは、まさか異世界転生でもした?
——いいや、多分違うな。
この世界で育った記憶が微塵も無いし。
でも、異世界への転移も違う気がするのは、さらりと顔の前に落ちてきた横髪の色が自分のものとは違うからだろう。
薔薇の様な赤い髪色。
血で汚れた指や爪はモデル並みに細長く、シミ一つ無い白い肌はまるで新雪の様だ。
鏡は何処だろうか?自分の姿を早く確認したいが……
「いや、その前に部屋の掃除が先だね」
そこらじゅうが真っ赤に染まり、すっかり立派な殺人現場と化している室内を見渡し、袖捲りをする。まずは部屋の掃除をしつつ、この部屋の持ち主の情報集めをするとしようか。
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