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【最終章】
【第6話】解けてゆく誤解
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久しぶりに実家への帰宅となったが、思った以上に部屋は綺麗だった。棗が居た時と概ね大差はないくらいに。潮と澪の性格的に誰かを雇って掃除を任せたとはやっぱり考えられず、生活や仕事的に家事をする暇は無いと考えて全てを担っていたが、居なくても此処まで綺麗だと『ボクはいらない子だったのでは?』と棗は思えてきて少し悲しくなった。
「……お茶、飲むかい?」
澪に訊かれ、棗は「ボクが淹れますよ」と反射で返したが「ダメ」と首を横に振られた。
「久しぶりに帰って来たんだから、棗は休んでいて」
そう言って澪がキッチンに向かうと、潮が棗の背を軽く押してソファーまで誘導する。弓ノ持兄弟にストーカー認定されている森元はソファー近くの床に座る様に潮は指示した。
ソファー前ある横長なローテーブルに人数分のお茶を澪が並べる。そして潮と澪はダイニングから椅子を二脚持って来てそれらに座った。
「……さて。今更だが、そちらは?」と潮が訊き、棗の隣に視線だけをやる。それによりやっと、今はメランが姿を見せている事に棗が気が付いた。
「あ!や、あの、えっと、話せば長くなるので、彼の事は後での説明でもいいですか?」
恐る恐るそう告げると、即「「わかった」」と潮と澪が快諾してくれる。『あ、いいんだ』と棗は驚いたが、同時にありがたくもあった。
「……じゃあ、まずは俺達から、謝罪をさせて欲しい」
一息吐き、開口一番潮にそう言われ、棗はきょとん顔になった。何に対しての謝罪なのかと不思議でならない。
「あの日。棗が帰宅していないことに気が付いてすぐは、誘拐を疑ったんだ。俺達の仕事柄的に、営利目的で家族を攫われる可能性もゼロじゃないと思ってな。真っ先に警察に連絡をとも思ったが、金銭の用意や今後の対応も考えないといけないから、澪の所属している事務所や俺の会社の人間に、先に棗が行方不明である事を告げたんだ」
「そしたらねぇ、『誘拐じゃなくって、家出じゃない?』ってみんなから言われて、二人してビックリしちゃったんだよ」
テキパキと話す潮に続き、澪もゆっくりとした口調でそう告げ、棗が驚く。『義兄さん達って、まともに喋れるんだ』と。
「まず、更に詳しい状況の説明と普段の兄弟間での様子なんかを言う様に俺の秘書に求められて話したんだが……い、『家出して当然だ』と長々と説教されて……。コミュニケーション不足や、圧倒的会話不足なんかも指摘されてはぐうの音も出ず、『帰宅してもらえたら、とにかく謝れ』と」
(……気が付いてなかったんかい)
棗は呆れてものが言えなくなった。そんな様子の棗を前にし、澪が申し訳なさそうな顔をする。
「オレらはね、終始喋りっぱなしだったから、棗が寂しい思いしてるって気が付けなかったんだよ。……ごめんね」
「……終始?」と棗が首を傾げる。『無音』としか表現出来ないあの家で、この二人は一体いつ話をし続けていたのかと不思議でならない。
「俺達みたいな双子とかは、ごく稀になんだが、特定の相手とだけ『念話』的なものが使えたりする者が生まれる事があるんだ。神や妖の世界などとの境界線が無くなって以降からの話だから、まだあまり知られていないかもな」
「そそ。んでねぇ、念話の方で『今日も棗が美味しいご飯を作ってくれたねぇ』とか『しっかり噛み締めて食べような』とかすっごく喋り尽くしていたせいで、言葉にしていないって事に全っ然気が付いてなかったんだよねぇ」
「俺の為に珈琲を用意してくれていたとなれば、澪に自慢し続けて」
「オレの為に朝風呂用意してくれたりしてたら、それを潮に自慢してーって感じでさー。毎日盛り上がり過ぎてて」
「……ボクが嫌いで、挨拶以外は無言だったんじゃ?初対面の日に『弟とは思えない』って言われたし、高校だって……」と口にし、棗が言葉を詰まらせた。
「こんな天使みたいな子を前にして、急に『今日からこの子が弟だぞ』って親に言われても、申し訳なさの方が上だっただけだよ?」
「そうだ。『俺らみたいな奴らが義兄で、すまん』と思いながら言ったんだが、あの時も言葉が足りなかったみたいだな」
(んなの、分かる訳がないだろ!)
「今更言っても言い訳にしかならんだろうが、棗の前で安易に口を開けば『今日も弟が可愛い』って叫びそうでな。お前の前ではつい、色々と我慢してしまってなかなか話しかけられずにいたというのもある」
「オレら、職場ではめっちゃブラコンで通ってるんだよー」と言い、澪がへらっと笑う。棗は「……そう、なんですね」と乾いた笑いしか返せなかった。
「学校に関しても、相談せずに中退させた件に対しては謝る。だが、あの時の状況を説明して、棗を怖がらせたくなかったんだ」
「中退させる理由を話したとして、それを信じてもらえる気がしなかったしねぇ」と澪が口にし、床に正座状態で座っている森元の方へ顔を向ける。倣うように全員の視線が彼に集まり、急に話題の中心になった事を森元は察して顔を顰めた。
「……そこの奴が、棗のストーカーにさえならなければ、中退なんて強硬手段絶対に取らなかったのに」
澪に軽く指差され、森元は「——違うっ!」と大きな声で返した。
「俺はストーカーなんかじゃない!弓ノ持を、棗を守ろうとしただけだ!」
ここには今“弓ノ持”が三人いる為、森元は『棗』と言い直した。だがそのせいで、潮と澪、そしてメランの眉間に不快そうなシワができた。
「毎日毎日、この家の周囲を走っておいて?」
「何度も何度も家に無言電話も掛けておいてか?」
澪と潮にそう指摘され、「うっ」と一瞬言葉を詰まらせたが、森元は「そうだ!」と言い返した。
「ストーカーってのはそもそも、家に勝手に侵入したり——」
そういや何度も家庭訪問はされていたな、と棗が一人振り返る。
「大量の写真を部屋に貼って悦に浸って——」
メランの話か?と棗は隣で大人しく座っているメランの顔をチラリと見た。
「その前でシコったりする様な奴の事だろ!」
(完全に、メランの事じゃねぇか)
棗はそう思ったが、当のメランは笑みを貼り付けた様な顔をしている。自分がまさにそうだなんて思っていそうな雰囲気はちっともなかった。
「うわ……キモイ大人が此処に居るよ……」と澪がドン引き、「したのか⁉︎」と潮が鬼の形相で叫ぶ。今にも殴りかかりそうな体勢になったので、澪が腰に腕を回して慌てて止め様と試みている。
「そんな事、棗が尊過ぎて出来る訳ないだろ!」
逆ギレ状態になりながら森元がそう返すと、潮の行動がぴたりと止まった。そして急に潮と澪が森元に対して同類でも見る様な視線を送った。
「そうか、そうだな」
「わっかるぅ」
潮が椅子に腰い掛け直し、澪が笑顔で何度も頷く。そんな彼らは二人ともにやけ顔だ。
「……えっと、要約すると、森元先生の行動を『ストーカーだ』と受け止め、ボクを守る為に中退させたって事ですか?」
担任とはいえ、それでも多過ぎる程に何度も何度も『家庭訪問だ』と言って家に来ていたし、棗の知らぬ間には無言電話も掛けまくり、家の周囲を毎日うろうろしていればまぁそう判断したのも納得だ。弓ノ持家の前でも自宅に連れ帰ろうとしていた事を考えると、棗も潮達の判断を否定は出来なかった。
「あぁ」
「そういう事だねぇ」
「だから、俺はストーカーなんかじゃない!ただ棗が心配で心配で、こんな兄達の元にずっと居るよりかは俺が養った方がいいと思っただけだ!」
(つまりは、行き過ぎた庇護欲の暴走か……)
潮、澪、森元の三名に対しそんな感想を棗が抱いた。
棗の身に起きたトラブルは、全てきちんと言葉で説明してくれていれば避けられた事ばかりだった。きっとアルバイトに関してもそうだ。『棗は働かなくても、俺達が稼いでるのに』という思いや過度な心配が暴走して干渉してきたのかと今ならわかる。結局なみんながみんな言葉足らずだったのだ。
(そっかぁ。……ボクはちゃんと、愛されてたのかぁ)
そう思った瞬間、棗の頬が少し赤くなった。
「……お茶、飲むかい?」
澪に訊かれ、棗は「ボクが淹れますよ」と反射で返したが「ダメ」と首を横に振られた。
「久しぶりに帰って来たんだから、棗は休んでいて」
そう言って澪がキッチンに向かうと、潮が棗の背を軽く押してソファーまで誘導する。弓ノ持兄弟にストーカー認定されている森元はソファー近くの床に座る様に潮は指示した。
ソファー前ある横長なローテーブルに人数分のお茶を澪が並べる。そして潮と澪はダイニングから椅子を二脚持って来てそれらに座った。
「……さて。今更だが、そちらは?」と潮が訊き、棗の隣に視線だけをやる。それによりやっと、今はメランが姿を見せている事に棗が気が付いた。
「あ!や、あの、えっと、話せば長くなるので、彼の事は後での説明でもいいですか?」
恐る恐るそう告げると、即「「わかった」」と潮と澪が快諾してくれる。『あ、いいんだ』と棗は驚いたが、同時にありがたくもあった。
「……じゃあ、まずは俺達から、謝罪をさせて欲しい」
一息吐き、開口一番潮にそう言われ、棗はきょとん顔になった。何に対しての謝罪なのかと不思議でならない。
「あの日。棗が帰宅していないことに気が付いてすぐは、誘拐を疑ったんだ。俺達の仕事柄的に、営利目的で家族を攫われる可能性もゼロじゃないと思ってな。真っ先に警察に連絡をとも思ったが、金銭の用意や今後の対応も考えないといけないから、澪の所属している事務所や俺の会社の人間に、先に棗が行方不明である事を告げたんだ」
「そしたらねぇ、『誘拐じゃなくって、家出じゃない?』ってみんなから言われて、二人してビックリしちゃったんだよ」
テキパキと話す潮に続き、澪もゆっくりとした口調でそう告げ、棗が驚く。『義兄さん達って、まともに喋れるんだ』と。
「まず、更に詳しい状況の説明と普段の兄弟間での様子なんかを言う様に俺の秘書に求められて話したんだが……い、『家出して当然だ』と長々と説教されて……。コミュニケーション不足や、圧倒的会話不足なんかも指摘されてはぐうの音も出ず、『帰宅してもらえたら、とにかく謝れ』と」
(……気が付いてなかったんかい)
棗は呆れてものが言えなくなった。そんな様子の棗を前にし、澪が申し訳なさそうな顔をする。
「オレらはね、終始喋りっぱなしだったから、棗が寂しい思いしてるって気が付けなかったんだよ。……ごめんね」
「……終始?」と棗が首を傾げる。『無音』としか表現出来ないあの家で、この二人は一体いつ話をし続けていたのかと不思議でならない。
「俺達みたいな双子とかは、ごく稀になんだが、特定の相手とだけ『念話』的なものが使えたりする者が生まれる事があるんだ。神や妖の世界などとの境界線が無くなって以降からの話だから、まだあまり知られていないかもな」
「そそ。んでねぇ、念話の方で『今日も棗が美味しいご飯を作ってくれたねぇ』とか『しっかり噛み締めて食べような』とかすっごく喋り尽くしていたせいで、言葉にしていないって事に全っ然気が付いてなかったんだよねぇ」
「俺の為に珈琲を用意してくれていたとなれば、澪に自慢し続けて」
「オレの為に朝風呂用意してくれたりしてたら、それを潮に自慢してーって感じでさー。毎日盛り上がり過ぎてて」
「……ボクが嫌いで、挨拶以外は無言だったんじゃ?初対面の日に『弟とは思えない』って言われたし、高校だって……」と口にし、棗が言葉を詰まらせた。
「こんな天使みたいな子を前にして、急に『今日からこの子が弟だぞ』って親に言われても、申し訳なさの方が上だっただけだよ?」
「そうだ。『俺らみたいな奴らが義兄で、すまん』と思いながら言ったんだが、あの時も言葉が足りなかったみたいだな」
(んなの、分かる訳がないだろ!)
「今更言っても言い訳にしかならんだろうが、棗の前で安易に口を開けば『今日も弟が可愛い』って叫びそうでな。お前の前ではつい、色々と我慢してしまってなかなか話しかけられずにいたというのもある」
「オレら、職場ではめっちゃブラコンで通ってるんだよー」と言い、澪がへらっと笑う。棗は「……そう、なんですね」と乾いた笑いしか返せなかった。
「学校に関しても、相談せずに中退させた件に対しては謝る。だが、あの時の状況を説明して、棗を怖がらせたくなかったんだ」
「中退させる理由を話したとして、それを信じてもらえる気がしなかったしねぇ」と澪が口にし、床に正座状態で座っている森元の方へ顔を向ける。倣うように全員の視線が彼に集まり、急に話題の中心になった事を森元は察して顔を顰めた。
「……そこの奴が、棗のストーカーにさえならなければ、中退なんて強硬手段絶対に取らなかったのに」
澪に軽く指差され、森元は「——違うっ!」と大きな声で返した。
「俺はストーカーなんかじゃない!弓ノ持を、棗を守ろうとしただけだ!」
ここには今“弓ノ持”が三人いる為、森元は『棗』と言い直した。だがそのせいで、潮と澪、そしてメランの眉間に不快そうなシワができた。
「毎日毎日、この家の周囲を走っておいて?」
「何度も何度も家に無言電話も掛けておいてか?」
澪と潮にそう指摘され、「うっ」と一瞬言葉を詰まらせたが、森元は「そうだ!」と言い返した。
「ストーカーってのはそもそも、家に勝手に侵入したり——」
そういや何度も家庭訪問はされていたな、と棗が一人振り返る。
「大量の写真を部屋に貼って悦に浸って——」
メランの話か?と棗は隣で大人しく座っているメランの顔をチラリと見た。
「その前でシコったりする様な奴の事だろ!」
(完全に、メランの事じゃねぇか)
棗はそう思ったが、当のメランは笑みを貼り付けた様な顔をしている。自分がまさにそうだなんて思っていそうな雰囲気はちっともなかった。
「うわ……キモイ大人が此処に居るよ……」と澪がドン引き、「したのか⁉︎」と潮が鬼の形相で叫ぶ。今にも殴りかかりそうな体勢になったので、澪が腰に腕を回して慌てて止め様と試みている。
「そんな事、棗が尊過ぎて出来る訳ないだろ!」
逆ギレ状態になりながら森元がそう返すと、潮の行動がぴたりと止まった。そして急に潮と澪が森元に対して同類でも見る様な視線を送った。
「そうか、そうだな」
「わっかるぅ」
潮が椅子に腰い掛け直し、澪が笑顔で何度も頷く。そんな彼らは二人ともにやけ顔だ。
「……えっと、要約すると、森元先生の行動を『ストーカーだ』と受け止め、ボクを守る為に中退させたって事ですか?」
担任とはいえ、それでも多過ぎる程に何度も何度も『家庭訪問だ』と言って家に来ていたし、棗の知らぬ間には無言電話も掛けまくり、家の周囲を毎日うろうろしていればまぁそう判断したのも納得だ。弓ノ持家の前でも自宅に連れ帰ろうとしていた事を考えると、棗も潮達の判断を否定は出来なかった。
「あぁ」
「そういう事だねぇ」
「だから、俺はストーカーなんかじゃない!ただ棗が心配で心配で、こんな兄達の元にずっと居るよりかは俺が養った方がいいと思っただけだ!」
(つまりは、行き過ぎた庇護欲の暴走か……)
潮、澪、森元の三名に対しそんな感想を棗が抱いた。
棗の身に起きたトラブルは、全てきちんと言葉で説明してくれていれば避けられた事ばかりだった。きっとアルバイトに関してもそうだ。『棗は働かなくても、俺達が稼いでるのに』という思いや過度な心配が暴走して干渉してきたのかと今ならわかる。結局なみんながみんな言葉足らずだったのだ。
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