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【第二章】
【第3話】沢山のお願い(賀村巴・談)
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添い寝というよりかはもう、抱き合っているに近い体勢になりながらカムイ様の頭を撫でていると、慣れない布団ではやはり眠れないのか、「…… お主の——」と、か細い声が聞こえてきた。
「お主の名前を、声にしたい…… 」
「…… ?えぇ、もちろん構いま、いいよ」
相手が『神様である』という意識がどうしたって捨てきれず、また変な言葉が出てしまった。だがもうカムイ様も慣れたものなのかツッコミはなかった。
(前にも思ったけど、彼は“許可”がないと何も出来ないみたいだ。…… でもそれって、どうして何だろう?)
不思議には思うが訊き難い。人間達と暮らす様になった事で、何か縛り的なものが“神様”には課されているのかもしれないから。
「…… 巴」
名前を覚えてくれていた事にちょっと驚いた。苗字は他の人も口にしていたから覚える機会は多々あっただろうけど、名前は対面時に一度告げただけなのに。
「巴、巴、とも、ぇ——」
更に体を寄せて何度も私の名前を呼ぶ。暗い部屋に一人の時間が長くって、余程淋しかったんだろうか?わずかながらでもその寂しさが紛れればと、応えるみたいに頭を撫でてやったり、背中をさすった。体を温めると少しは気持ちが落ち着くと昔おばあちゃんから聞いたのが役に立てばいいが。
「…… ワシの名も、呼んでくれ」
言葉では答えずにいたせいか、私の胸の中から顔を上げ、少し拗ねた顔で言われた。への字口がとても愛らしい。部屋に来た直後は今にも倒れそうな程に青ざめていた顔色が若干回復しているし、ちょっとは役に立てたみたいだ。
「いいよ。——カムイ様」
「違う。『様』は余計じゃ」
「あー…… じゃあ、カムイ、さん?」
「“さん”も、距離を感じる」
「それなら、元通りに“カムイ君”で。これ以上は譲歩出来ませんよ?」
「…… まぁ、そうじゃな。それならまだ、今は許そう」
また私の胸の中に顔を埋め、満足そうに頷いた。そこそこにはあるせいで普段はただ邪魔なだけの胸が変な形になっている。しかも彼が呼吸をするたびに熱い吐息が当たって妙な気分になりそうで何か怖い。
(…… カムイ君って、中身は何歳くらいの神様なんだろう?見た目相応なら良いけど、そうじゃないならこの体勢ってかなりマズイのでは?)
そうは思うも、やはり見た目年齢に対応が引っ張られる。“小さな子”が無防備に甘えてくれている事が嬉しくってしょうがない。
「…… もっと、傍に居たい」
「うん、いいよ」
(あぁ、一人じゃやっぱり寂しいんだ)
そんな心情が自分と重なる。家族も友人も仕事も何もかも、突然失ってしまった喪失感はそうそう簡単に埋まるものではない。だけど、だからこそ、私ならカムイ君の力になれそうだ。彼の寂しさを多少でも掬い上げられるのなら、私の体験も悪いだけのものでもないのかもしれない。
「何も聞こえないのは、怖い…… 」
「…… ?そっか、怖いのは嫌だねぇ」
何の話かは意味不明だが、深くは探らないでおこう。今は言うに任せて、発散させてあげた方が良さそうだ。…… 外から聞こえてくる雨音的にも。
「もういっそ、こっちに住みたい」
「——え?あー…… 」
(出逢って四日目でいきなり同棲⁉︎——あ、や、この場合は同居か)
んでも一〇一号室の家賃とかはどうなるんだろう?まさか『神様だから』とタダでは無いだろう。ならばこちらに全て引っ越しとなると、此処に二人分の荷物は…… あ、いや。そういえばカムイ君のお部屋にはほとんど物が無かったからその辺の問題はクリアしているのか。だけど契約期間的にはどうなのかな…… 。解約が可能な時期かどうか確認の必要があるな。
実家暮らしの時は家族が多かったから、多人数との暮らしには慣れている。そうであっても苦手な相手は正直いるが、カムイ君ならばその心配もなさそうだ。
(どう見たって体調も崩しているし、あの暗い部屋に小さな子をずっと一人でというのも、相手は神様とはいえ、やっぱ心配だしなぁ…… )
返事は、担当者さんに相談してからするべきなのだろう。だけど懇願する眼差しでずっと見上げられては、弟妹達にも弱かった私が『保留にします』だなんて言えるはずがなかった。
「カムイ君がそうしたいなら、いいよ。いつからこっちで暮らす?」
「…… 巴が、決めて欲しい」
「そんな事言ったら、『今この瞬間から』って言っちゃうよ?」
「——いいのか⁉︎」
大声でそう言った途端、外からの雨音がすっかり消え去った。どうやら完全にご機嫌が直ったみたいだ。
「もちろん。後で荷物を持って来ないとだね」
「それは自分でやれる。…… だが、今は一眠りしておきたい」
「そうだね。お昼寝しておこうね」
「…… 完全に、童扱いじゃなぁ」
「お嫌でしたら、添い寝はやめておきましょうか?」
「いいや。一緒に眠りたい——…… 」
気が抜けたのか、その後すぐにカムイ君は眠ってしまった。シングルサイズの布団の中で寄り添って私も瞼を閉じる。誰かと一緒に眠るのは久しぶりでひどく懐かしい気持ちに。痩せているのに、何故か不思議とふわりとした羽毛にでも触れたみたいな感触のするカムイ君への添い寝はとても心地良かった。
◇
『——え?同棲でするんですか?』
「…… 同居です。ずっと体調が悪そうなんで、カムイ君が心配で心配で」
長めのお昼寝タイムが終わり、『荷物を取って来る』と言って自室にカムイ君が戻って行った隙に担当者さんに事の詳細を連絡したら、すぐに電話がかかってきた。声的にかなり驚いた様子である。
『同衾からの即・同棲とか。順番めちゃくちゃですね…… 』
「添い寝です!あと、同居ですってば!」
『いや、まぁ、わかりました。一〇一号室に関しての手続きはこちらで対応します。引っ越し先が隣室であるのなら“弟切荘”が“神憑物件”である事には変わりありませんし、むしろ“神様が暮らしていた部屋”としてちょっと綺麗にしてから貸し出せば相場の二倍、三倍でも入居者が後を経たないはずですから、服部さんからの苦情の心配は、まぁ無いでしょう』
「そ、そんなに人気なんですか⁉︎」
『神憑物件は体感出来るレベルで運気が上がると好評ですね。受験生や就職活動前のお子さんを抱えている親、場合によっては宝くじマニアなどにも人気です。昨日不動産屋に知らせたら、もう上の二部屋の契約が決まったらしいですよ』
「すごいですね…… 」
『他の二部屋に何が住んでいるのかなんて知らずに来るんでしょうから、笑いが止まりません』
(…… 担当者さん、実はちょっと性格悪い?)
『一〇一号室の方の体調は私もずっと気になっていたので、対応ありがとうございます。何か不足分や差し入れて欲しい物などがありましたらすぐに連絡して下さい。私が忙しくても、誰かしらに持って行かせますので』
「色々とお手数かけますが、よろしくお願いします」
その後も二、三言葉を交わし、通話を切った。そのタイミングで大きな木箱を抱えたカムイ君が一〇二号室に戻って来た。
「大丈夫ですか?持ちますよ!」
「大丈夫じゃ、見た目程には重くない」
「…… まさか、荷物はそれだけで?」
「あぁ。邪魔じゃろうが、部屋の隅に置かせてくれ」
「じゃあ、この辺に」と、もはや壁とほぼ一体化してしまいそうなくらいに薄っぺらいテレビの下辺りを指差す。誰かと一緒に暮らすのは久しぶりだが、相手が神様だからか、今回は楽しく過ごせそうだ。
「お主の名前を、声にしたい…… 」
「…… ?えぇ、もちろん構いま、いいよ」
相手が『神様である』という意識がどうしたって捨てきれず、また変な言葉が出てしまった。だがもうカムイ様も慣れたものなのかツッコミはなかった。
(前にも思ったけど、彼は“許可”がないと何も出来ないみたいだ。…… でもそれって、どうして何だろう?)
不思議には思うが訊き難い。人間達と暮らす様になった事で、何か縛り的なものが“神様”には課されているのかもしれないから。
「…… 巴」
名前を覚えてくれていた事にちょっと驚いた。苗字は他の人も口にしていたから覚える機会は多々あっただろうけど、名前は対面時に一度告げただけなのに。
「巴、巴、とも、ぇ——」
更に体を寄せて何度も私の名前を呼ぶ。暗い部屋に一人の時間が長くって、余程淋しかったんだろうか?わずかながらでもその寂しさが紛れればと、応えるみたいに頭を撫でてやったり、背中をさすった。体を温めると少しは気持ちが落ち着くと昔おばあちゃんから聞いたのが役に立てばいいが。
「…… ワシの名も、呼んでくれ」
言葉では答えずにいたせいか、私の胸の中から顔を上げ、少し拗ねた顔で言われた。への字口がとても愛らしい。部屋に来た直後は今にも倒れそうな程に青ざめていた顔色が若干回復しているし、ちょっとは役に立てたみたいだ。
「いいよ。——カムイ様」
「違う。『様』は余計じゃ」
「あー…… じゃあ、カムイ、さん?」
「“さん”も、距離を感じる」
「それなら、元通りに“カムイ君”で。これ以上は譲歩出来ませんよ?」
「…… まぁ、そうじゃな。それならまだ、今は許そう」
また私の胸の中に顔を埋め、満足そうに頷いた。そこそこにはあるせいで普段はただ邪魔なだけの胸が変な形になっている。しかも彼が呼吸をするたびに熱い吐息が当たって妙な気分になりそうで何か怖い。
(…… カムイ君って、中身は何歳くらいの神様なんだろう?見た目相応なら良いけど、そうじゃないならこの体勢ってかなりマズイのでは?)
そうは思うも、やはり見た目年齢に対応が引っ張られる。“小さな子”が無防備に甘えてくれている事が嬉しくってしょうがない。
「…… もっと、傍に居たい」
「うん、いいよ」
(あぁ、一人じゃやっぱり寂しいんだ)
そんな心情が自分と重なる。家族も友人も仕事も何もかも、突然失ってしまった喪失感はそうそう簡単に埋まるものではない。だけど、だからこそ、私ならカムイ君の力になれそうだ。彼の寂しさを多少でも掬い上げられるのなら、私の体験も悪いだけのものでもないのかもしれない。
「何も聞こえないのは、怖い…… 」
「…… ?そっか、怖いのは嫌だねぇ」
何の話かは意味不明だが、深くは探らないでおこう。今は言うに任せて、発散させてあげた方が良さそうだ。…… 外から聞こえてくる雨音的にも。
「もういっそ、こっちに住みたい」
「——え?あー…… 」
(出逢って四日目でいきなり同棲⁉︎——あ、や、この場合は同居か)
んでも一〇一号室の家賃とかはどうなるんだろう?まさか『神様だから』とタダでは無いだろう。ならばこちらに全て引っ越しとなると、此処に二人分の荷物は…… あ、いや。そういえばカムイ君のお部屋にはほとんど物が無かったからその辺の問題はクリアしているのか。だけど契約期間的にはどうなのかな…… 。解約が可能な時期かどうか確認の必要があるな。
実家暮らしの時は家族が多かったから、多人数との暮らしには慣れている。そうであっても苦手な相手は正直いるが、カムイ君ならばその心配もなさそうだ。
(どう見たって体調も崩しているし、あの暗い部屋に小さな子をずっと一人でというのも、相手は神様とはいえ、やっぱ心配だしなぁ…… )
返事は、担当者さんに相談してからするべきなのだろう。だけど懇願する眼差しでずっと見上げられては、弟妹達にも弱かった私が『保留にします』だなんて言えるはずがなかった。
「カムイ君がそうしたいなら、いいよ。いつからこっちで暮らす?」
「…… 巴が、決めて欲しい」
「そんな事言ったら、『今この瞬間から』って言っちゃうよ?」
「——いいのか⁉︎」
大声でそう言った途端、外からの雨音がすっかり消え去った。どうやら完全にご機嫌が直ったみたいだ。
「もちろん。後で荷物を持って来ないとだね」
「それは自分でやれる。…… だが、今は一眠りしておきたい」
「そうだね。お昼寝しておこうね」
「…… 完全に、童扱いじゃなぁ」
「お嫌でしたら、添い寝はやめておきましょうか?」
「いいや。一緒に眠りたい——…… 」
気が抜けたのか、その後すぐにカムイ君は眠ってしまった。シングルサイズの布団の中で寄り添って私も瞼を閉じる。誰かと一緒に眠るのは久しぶりでひどく懐かしい気持ちに。痩せているのに、何故か不思議とふわりとした羽毛にでも触れたみたいな感触のするカムイ君への添い寝はとても心地良かった。
◇
『——え?同棲でするんですか?』
「…… 同居です。ずっと体調が悪そうなんで、カムイ君が心配で心配で」
長めのお昼寝タイムが終わり、『荷物を取って来る』と言って自室にカムイ君が戻って行った隙に担当者さんに事の詳細を連絡したら、すぐに電話がかかってきた。声的にかなり驚いた様子である。
『同衾からの即・同棲とか。順番めちゃくちゃですね…… 』
「添い寝です!あと、同居ですってば!」
『いや、まぁ、わかりました。一〇一号室に関しての手続きはこちらで対応します。引っ越し先が隣室であるのなら“弟切荘”が“神憑物件”である事には変わりありませんし、むしろ“神様が暮らしていた部屋”としてちょっと綺麗にしてから貸し出せば相場の二倍、三倍でも入居者が後を経たないはずですから、服部さんからの苦情の心配は、まぁ無いでしょう』
「そ、そんなに人気なんですか⁉︎」
『神憑物件は体感出来るレベルで運気が上がると好評ですね。受験生や就職活動前のお子さんを抱えている親、場合によっては宝くじマニアなどにも人気です。昨日不動産屋に知らせたら、もう上の二部屋の契約が決まったらしいですよ』
「すごいですね…… 」
『他の二部屋に何が住んでいるのかなんて知らずに来るんでしょうから、笑いが止まりません』
(…… 担当者さん、実はちょっと性格悪い?)
『一〇一号室の方の体調は私もずっと気になっていたので、対応ありがとうございます。何か不足分や差し入れて欲しい物などがありましたらすぐに連絡して下さい。私が忙しくても、誰かしらに持って行かせますので』
「色々とお手数かけますが、よろしくお願いします」
その後も二、三言葉を交わし、通話を切った。そのタイミングで大きな木箱を抱えたカムイ君が一〇二号室に戻って来た。
「大丈夫ですか?持ちますよ!」
「大丈夫じゃ、見た目程には重くない」
「…… まさか、荷物はそれだけで?」
「あぁ。邪魔じゃろうが、部屋の隅に置かせてくれ」
「じゃあ、この辺に」と、もはや壁とほぼ一体化してしまいそうなくらいに薄っぺらいテレビの下辺りを指差す。誰かと一緒に暮らすのは久しぶりだが、相手が神様だからか、今回は楽しく過ごせそうだ。
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