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二人での旅行
老舗旅館⑥(烏丸・談)
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「いやいや…… まさか、ね?流石にソレは…… 」
馬鹿馬鹿しい考えを打ち消そうとしているみたいに、綾瀬がブンブンと頭を横に振る。ぎゅっと強く瞑った目元が可愛くって瞼に口付けたくなった。そんな衝動をぐっと堪え、俺は話を続ける事に。
「…… むかーし昔、まだ此処で旅館を始める前の話らしいんだけどさ。ばあちゃんが夜中に目を覚ましたら、隣の布団で寝ているはずのひいばあちゃんが何処にも居なかったんだって。布団は使った形跡がなく綺麗なまんま。周囲には人の気配も無くって、今みたいに外が街灯だ何だで明るくは無い時代だったから段々怖くなってったらしく、やったらと広いこの家ん中を必死に走り回ってひいばあちゃんを探したんだ」
意図して落ち着いたトーンで語ると綾瀬の小さな体がビクッと跳ねた。反応が一々可愛くって、まるで言葉責めでもしてるみたいな気分になってくる。
「…… え、怪談なん?何で今度は急に怪談始まるん?」
ビクビクとすっかり怯えているのに、でもそれを誤魔化す為なのか、少し茶化した雰囲気になっているのが益々可愛くってズルイ。無意識のそれにやられてしまったせいでちょっと困った顔をしつつ「大丈夫だからこのまま聞けって」と返すと、無言のままこくりと頷いてくれた。
「んでな、どっこ探しても見当たらんくて泣きそうになっていたら、普段閉めてある一枚の扉がその時は何故かちょっとだけ開いていて、薄らと光が溢れていたんだ。『母さん?』って小声で零しながらそっと扉を開けてみると、そこには階下に続く階段が。平家建ての邸だから更に下があるなんて思っていなかったらしく、最初は不審に思ったそうなんだけど、もう此処以外に探していない場所も無い。そう考えて、ゆっくりゆっくり下に降りて行ったんだって——」
薄暗くはあれども、蝋燭の灯りが随所にあったおかげで足元はちゃんと見える。最下まで降り切って祖母が周囲を見渡すと、どう見てもそこは座敷牢だったそうだ。罪人を閉じ込めておく為の場所が自宅にある事にかなり驚いたらしいが、何故かそこは掃除が行き届いていて、異質な空間のはずなのに恐怖は感じられなかったそうだ。花を生けた一輪挿しが壁に飾ってあったりもして所々に女性的な気遣いも感じられる。そんな空間を少しづつ奥に奥にと進んでいくと、曽祖母の後ろ姿を発見した。
最奥にある牢の中央で座っていて、何かに寄りかかっているみたいな体勢だった。でも曽祖母の周囲には何も無く、今にも横に倒れてしまいそうな状況だ。
祖母は咄嗟に『母さん!』と声を掛けて駆け寄ろうとしたらしいが、何故か声が出ない。駆けようとしていた足もピタリと止まり、動けなくなった。なのに、やっぱり恐怖心は湧いてこない。その事を不思議に思いながらゆっくりと足元から顔を上げ、曽祖母の方へ視線をやると、薄靄がかった何かに『寝ているから、起こさないであげてくれるかな』と言われた気がしたそうだ。嬉しそうに笑う口元に指を立て、得体の知れないソレは、曽祖母を背後から抱き締めている様にも感じられたのだとか。
親からの言い付けを守るみたいにコクコクと素直に頷き、祖母は来た道を引き返した。『怖い』『眠れない』『母さんっ』とさっきまでは思っていたはずなのに、不思議とそんな考えは薄れ、自分の布団に戻ってすぐに深い眠りへ落ちていったそうだ。
「——んな体験は、一度や二度じゃないらしい。んでもやっぱ毎度『怖い』とは思わないみたいで、『またかー』くらいな気持ちなんだってさ」
「や、絶対幽霊やん、ソレ!ホントになんか居るの?この旅館っ」
座っている椅子の背もたれにピッタリと体をくっつけ、いつの間にか綾瀬が体育座りになっていた。ちょっと涙目になっていて、えげつない内容のBL小説を書いている作家の“さ”の字もない姿が俺の性癖に容赦無く刺さる。
「かーなーり非科学的な話だけど、正直否定は出来ないかな。周囲には誰も居ないのに、まるで誰かと話しているみたいなひいばあちゃんの姿は何度も見てるし。嬉しそうに何かに触れている仕草をしている時なんかパントマイムのプロ顔負けの距離感だしさ。さっき俺達が会った時みたいにひいじいちゃんの事を話している内容も一貫して筋が通ってるしな。それに、いわゆる霊能力者ってジャンルの人達がよく『ご尊顔を見に来ました!』って旅館に長期で泊まりに来るし…… 。アイドルの追っかけか?みたいにキラキラした顔で来るから、マジでひいじいちゃんの霊が此処には居るのかなーって思ってる」
「…… マジかぁ」
「ひいじいちゃんらしき何かは全っ然ひいばあちゃんから離れないらしいから、仕事中だってのに、しょっちゅう霊が見える系の宿泊客に呼び止められてて対応が大変らしいぞ。その流れで従業員増やしたってくらいに。まぁ、おかげで此処は旅館だってのに相当ホワイトな職場環境になったらしいから、結果的にはありがたいのかもなー」
給料、待遇や休暇などといった面でも相当待遇が良いらしい。どこも人手が足りないこのご時世だっていうのに、求人募集をかけるとその道のプロばかりが続々と募って来るそうだから、客的にも万々歳だろう。たまーに田舎に住む親の介護がといった理由で辞める人がいるみたいだが、基本的には辞職する人も少ないので従業員は増える一方だ。常に誰かが交代で休みを取っている為、年に何度かしか来ていない俺では従業員の全員とは面識を持てていない。
長期滞在の客も多く、客室は常に満室で数年先まで予約で埋まっているらしいから、曽祖母達が引退出来る日は遠そうだ。
「スランプとかが続いていつか小説で食っていけなくなったら、此処で雇ってもらおうかな…… 」
ボソッと綾瀬が呟いたが、マジでそれをやると“若女将”って立場での就職になる状況にあるって、コイツわかってんのかな。
でもまぁ、俺的には綾瀬を娶れて嬉しい誤算って事になるからツッコミは入れないでおいた。残念な事に俺自身は客商売には向いていないので商売の手助けは出来ないが、既に此処の環境は整っているし、そもそも漫画は何処でも描けるから旅館に移り住んでも問題は無さそうだ。
…… え。アリ、じゃね?
むしろそれが人生の答えな気さえしてくる。
んでも綾瀬の書いたドエロくってぎっとぎととした執愛たっぷりの小説が読めなくなるのかもと思うと、既の所で理性が働き、現状維持が望ましいという結論に辿り着けたのだった。
馬鹿馬鹿しい考えを打ち消そうとしているみたいに、綾瀬がブンブンと頭を横に振る。ぎゅっと強く瞑った目元が可愛くって瞼に口付けたくなった。そんな衝動をぐっと堪え、俺は話を続ける事に。
「…… むかーし昔、まだ此処で旅館を始める前の話らしいんだけどさ。ばあちゃんが夜中に目を覚ましたら、隣の布団で寝ているはずのひいばあちゃんが何処にも居なかったんだって。布団は使った形跡がなく綺麗なまんま。周囲には人の気配も無くって、今みたいに外が街灯だ何だで明るくは無い時代だったから段々怖くなってったらしく、やったらと広いこの家ん中を必死に走り回ってひいばあちゃんを探したんだ」
意図して落ち着いたトーンで語ると綾瀬の小さな体がビクッと跳ねた。反応が一々可愛くって、まるで言葉責めでもしてるみたいな気分になってくる。
「…… え、怪談なん?何で今度は急に怪談始まるん?」
ビクビクとすっかり怯えているのに、でもそれを誤魔化す為なのか、少し茶化した雰囲気になっているのが益々可愛くってズルイ。無意識のそれにやられてしまったせいでちょっと困った顔をしつつ「大丈夫だからこのまま聞けって」と返すと、無言のままこくりと頷いてくれた。
「んでな、どっこ探しても見当たらんくて泣きそうになっていたら、普段閉めてある一枚の扉がその時は何故かちょっとだけ開いていて、薄らと光が溢れていたんだ。『母さん?』って小声で零しながらそっと扉を開けてみると、そこには階下に続く階段が。平家建ての邸だから更に下があるなんて思っていなかったらしく、最初は不審に思ったそうなんだけど、もう此処以外に探していない場所も無い。そう考えて、ゆっくりゆっくり下に降りて行ったんだって——」
薄暗くはあれども、蝋燭の灯りが随所にあったおかげで足元はちゃんと見える。最下まで降り切って祖母が周囲を見渡すと、どう見てもそこは座敷牢だったそうだ。罪人を閉じ込めておく為の場所が自宅にある事にかなり驚いたらしいが、何故かそこは掃除が行き届いていて、異質な空間のはずなのに恐怖は感じられなかったそうだ。花を生けた一輪挿しが壁に飾ってあったりもして所々に女性的な気遣いも感じられる。そんな空間を少しづつ奥に奥にと進んでいくと、曽祖母の後ろ姿を発見した。
最奥にある牢の中央で座っていて、何かに寄りかかっているみたいな体勢だった。でも曽祖母の周囲には何も無く、今にも横に倒れてしまいそうな状況だ。
祖母は咄嗟に『母さん!』と声を掛けて駆け寄ろうとしたらしいが、何故か声が出ない。駆けようとしていた足もピタリと止まり、動けなくなった。なのに、やっぱり恐怖心は湧いてこない。その事を不思議に思いながらゆっくりと足元から顔を上げ、曽祖母の方へ視線をやると、薄靄がかった何かに『寝ているから、起こさないであげてくれるかな』と言われた気がしたそうだ。嬉しそうに笑う口元に指を立て、得体の知れないソレは、曽祖母を背後から抱き締めている様にも感じられたのだとか。
親からの言い付けを守るみたいにコクコクと素直に頷き、祖母は来た道を引き返した。『怖い』『眠れない』『母さんっ』とさっきまでは思っていたはずなのに、不思議とそんな考えは薄れ、自分の布団に戻ってすぐに深い眠りへ落ちていったそうだ。
「——んな体験は、一度や二度じゃないらしい。んでもやっぱ毎度『怖い』とは思わないみたいで、『またかー』くらいな気持ちなんだってさ」
「や、絶対幽霊やん、ソレ!ホントになんか居るの?この旅館っ」
座っている椅子の背もたれにピッタリと体をくっつけ、いつの間にか綾瀬が体育座りになっていた。ちょっと涙目になっていて、えげつない内容のBL小説を書いている作家の“さ”の字もない姿が俺の性癖に容赦無く刺さる。
「かーなーり非科学的な話だけど、正直否定は出来ないかな。周囲には誰も居ないのに、まるで誰かと話しているみたいなひいばあちゃんの姿は何度も見てるし。嬉しそうに何かに触れている仕草をしている時なんかパントマイムのプロ顔負けの距離感だしさ。さっき俺達が会った時みたいにひいじいちゃんの事を話している内容も一貫して筋が通ってるしな。それに、いわゆる霊能力者ってジャンルの人達がよく『ご尊顔を見に来ました!』って旅館に長期で泊まりに来るし…… 。アイドルの追っかけか?みたいにキラキラした顔で来るから、マジでひいじいちゃんの霊が此処には居るのかなーって思ってる」
「…… マジかぁ」
「ひいじいちゃんらしき何かは全っ然ひいばあちゃんから離れないらしいから、仕事中だってのに、しょっちゅう霊が見える系の宿泊客に呼び止められてて対応が大変らしいぞ。その流れで従業員増やしたってくらいに。まぁ、おかげで此処は旅館だってのに相当ホワイトな職場環境になったらしいから、結果的にはありがたいのかもなー」
給料、待遇や休暇などといった面でも相当待遇が良いらしい。どこも人手が足りないこのご時世だっていうのに、求人募集をかけるとその道のプロばかりが続々と募って来るそうだから、客的にも万々歳だろう。たまーに田舎に住む親の介護がといった理由で辞める人がいるみたいだが、基本的には辞職する人も少ないので従業員は増える一方だ。常に誰かが交代で休みを取っている為、年に何度かしか来ていない俺では従業員の全員とは面識を持てていない。
長期滞在の客も多く、客室は常に満室で数年先まで予約で埋まっているらしいから、曽祖母達が引退出来る日は遠そうだ。
「スランプとかが続いていつか小説で食っていけなくなったら、此処で雇ってもらおうかな…… 」
ボソッと綾瀬が呟いたが、マジでそれをやると“若女将”って立場での就職になる状況にあるって、コイツわかってんのかな。
でもまぁ、俺的には綾瀬を娶れて嬉しい誤算って事になるからツッコミは入れないでおいた。残念な事に俺自身は客商売には向いていないので商売の手助けは出来ないが、既に此処の環境は整っているし、そもそも漫画は何処でも描けるから旅館に移り住んでも問題は無さそうだ。
…… え。アリ、じゃね?
むしろそれが人生の答えな気さえしてくる。
んでも綾瀬の書いたドエロくってぎっとぎととした執愛たっぷりの小説が読めなくなるのかもと思うと、既の所で理性が働き、現状維持が望ましいという結論に辿り着けたのだった。
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