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カフェにて
担当者だって物申す・②(椎名・談)
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「——…… どっすか?」
すっかりケーキを完食し、いつの間にやら持って来てもらえていたアイスコーヒーを半分程飲んだ烏丸さんが、そう訊いてきた。
私は原稿をそっとテーブルの上に戻し、右手の親指を立てて「個人的には、最高です!」とニヤつきながら答えた。
ホッと息をつき、一度は安堵した様子の烏丸さんだったが、「んで、“編集者”として読んだ場合は、どうですか?」と問い掛けてくる。『個人的には』と言った言葉が引っかかったのかもしれない。
「…… そうですね、すごく半端な作品です。個人での販売なら是が非でも買いたいレベルなんですけど、雑誌や電子書籍への掲載となると難しいかと。ヒロインに魅力が無いので男性誌向けでもないし、女性誌に掲載するには相手からの蕩けるような愛もないので」
最初から最後まで監禁陵辱強姦モノだったので、私は率直にそう答えた。
烏丸さんの描く絵が好きなので個人的にはめっちゃくちゃ萌える一品だったのだが、コレは何を目的に描かれたものを見せてくれたのだろうか?絵の練習…… と言うには、普段の掲載作品並みに描き込んでいる気がする。
「俺の描くヒロインってそんなに魅力無いですか?自分的にはめっちゃ可愛いと思うんですけど」
メカクレさんなので彼の表情があまり読めないが、ちょっと怒っている様な気がした。好みの子を描いているのだったら、そりゃ絶対に言われたくない言葉だったろうな。
「えっとですね、烏丸さんのヒロインはどの子も性格は共感出来なくもないんですけど、その…… スタイルがリアル過ぎるんですよ。ティーンズラブなら、今までの範囲であればギリギリ許容だったんですけど。…… 今日のコレは、ちょっと」
等身といい、服装のラフさといい、ホントどこにでもいる女性感が半端無い。そのくせ男性はとても魅力的なので、『今作のお兄さんもかっこいいよぉぉ!存分に、ねっとりと監禁してやって下さい!』とは声を出して言えないが、心の中では叫びたくはなった。
「んじゃやっぱ、雨宮さんにもコレは見せない方がいいですかね?」
「そう、ですね。このお話だとまた、『コレじゃない』って一蹴されちゃうんじゃないかなぁと。そのくせ原稿のコピーはちゃっかりもらっていくとは思います。絵は相変わらず素敵だし、構図最高だし、とにかくすごくいい感じにエロいんで」と、このままにして凹まれてはマズイと考え、心からの本音をぶちまけて絶賛しておいた。
“雨宮さん”とは、趣味で描いたイラストや漫画をネットで公開していた烏丸さんに、『ウチで漫画を描かないか?』と最初に声を掛けた、男性向けに発刊している漫画雑誌の編集者だ。彼の描く絵に惚れて声を掛けたはいいが、何度烏丸さんがネームや原稿を仕上げても、『コレじゃ無いんだよぉ』としか言わぬまま没にしまくったそうだ。出版社勤めのくせに説明が下手で言葉が足りないうえ、壊滅的に面倒くさがりでもあるので、最終的に私へ丸投げしてきたとんでもない人である。…… 何故アレでクビにならんのか、不思議でならない。
だが烏丸さんにTLモノを描かせてみたら即採用レベルのお話を仕上げてきたので、一応は彼の適正をちゃんと見抜いていたのかもしれない。
「…… んー。前々から思っていたんですけどね、烏丸さんの描く男性って魅力的過ぎるんですよ。なので男性が読んでいて、自分への置き換えが出来ないんじゃないかなと」
烏丸さんの描く作品は、どれも溢れ出るイケメン感やスタイルの良さなどが際立っている。チラリと出てくる住居もやたらと豪華で一般人感が無かったり、家には当然のように家政婦さんが居たりと、どこを取っても“普通”っぽい感じが希薄なのだ。どのキャラクターをチョイスしてもスパダリだし、家庭的で女性の理想が詰まっているのは、男性読者にはあまり受けないと思う。TL作品を描く前からそうだったので、これはもう無意識でそういう設定にしてしまっているのだろう。
「多分、漫画や小説などに出てくる男性を参考にし過ぎているからじゃないでしょうか。なので、ご自分を参考にキャラ設定を練り直してみては?」
「自分を参考にしてます」
漫画だったら背後に集中線とセットで『バーンッ!』と効果音が入りそうな雰囲気でキッパリ言われた。
「…… (えぇぇぇぇ。アレでぇ?)」
「してます!」
返事を出来ずに黙っていると、念を押されてしまった。聞こえなかったと思われたのだろうか。
「ちなみにご両親は…… ?」
「今はちょっと、仕事でイタリアに居ます」
ほ、ほほう。海外出張中ですか。大手企業にでもお勤めなのかな?
「じゃあ、お家にはまさか…… 」
「実家には家政婦さんが居ますね。食事やら掃除やらは全部やってくれていました」
そりゃモブで家政婦さんが出てくるわけですね!納得ですわ。
「…… まさか、烏丸さんのおじいちゃんなども——」
「製薬会社の役員ですね。母方の方は田舎で旅館の経営をしてます」
「…… わぁ」
“田舎”って言ったけど、コレ多分温泉街とかの事やー。旅館ってのも超高級なタイプに違いないぃぃ。
「父方のばあちゃんはイギリス出身で、元々プロのボディービルダーだったんですよ。この間なんか年齢別の大会でまた優勝したとか言ってたんで、俺的にはそっちの方が自慢ですね」
わー。もう何が何やら!モデルさんではないあたりで私的にちょっと好感度が上がった。西洋系の血も混じってりゃ、そりゃ烏丸さんもスタイルいいわけだ!
「ちなみに、烏丸さん自身にも自慢エピソードあったりします?得意な事、とか」
「…… 自慢、ですか?いえ特に何も。一応一級建築士の資格は持ってますけど、いつか実家を出るなら手に職を持ってないとダメだって言われたから仕方なくって感じですし。取るまでの過程がホント苦痛で胃に穴開きましたからね」
い、一体何があったんだ。しかも嫌々でも取れるとか、もうこの人色々とオカシイ。
過程で何があったのかすごく気にはなったが、詳しく訊くなと言いたそうな雰囲気なので我慢する。
「ど、どおりで背景も上手いわけだ」
家族どころかご本人までスパダリ系だったらもう、人物設定が“普通”にならないのも納得だ。お菓子作りが出来るなら料理もやれそうだし、食べる所作とかも綺麗だし…… ホント、何でこの人エロ漫画描いてんだろ?締め切りを真面目に守る人なので担当者としてはとても嬉しい存在だけれども、何がきっかけでこちらの道に入り込んだのやら。
「あ、でも、女性はものすごーく平凡そのものって感じですよね。男性側もこのノリで描かれては?」
「あぁ、そうか。そうですね」
さらっと答えて流された。ご本人の話題とは違い、ものすごく分厚い壁を感じる。もしかして…… 触れちゃいけない点なのだろうか?
「えっとまぁ、ティーンズラブで描いていく分にはこのままでもいいんじゃないですか?是が非でも男性向けに仕事がしたいというのなら、改めて相談に乗りますけど」
「いえ、そういう希望があって見せた漫画じゃないんで大丈夫です。ただ、雨宮さんの言う『コレじゃない』の『コレ』が『どれ』なのか不明なままが気持ち悪かっただけなんで。今回のコレなら、終始エロいからいけるんじゃないかと、ちょっと思っただけですから」
「なるほど。…… さっきの指摘で多少は何か掴めましたか?ウチでこのまま描いてもらうのが実はストレスだったりはしませんか?」
「そうですね、まぁちょっとは掴めたかと。自分の育った環境が一般的なものではないって事が改めて納得出来たんで、キャラ設定を考える時は毎度幼馴染と相談してみます」
そう言う烏丸さんの口元が綻んでいる。
もしかして…… その相談相手って、好きな人だったりするのかな?なんて、仕事柄恋愛脳な私は考えてしまった。
「その方も、ハイスペックさんだったりします?やっぱり」
「いいえ。どこにでも居そうな経歴の人ですよ。…… 嘘だろってくらいに鈍感、ですけどねぇ」
ははっと笑う顔に陰りが混じる。確信した、烏丸さんはその幼馴染さんの事が好きなんだな、と。
幼馴染だという事は、相当長い期間、切ない恋をしているのだろう。そう思うと、お姉さんにはちょっと眩しいや。
「…… もしかして、今までのヒロインちゃんってその子がモデルだったりします?」
「…… 」
烏丸さんが完全に黙り込んでしまった。軽く俯いたまま身動き一つせず、肯定も否定もしない。
前言撤回。
目の前に居る彼の抱える恋心は、キラキラと光った眩しい恋心なんて類の綺麗なもんじゃない。全作品の傾向や今回見せてくれた監禁モノからも安易にそうだと想像出来た。
エロエロのギットギトな執着愛や。
あぁぁ!リアルな恋の今後の展開がすごく気になるぅぅぅ!
進展したら私にも教えてくれないかなぁぁぁぁっ!
烏丸さんの漫画読んでたら、そのうちお二人の関係性や進行度なんかを読み解けないかしら⁉︎
先程見せて頂いた監禁漫画のようなお話が、編集の仕事を抜きにした場合には大好物なタイプの私は、一切表情を変えぬまま脳内でそう叫んだのだった。
すっかりケーキを完食し、いつの間にやら持って来てもらえていたアイスコーヒーを半分程飲んだ烏丸さんが、そう訊いてきた。
私は原稿をそっとテーブルの上に戻し、右手の親指を立てて「個人的には、最高です!」とニヤつきながら答えた。
ホッと息をつき、一度は安堵した様子の烏丸さんだったが、「んで、“編集者”として読んだ場合は、どうですか?」と問い掛けてくる。『個人的には』と言った言葉が引っかかったのかもしれない。
「…… そうですね、すごく半端な作品です。個人での販売なら是が非でも買いたいレベルなんですけど、雑誌や電子書籍への掲載となると難しいかと。ヒロインに魅力が無いので男性誌向けでもないし、女性誌に掲載するには相手からの蕩けるような愛もないので」
最初から最後まで監禁陵辱強姦モノだったので、私は率直にそう答えた。
烏丸さんの描く絵が好きなので個人的にはめっちゃくちゃ萌える一品だったのだが、コレは何を目的に描かれたものを見せてくれたのだろうか?絵の練習…… と言うには、普段の掲載作品並みに描き込んでいる気がする。
「俺の描くヒロインってそんなに魅力無いですか?自分的にはめっちゃ可愛いと思うんですけど」
メカクレさんなので彼の表情があまり読めないが、ちょっと怒っている様な気がした。好みの子を描いているのだったら、そりゃ絶対に言われたくない言葉だったろうな。
「えっとですね、烏丸さんのヒロインはどの子も性格は共感出来なくもないんですけど、その…… スタイルがリアル過ぎるんですよ。ティーンズラブなら、今までの範囲であればギリギリ許容だったんですけど。…… 今日のコレは、ちょっと」
等身といい、服装のラフさといい、ホントどこにでもいる女性感が半端無い。そのくせ男性はとても魅力的なので、『今作のお兄さんもかっこいいよぉぉ!存分に、ねっとりと監禁してやって下さい!』とは声を出して言えないが、心の中では叫びたくはなった。
「んじゃやっぱ、雨宮さんにもコレは見せない方がいいですかね?」
「そう、ですね。このお話だとまた、『コレじゃない』って一蹴されちゃうんじゃないかなぁと。そのくせ原稿のコピーはちゃっかりもらっていくとは思います。絵は相変わらず素敵だし、構図最高だし、とにかくすごくいい感じにエロいんで」と、このままにして凹まれてはマズイと考え、心からの本音をぶちまけて絶賛しておいた。
“雨宮さん”とは、趣味で描いたイラストや漫画をネットで公開していた烏丸さんに、『ウチで漫画を描かないか?』と最初に声を掛けた、男性向けに発刊している漫画雑誌の編集者だ。彼の描く絵に惚れて声を掛けたはいいが、何度烏丸さんがネームや原稿を仕上げても、『コレじゃ無いんだよぉ』としか言わぬまま没にしまくったそうだ。出版社勤めのくせに説明が下手で言葉が足りないうえ、壊滅的に面倒くさがりでもあるので、最終的に私へ丸投げしてきたとんでもない人である。…… 何故アレでクビにならんのか、不思議でならない。
だが烏丸さんにTLモノを描かせてみたら即採用レベルのお話を仕上げてきたので、一応は彼の適正をちゃんと見抜いていたのかもしれない。
「…… んー。前々から思っていたんですけどね、烏丸さんの描く男性って魅力的過ぎるんですよ。なので男性が読んでいて、自分への置き換えが出来ないんじゃないかなと」
烏丸さんの描く作品は、どれも溢れ出るイケメン感やスタイルの良さなどが際立っている。チラリと出てくる住居もやたらと豪華で一般人感が無かったり、家には当然のように家政婦さんが居たりと、どこを取っても“普通”っぽい感じが希薄なのだ。どのキャラクターをチョイスしてもスパダリだし、家庭的で女性の理想が詰まっているのは、男性読者にはあまり受けないと思う。TL作品を描く前からそうだったので、これはもう無意識でそういう設定にしてしまっているのだろう。
「多分、漫画や小説などに出てくる男性を参考にし過ぎているからじゃないでしょうか。なので、ご自分を参考にキャラ設定を練り直してみては?」
「自分を参考にしてます」
漫画だったら背後に集中線とセットで『バーンッ!』と効果音が入りそうな雰囲気でキッパリ言われた。
「…… (えぇぇぇぇ。アレでぇ?)」
「してます!」
返事を出来ずに黙っていると、念を押されてしまった。聞こえなかったと思われたのだろうか。
「ちなみにご両親は…… ?」
「今はちょっと、仕事でイタリアに居ます」
ほ、ほほう。海外出張中ですか。大手企業にでもお勤めなのかな?
「じゃあ、お家にはまさか…… 」
「実家には家政婦さんが居ますね。食事やら掃除やらは全部やってくれていました」
そりゃモブで家政婦さんが出てくるわけですね!納得ですわ。
「…… まさか、烏丸さんのおじいちゃんなども——」
「製薬会社の役員ですね。母方の方は田舎で旅館の経営をしてます」
「…… わぁ」
“田舎”って言ったけど、コレ多分温泉街とかの事やー。旅館ってのも超高級なタイプに違いないぃぃ。
「父方のばあちゃんはイギリス出身で、元々プロのボディービルダーだったんですよ。この間なんか年齢別の大会でまた優勝したとか言ってたんで、俺的にはそっちの方が自慢ですね」
わー。もう何が何やら!モデルさんではないあたりで私的にちょっと好感度が上がった。西洋系の血も混じってりゃ、そりゃ烏丸さんもスタイルいいわけだ!
「ちなみに、烏丸さん自身にも自慢エピソードあったりします?得意な事、とか」
「…… 自慢、ですか?いえ特に何も。一応一級建築士の資格は持ってますけど、いつか実家を出るなら手に職を持ってないとダメだって言われたから仕方なくって感じですし。取るまでの過程がホント苦痛で胃に穴開きましたからね」
い、一体何があったんだ。しかも嫌々でも取れるとか、もうこの人色々とオカシイ。
過程で何があったのかすごく気にはなったが、詳しく訊くなと言いたそうな雰囲気なので我慢する。
「ど、どおりで背景も上手いわけだ」
家族どころかご本人までスパダリ系だったらもう、人物設定が“普通”にならないのも納得だ。お菓子作りが出来るなら料理もやれそうだし、食べる所作とかも綺麗だし…… ホント、何でこの人エロ漫画描いてんだろ?締め切りを真面目に守る人なので担当者としてはとても嬉しい存在だけれども、何がきっかけでこちらの道に入り込んだのやら。
「あ、でも、女性はものすごーく平凡そのものって感じですよね。男性側もこのノリで描かれては?」
「あぁ、そうか。そうですね」
さらっと答えて流された。ご本人の話題とは違い、ものすごく分厚い壁を感じる。もしかして…… 触れちゃいけない点なのだろうか?
「えっとまぁ、ティーンズラブで描いていく分にはこのままでもいいんじゃないですか?是が非でも男性向けに仕事がしたいというのなら、改めて相談に乗りますけど」
「いえ、そういう希望があって見せた漫画じゃないんで大丈夫です。ただ、雨宮さんの言う『コレじゃない』の『コレ』が『どれ』なのか不明なままが気持ち悪かっただけなんで。今回のコレなら、終始エロいからいけるんじゃないかと、ちょっと思っただけですから」
「なるほど。…… さっきの指摘で多少は何か掴めましたか?ウチでこのまま描いてもらうのが実はストレスだったりはしませんか?」
「そうですね、まぁちょっとは掴めたかと。自分の育った環境が一般的なものではないって事が改めて納得出来たんで、キャラ設定を考える時は毎度幼馴染と相談してみます」
そう言う烏丸さんの口元が綻んでいる。
もしかして…… その相談相手って、好きな人だったりするのかな?なんて、仕事柄恋愛脳な私は考えてしまった。
「その方も、ハイスペックさんだったりします?やっぱり」
「いいえ。どこにでも居そうな経歴の人ですよ。…… 嘘だろってくらいに鈍感、ですけどねぇ」
ははっと笑う顔に陰りが混じる。確信した、烏丸さんはその幼馴染さんの事が好きなんだな、と。
幼馴染だという事は、相当長い期間、切ない恋をしているのだろう。そう思うと、お姉さんにはちょっと眩しいや。
「…… もしかして、今までのヒロインちゃんってその子がモデルだったりします?」
「…… 」
烏丸さんが完全に黙り込んでしまった。軽く俯いたまま身動き一つせず、肯定も否定もしない。
前言撤回。
目の前に居る彼の抱える恋心は、キラキラと光った眩しい恋心なんて類の綺麗なもんじゃない。全作品の傾向や今回見せてくれた監禁モノからも安易にそうだと想像出来た。
エロエロのギットギトな執着愛や。
あぁぁ!リアルな恋の今後の展開がすごく気になるぅぅぅ!
進展したら私にも教えてくれないかなぁぁぁぁっ!
烏丸さんの漫画読んでたら、そのうちお二人の関係性や進行度なんかを読み解けないかしら⁉︎
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