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二人での旅行
約束③(烏丸・談)
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男女関係無く、水で濡れた者の姿はとても魅力的なものだ。出来れば下腹部の限定的な一部分がしっとりと濡れるくらいが最も望ましいが、そんな機会が無い自分は欲深い事なんか言ってはいられない。何かしらの液体で体を濡らす姿を見られたというだけで、その幸運に感謝するべきである。
それが想い人の体であれば、尚更に。
冷えた体を温めようとしているのか、勝手に上がる体温のせいで本人の持つ独特の香りが強くなっている。そんな香りを近くで嗅げる幸せを噛み締めながら綾瀬から一緒に旅行へ行く約束を勝ち取れた僥倖に浸っていると、「…… 着替えないと、風邪引いちゃうよ?」と言われた。確かにその通りだなと思い、後ろ髪を引かれながらも彼女から離れ、俺は照れる気持ちを誤魔化すみたいに綾瀬の髪をタオルでガシガシと拭いた。
「良かったな、火傷してなくって」
「烏丸は大袈裟なんだよ。あのくらいで、二人揃って子供みたいに水浴びまでさせるだなんてさ」
「でも、女の子の肌に火傷の跡なんか残ったら大変だろう?」
「『女の子』は、もっと若い子に使うべき言葉だね」
「そうか、悪い」
普通に返事をしつつ、目蓋を閉じて堂々と覗き見た腹のラインや質感、色合いなどを反芻する。
こんな機会はもう絶対に二度と無い。悲鳴付きで殴られてでもやる価値はあると思い、思い切って服を捲ってみて本当に良かった。殴られるどころか、抱き締めるみたいな流れに持ち込めるなんて、棚ぼたの結果に顔のニヤけが止まらない。彼女の濡れ髪をタオルで拭いているおかげでこんな顔を見られずに済むことに、心から感謝した。
「すぐに着替え取って来るね。烏丸は…… ここで待ってて」
足裏もタオルで拭き、綾瀬が穿いているジーンズの裾を無理矢理折る。このままでは肌に張りついていて、そうやって折るのも脱ぐのだって大変そうだ。動く度に水がぼたぼたと垂れ落ち、廊下だって濡れるだろう。ならばいっその事、俺が手伝ってやるからこの場で脱いでくれたらいいのに!
——とは、恋人でも何でもない幼馴染では言えないよなぁ。
脱衣場からそそくさと出て行く綾瀬の背中を見送り、自分も濡れる体をタオルで拭いておく。シャツがべったり肌にくっついていて気持ち悪い。このくらいは先に脱いでおくかと思い、ボタンを外してシャツを脱ぎ捨てる。どんなに濡れていようが勝手に洗濯機へ放り込むわけにもいかず、ひとまず服は洗面台の中に置いておいた。
タオルを足元に敷き、靴下も脱いで裸足になった後、上にのる。ズボンは…… 流石に着替えを受け取ってからじゃないとマズイか。
「着替えなんだけど、コレを使——…… 」
綾瀬の声が聞こえたのでそちらに顔を向けると、フリーズ状態になっている彼女と目が合った。口が開きっぱなしで、心なしか瞳孔が開き気味だ。微動だにせず、まるで頭文字がGから始まる真っ黒い虫でも発見したかのような固まり具合に感じられる。
まさか、この体が見るに耐えなかったか?
綾瀬の目を汚してしまったかもしれない事を後悔していると、彼女は持って来た着替えを一式洗濯機の上にそっと置いて、無言のまま脱衣場からフラフラとした足取りで立ち去ってしまった。
そ、そんなに酷かったのか⁉︎
ショックで何も言えず、慌てて洗面台の鏡を見る。元・プロのボディービルダーだった父方の祖母直伝の方法で筋トレを続けているので太ってはいない。だが祖母とは違って胸筋がつきにくいタイプなのでマッチョとも言い難いボディラインである事を再確認し、俺は盛大にため息を吐いた。
確かに二次元男子と比べたら貧相かもしれないが、平均的な男と比べたら随分マシな方だと思う。でも、神絵師達が生んだ上質なキャラクターばかりを見続けてきたおかげで目の肥えた彼女では納得のいくモノでは無かったのだろう。
…… それにしても、何故綾瀬の家に俺でも着られるサイズの着替えがあるんだ?
がっかりとしていた気持ちが突如薄れ、疑問符が頭の中を支配する。
綾瀬には男兄弟がいない。というか、俺の知る限りでは一人っ子のはずだ。なのに何故こんな大きなめの服だけじゃなく——
ボクサーパンツまで置いてあるんだ!
まだ袋に入っているので新品だ。だが、新品だからって安心要素は何も無い。こんな物が綾瀬の部屋にあるという事実が問題だ。
父親が急に泊まりに来た時用に、なのか?いや、娘の部屋へ急に泊まりに来る親はそうそういないはずだ。居たとしても娘には頼らずにそれくらいは当然持参するだろうし、何よりデザインが若者向けなので『父の』という答えは違うとしか思えない。
服の方は全部洗濯済みなのか値札などが無く、新品か使用済みかの判別がつかなかった。綾瀬が普段使いしている柔軟剤の匂いがしていて着心地がいいのは嬉しいが、すでに誰かが着た物なのだとしたら今すぐにでも脱ぎ捨てたい気分に。…… 父親の、なら妥協は出来るが、やっぱりこの服も年配者向けの雰囲気はまるでなかった。
「——なぁ、綾瀬」
用意してくれた半袖のパーカーとハーフパンツなどをひとまず一式穿き、先に居間へ戻った綾瀬に声を掛けた。
着替えは強引に済ませたみたいだが、まだ濡れたままの髪をタオルで拭きながら綾瀬がこちらに振り返ると、また彼女が硬直してしまう。本来の持ち主よりも似合わず、比較でもされているんだろうか?と思うと、酷く居心地が悪い。一体誰なんだ?俺の知らない奴が、この部屋に?などと、色々不快な考えが頭に浮かんだ。
「…… に、似合うね。何かあったらと思って、買っておいてよかったよ」
思考が、完全に停止する。
もしかしてこの服は、俺の為に…… 買った物なの、か?と。
そう思った瞬間、ブワッと顔に熱が集まり、一気に真っ赤に染まった。絶対に耳どころか首まで赤くなっている。焦って腕で顔を隠したが、そんな俺を見た綾瀬は何だかすごく嬉しそうに笑っていた。
「着心地は悪くない?平気?」
「あ、あぁ」
顔から腕を退けられないまま返事をする。
綾瀬が選んだ服、しかも、俺の為に!と、何度も何度も脳内で叫んでしまう。感情や考えが顔に出ていないといいが、このままじゃ到底無理っぽい。
「そこで待ってて、今ドライヤー持って来るね」
そう言って綾瀬は脱衣場へ向かうと、ドライヤーとブラシを片手にすぐ戻って来た。そして仕事で使っている椅子を引っ張り、「ここに座って」と、背凭れをぽんぽん叩く。
まさか、まさか…… 俺の髪を、乾かしてくれるのか⁉︎
なんちゅう緊急イベントだ!
もういっそアプリゲームみたいにデイリークエスト入りして、毎日発生してくれないだろうか。
このまま今夜死んだって後悔が無いと思える展開に、俺は跪いて天に対し感謝の祈りを捧げたい気分になった。だがそんな真似をすれば当然気持ち悪がられるので、必死に無表情を決め込む。
「んじゃ、遠慮なく」
素っ気なく答えたが、口元が絶対に緩んでいる気がする。ドキドキと高鳴る胸をひた隠し、彼女の椅子に座ると、ドライヤーをコンセントに繋ぎ、綾瀬が俺の髪を乾かし始めてくれた。
控えめに言って…… めちゃくちゃ、気持ちいい。
美容室でプロに乾かしてもらう方が断トツで扱いは上手いのだろうが、綾瀬の手だというだけで至高の技に感じられる。神の御業と言っても過言ではない。マジで今日は来て良かった…… 。濡れ肌や水で透ける下着のライン、襟ぐりからチラ見えしていた谷間、腹の白さ。これらだけでもう三日は綾瀬に会えなくてもきちんと真面目に働ける気がするし自慰だって捗るだろう。無性に会いたくなり、連絡もせず衝動的に来てしまったが、逢いたい欲求に身を任せてみて本当に、本当に良かったぁぁぁ!
ドライヤーの煩い音が途切れ、「こんなもんかな?」と綾瀬が優しく俺の髪に触れる。頭を撫でてくれているみたいな手つきが心地よく、彼女の体に寄り添いたくなった衝動はぐっと堪えた。
「ありがとう、綾瀬」
「いえいえ。このくらい全然だよ。…… また、いつでもどーぞ」と言って、ドライヤーを片付け始めた彼女の手首を掴んで止める。
「次は俺が、綾瀬の髪を乾かしてやる番だな」
ニッと笑いながら俺が振り返った時に見せてくれた綾瀬の顔は、一生忘れられないなと思うくらい、驚きに染まっていたのだった。
それが想い人の体であれば、尚更に。
冷えた体を温めようとしているのか、勝手に上がる体温のせいで本人の持つ独特の香りが強くなっている。そんな香りを近くで嗅げる幸せを噛み締めながら綾瀬から一緒に旅行へ行く約束を勝ち取れた僥倖に浸っていると、「…… 着替えないと、風邪引いちゃうよ?」と言われた。確かにその通りだなと思い、後ろ髪を引かれながらも彼女から離れ、俺は照れる気持ちを誤魔化すみたいに綾瀬の髪をタオルでガシガシと拭いた。
「良かったな、火傷してなくって」
「烏丸は大袈裟なんだよ。あのくらいで、二人揃って子供みたいに水浴びまでさせるだなんてさ」
「でも、女の子の肌に火傷の跡なんか残ったら大変だろう?」
「『女の子』は、もっと若い子に使うべき言葉だね」
「そうか、悪い」
普通に返事をしつつ、目蓋を閉じて堂々と覗き見た腹のラインや質感、色合いなどを反芻する。
こんな機会はもう絶対に二度と無い。悲鳴付きで殴られてでもやる価値はあると思い、思い切って服を捲ってみて本当に良かった。殴られるどころか、抱き締めるみたいな流れに持ち込めるなんて、棚ぼたの結果に顔のニヤけが止まらない。彼女の濡れ髪をタオルで拭いているおかげでこんな顔を見られずに済むことに、心から感謝した。
「すぐに着替え取って来るね。烏丸は…… ここで待ってて」
足裏もタオルで拭き、綾瀬が穿いているジーンズの裾を無理矢理折る。このままでは肌に張りついていて、そうやって折るのも脱ぐのだって大変そうだ。動く度に水がぼたぼたと垂れ落ち、廊下だって濡れるだろう。ならばいっその事、俺が手伝ってやるからこの場で脱いでくれたらいいのに!
——とは、恋人でも何でもない幼馴染では言えないよなぁ。
脱衣場からそそくさと出て行く綾瀬の背中を見送り、自分も濡れる体をタオルで拭いておく。シャツがべったり肌にくっついていて気持ち悪い。このくらいは先に脱いでおくかと思い、ボタンを外してシャツを脱ぎ捨てる。どんなに濡れていようが勝手に洗濯機へ放り込むわけにもいかず、ひとまず服は洗面台の中に置いておいた。
タオルを足元に敷き、靴下も脱いで裸足になった後、上にのる。ズボンは…… 流石に着替えを受け取ってからじゃないとマズイか。
「着替えなんだけど、コレを使——…… 」
綾瀬の声が聞こえたのでそちらに顔を向けると、フリーズ状態になっている彼女と目が合った。口が開きっぱなしで、心なしか瞳孔が開き気味だ。微動だにせず、まるで頭文字がGから始まる真っ黒い虫でも発見したかのような固まり具合に感じられる。
まさか、この体が見るに耐えなかったか?
綾瀬の目を汚してしまったかもしれない事を後悔していると、彼女は持って来た着替えを一式洗濯機の上にそっと置いて、無言のまま脱衣場からフラフラとした足取りで立ち去ってしまった。
そ、そんなに酷かったのか⁉︎
ショックで何も言えず、慌てて洗面台の鏡を見る。元・プロのボディービルダーだった父方の祖母直伝の方法で筋トレを続けているので太ってはいない。だが祖母とは違って胸筋がつきにくいタイプなのでマッチョとも言い難いボディラインである事を再確認し、俺は盛大にため息を吐いた。
確かに二次元男子と比べたら貧相かもしれないが、平均的な男と比べたら随分マシな方だと思う。でも、神絵師達が生んだ上質なキャラクターばかりを見続けてきたおかげで目の肥えた彼女では納得のいくモノでは無かったのだろう。
…… それにしても、何故綾瀬の家に俺でも着られるサイズの着替えがあるんだ?
がっかりとしていた気持ちが突如薄れ、疑問符が頭の中を支配する。
綾瀬には男兄弟がいない。というか、俺の知る限りでは一人っ子のはずだ。なのに何故こんな大きなめの服だけじゃなく——
ボクサーパンツまで置いてあるんだ!
まだ袋に入っているので新品だ。だが、新品だからって安心要素は何も無い。こんな物が綾瀬の部屋にあるという事実が問題だ。
父親が急に泊まりに来た時用に、なのか?いや、娘の部屋へ急に泊まりに来る親はそうそういないはずだ。居たとしても娘には頼らずにそれくらいは当然持参するだろうし、何よりデザインが若者向けなので『父の』という答えは違うとしか思えない。
服の方は全部洗濯済みなのか値札などが無く、新品か使用済みかの判別がつかなかった。綾瀬が普段使いしている柔軟剤の匂いがしていて着心地がいいのは嬉しいが、すでに誰かが着た物なのだとしたら今すぐにでも脱ぎ捨てたい気分に。…… 父親の、なら妥協は出来るが、やっぱりこの服も年配者向けの雰囲気はまるでなかった。
「——なぁ、綾瀬」
用意してくれた半袖のパーカーとハーフパンツなどをひとまず一式穿き、先に居間へ戻った綾瀬に声を掛けた。
着替えは強引に済ませたみたいだが、まだ濡れたままの髪をタオルで拭きながら綾瀬がこちらに振り返ると、また彼女が硬直してしまう。本来の持ち主よりも似合わず、比較でもされているんだろうか?と思うと、酷く居心地が悪い。一体誰なんだ?俺の知らない奴が、この部屋に?などと、色々不快な考えが頭に浮かんだ。
「…… に、似合うね。何かあったらと思って、買っておいてよかったよ」
思考が、完全に停止する。
もしかしてこの服は、俺の為に…… 買った物なの、か?と。
そう思った瞬間、ブワッと顔に熱が集まり、一気に真っ赤に染まった。絶対に耳どころか首まで赤くなっている。焦って腕で顔を隠したが、そんな俺を見た綾瀬は何だかすごく嬉しそうに笑っていた。
「着心地は悪くない?平気?」
「あ、あぁ」
顔から腕を退けられないまま返事をする。
綾瀬が選んだ服、しかも、俺の為に!と、何度も何度も脳内で叫んでしまう。感情や考えが顔に出ていないといいが、このままじゃ到底無理っぽい。
「そこで待ってて、今ドライヤー持って来るね」
そう言って綾瀬は脱衣場へ向かうと、ドライヤーとブラシを片手にすぐ戻って来た。そして仕事で使っている椅子を引っ張り、「ここに座って」と、背凭れをぽんぽん叩く。
まさか、まさか…… 俺の髪を、乾かしてくれるのか⁉︎
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「んじゃ、遠慮なく」
素っ気なく答えたが、口元が絶対に緩んでいる気がする。ドキドキと高鳴る胸をひた隠し、彼女の椅子に座ると、ドライヤーをコンセントに繋ぎ、綾瀬が俺の髪を乾かし始めてくれた。
控えめに言って…… めちゃくちゃ、気持ちいい。
美容室でプロに乾かしてもらう方が断トツで扱いは上手いのだろうが、綾瀬の手だというだけで至高の技に感じられる。神の御業と言っても過言ではない。マジで今日は来て良かった…… 。濡れ肌や水で透ける下着のライン、襟ぐりからチラ見えしていた谷間、腹の白さ。これらだけでもう三日は綾瀬に会えなくてもきちんと真面目に働ける気がするし自慰だって捗るだろう。無性に会いたくなり、連絡もせず衝動的に来てしまったが、逢いたい欲求に身を任せてみて本当に、本当に良かったぁぁぁ!
ドライヤーの煩い音が途切れ、「こんなもんかな?」と綾瀬が優しく俺の髪に触れる。頭を撫でてくれているみたいな手つきが心地よく、彼女の体に寄り添いたくなった衝動はぐっと堪えた。
「ありがとう、綾瀬」
「いえいえ。このくらい全然だよ。…… また、いつでもどーぞ」と言って、ドライヤーを片付け始めた彼女の手首を掴んで止める。
「次は俺が、綾瀬の髪を乾かしてやる番だな」
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