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○番外編・2○ 先生のお気に入り【八島莉緒エピソード】
家庭科教師だって恋をしたい⑥(八島莉央・談)
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額に手を当てて天井を仰ぎ見る。
今の私は、情報の整理が必要な状態だ。
私はそもそも、筋肉質で細身の男性が好みだった。ちょっと着崩した格好のよく似合う、ワルっぽい感じだと更に良い。今まで付き合ってきた人達は皆そんなタイプばかりだったし、一般的にはそちらの方が比較的ウケはいいのではないだろうかとも思う。
そんな自分が、この学校で狸小路さんという内面がイケメンなおデブさんと出逢った事で、『ぽっちゃりも、なんだか素敵じゃね?』『あのお肉達にはもしかして、癒しが詰まっているのでは?』なんてふうに少しづつ思い始め、最終的には狸小路さん以外の力士系男子や重量級の柔道選手などにもトキメクまで至ったというのに…… 。
まさか当の御本人の正体は、細マッチョとか。
——コレはもう詐欺だ。訴えてやる。謝罪が欲しい。
正座をしたまま、天井に顔を向けて黙り込む私に対し不安を感じ始めたのか、狸小路さんがゆっくりと膝立ちになり、そっと私の太腿に手を乗せてきた。
「やっぱり…… 人間じゃ無い奴何か、そもそも論外ですよね」
顔は見ずとも、しゅんっと落ち込んでる事が声だけでわかる。
「いやいや、違いますよ。ただちょっと…… 正体はイケメンかよって思っただけです」
「——い、イケメンですか?僕!」
額から手を離しながら、前を向く。
目の合った狸小路さんはやっぱりどう見たってちょっと風貌の変わったイケメンだ。垂れ目がちな目は大きくって鼻筋も綺麗だし、狸要素は獣耳や尻尾、褐色の肌に柄のような濃淡が少しあるが、基本的な作りとしてはモデルさんレベルだといえる。ちらりと見える筋肉質な体なんて、風貌のせいもあってか、ファンタジー映画とかに出てくる格闘家の役とかがめっちゃ似合いそうで、何でか腹が立った。
「何処に出しても恥ずかしくないレベルで、はい」
そう言って私が頷いてみせると、明るい笑顔で「ありがとうございます」と喜んでくれる。
あーもう、やっぱこの人可愛いなぁ。
中身から好きになっているせいか、ハムスターみたいな頬袋が無くっても、彼の笑顔が可愛く思えてしまう。顔についている肉のせいで、笑うと細められてしまった瞳が、実はこんなふうに輝いていたのだと知れた事もちょっと嬉しい。
騙されたぁ!と不貞腐れていた気持ちが少しづつ解けていくのを感じるが、これでいいのかよ私!とも思ってしまう。太っているから彼を好きになったという訳でもないのだが、『結局はお前もイケメンが好きなのかよ』とか、狸小路さんに思われたりなんかしやしないかとも少し考えてしまった。
困ったなぁ…… 。私はどういう反応を返すべきか。
心の中で唸りながら悩んでいると、私の太腿に触れる狸小路さんの手に少し力が入った。
「…… この僕も、好きになったりとか…… したりして、くれたりとか…… してくれたりなんか、したりはしないです、か?」
やたらと動揺しているのか、緊張しているのか。何だか狸小路さんの言葉が可笑しい。普段のどっしりと構えた余裕からくる穏やかさが今の彼には微塵も無いが、それがまた良いと思う辺り、私の患っている恋の病は重度のものの様だ。
狸小路さんの手に手を重ね、じっと瞳を覗き込む。黒い瞳孔が人よりも大きく、その周囲を囲う虹彩は金色に近い茶色をしていてとても綺麗だ。引き込まれるという言葉がぴったりの瞳を見詰めるうち、私はまた勝手に暴走して、彼の高い鼻先にチュッと軽いキスをしてしまった。
「や、や、八島さん⁈」
「あ、ごめんね。狸小路さんが可愛くって、つい」
名前を叫ばれ、我に返って真顔で返す。
「つ、つ、ついって…… 何か軽い」
「嫌でしたか?」
「嫌なわけが無いです。ずっとずっと好きだった人から、こうやって接吻をしてもらえて、嫌とか、あるわけが無いですよ」
…… ん?今、聞き逃しちゃいけない言葉が聞こえた気がする。
「接吻をしてくれたって事は、えっと、その、この僕でも、す、好きでいてくれてるって事で、いいんですか?いいんですよね?いいんだって受け止めますよ⁈」
頰を染め、照れてるんだか困ってるんだか焦ってるんだか何とも判断し難い顔をしながらぐいぐいと距離を詰めてくる。太腿に手が置かれたまま近づかれ、反射的に私の体が少し後ろにさがると、更に彼が間を詰めてきたせいで、『わぁ…… 』と思った時にはもう、ベットの上に押し倒されている状態になっていた。
さっきまで正座をしていて、そのままの状態で倒れたので、ストレッチでもしているみたいに脚が痛い。だが、切羽詰まった瞳でへの字口を震わせ、上から私の覗き込んできている狸小路さんの心境を察すると、『ちょっと避けてもらえますか?脚が痛いんで』とは、言える感じでは無かった。
「裏路地で、先代の理事長であるカミーリャさんに拾われた貴女を初めて見た時から、『いつかこんな可愛い子と番になりたいなぁ』って思ってたんです。で、でも、そんなふうに思ってるなんて人間である貴女になんて言えるはずがなくって『モテそうな姿はダメだよ、此処は学校だからね』ってカミーリャさんから指示があったから、人を寄り付かせないために僕あんなんだったから余計に無理で、そんな僕が可愛い貴女に話しかけなんかしたら嫌われそうで、いつもどうしていいかわからなくって遠くから見てるだけになっちゃって、でも八島さんはよく事務局まで顔を出しに来てくれたりするし、ケーキとかクッキーとか色々なお菓子を差し入れてくれて、バレンタインなんかでもちょっと皆んなよりも大きめなチョコをくれたりとかもしてくれるから、もしかしたらって思ったりもしちゃったけど、絶対にありえないから期待なんかしちゃいけない、ってずっと——」
長々と、そりゃもう色々本心をぶちまけてくれるのは嬉しいが、情報量が多過ぎる。よく一度も噛まずに言えるなと思う程の早口で捲したてるように言われ、処理が追いつかない。
「ま、待って下さい!えっと、つまり…… 狸小路さんと私は、ずっと前から両想いだったぞって事で合ってますか?」
彼の頰を両手で包み、ゆっくりとした口調で訊く。
すると、彼はより一層顔を真っ赤に染め、おずおずとした仕草でこくっと素直に頷いてくれた。
…… あぁ…… もう、狸小路さんが可愛すぎてマジで辛い。
一生この人だけを推せる。この人以外を好きになるとか、ホントもう無理だわ。こんなイケメンにここまでの顔なんかされてはもう、全面降伏しか選択肢がない気がする。『変な受け答えとかしたらまずいよね』とか『姿形が全然違うけど、心変わりせずに好きでいられるだろうか?』なんて心配は無意味なのだと思わせてくれるくらい、狸小路さんの全身から溢れかえる好意が、私の胸を熱くする。そのせいで、こちらの顔まで真っ赤になってしまう。
「もっと早く、お互いにアプローチするべきだったみたいですね」
「そうみたいですね」
貴重な二十代を片想いのみで終わらせてしまったからか、二人揃ってちょっと困り顔になってしまった。
「じゃあ、あらためまして——好きです。私と、お付き合いして頂けませんか?」
狸小路さんの首に腕を回し、こちらに引き寄せながら、獣耳の側で囁きかけると、ボワッと尻尾が驚きに広がり、くたりと彼が私の胸の中に落ちてきた。
「耳元でとか…… は、反則です…… 」
胸の谷間にちゃっかり顔を沈めながら、ぼそりと狸小路さんがこぼした。
「返事はもちろん、『喜んで』ですよね?」
「…… 喜んで、こちらこそ是非お願いします」と言い、こくこく頷いてくれるが、動くたびに胸が顔で揉まれてくすぐったかった。
少しの間があった後、ひっそりと胸に頰をすり寄せてきたので、頭を優しく撫でてやる。彼の豊かな胸やお腹のお肉に頰をすり寄せたいという欲求は達成出来そうにないが、逆もまぁ悪くないかもしれない。
このまま流れでシちゃいます?と訊こうとも思ったが、ど直球な言葉は臆病そうな彼ではまたもや逃げてしまうかもしれないのでやめておく。でもその代わり、丸くて可愛い獣耳をそっと優しく撫でてみたり、褐色の細い首や、大き過ぎる服のせいで丸見えになってしまっている肩に触れると、ちょっと淫猥な声を彼がこぼした。
当然の如く私の胸の奥はその声に鷲掴みされ、ぞくりと全身が震え、興奮から喉を鳴らしてしまう。
「狸小路さん…… 」
ガッチリを首に巻きつき、体を回転させて、彼の体をベットへと押し倒す。屈強そうな脚に跨がり、両の手を狸小路さんの顔の横に置いて私は彼の退路を断った。
「今夜は絶対に、逃しませんからね」
ニヤリと微笑みながらそう言うと、私は彼の返事を待つ事なく、噛みつくように唇を奪う。
長い長い夜の始まりを、無理矢理狸小路さんへとわからせてやったのだった。
今の私は、情報の整理が必要な状態だ。
私はそもそも、筋肉質で細身の男性が好みだった。ちょっと着崩した格好のよく似合う、ワルっぽい感じだと更に良い。今まで付き合ってきた人達は皆そんなタイプばかりだったし、一般的にはそちらの方が比較的ウケはいいのではないだろうかとも思う。
そんな自分が、この学校で狸小路さんという内面がイケメンなおデブさんと出逢った事で、『ぽっちゃりも、なんだか素敵じゃね?』『あのお肉達にはもしかして、癒しが詰まっているのでは?』なんてふうに少しづつ思い始め、最終的には狸小路さん以外の力士系男子や重量級の柔道選手などにもトキメクまで至ったというのに…… 。
まさか当の御本人の正体は、細マッチョとか。
——コレはもう詐欺だ。訴えてやる。謝罪が欲しい。
正座をしたまま、天井に顔を向けて黙り込む私に対し不安を感じ始めたのか、狸小路さんがゆっくりと膝立ちになり、そっと私の太腿に手を乗せてきた。
「やっぱり…… 人間じゃ無い奴何か、そもそも論外ですよね」
顔は見ずとも、しゅんっと落ち込んでる事が声だけでわかる。
「いやいや、違いますよ。ただちょっと…… 正体はイケメンかよって思っただけです」
「——い、イケメンですか?僕!」
額から手を離しながら、前を向く。
目の合った狸小路さんはやっぱりどう見たってちょっと風貌の変わったイケメンだ。垂れ目がちな目は大きくって鼻筋も綺麗だし、狸要素は獣耳や尻尾、褐色の肌に柄のような濃淡が少しあるが、基本的な作りとしてはモデルさんレベルだといえる。ちらりと見える筋肉質な体なんて、風貌のせいもあってか、ファンタジー映画とかに出てくる格闘家の役とかがめっちゃ似合いそうで、何でか腹が立った。
「何処に出しても恥ずかしくないレベルで、はい」
そう言って私が頷いてみせると、明るい笑顔で「ありがとうございます」と喜んでくれる。
あーもう、やっぱこの人可愛いなぁ。
中身から好きになっているせいか、ハムスターみたいな頬袋が無くっても、彼の笑顔が可愛く思えてしまう。顔についている肉のせいで、笑うと細められてしまった瞳が、実はこんなふうに輝いていたのだと知れた事もちょっと嬉しい。
騙されたぁ!と不貞腐れていた気持ちが少しづつ解けていくのを感じるが、これでいいのかよ私!とも思ってしまう。太っているから彼を好きになったという訳でもないのだが、『結局はお前もイケメンが好きなのかよ』とか、狸小路さんに思われたりなんかしやしないかとも少し考えてしまった。
困ったなぁ…… 。私はどういう反応を返すべきか。
心の中で唸りながら悩んでいると、私の太腿に触れる狸小路さんの手に少し力が入った。
「…… この僕も、好きになったりとか…… したりして、くれたりとか…… してくれたりなんか、したりはしないです、か?」
やたらと動揺しているのか、緊張しているのか。何だか狸小路さんの言葉が可笑しい。普段のどっしりと構えた余裕からくる穏やかさが今の彼には微塵も無いが、それがまた良いと思う辺り、私の患っている恋の病は重度のものの様だ。
狸小路さんの手に手を重ね、じっと瞳を覗き込む。黒い瞳孔が人よりも大きく、その周囲を囲う虹彩は金色に近い茶色をしていてとても綺麗だ。引き込まれるという言葉がぴったりの瞳を見詰めるうち、私はまた勝手に暴走して、彼の高い鼻先にチュッと軽いキスをしてしまった。
「や、や、八島さん⁈」
「あ、ごめんね。狸小路さんが可愛くって、つい」
名前を叫ばれ、我に返って真顔で返す。
「つ、つ、ついって…… 何か軽い」
「嫌でしたか?」
「嫌なわけが無いです。ずっとずっと好きだった人から、こうやって接吻をしてもらえて、嫌とか、あるわけが無いですよ」
…… ん?今、聞き逃しちゃいけない言葉が聞こえた気がする。
「接吻をしてくれたって事は、えっと、その、この僕でも、す、好きでいてくれてるって事で、いいんですか?いいんですよね?いいんだって受け止めますよ⁈」
頰を染め、照れてるんだか困ってるんだか焦ってるんだか何とも判断し難い顔をしながらぐいぐいと距離を詰めてくる。太腿に手が置かれたまま近づかれ、反射的に私の体が少し後ろにさがると、更に彼が間を詰めてきたせいで、『わぁ…… 』と思った時にはもう、ベットの上に押し倒されている状態になっていた。
さっきまで正座をしていて、そのままの状態で倒れたので、ストレッチでもしているみたいに脚が痛い。だが、切羽詰まった瞳でへの字口を震わせ、上から私の覗き込んできている狸小路さんの心境を察すると、『ちょっと避けてもらえますか?脚が痛いんで』とは、言える感じでは無かった。
「裏路地で、先代の理事長であるカミーリャさんに拾われた貴女を初めて見た時から、『いつかこんな可愛い子と番になりたいなぁ』って思ってたんです。で、でも、そんなふうに思ってるなんて人間である貴女になんて言えるはずがなくって『モテそうな姿はダメだよ、此処は学校だからね』ってカミーリャさんから指示があったから、人を寄り付かせないために僕あんなんだったから余計に無理で、そんな僕が可愛い貴女に話しかけなんかしたら嫌われそうで、いつもどうしていいかわからなくって遠くから見てるだけになっちゃって、でも八島さんはよく事務局まで顔を出しに来てくれたりするし、ケーキとかクッキーとか色々なお菓子を差し入れてくれて、バレンタインなんかでもちょっと皆んなよりも大きめなチョコをくれたりとかもしてくれるから、もしかしたらって思ったりもしちゃったけど、絶対にありえないから期待なんかしちゃいけない、ってずっと——」
長々と、そりゃもう色々本心をぶちまけてくれるのは嬉しいが、情報量が多過ぎる。よく一度も噛まずに言えるなと思う程の早口で捲したてるように言われ、処理が追いつかない。
「ま、待って下さい!えっと、つまり…… 狸小路さんと私は、ずっと前から両想いだったぞって事で合ってますか?」
彼の頰を両手で包み、ゆっくりとした口調で訊く。
すると、彼はより一層顔を真っ赤に染め、おずおずとした仕草でこくっと素直に頷いてくれた。
…… あぁ…… もう、狸小路さんが可愛すぎてマジで辛い。
一生この人だけを推せる。この人以外を好きになるとか、ホントもう無理だわ。こんなイケメンにここまでの顔なんかされてはもう、全面降伏しか選択肢がない気がする。『変な受け答えとかしたらまずいよね』とか『姿形が全然違うけど、心変わりせずに好きでいられるだろうか?』なんて心配は無意味なのだと思わせてくれるくらい、狸小路さんの全身から溢れかえる好意が、私の胸を熱くする。そのせいで、こちらの顔まで真っ赤になってしまう。
「もっと早く、お互いにアプローチするべきだったみたいですね」
「そうみたいですね」
貴重な二十代を片想いのみで終わらせてしまったからか、二人揃ってちょっと困り顔になってしまった。
「じゃあ、あらためまして——好きです。私と、お付き合いして頂けませんか?」
狸小路さんの首に腕を回し、こちらに引き寄せながら、獣耳の側で囁きかけると、ボワッと尻尾が驚きに広がり、くたりと彼が私の胸の中に落ちてきた。
「耳元でとか…… は、反則です…… 」
胸の谷間にちゃっかり顔を沈めながら、ぼそりと狸小路さんがこぼした。
「返事はもちろん、『喜んで』ですよね?」
「…… 喜んで、こちらこそ是非お願いします」と言い、こくこく頷いてくれるが、動くたびに胸が顔で揉まれてくすぐったかった。
少しの間があった後、ひっそりと胸に頰をすり寄せてきたので、頭を優しく撫でてやる。彼の豊かな胸やお腹のお肉に頰をすり寄せたいという欲求は達成出来そうにないが、逆もまぁ悪くないかもしれない。
このまま流れでシちゃいます?と訊こうとも思ったが、ど直球な言葉は臆病そうな彼ではまたもや逃げてしまうかもしれないのでやめておく。でもその代わり、丸くて可愛い獣耳をそっと優しく撫でてみたり、褐色の細い首や、大き過ぎる服のせいで丸見えになってしまっている肩に触れると、ちょっと淫猥な声を彼がこぼした。
当然の如く私の胸の奥はその声に鷲掴みされ、ぞくりと全身が震え、興奮から喉を鳴らしてしまう。
「狸小路さん…… 」
ガッチリを首に巻きつき、体を回転させて、彼の体をベットへと押し倒す。屈強そうな脚に跨がり、両の手を狸小路さんの顔の横に置いて私は彼の退路を断った。
「今夜は絶対に、逃しませんからね」
ニヤリと微笑みながらそう言うと、私は彼の返事を待つ事なく、噛みつくように唇を奪う。
長い長い夜の始まりを、無理矢理狸小路さんへとわからせてやったのだった。
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