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【初デートは蜜の味(の予定である)】
当日〜陽の部屋にて④〜
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真っ白い天井を奏が無心になりながら見上げていると、「…… 無い」と呟く声が彼女の耳に届いた。
「え?…… 待って、えっと、和毛が無いまでは、まぁわかる。でも…… え?ん?」
陽は男性用のショーツだと思い込んでいた女性用の下着を膝辺りまで脱がし、自分が目撃した箇所を受け止めきれずに動揺し、ボソボソと独り言を続ける。
「パ、パイパン?だっけ?コレ。…… って、事は…… え、待って。“兄さん”って…… 本当に、“姉さん”…… なの?」
「…… 何度も、言いましたよね?」
無表情で、奏がぼそっと呟いた。『嘘つきだ』とだけはせめて思われない様に。
(あぁ、同性愛者になんてモノを見せてしまったんでしょうか。しかも義弟に。新しい家族だからこそ仲良くしたかったのに、コレではもう無理だろう。しかも、蒸れなくって楽だし、この先どうせ誰にも見せる予定も無いからと綺麗さっぱり二度と生えなくなるまでまっさらにしてしまった箇所だ。女性に興味のない男性から見れば、生々しくって気持ち悪いに違いない)
意味は無いかもしれないが、せめて『ごめんなさい』と奏が謝ろうとした。だが陽は、眼鏡の奥に見える瞳をキラキラと輝かせ、全身を震わせながら——
「コレ、なんていうご褒美⁉︎」
と、叫んだ。
「仕事ちゃんと頑張ったからかな。それとも湯川さんの為に色々と犠牲にしてでも尽くしてきたから、神様か湯川さんがご褒美を用意してくれたの?まさか、兄さんが好き過ぎて、私達が結婚出来るようにと女体化してくれた?——いや違う、兄さんは何度も『姉だ』って言っていたから、あぁ、私の勘違いか!」
あれ?と、奏の中で疑問符が浮かぶ。
何も知らないのだから当然ではあるが、彼女的には想定していた反応では無いからだ。
不思議に思いながら奏がのっそりとした動きで上半身を起こすと、陽が「兄さんの胸だぁ!」と嬉しそうに叫んで彼女の慎ましやかな胸に飛びついてきた。
「ぎゃ!」と声を出し、ベッドに奏が陽ごと倒れる。
「あぁ…… すごい。“兄さん”が“姉さん”で、“姉さん”だからアレは無いけど胸はあって…… あぁ、でも少年みたいに小さいから、『女性のはずなのに』ってギャップで余計に興奮するなぁ。あぁ、全部全部が可愛いぃぃぃなぁ、もう!」
胸に頬擦りをされてしまい、奏の体にゾクッとした感覚が走る。彼の耳に胸の尖りが何度も擦れ、冷めていた熱が再び燃え始めた。
「ねぇ、にい…… 違う、姉さん。離婚は絶対にしない事を前提に、結婚しよう!ね?」
「え?何言ってるんれすか、無理に決まってまふよね?」
うっとり顔で言われても話が急だし、何よりも言ってる事がめちゃくちゃだ。
最初は『結婚を前提にお付き合いしましょう』とかじゃないのか?せめて普通に『好きだから付き合って欲しい』とか、そういった段階から交際は始まるものなのでは?と、良識のある奏はどうしたって思ってしまう。
「無理?そんな事は無いよ、異性なら結婚出来るじゃないか。姉さんは男だと思っていたから義理の兄と弟ででも家族になれたならそれでゴールかなってずっと思っていたけど、入籍出来るんだったらしておかないと!この人は自分だけの大事な人なんだって、国から公認してもらえるって最高だと思わない?」
『いやまぁそうかもですけどね?だけど、そうじゃ無く』と思いながら、奏が問い掛ける。
「れも、あの、陽さんは同性愛者、何れふよね?」
「うん、多分ね。でも姉さんが好き。姉さんが相手なら、男でも女でも関係ないよ。私は“奏さん”が、好きなんだから」
歓喜に満ちた声でそう言って、奏の腰をいやらしく撫でつつ、胸を頬で愛撫する。フラれる事など全く想定していない。拒否などされるはずもなければ、させる気もないと考えている事が、察しの悪い奏にすらもわかる。
「あぁ、匂いが強くなったね…… 。そっか、コレって、愛液の香りだ。どうりで私が知らないワケだよ。ここまで好きだって思えたのは姉さんだけだからこんな機会も無かったし、知ろうともしなかったし」
ニコッと微笑み、奏の陰部へ陽が手を滑らせていく。膝の辺りまでショーツが下がっているせいで露わになったままになっているソコへ指先が到達すると、彼は胸を高鳴らせながら、和毛の無い幼女の様な陰裂へ指を忍ばせた。
ぐちゅ…… と卑猥な音が二人の耳まで届き、奏は顔を強張らせ、陽の瞳はとろんと蕩ける。
「よかった、感じてくれていたんだね。特別なオイルを調合までして、マッサージをした甲斐があったよ」
「ち、違が」と否定しようとした奏の言葉を、「違わない」と陽が遮る。
「違わないよね?愛液の匂いならもう覚えたよ。コレで姉さんがいつ発情したって、私にはすぐにわかるからね。知ってた?体調の変化って匂いで結構わかるものなんだ。あぁーでも何で今まで姉さんが生理の時とかわかんなかったんだろう?今思えば、兄さんが姉さんだって気が付ける匂い、そこかしこにあったのになぁ」
先入観や思い込みとは本当に厄介だ。もっと早く“兄さん”が“姉さん”だって気が付いていれば、あんなに悶々とせず、すぐにでもこうやって愛してあげる事が出来たのに。
狭隘な陰部に指を押し込み、こぼれ落ちる蜜を絡ませながら奥へと進み入れる。
「ひうっ」
味わった事の無い感覚に違和感を覚え、奏が背中を逸らした。
「あ、ごめんね。もっとちゃんと、他も味わってあげないとだったよね。駄目だな…… 嬉し過ぎて焦っちゃったよ」
「…… ぬ、抜いてぇ」と呟き、奏が首を横に振る。逆らえばどうなるかなど、考える余裕も無い。
「駄目。って、今日はお互いに『駄目、駄目』って言い合ってばかりだね。でもごめん、譲れないなぁコレばかりは。早く孕ませてあげないとだし。でも急に入れたりしたら裂けちゃうかもでしょ?そんな痛い事はしたく無いからさ」
「は、はら?」
「うん。何か問題でもある?」
問題しか無い。
結婚どころか、奏は陽と付き合うとすら承諾していないのだから。
「そういうのは、もっとこう段階を踏んれゆっくりと、で——んあ!」
「あ、ごめん。クリ触っちゃった」
あはは!と笑い、陽は奏の陰部をグチュグチュと弄りながら言葉を続ける。
「段階なら、今までに充分何ヶ月も踏んできたじゃないか。今日のお休みをもらえた時点でそちらのご両親の許可はもらえているみたいなものなんだし、もう私達は結婚したも同義だよね?だからこのままスルよ」
「その、考えは、ひ、飛躍、しす…… んくっう」
「ごめん、ごめん。ココ気持ちよかった?恥骨の裏側あたりだから…… ココがいいところなのかな?よかったぁ、実は前立腺の場所の知識ばっか仕入れてたから、女性の体の仕組みってまだ全然よくわかっていないんだよね」
何故そんな勉強を?と思うも、“兄”であるはずの自分とこうするつもりだったのだろう事を思い出し、奏が複雑な気分になった。
「初めてだろうし、このままじゃあまり感じられないよね」と言いながら陽が奏の陰部から指をゆっくり抜き取ると、蜜にまみれた陰裂からくぷんっと小さな音が鳴った。
「待ってね、イイモノがあるんだ」
奏の耳には“イイモノ”に不穏な色が混じって聞こえた。
ベッドから一度降り、その下にしまってあった箱を取り出して陽がそれを開ける。一段目にある瓶を全て一度出し、彼が二重底を引っ張ると、ソコには前に用意すると宣言していた手枷や包帯だけでは無く、大人向けの玩具などといった奏には直視させられない物が数々しまわれていた。
「ジャーン。お手製のローションだよ。蜂蜜をベースにしてあるから今朝までは冷蔵庫にしまってあったんだけど、今は常温だし冷たくはないよ、安心してね」
安心要素など、奏にとってはどこにも無い。
指を抜いたついでに、すぐにでもこの状況を中断して欲しいのだが、全身に塗られたオイル成分のせいで体に力が全く入らず、奏は陽を説得しようと試みるのも億劫な状態だ。
そんな奏の心境を察する気もなくベッドの上に戻り、陽は彼女の脚の間に座ると、持っているローションをたっぷりと手にのせ、温めるようにしながら馴染ませて再び指を陰部の中へと挿入していった。
「この後の事も考えて、舐めても平気な成分のみで作ったんだ。偉い?」
楽しそうに陽がふふっと笑うが、奏の顔は強張ったままだ。胸が丸見えになってしまう事も忘れて両腕をあげて目元を隠しているが、食いしばった口元が軽く震えている。
「ココはよーくほぐしておかないとね。私達じゃ体格差もあるしさ、姉さんが女性でも流石にキツイと思うんだ。初めて、なんだもんね?」
膣壁をゆっくり撫でられ、まともに返事が出来ない。甘い声が出てしまわない様に堪えるのが精一杯で、脚が何度もびくっと跳ねる。
「初めて、なんでしょ?…… え、まさか違うの?オカシイな、圭くんからは交際経験は無いはずだって聞いてるのに。姉さんが他の奴と既に済ませてたとか、あったら正直かなりムカつくんだけど。いやまぁ、自分が最後の男だと思えば我慢もでき…… ないけど、しないとだよな」
「あー、くそっ!」と吐き捨てる陽の方へ、奏がそっと手を伸ばす。普段の彼からは想像も出来ない程に苛立っていて、奏はどうにか宥めたい気持ちになった。
「何?どうしたの、姉さん」
「な、ないれすから。…… ソレは。だから、もう、あの、ぬ、抜いてぇ」
涙をボロボロと零し、奏が懇願する。
無理だ、今日やっと彼が好きだと自覚したばかりでいきなり肉体関係を持つなど。身持ちの固い彼女にはあり得ない事態なので、どうしたって快楽に浸りきれない。急所をじっくり攻められようが、媚薬入りのオイルを全身に塗られようが、同じく媚薬成分がたっぷり入ったローションを膣壁内に塗ったくられようが、それは変わらなかった。
「そっかぁ…… 良かった。嬉しいよ、姉さんの初めての相手が私だなんて。だからって、恥ずかしがって泣いちゃっても駄目だよ。ずっと、ずーっと何ヶ月も姉さんを抱きたい気持ちを我慢してきたからね、もう無理だよ、待てない。姉さんが“オトコの娘”とかじゃなく、本物の女性だってわかっていたら、もっと早くに監禁してでも孕ませてあげられたのに、もう人が悪いんだから」
「れも、やっと気持ちに、気やついた…… ばか、りれ、こんな事は…… んあぁ!」
「ごめんごめん、姉さんが意地悪言うから、指増やしちゃった。わかる?今ね、姉さんのココ。私の指が、今は二本も入っているんだよ」
「んぐ、く…… んあぁっ」
膣内で二本の指を別々に動かされ、奏の体が過剰に反応する。無理矢理に近い行為から体を守ろうとしているのか、こぽっと奥の方から濃い愛液が流れ落ちてきた。
「いい反応だね、ホント可愛いなぁ。可愛いから、この丸見えの乳首も愛してあげるね」
「——ま!らめぇっ」
慌てて腕を伸ばし、奏は陽の体を突き放そうとしたが少しも間に合わず、難なくパクリと胸の尖りを口に含まれ舌先で転がされてしまう。唾液をたっぷりと溜め込んだ陽の口内はとても熱く、陽が舌を動かすたびに隙間からツツッと唾液がこぼれ落ちた。
「んくっ…… あっ」
「胸の小さい人ってさ、その分乳首が敏感だって聞くけど、本当なの?」
舐めながら、合間合間に問われたが、奏は『知るか!』と返したい気分に。耳年増でもなければ、性的な事に全く興味も抱かずにこの歳まで過ごしてきた為、人一倍知識が無い。赤子はコウノトリが運んでくるとまでは流石に思ってはいないが、少なくとも胸がどうこうなどの知識は持っておらず、首を横に振って『わからない』と意思表示をするくらいしか奏には出来なかった。
「じゃあ二人で実験していこうか」
陰部を指で丁寧に弄りつつ、胸の尖りを甘噛みし、ほぼ平らに近い膨らみを手で優しく揉む。
「揉んでたら大きくなるって話も聞くよね。姉さんの胸も、育つかなぁ?まぁ私的にはこのままでも好きだから、どちらでもいいんだけどさ」
ちゅっちゅっと音をわざと鳴らしながら、控えめな膨らみに赤い跡を残していく。陽の表情はとても楽しそうで、奏はもうどうしたら諦めさせる事が可能なのかと考える事がバカバカしくなってきた。
「ふぐっ…… んっ」
「そうだ、姉さん。私も姉さんに触ってもらいたいなぁ」
尖りを丹念にしつこく吸っていた口をちゅぽんっと音を鳴らしながら離し、陽が奏の脚に自分の股間を擦り付ける。何かわけのわからないモノの硬さを肌で感じ、奏が猫のような瞳を大きく見開いた。
「な、な、何を…… れすか?」
「ナニってそんな、言わせたいの?姉さんってば妄想通りでえっちだなぁ。淫語を駆使して攻められたいタイプだったりした?」
妄想とはいったい…… 。
何の話なのかわからず困っていると、奏は腕を引っ張られ、次の瞬間には手の平に何やら温かなモノを触らせられていた。
「——⁉︎」
無音の悲鳴をあげ、奏の髪が猫のように逆立つ。
「あぁっ、兄さんの手が…… って、違う、あーもう混乱するなぁ」
だけどまあいいや、と気持ちを早々に切り替え、陽が奏の手に自分の手を重ねて撫でるように促す。
「ひうっ!」
「そんな顔しなくてもいいと思うけど…… 私は痴漢じゃないんだし」
奏からしてみれば同じようなものだ。
酷く困惑し、奏の手が必死に逃げようともがいていて、上手く撫でさせる事が出来ない。
「逃げないでよ、姉さん。もう楽しんだもん勝ちだと思わない?」
「思えません!それに陽さんとは、もっと、ゆっくりと、お付き合いを、れきれば…… んっ」
「ココ、こんなにしておきながら?あぁ、もっとゆっくり動かして欲しいって事か」
じゃあ、折角だし奥をゆっくり撫でてあげようと陽が決め、長い指を根元まで押し込んで子宮口を優しく撫でる。
「ひうんっ!」
「あー…… 早くココに出したいなぁ。明日。明後日と休みで良かったね、いくらでも夜更かし出来るよ。あ、でも姉さんは眠くなったら好きなタイミングで寝てしまっていてもいいからね?私が勝手にお風呂に入れて、好きにまた抱いておくから」
あ、今夜は寝ちゃダメだ。
奏は即座に決意する。何が起きてしまうのか想像も出来ないが、少なくとも非常にまずい事態である事だけは理解した。
「指だけでもこんなに気持ちいいんだから…… ココ、私の入れたらどうなっちゃうんだろう?すぐイキそうだなぁ。そうなったらごめんね?あ、でも安心してね、復活しやすい事だけは確かだし、自慢出来る点だから!」
「…… え。あ、あの」
「なぁに?姉さん」
「安心要素が…… 無いのれふが」
「あれ、無い?おかしいなぁ。こういう事って沢山されたいものじゃないの?でもまぁいいか。それよりもねぇ、もっと真面目に撫でてくれないと。それとも今すぐナカに挿れた方が良かった?」
「このままでお願いします!」
今日一番の滑舌の良さだった。
本心としては、このよくわからない行為をしたくはない。だが、言ってしまったからにはきちんとやらねばと、根が真面目な奏がしっかりと陽のモノを手に包み、促されるままソレを上下に撫で始めた。
「…… もう少し、強くしてもらっていい?布越しだからちょっと刺激が足りないや」
「えっと、こう…… れすか?」
「こんな感じで」と言いつつ、陽が奏の膣壁をぐるんと撫でる。加減はわかった気がしたが、刺激が強過ぎて今度は手が動かせなくなってしまった。
「さぼらないでねぇ、姉さん。そしたらもっと気持ちよくしてあげられるよう私も頑張るからさ」
頑張らないで下さい、むしろ抜いて…… とも言えず、無言で必死に触れている硬いモノを強めに撫でる。でもそれと連動させるみたいに体内を弄られ、何度も何度も手を離してしまい、その度に陽が彼女の手を引き戻した。
「あはは…… 兄さんが、私のを…… 夢みたいだ。あれ?愛液多くなってきたね…… やっと効いてきたのかな」
「へ?」
「あぁごめん。何でもないよ、こっちの話だから」
媚薬効果のあるローションで膣内をたっぷり潤わせているだなんてとてもじゃないが言えず、テキトーに誤魔化す。
陽の思惑通り、彼の作ったローションは役目をしっかりと果たし始め、奏の腰がもじもじと動きだす。下っ腹の奥が変に疼き、肌が過剰に敏感になる。頭も今まで以上に回らず、お酒を飲み過ぎた時の様に体がふわふわとしてきた。
「あれ…… お口をパクパクとさせて、どうしたの?…… キスして欲しいとか?」
図星を突かれ、奏がキュッと口元を噤んだ。
「ふふ、可愛いね。想像よりもずっと可愛い。いいよ、たっくさんしようね。キスでも何でも姉さんがして欲しい事は全部私が叶えてあげる。だから姉さんは明日、私のお嫁さんになるんだよ、いいね?」
『はい』とも『いいえ』とも言わぬまま口を開いて奏がキスをせがむと、仕方ないかと陽が応じる。舌までもが怠くて上手く動いていないが、そんな彼女の口内を弄る行為はまるで奏を蹂躙しているみたいで、ゾクッと陽の体が打ち震えた。
もっと、もっと姉さんの全てを自分色に染めてしまいたい。
そんな欲望が体も心も支配して止められない。愛しい人の口の中を支配し、膣壁を優しく、いやらしく撫で続けようとも満たされぬ思いが頭の中でいっぱいになる。
もっと欲しい、もっと近づきたい、もっと姉さんの全てを全身で感じ取りたい。
出来る事ならこのままここに閉じ込めてしまって、誰の目にも触れさせず、自分だけで満たしてしまいたいが——そんな事は現実的では無く、無理だとも分かっているのでその点だけはぐっと堪える。その代わり……
「ねぇ、姉さん。姉さんの処女…… 私がもらうね」
その言葉で奏の体がビクッと跳ねた。
「あ、駄目とかは言っちゃ嫌だよ?そうだ、逃げないようにっと」と言い、指を膣から抜き取って、また秘密の小箱を陽が漁る。そして中から包帯と手枷を取り出すと、笑顔を浮かべながら奏の両手に包帯を巻き付け始めた。
「あ、あの…… 何を?これは」
「ん?手枷をするんだよ。こうやって両手を、動けなくして、んでもってヘッドボードに固定してっと。——よし、出来た!完璧だね」
シンプルなヘッドボードに、不自然に設置されていた金具に手枷の一部を陽が引っ掛ける。いつかくるはずだと思い込んでいた彼が、この時、この瞬間の為にと前回奏がこの部屋へ勝手に侵入した日以降に設置した物だ。
「…… えっと、あの、陽さん?」
「うわ…… 写真欲しい。永久保存版レベルで綺麗だよ、姉さん」と、勝手に震える口元を手で隠しながら、陽が呟いた。
「あ、あの、コレ…… 外してもらえまへんか?」
「無理」
「…… (何故に)」
ショーツはもう脚からすっかり抜け落ち、全裸になってしまった奏が両腕を上にあげた状態で拘束されている。包帯を巻いた上での手枷なので痛くはないのだが、何故こんな状態にされる必要があるのか奏には全くわからない。基準になる知識が彼女には映画やドラマのワンシーンくらいでしかないのだが、今までこんなシーンなどあっただろうか…… と不思議でならなかった。
「耳は赤いままなのに、顔色悪くなっちゃって…… 可愛いなぁ」
チュッチュッと音をたて、引きつる頬、耳や首筋などに陽が何度もキスをして赤い跡をつけていく。白い肌には赤がよく映えて、奏の体は花弁を散らしたみたいになっていった。
「乳首、ずっとつんって立ったままだね。やっぱりキスされると気持ちいい?」
「んっ…… わ、わかんな…… 」
「照れなくてもいいのに。気持ちいいなら気持ちいいよって言ってくれた方が、私は嬉しいなぁ」
そう言って、奏の脚の間に移動すると、陽は彼女の陰部へ顔を近づけていった。
「もっと気持ちいいことするから、良かったらちゃんと言ってね?」
「な、な、な…… 何を?え、何れそんなと——ひゃあ!」
舌先を伸ばし、陽が奏の陰裂を下から上へ舐めあげた。お手製のローションの甘みとナカから流れ出る愛液が混じり、彼女の陰部はもうドロドロとしていてとても柔らかい。指でも丹念に開かされてしまったので、これならばもう今すぐに彼を受け入れても問題なさそうだ。
だがしかし、夢にまで見た奏の卑猥な箇所を舐められる歓喜で頭がいっぱいで、自分の欲を満したい気持ちを上回る。沢山よくしてあげるから、姉さんも私との行為に溺れて仕舞えばいいんだ、と陽は必死に陰部を舐め続けた。
「姉さんの、ココ美味しい…… 。蜂蜜の味だけじゃなくって、姉さんの味がちゃんと混じっていて幸せ過ぎるよ」
「きたな…… やめ、ホント、むっ——」
「んー…… 汚い、のかな。別に私は気にならないけど。美味しいし、いやらしい匂いがして、脳の中まで犯されていくみたいだよ」
ぐじゅぐじゅと卑猥な水音が鳴り響き、奏が甘い声をあげる。こんな声は嫌だと思っても、陽の舌が膣壁を美味しそうに舐め、肉芽にまで目を付けてくりゅくりゅと指先で摘まれてはなす術も無い。
「姉さんは和毛が無いからピンク色をしたクリが目立っちゃうね。ホント…… いやらしいなぁ、ゾクゾクするよ」
「いあぁぁ…… ひぐっ、うぐ…… っ、ぐすんっ」
ボロボロと零れる涙が止まらず、甘く喘ぐというよりはもう完全に泣き声だ。
「そんなに恥ずかしいの?…… あぁ、可愛いなぁ」
都合よく思い込み、さらに行為を優しく続ける。
陽が満足する頃にはもう二十分程度が経過してしまい、奏は全身から力が完全に抜け落ちていてまるで死体の様だ。ぐったりとしていてもう声も出せない。頭の中は完全に真っ白で、膣内が何度も痙攣し、限界まで何度も達した状態だったのだが…… 初めて同士なせいで、お互いに何が起きたのか把握出来ないままでいた。
「…… コレ、解れてる…… のかなぁ?最初より狭くなっている気がするんだけど…… オカシイなぁ」
首を傾げ、指をナカ押し込み陽が確認する。
(大丈夫かな、挿れても…… でも姉さんのココめちゃくちゃ狭いし、なんだか壊しそうで怖いなぁ。あぁーでももう私も流石に限界だし、このままじゃ挿れる前にイキそうなくらいパンパンだし…… )
チラッと奏の様子を伺うが、気絶寸前といった様子で確認が取れない。取れないが、そんな姿すらも陽の心をくすぐり、辛うじて残っていた彼の理性を完全に打ち砕いてしまった。
息を乱し「…… ね、姉さん、もういいよね?」と言いながら上半身を起こし、穿いていたズボンを思いっきり下げ、ボクサーパンツをも半端に脱いで自らの怒張を露わにした。
「あはは…… マジで痛いレベル」
ヒクヒクと動く怒張の先からは先走り汁が流れ落ち、いやらしい姿を晒している。体格に似合ったサイズをしているせいで、奏は彼の顔立ちからは想像も出来ぬ規格外のモノを目の前にボロンと見せられ、フリーズしてしまった。
「…… 家に、帰りたい」
心から言った言葉だったのだが、「此処がもう姉さんのお家だよ」と陽に言われ、奏の体がビクッと跳ねる。帰す気もやめる気も無い。もう彼を受け入れる事しか選択肢は残されていないと奏は悟ったが…… 達観も出来なかった。
腕を力の限りに動かし、外せないかと試みる。だが、薬の効果のせいで抵抗と言うにはあまりに力無いものでしかなかった。
「それは『早く挿れて』って催促だったりするのかな?ホント、可愛過ぎるよ、姉さんは」
(ど、どうしてそう受け取れるんでしょう?)
あまりのプラス思考についていけず、奏の頭がくらっとふらつく。
「じゃあ…… 」と言い、陽が奏の脚を大きく開かせ、蜂蜜ベースのローションと愛液とでびっしょりと濡れそぼる陰部に己の怒張をピタリと当てがった。和毛の無いソコはあまりに滑らかで邪魔が無く、陰裂と亀頭とが擦れ合うだけでもうイキそうになってしまうくらいに気持ちがいい。自分の手でいじるよりもずっと本能を刺激され、自然と腰が動いてしまい「らめれす、ホント、ソレだけは、まら——」と、首を横に振ってイヤイヤと奏が主張した時にはもう、ずっぽりと彼女の中へ挿入されていってしまった。
「あ、あぁ、あぁぁ!」
悲鳴に近い奏の声が部屋に響く。それと同時に、「あぁっ、んっ…… すご、狭い、キツイ、気持ちいいぃ…… 」と陽の歓喜に満ちた言の葉が奏の耳奥をくすぐる。
「あ、あはは…… コレで、私達は夫婦だね、姉さん。あ、いや。もう、奥さんと呼ぶべきかな?ふふっ」
うっとりとした声と顔でそう言いながら、陽が大きく開かれた奏の口を唇で塞ぎ、舌を絡める。
「好き、好きだよ…… 奏さんはもう、私の奥さんだ。愛してる、好き、大好き…… 一生離さないからね」
愛を囁きつつ、陽が腰をゆっくりと動かし、奏の膣内へ己を刻み付ける。充分過ぎる程にほぐされたそこに破瓜の血や痛みは全く無く、『あれ?自分は本当に処女だったのだろうか』と奏が疑いたくなるレベルですんなりと彼を受け入れてしまっている。だが体格差のせいで感じる圧迫感はどうしたって半端無く、奏は呼吸をするたび苦しそうに息を詰まらせた。
「…… 全部入るか、なぁ」
現時点で既に子宮口をゆるゆると擦られている感覚があるのに、コレでまだ全部では無いのだと知り、奏の顔がサッと青冷めた。三十センチ近い身長差は、こういった行為の前では弊害となってしまう様だ。
「む、、無理れふ…… あ、も、もう抜いてぇ…… 」
首を横に振り、奏が必死に訴える。だが当然彼がその懇願を聞き入れる事などあるはずが無く、より深く奥まで怒張を押し込まれ、奏は「くはっ」と声をこぼして背を仰け反らせた。
「え、大丈夫?奏さん」
陽が慌てて奏の腰を抱き、自身の体を起こしながら、手枷をヘッドボードから外して彼女の上体を引き寄せた。
「うあ!…… あ、あぁっ!」
対面座位のような体位になってしまい、奏の最奥まで陽の怒張が突き刺さる。気持ちいいと言うよりは驚きの方が大きく、彼女は陽の胸を引っ掻いてしまった。
「…… くっ。や、ヤバイ…… コレ、流石に…… も、で、出ちゃう」
引っ掻かれた痛みすら気にする余裕も無く、陽が奏の体をギュッと強く抱きしめる。あまりに狭い膣内は刺激が強過ぎ、根本まで全てを包み込まれてしまい余裕が無い。奏が好きで好きで、夢にまでみた瞬間なので余計にだった。
「はぁ…… はぁ…… ヤバかった。ホント無理、奏さんのナカ…… 気持ち良過ぎる!」
何とかして達してしまう事は堪えたが、陽は少しも動けない。
「奏さ、ん…… キスしよ?ね、好き…… 愛してるよ」
「よ、陽さ…… ん」
この状況を、今この瞬間ですらも奏は受け止めきれてはいないが、『好き』を真正面からぶつけられては抵抗する気にもなれない。“姉”でも無く、“兄”としてでも無い立場で抱き締められている事も嬉しく、奏は手枷をされたままの手を彼に寄り添わせた。
唇を重ね、くちゅ、にゅちゅっと絡む舌から卑猥な音が鳴る。その度に膣壁に抱かれた怒張がヒクつき、奏は快楽に体を震わせた。
「奏さんも、気持ちいいの?いいよね?目がとろんとしてるもん…… あはは、嬉しいなぁ。こうやって抱き合うのって初めての事だけど、ホント最高だね」
『初めて』と言う言葉が奏の心をキュッと掴む。誰かと比べられないで済む安心感も胸にわいた。
「ねぇ、動いてもいい?正直な所、すぐにイッちゃいそうだけど…… でも、したいな」
「え、や、そ…… それは、ちょ——」とまでは言えたが、続く言葉を拒否するみたいに陽が奏の腰を掴み、体を前後に揺さぶった。
「かは!んあ!やああ!」
子宮口を切っ先でえぐられ、過剰な喜悦で頭が真っ白になった。目の前がチカチカと揺れ、開きっぱなしになった口の端からは、はしたなく唾液が流れ落ちる。
彼自身も腰を動かし、緩急をつけて膣壁を容赦なく愛し続ける。より深く、より密着させながら何度も膣内を怒張で突かれ、奏の赤く腫れる肉芽が陽の和毛に擦れるせいで、奏は「ひうっ!」と声をあげた。
「すご…… さっきよりも、キツくなったね。気持ち、いいんだよね?それとも、辛いだけ?…… んなワケ無いか、たっぷり塗ったくったんだからねぇ」
媚薬成分が浸透し、奏自身も無意識に腰が動く。自分から一番気持ちいい箇所に怒張がくる様に体を寄せて、甘い声を何度も何度も陽の耳近くで叫び続けた。
「か、可愛いぃぃ!ヤバ、死ぬ!そんな声聞かされたら、もうソレだけで…… あ、ホントマズイ。すごく、い、いい…… ナカ、出していいよね?出すね、奏さんも欲しいよね?ナカに精液欲しいから、こんなにえっちにナカを擦り付けてくれるんだもんね?」
細い首や鎖骨にキスを贈りつつ、陽が奏に問い掛ける。
「ちが、らめっ!」と否定しつつも、体が快楽を欲してしまい腰の動きを止める事が出来ない。
「ココは『沢山奥に頂戴』って、ぎゅーぎゅーと締め付けてきてるのに?」
クスッと笑いながら、陽が奏の下腹部をとんっとつっつく。すると奏は「あぁぁ!い、らめっ、やっ、ひうんっ!」と叫びながら体を震わせ、そうかと思ったら今度は急にぐったりと体を崩れさせた。
「だ、大丈夫?姉さん!」
ビクッビクッと奏の肩が跳ね、浅い呼吸を繰り返す。体中が痺れ、全く力が入らない。
(何コレ…… さっきから、体も頭の中も…… なんか変だ)
気遣う様に肩を抱かれ、ちょっと嬉しい気持ちになる。彼の肌が触れる箇所が心地よく感じ、奏は陽に甘えるみたいに頰を擦り寄せた。
陽の方はといえば、ふんわりとした奏の髪が少しくすぐったい。甘えてくれる事も嬉しいが、経験値も無く、女性の体の事をちゃんとは調べていなかった陽は、今さっきの奏の反応は何だったのだろうか?と不思議に思った。
「えっと…… 動いても、いいかな?いいよね?動くね、もう出したくって…… かなり無理、限界」
ぐったりとしている奏の体をベッドへ寝かせるようにして押し倒し、再び手枷をヘッドボードに付けた金具に引っ掛ける。そして彼女の脚を持ち上げて大きく開かせると、陽は自分本位な動きで奏の狭い膣壁を穿ち始めた。
「い、いぃ…… めっちゃくちゃキツイ、から…… も、イク、気持ちいぃ…… 姉さん、ね、奏さ、んっ…… 好き、好きぃ、奥に…… 一番奥にたっぷり出してあげるね」
(ダメだ、そんな事をされたら子供が出来てしまう)
欲しく無いわけでは無いが、こんな曖昧な関係のままだなんて容認出来るはずが無い。なのに体は貪欲で、彼の言う通り最奥に出して欲しいと主張するみたいに怒張を強く抱き締めてしまう。いやらしくヒクつき、奥へ奥へと彼を誘導し、より気持ちいい箇所へ当てようと勝手に腰も浮く。心と体が一致せず、めちゃくちゃな思考のせいでボロボロと涙が零れ落ちて、奏の頰を濡らした。
泣くわヨダレは溢れるわで奏の顔はもうかなりぐちゃぐちゃなのだが、彼女を心から愛してやまない陽には全てが可愛いとしか思えない。「好き、好き、可愛い」と何度も呟きながら体を前に倒し、彼女の顔に何度も口付ける。
「出すね、出すよ、もっ…… で、出るっ」
くっ、あぁ…… と小さくこぼし、陽が奏の膣奥へ怒張を押し込む。子宮内にまで入り込みそうなくらいに強く奥まで打ち付け、白濁液をたっぷりと膣内へ吐精する。恍惚とした瞳をしながら陽は「コレで、奏さんは…… 私だけのモノだ」と、口元に弧を描きながら呟いた。
くぷんっと音を鳴らしながら、陽が奏の膣内から自らを引き抜く。散々弄られ、擦られ、真っ赤に熟した陰裂から白濁液がどろりと流れ落ちる様子を見て、陽は全身を喜びに打ち震わせた。
「あぁ…… ものすごく卑猥で、淫靡で、とっても綺麗だよ…… 奏さん」
うっとりと蕩けた陽の瞳はハートマークになっている様にまで感じられる。
「あー…… 。ナカから出てきちゃう分が勿体無いな。コレ、奥に戻さないとだよね」
ぐったりと、脚を開脚したまま横たわる奏の陰部に達したばかりのモノを擦りつけ、刺激を与えて怒張を勃たせる。難なく復活したソレを即膣内へ押し込むと、「んくっ」と声をこぼしながらゆるゆるとまた陽が奏の体を堪能し始めた。
「ごめんね、奏さん。私だけ先にイッちゃって。奏さんもイケるまでいくらでも付き合うから、沢山気持ち良くなってね」
(…… あれ?でも、女性ってイク時どんなふうになるんだろう?AVとかも今まで観てきたわけじゃ無いから、男と違うっぽいくらいしかわかんないんだけど…… まぁ、イケばきっとわかるよな!)
自身の感じる快楽に溺れ浸り、碌に奏の様子を観察しなかった陽は、仮眠と食事を何度も軽く挟みつつ、結局週末の休暇を全て彼女を抱き潰す事に費やした。『姉さんにもイッて欲しい』という目的が陽の中だけで達成出来ず、このままでは婚姻届も出しに行く時間すらも惜しいと、戸籍での拘束は後回しにして、妊娠しかねない行為を延々と続けた。
◇
月曜の朝になり、何度も何度も最後まで強制的にいかされ続けた奏に張り付きつつ、『結局姉さんを最後までいかせてあげられなかった…… 』と凹みながらシャワーを二人で浴び、どんより顔のまま揃って出勤する事に。
どちらか一方でも人並みの知識があれば回避出来た事なのに、気持ちいい行為に没頭し過ぎたせいで『ちょっとネットででも調べてみるか』すら思い付かなかった為、奏にとってはとんだ災難続きの休暇となってしまったのであった。
「え?…… 待って、えっと、和毛が無いまでは、まぁわかる。でも…… え?ん?」
陽は男性用のショーツだと思い込んでいた女性用の下着を膝辺りまで脱がし、自分が目撃した箇所を受け止めきれずに動揺し、ボソボソと独り言を続ける。
「パ、パイパン?だっけ?コレ。…… って、事は…… え、待って。“兄さん”って…… 本当に、“姉さん”…… なの?」
「…… 何度も、言いましたよね?」
無表情で、奏がぼそっと呟いた。『嘘つきだ』とだけはせめて思われない様に。
(あぁ、同性愛者になんてモノを見せてしまったんでしょうか。しかも義弟に。新しい家族だからこそ仲良くしたかったのに、コレではもう無理だろう。しかも、蒸れなくって楽だし、この先どうせ誰にも見せる予定も無いからと綺麗さっぱり二度と生えなくなるまでまっさらにしてしまった箇所だ。女性に興味のない男性から見れば、生々しくって気持ち悪いに違いない)
意味は無いかもしれないが、せめて『ごめんなさい』と奏が謝ろうとした。だが陽は、眼鏡の奥に見える瞳をキラキラと輝かせ、全身を震わせながら——
「コレ、なんていうご褒美⁉︎」
と、叫んだ。
「仕事ちゃんと頑張ったからかな。それとも湯川さんの為に色々と犠牲にしてでも尽くしてきたから、神様か湯川さんがご褒美を用意してくれたの?まさか、兄さんが好き過ぎて、私達が結婚出来るようにと女体化してくれた?——いや違う、兄さんは何度も『姉だ』って言っていたから、あぁ、私の勘違いか!」
あれ?と、奏の中で疑問符が浮かぶ。
何も知らないのだから当然ではあるが、彼女的には想定していた反応では無いからだ。
不思議に思いながら奏がのっそりとした動きで上半身を起こすと、陽が「兄さんの胸だぁ!」と嬉しそうに叫んで彼女の慎ましやかな胸に飛びついてきた。
「ぎゃ!」と声を出し、ベッドに奏が陽ごと倒れる。
「あぁ…… すごい。“兄さん”が“姉さん”で、“姉さん”だからアレは無いけど胸はあって…… あぁ、でも少年みたいに小さいから、『女性のはずなのに』ってギャップで余計に興奮するなぁ。あぁ、全部全部が可愛いぃぃぃなぁ、もう!」
胸に頬擦りをされてしまい、奏の体にゾクッとした感覚が走る。彼の耳に胸の尖りが何度も擦れ、冷めていた熱が再び燃え始めた。
「ねぇ、にい…… 違う、姉さん。離婚は絶対にしない事を前提に、結婚しよう!ね?」
「え?何言ってるんれすか、無理に決まってまふよね?」
うっとり顔で言われても話が急だし、何よりも言ってる事がめちゃくちゃだ。
最初は『結婚を前提にお付き合いしましょう』とかじゃないのか?せめて普通に『好きだから付き合って欲しい』とか、そういった段階から交際は始まるものなのでは?と、良識のある奏はどうしたって思ってしまう。
「無理?そんな事は無いよ、異性なら結婚出来るじゃないか。姉さんは男だと思っていたから義理の兄と弟ででも家族になれたならそれでゴールかなってずっと思っていたけど、入籍出来るんだったらしておかないと!この人は自分だけの大事な人なんだって、国から公認してもらえるって最高だと思わない?」
『いやまぁそうかもですけどね?だけど、そうじゃ無く』と思いながら、奏が問い掛ける。
「れも、あの、陽さんは同性愛者、何れふよね?」
「うん、多分ね。でも姉さんが好き。姉さんが相手なら、男でも女でも関係ないよ。私は“奏さん”が、好きなんだから」
歓喜に満ちた声でそう言って、奏の腰をいやらしく撫でつつ、胸を頬で愛撫する。フラれる事など全く想定していない。拒否などされるはずもなければ、させる気もないと考えている事が、察しの悪い奏にすらもわかる。
「あぁ、匂いが強くなったね…… 。そっか、コレって、愛液の香りだ。どうりで私が知らないワケだよ。ここまで好きだって思えたのは姉さんだけだからこんな機会も無かったし、知ろうともしなかったし」
ニコッと微笑み、奏の陰部へ陽が手を滑らせていく。膝の辺りまでショーツが下がっているせいで露わになったままになっているソコへ指先が到達すると、彼は胸を高鳴らせながら、和毛の無い幼女の様な陰裂へ指を忍ばせた。
ぐちゅ…… と卑猥な音が二人の耳まで届き、奏は顔を強張らせ、陽の瞳はとろんと蕩ける。
「よかった、感じてくれていたんだね。特別なオイルを調合までして、マッサージをした甲斐があったよ」
「ち、違が」と否定しようとした奏の言葉を、「違わない」と陽が遮る。
「違わないよね?愛液の匂いならもう覚えたよ。コレで姉さんがいつ発情したって、私にはすぐにわかるからね。知ってた?体調の変化って匂いで結構わかるものなんだ。あぁーでも何で今まで姉さんが生理の時とかわかんなかったんだろう?今思えば、兄さんが姉さんだって気が付ける匂い、そこかしこにあったのになぁ」
先入観や思い込みとは本当に厄介だ。もっと早く“兄さん”が“姉さん”だって気が付いていれば、あんなに悶々とせず、すぐにでもこうやって愛してあげる事が出来たのに。
狭隘な陰部に指を押し込み、こぼれ落ちる蜜を絡ませながら奥へと進み入れる。
「ひうっ」
味わった事の無い感覚に違和感を覚え、奏が背中を逸らした。
「あ、ごめんね。もっとちゃんと、他も味わってあげないとだったよね。駄目だな…… 嬉し過ぎて焦っちゃったよ」
「…… ぬ、抜いてぇ」と呟き、奏が首を横に振る。逆らえばどうなるかなど、考える余裕も無い。
「駄目。って、今日はお互いに『駄目、駄目』って言い合ってばかりだね。でもごめん、譲れないなぁコレばかりは。早く孕ませてあげないとだし。でも急に入れたりしたら裂けちゃうかもでしょ?そんな痛い事はしたく無いからさ」
「は、はら?」
「うん。何か問題でもある?」
問題しか無い。
結婚どころか、奏は陽と付き合うとすら承諾していないのだから。
「そういうのは、もっとこう段階を踏んれゆっくりと、で——んあ!」
「あ、ごめん。クリ触っちゃった」
あはは!と笑い、陽は奏の陰部をグチュグチュと弄りながら言葉を続ける。
「段階なら、今までに充分何ヶ月も踏んできたじゃないか。今日のお休みをもらえた時点でそちらのご両親の許可はもらえているみたいなものなんだし、もう私達は結婚したも同義だよね?だからこのままスルよ」
「その、考えは、ひ、飛躍、しす…… んくっう」
「ごめん、ごめん。ココ気持ちよかった?恥骨の裏側あたりだから…… ココがいいところなのかな?よかったぁ、実は前立腺の場所の知識ばっか仕入れてたから、女性の体の仕組みってまだ全然よくわかっていないんだよね」
何故そんな勉強を?と思うも、“兄”であるはずの自分とこうするつもりだったのだろう事を思い出し、奏が複雑な気分になった。
「初めてだろうし、このままじゃあまり感じられないよね」と言いながら陽が奏の陰部から指をゆっくり抜き取ると、蜜にまみれた陰裂からくぷんっと小さな音が鳴った。
「待ってね、イイモノがあるんだ」
奏の耳には“イイモノ”に不穏な色が混じって聞こえた。
ベッドから一度降り、その下にしまってあった箱を取り出して陽がそれを開ける。一段目にある瓶を全て一度出し、彼が二重底を引っ張ると、ソコには前に用意すると宣言していた手枷や包帯だけでは無く、大人向けの玩具などといった奏には直視させられない物が数々しまわれていた。
「ジャーン。お手製のローションだよ。蜂蜜をベースにしてあるから今朝までは冷蔵庫にしまってあったんだけど、今は常温だし冷たくはないよ、安心してね」
安心要素など、奏にとってはどこにも無い。
指を抜いたついでに、すぐにでもこの状況を中断して欲しいのだが、全身に塗られたオイル成分のせいで体に力が全く入らず、奏は陽を説得しようと試みるのも億劫な状態だ。
そんな奏の心境を察する気もなくベッドの上に戻り、陽は彼女の脚の間に座ると、持っているローションをたっぷりと手にのせ、温めるようにしながら馴染ませて再び指を陰部の中へと挿入していった。
「この後の事も考えて、舐めても平気な成分のみで作ったんだ。偉い?」
楽しそうに陽がふふっと笑うが、奏の顔は強張ったままだ。胸が丸見えになってしまう事も忘れて両腕をあげて目元を隠しているが、食いしばった口元が軽く震えている。
「ココはよーくほぐしておかないとね。私達じゃ体格差もあるしさ、姉さんが女性でも流石にキツイと思うんだ。初めて、なんだもんね?」
膣壁をゆっくり撫でられ、まともに返事が出来ない。甘い声が出てしまわない様に堪えるのが精一杯で、脚が何度もびくっと跳ねる。
「初めて、なんでしょ?…… え、まさか違うの?オカシイな、圭くんからは交際経験は無いはずだって聞いてるのに。姉さんが他の奴と既に済ませてたとか、あったら正直かなりムカつくんだけど。いやまぁ、自分が最後の男だと思えば我慢もでき…… ないけど、しないとだよな」
「あー、くそっ!」と吐き捨てる陽の方へ、奏がそっと手を伸ばす。普段の彼からは想像も出来ない程に苛立っていて、奏はどうにか宥めたい気持ちになった。
「何?どうしたの、姉さん」
「な、ないれすから。…… ソレは。だから、もう、あの、ぬ、抜いてぇ」
涙をボロボロと零し、奏が懇願する。
無理だ、今日やっと彼が好きだと自覚したばかりでいきなり肉体関係を持つなど。身持ちの固い彼女にはあり得ない事態なので、どうしたって快楽に浸りきれない。急所をじっくり攻められようが、媚薬入りのオイルを全身に塗られようが、同じく媚薬成分がたっぷり入ったローションを膣壁内に塗ったくられようが、それは変わらなかった。
「そっかぁ…… 良かった。嬉しいよ、姉さんの初めての相手が私だなんて。だからって、恥ずかしがって泣いちゃっても駄目だよ。ずっと、ずーっと何ヶ月も姉さんを抱きたい気持ちを我慢してきたからね、もう無理だよ、待てない。姉さんが“オトコの娘”とかじゃなく、本物の女性だってわかっていたら、もっと早くに監禁してでも孕ませてあげられたのに、もう人が悪いんだから」
「れも、やっと気持ちに、気やついた…… ばか、りれ、こんな事は…… んあぁ!」
「ごめんごめん、姉さんが意地悪言うから、指増やしちゃった。わかる?今ね、姉さんのココ。私の指が、今は二本も入っているんだよ」
「んぐ、く…… んあぁっ」
膣内で二本の指を別々に動かされ、奏の体が過剰に反応する。無理矢理に近い行為から体を守ろうとしているのか、こぽっと奥の方から濃い愛液が流れ落ちてきた。
「いい反応だね、ホント可愛いなぁ。可愛いから、この丸見えの乳首も愛してあげるね」
「——ま!らめぇっ」
慌てて腕を伸ばし、奏は陽の体を突き放そうとしたが少しも間に合わず、難なくパクリと胸の尖りを口に含まれ舌先で転がされてしまう。唾液をたっぷりと溜め込んだ陽の口内はとても熱く、陽が舌を動かすたびに隙間からツツッと唾液がこぼれ落ちた。
「んくっ…… あっ」
「胸の小さい人ってさ、その分乳首が敏感だって聞くけど、本当なの?」
舐めながら、合間合間に問われたが、奏は『知るか!』と返したい気分に。耳年増でもなければ、性的な事に全く興味も抱かずにこの歳まで過ごしてきた為、人一倍知識が無い。赤子はコウノトリが運んでくるとまでは流石に思ってはいないが、少なくとも胸がどうこうなどの知識は持っておらず、首を横に振って『わからない』と意思表示をするくらいしか奏には出来なかった。
「じゃあ二人で実験していこうか」
陰部を指で丁寧に弄りつつ、胸の尖りを甘噛みし、ほぼ平らに近い膨らみを手で優しく揉む。
「揉んでたら大きくなるって話も聞くよね。姉さんの胸も、育つかなぁ?まぁ私的にはこのままでも好きだから、どちらでもいいんだけどさ」
ちゅっちゅっと音をわざと鳴らしながら、控えめな膨らみに赤い跡を残していく。陽の表情はとても楽しそうで、奏はもうどうしたら諦めさせる事が可能なのかと考える事がバカバカしくなってきた。
「ふぐっ…… んっ」
「そうだ、姉さん。私も姉さんに触ってもらいたいなぁ」
尖りを丹念にしつこく吸っていた口をちゅぽんっと音を鳴らしながら離し、陽が奏の脚に自分の股間を擦り付ける。何かわけのわからないモノの硬さを肌で感じ、奏が猫のような瞳を大きく見開いた。
「な、な、何を…… れすか?」
「ナニってそんな、言わせたいの?姉さんってば妄想通りでえっちだなぁ。淫語を駆使して攻められたいタイプだったりした?」
妄想とはいったい…… 。
何の話なのかわからず困っていると、奏は腕を引っ張られ、次の瞬間には手の平に何やら温かなモノを触らせられていた。
「——⁉︎」
無音の悲鳴をあげ、奏の髪が猫のように逆立つ。
「あぁっ、兄さんの手が…… って、違う、あーもう混乱するなぁ」
だけどまあいいや、と気持ちを早々に切り替え、陽が奏の手に自分の手を重ねて撫でるように促す。
「ひうっ!」
「そんな顔しなくてもいいと思うけど…… 私は痴漢じゃないんだし」
奏からしてみれば同じようなものだ。
酷く困惑し、奏の手が必死に逃げようともがいていて、上手く撫でさせる事が出来ない。
「逃げないでよ、姉さん。もう楽しんだもん勝ちだと思わない?」
「思えません!それに陽さんとは、もっと、ゆっくりと、お付き合いを、れきれば…… んっ」
「ココ、こんなにしておきながら?あぁ、もっとゆっくり動かして欲しいって事か」
じゃあ、折角だし奥をゆっくり撫でてあげようと陽が決め、長い指を根元まで押し込んで子宮口を優しく撫でる。
「ひうんっ!」
「あー…… 早くココに出したいなぁ。明日。明後日と休みで良かったね、いくらでも夜更かし出来るよ。あ、でも姉さんは眠くなったら好きなタイミングで寝てしまっていてもいいからね?私が勝手にお風呂に入れて、好きにまた抱いておくから」
あ、今夜は寝ちゃダメだ。
奏は即座に決意する。何が起きてしまうのか想像も出来ないが、少なくとも非常にまずい事態である事だけは理解した。
「指だけでもこんなに気持ちいいんだから…… ココ、私の入れたらどうなっちゃうんだろう?すぐイキそうだなぁ。そうなったらごめんね?あ、でも安心してね、復活しやすい事だけは確かだし、自慢出来る点だから!」
「…… え。あ、あの」
「なぁに?姉さん」
「安心要素が…… 無いのれふが」
「あれ、無い?おかしいなぁ。こういう事って沢山されたいものじゃないの?でもまぁいいか。それよりもねぇ、もっと真面目に撫でてくれないと。それとも今すぐナカに挿れた方が良かった?」
「このままでお願いします!」
今日一番の滑舌の良さだった。
本心としては、このよくわからない行為をしたくはない。だが、言ってしまったからにはきちんとやらねばと、根が真面目な奏がしっかりと陽のモノを手に包み、促されるままソレを上下に撫で始めた。
「…… もう少し、強くしてもらっていい?布越しだからちょっと刺激が足りないや」
「えっと、こう…… れすか?」
「こんな感じで」と言いつつ、陽が奏の膣壁をぐるんと撫でる。加減はわかった気がしたが、刺激が強過ぎて今度は手が動かせなくなってしまった。
「さぼらないでねぇ、姉さん。そしたらもっと気持ちよくしてあげられるよう私も頑張るからさ」
頑張らないで下さい、むしろ抜いて…… とも言えず、無言で必死に触れている硬いモノを強めに撫でる。でもそれと連動させるみたいに体内を弄られ、何度も何度も手を離してしまい、その度に陽が彼女の手を引き戻した。
「あはは…… 兄さんが、私のを…… 夢みたいだ。あれ?愛液多くなってきたね…… やっと効いてきたのかな」
「へ?」
「あぁごめん。何でもないよ、こっちの話だから」
媚薬効果のあるローションで膣内をたっぷり潤わせているだなんてとてもじゃないが言えず、テキトーに誤魔化す。
陽の思惑通り、彼の作ったローションは役目をしっかりと果たし始め、奏の腰がもじもじと動きだす。下っ腹の奥が変に疼き、肌が過剰に敏感になる。頭も今まで以上に回らず、お酒を飲み過ぎた時の様に体がふわふわとしてきた。
「あれ…… お口をパクパクとさせて、どうしたの?…… キスして欲しいとか?」
図星を突かれ、奏がキュッと口元を噤んだ。
「ふふ、可愛いね。想像よりもずっと可愛い。いいよ、たっくさんしようね。キスでも何でも姉さんがして欲しい事は全部私が叶えてあげる。だから姉さんは明日、私のお嫁さんになるんだよ、いいね?」
『はい』とも『いいえ』とも言わぬまま口を開いて奏がキスをせがむと、仕方ないかと陽が応じる。舌までもが怠くて上手く動いていないが、そんな彼女の口内を弄る行為はまるで奏を蹂躙しているみたいで、ゾクッと陽の体が打ち震えた。
もっと、もっと姉さんの全てを自分色に染めてしまいたい。
そんな欲望が体も心も支配して止められない。愛しい人の口の中を支配し、膣壁を優しく、いやらしく撫で続けようとも満たされぬ思いが頭の中でいっぱいになる。
もっと欲しい、もっと近づきたい、もっと姉さんの全てを全身で感じ取りたい。
出来る事ならこのままここに閉じ込めてしまって、誰の目にも触れさせず、自分だけで満たしてしまいたいが——そんな事は現実的では無く、無理だとも分かっているのでその点だけはぐっと堪える。その代わり……
「ねぇ、姉さん。姉さんの処女…… 私がもらうね」
その言葉で奏の体がビクッと跳ねた。
「あ、駄目とかは言っちゃ嫌だよ?そうだ、逃げないようにっと」と言い、指を膣から抜き取って、また秘密の小箱を陽が漁る。そして中から包帯と手枷を取り出すと、笑顔を浮かべながら奏の両手に包帯を巻き付け始めた。
「あ、あの…… 何を?これは」
「ん?手枷をするんだよ。こうやって両手を、動けなくして、んでもってヘッドボードに固定してっと。——よし、出来た!完璧だね」
シンプルなヘッドボードに、不自然に設置されていた金具に手枷の一部を陽が引っ掛ける。いつかくるはずだと思い込んでいた彼が、この時、この瞬間の為にと前回奏がこの部屋へ勝手に侵入した日以降に設置した物だ。
「…… えっと、あの、陽さん?」
「うわ…… 写真欲しい。永久保存版レベルで綺麗だよ、姉さん」と、勝手に震える口元を手で隠しながら、陽が呟いた。
「あ、あの、コレ…… 外してもらえまへんか?」
「無理」
「…… (何故に)」
ショーツはもう脚からすっかり抜け落ち、全裸になってしまった奏が両腕を上にあげた状態で拘束されている。包帯を巻いた上での手枷なので痛くはないのだが、何故こんな状態にされる必要があるのか奏には全くわからない。基準になる知識が彼女には映画やドラマのワンシーンくらいでしかないのだが、今までこんなシーンなどあっただろうか…… と不思議でならなかった。
「耳は赤いままなのに、顔色悪くなっちゃって…… 可愛いなぁ」
チュッチュッと音をたて、引きつる頬、耳や首筋などに陽が何度もキスをして赤い跡をつけていく。白い肌には赤がよく映えて、奏の体は花弁を散らしたみたいになっていった。
「乳首、ずっとつんって立ったままだね。やっぱりキスされると気持ちいい?」
「んっ…… わ、わかんな…… 」
「照れなくてもいいのに。気持ちいいなら気持ちいいよって言ってくれた方が、私は嬉しいなぁ」
そう言って、奏の脚の間に移動すると、陽は彼女の陰部へ顔を近づけていった。
「もっと気持ちいいことするから、良かったらちゃんと言ってね?」
「な、な、な…… 何を?え、何れそんなと——ひゃあ!」
舌先を伸ばし、陽が奏の陰裂を下から上へ舐めあげた。お手製のローションの甘みとナカから流れ出る愛液が混じり、彼女の陰部はもうドロドロとしていてとても柔らかい。指でも丹念に開かされてしまったので、これならばもう今すぐに彼を受け入れても問題なさそうだ。
だがしかし、夢にまで見た奏の卑猥な箇所を舐められる歓喜で頭がいっぱいで、自分の欲を満したい気持ちを上回る。沢山よくしてあげるから、姉さんも私との行為に溺れて仕舞えばいいんだ、と陽は必死に陰部を舐め続けた。
「姉さんの、ココ美味しい…… 。蜂蜜の味だけじゃなくって、姉さんの味がちゃんと混じっていて幸せ過ぎるよ」
「きたな…… やめ、ホント、むっ——」
「んー…… 汚い、のかな。別に私は気にならないけど。美味しいし、いやらしい匂いがして、脳の中まで犯されていくみたいだよ」
ぐじゅぐじゅと卑猥な水音が鳴り響き、奏が甘い声をあげる。こんな声は嫌だと思っても、陽の舌が膣壁を美味しそうに舐め、肉芽にまで目を付けてくりゅくりゅと指先で摘まれてはなす術も無い。
「姉さんは和毛が無いからピンク色をしたクリが目立っちゃうね。ホント…… いやらしいなぁ、ゾクゾクするよ」
「いあぁぁ…… ひぐっ、うぐ…… っ、ぐすんっ」
ボロボロと零れる涙が止まらず、甘く喘ぐというよりはもう完全に泣き声だ。
「そんなに恥ずかしいの?…… あぁ、可愛いなぁ」
都合よく思い込み、さらに行為を優しく続ける。
陽が満足する頃にはもう二十分程度が経過してしまい、奏は全身から力が完全に抜け落ちていてまるで死体の様だ。ぐったりとしていてもう声も出せない。頭の中は完全に真っ白で、膣内が何度も痙攣し、限界まで何度も達した状態だったのだが…… 初めて同士なせいで、お互いに何が起きたのか把握出来ないままでいた。
「…… コレ、解れてる…… のかなぁ?最初より狭くなっている気がするんだけど…… オカシイなぁ」
首を傾げ、指をナカ押し込み陽が確認する。
(大丈夫かな、挿れても…… でも姉さんのココめちゃくちゃ狭いし、なんだか壊しそうで怖いなぁ。あぁーでももう私も流石に限界だし、このままじゃ挿れる前にイキそうなくらいパンパンだし…… )
チラッと奏の様子を伺うが、気絶寸前といった様子で確認が取れない。取れないが、そんな姿すらも陽の心をくすぐり、辛うじて残っていた彼の理性を完全に打ち砕いてしまった。
息を乱し「…… ね、姉さん、もういいよね?」と言いながら上半身を起こし、穿いていたズボンを思いっきり下げ、ボクサーパンツをも半端に脱いで自らの怒張を露わにした。
「あはは…… マジで痛いレベル」
ヒクヒクと動く怒張の先からは先走り汁が流れ落ち、いやらしい姿を晒している。体格に似合ったサイズをしているせいで、奏は彼の顔立ちからは想像も出来ぬ規格外のモノを目の前にボロンと見せられ、フリーズしてしまった。
「…… 家に、帰りたい」
心から言った言葉だったのだが、「此処がもう姉さんのお家だよ」と陽に言われ、奏の体がビクッと跳ねる。帰す気もやめる気も無い。もう彼を受け入れる事しか選択肢は残されていないと奏は悟ったが…… 達観も出来なかった。
腕を力の限りに動かし、外せないかと試みる。だが、薬の効果のせいで抵抗と言うにはあまりに力無いものでしかなかった。
「それは『早く挿れて』って催促だったりするのかな?ホント、可愛過ぎるよ、姉さんは」
(ど、どうしてそう受け取れるんでしょう?)
あまりのプラス思考についていけず、奏の頭がくらっとふらつく。
「じゃあ…… 」と言い、陽が奏の脚を大きく開かせ、蜂蜜ベースのローションと愛液とでびっしょりと濡れそぼる陰部に己の怒張をピタリと当てがった。和毛の無いソコはあまりに滑らかで邪魔が無く、陰裂と亀頭とが擦れ合うだけでもうイキそうになってしまうくらいに気持ちがいい。自分の手でいじるよりもずっと本能を刺激され、自然と腰が動いてしまい「らめれす、ホント、ソレだけは、まら——」と、首を横に振ってイヤイヤと奏が主張した時にはもう、ずっぽりと彼女の中へ挿入されていってしまった。
「あ、あぁ、あぁぁ!」
悲鳴に近い奏の声が部屋に響く。それと同時に、「あぁっ、んっ…… すご、狭い、キツイ、気持ちいいぃ…… 」と陽の歓喜に満ちた言の葉が奏の耳奥をくすぐる。
「あ、あはは…… コレで、私達は夫婦だね、姉さん。あ、いや。もう、奥さんと呼ぶべきかな?ふふっ」
うっとりとした声と顔でそう言いながら、陽が大きく開かれた奏の口を唇で塞ぎ、舌を絡める。
「好き、好きだよ…… 奏さんはもう、私の奥さんだ。愛してる、好き、大好き…… 一生離さないからね」
愛を囁きつつ、陽が腰をゆっくりと動かし、奏の膣内へ己を刻み付ける。充分過ぎる程にほぐされたそこに破瓜の血や痛みは全く無く、『あれ?自分は本当に処女だったのだろうか』と奏が疑いたくなるレベルですんなりと彼を受け入れてしまっている。だが体格差のせいで感じる圧迫感はどうしたって半端無く、奏は呼吸をするたび苦しそうに息を詰まらせた。
「…… 全部入るか、なぁ」
現時点で既に子宮口をゆるゆると擦られている感覚があるのに、コレでまだ全部では無いのだと知り、奏の顔がサッと青冷めた。三十センチ近い身長差は、こういった行為の前では弊害となってしまう様だ。
「む、、無理れふ…… あ、も、もう抜いてぇ…… 」
首を横に振り、奏が必死に訴える。だが当然彼がその懇願を聞き入れる事などあるはずが無く、より深く奥まで怒張を押し込まれ、奏は「くはっ」と声をこぼして背を仰け反らせた。
「え、大丈夫?奏さん」
陽が慌てて奏の腰を抱き、自身の体を起こしながら、手枷をヘッドボードから外して彼女の上体を引き寄せた。
「うあ!…… あ、あぁっ!」
対面座位のような体位になってしまい、奏の最奥まで陽の怒張が突き刺さる。気持ちいいと言うよりは驚きの方が大きく、彼女は陽の胸を引っ掻いてしまった。
「…… くっ。や、ヤバイ…… コレ、流石に…… も、で、出ちゃう」
引っ掻かれた痛みすら気にする余裕も無く、陽が奏の体をギュッと強く抱きしめる。あまりに狭い膣内は刺激が強過ぎ、根本まで全てを包み込まれてしまい余裕が無い。奏が好きで好きで、夢にまでみた瞬間なので余計にだった。
「はぁ…… はぁ…… ヤバかった。ホント無理、奏さんのナカ…… 気持ち良過ぎる!」
何とかして達してしまう事は堪えたが、陽は少しも動けない。
「奏さ、ん…… キスしよ?ね、好き…… 愛してるよ」
「よ、陽さ…… ん」
この状況を、今この瞬間ですらも奏は受け止めきれてはいないが、『好き』を真正面からぶつけられては抵抗する気にもなれない。“姉”でも無く、“兄”としてでも無い立場で抱き締められている事も嬉しく、奏は手枷をされたままの手を彼に寄り添わせた。
唇を重ね、くちゅ、にゅちゅっと絡む舌から卑猥な音が鳴る。その度に膣壁に抱かれた怒張がヒクつき、奏は快楽に体を震わせた。
「奏さんも、気持ちいいの?いいよね?目がとろんとしてるもん…… あはは、嬉しいなぁ。こうやって抱き合うのって初めての事だけど、ホント最高だね」
『初めて』と言う言葉が奏の心をキュッと掴む。誰かと比べられないで済む安心感も胸にわいた。
「ねぇ、動いてもいい?正直な所、すぐにイッちゃいそうだけど…… でも、したいな」
「え、や、そ…… それは、ちょ——」とまでは言えたが、続く言葉を拒否するみたいに陽が奏の腰を掴み、体を前後に揺さぶった。
「かは!んあ!やああ!」
子宮口を切っ先でえぐられ、過剰な喜悦で頭が真っ白になった。目の前がチカチカと揺れ、開きっぱなしになった口の端からは、はしたなく唾液が流れ落ちる。
彼自身も腰を動かし、緩急をつけて膣壁を容赦なく愛し続ける。より深く、より密着させながら何度も膣内を怒張で突かれ、奏の赤く腫れる肉芽が陽の和毛に擦れるせいで、奏は「ひうっ!」と声をあげた。
「すご…… さっきよりも、キツくなったね。気持ち、いいんだよね?それとも、辛いだけ?…… んなワケ無いか、たっぷり塗ったくったんだからねぇ」
媚薬成分が浸透し、奏自身も無意識に腰が動く。自分から一番気持ちいい箇所に怒張がくる様に体を寄せて、甘い声を何度も何度も陽の耳近くで叫び続けた。
「か、可愛いぃぃ!ヤバ、死ぬ!そんな声聞かされたら、もうソレだけで…… あ、ホントマズイ。すごく、い、いい…… ナカ、出していいよね?出すね、奏さんも欲しいよね?ナカに精液欲しいから、こんなにえっちにナカを擦り付けてくれるんだもんね?」
細い首や鎖骨にキスを贈りつつ、陽が奏に問い掛ける。
「ちが、らめっ!」と否定しつつも、体が快楽を欲してしまい腰の動きを止める事が出来ない。
「ココは『沢山奥に頂戴』って、ぎゅーぎゅーと締め付けてきてるのに?」
クスッと笑いながら、陽が奏の下腹部をとんっとつっつく。すると奏は「あぁぁ!い、らめっ、やっ、ひうんっ!」と叫びながら体を震わせ、そうかと思ったら今度は急にぐったりと体を崩れさせた。
「だ、大丈夫?姉さん!」
ビクッビクッと奏の肩が跳ね、浅い呼吸を繰り返す。体中が痺れ、全く力が入らない。
(何コレ…… さっきから、体も頭の中も…… なんか変だ)
気遣う様に肩を抱かれ、ちょっと嬉しい気持ちになる。彼の肌が触れる箇所が心地よく感じ、奏は陽に甘えるみたいに頰を擦り寄せた。
陽の方はといえば、ふんわりとした奏の髪が少しくすぐったい。甘えてくれる事も嬉しいが、経験値も無く、女性の体の事をちゃんとは調べていなかった陽は、今さっきの奏の反応は何だったのだろうか?と不思議に思った。
「えっと…… 動いても、いいかな?いいよね?動くね、もう出したくって…… かなり無理、限界」
ぐったりとしている奏の体をベッドへ寝かせるようにして押し倒し、再び手枷をヘッドボードに付けた金具に引っ掛ける。そして彼女の脚を持ち上げて大きく開かせると、陽は自分本位な動きで奏の狭い膣壁を穿ち始めた。
「い、いぃ…… めっちゃくちゃキツイ、から…… も、イク、気持ちいぃ…… 姉さん、ね、奏さ、んっ…… 好き、好きぃ、奥に…… 一番奥にたっぷり出してあげるね」
(ダメだ、そんな事をされたら子供が出来てしまう)
欲しく無いわけでは無いが、こんな曖昧な関係のままだなんて容認出来るはずが無い。なのに体は貪欲で、彼の言う通り最奥に出して欲しいと主張するみたいに怒張を強く抱き締めてしまう。いやらしくヒクつき、奥へ奥へと彼を誘導し、より気持ちいい箇所へ当てようと勝手に腰も浮く。心と体が一致せず、めちゃくちゃな思考のせいでボロボロと涙が零れ落ちて、奏の頰を濡らした。
泣くわヨダレは溢れるわで奏の顔はもうかなりぐちゃぐちゃなのだが、彼女を心から愛してやまない陽には全てが可愛いとしか思えない。「好き、好き、可愛い」と何度も呟きながら体を前に倒し、彼女の顔に何度も口付ける。
「出すね、出すよ、もっ…… で、出るっ」
くっ、あぁ…… と小さくこぼし、陽が奏の膣奥へ怒張を押し込む。子宮内にまで入り込みそうなくらいに強く奥まで打ち付け、白濁液をたっぷりと膣内へ吐精する。恍惚とした瞳をしながら陽は「コレで、奏さんは…… 私だけのモノだ」と、口元に弧を描きながら呟いた。
くぷんっと音を鳴らしながら、陽が奏の膣内から自らを引き抜く。散々弄られ、擦られ、真っ赤に熟した陰裂から白濁液がどろりと流れ落ちる様子を見て、陽は全身を喜びに打ち震わせた。
「あぁ…… ものすごく卑猥で、淫靡で、とっても綺麗だよ…… 奏さん」
うっとりと蕩けた陽の瞳はハートマークになっている様にまで感じられる。
「あー…… 。ナカから出てきちゃう分が勿体無いな。コレ、奥に戻さないとだよね」
ぐったりと、脚を開脚したまま横たわる奏の陰部に達したばかりのモノを擦りつけ、刺激を与えて怒張を勃たせる。難なく復活したソレを即膣内へ押し込むと、「んくっ」と声をこぼしながらゆるゆるとまた陽が奏の体を堪能し始めた。
「ごめんね、奏さん。私だけ先にイッちゃって。奏さんもイケるまでいくらでも付き合うから、沢山気持ち良くなってね」
(…… あれ?でも、女性ってイク時どんなふうになるんだろう?AVとかも今まで観てきたわけじゃ無いから、男と違うっぽいくらいしかわかんないんだけど…… まぁ、イケばきっとわかるよな!)
自身の感じる快楽に溺れ浸り、碌に奏の様子を観察しなかった陽は、仮眠と食事を何度も軽く挟みつつ、結局週末の休暇を全て彼女を抱き潰す事に費やした。『姉さんにもイッて欲しい』という目的が陽の中だけで達成出来ず、このままでは婚姻届も出しに行く時間すらも惜しいと、戸籍での拘束は後回しにして、妊娠しかねない行為を延々と続けた。
◇
月曜の朝になり、何度も何度も最後まで強制的にいかされ続けた奏に張り付きつつ、『結局姉さんを最後までいかせてあげられなかった…… 』と凹みながらシャワーを二人で浴び、どんより顔のまま揃って出勤する事に。
どちらか一方でも人並みの知識があれば回避出来た事なのに、気持ちいい行為に没頭し過ぎたせいで『ちょっとネットででも調べてみるか』すら思い付かなかった為、奏にとってはとんだ災難続きの休暇となってしまったのであった。
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