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【初デートは蜜の味(の予定である)】
当日〜午前〜
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とうとう待ち合わせの日になった。
“デート”であると心底思っているのは残念ながら陽だけではあるが、奏も誘った時よりはちょっとだけ『そう受け止めるべきなのでしょうか?』とは思い始めている。
彼女の耳の奥で、前日に扉越しに聞いた『大好きだよ、奏にぃさん…… 。早くまた逢いたいなぁ』という言葉が焼き付いて離れない。あんなに熱っぽく、しかも本人が居ない時にまで言われてしまうと、どうしたって深読みしてしまう。
(いやいや、姉弟の『好き』ですよね?)
——と、奏は何度も自分に言い聞かせてはいるが、昨夜はどうやって家に帰ったのか思い出せないし、夜も寝付きが悪くて睡眠不足状態だ。待ち合わせの場所には十五分前から待機しているが、立ったまま寝てしまいそうなくらいに瞼が重い。
この時期としては珍しく気温も適温で、湿度も高く無い。そうなると、周囲の喧騒に包まれていようとも、うつらうつらと体が揺れてもおかしくは無いのだろうが…… あまりに無用心だった。
「…… こんな場所で。もう…… 無用心だよ?兄さん。このままだと、オオカミさんがパックリと…… 喰べちゃうぞ?」
耳元で聴き慣れた声が響き、奏が体を仰け反らせた。もう少しで悲鳴が上がりそうだったのだが、口を手で塞がれていて声も出せない。こんな状況ならば恐怖で体を震わせそうなものなのだが、塞いでいるのが誰なのかすぐにわかったおかげでそれはせずに済んだ。
「んぐっううっ」
「ん?何?聞こえ…… ってごめんね、手離さないと話せないよね。でもなぁ、手の平に当たる唇が柔っこくって離したくないなぁ」
体を軽く屈め、陽が奏の髪に頬擦りをする。今日のお出かけが嬉し過ぎて陽のテンションが既にオカシイが、本人はもう隠す気が無いようだ。
可愛い、可愛いとすり寄られている光景のせいで、周囲の人達の目が二人に集まる。年の差のある同性カップルが堂々といちゃこらしている様にしか見えないので当然だろう。
「はらひてふらはい」
口を塞がれたままだった為、離してくれと頼まれて仕方なく陽が手を離す。だが、彼はその手を奏の肩に置き、髪の毛に頬擦りはし続けた。
「兄さんは今日も可愛いなぁ。あ、でも今日はいつも以上に女子力が高めなんだね、似合っているよ」
「あ、ありがとう…… ございます。陽さんも——」とまで言って、奏の言葉が途切れた。流れに任せて自分も彼を褒めようと思ったのに、彼がずっと背後に居て姿が見えない。いい香りはするが、それはいつもの事なので今更褒めてもあまり喜んではもらえないだろう。
『さて、じゃあどうする』かと思いつつ周囲を見渡し、今更やっと視線が自分達に集まってしまっている事に気が付いた奏は、陽の手をベシベシと強めに叩いた。
「陽さんは近過ぎます!」
「お、珍しく強気だね?」
少し驚き、頬擦りを止めて奏の顔を覗き込む。耳も頰も真っ赤で、引き絞った口元がわなわなと震えている。そんな姿を見て陽はフリーズしてしまった。奏が可愛過ぎて許容範囲を超えた末、何も考えられなくなったのだ。
「…… 陽さん?どうしました?」
奏が軽く振り返り、陽の姿を上目遣いで見上げる。そんな無意識の仕草までもが可愛くって、つい引き寄せられるみたいにキスをしそうになってしまった。
「——って、危ねぇ!」
目を見開いて硬直している奏の顔でやっと我に返り、陽が慌てて離れた。会って即こんな事をしてしまっては奏が逃げ帰ってしまうかもしれないと瞬時に悟る事が出来たおかげで助かった。
「『危ねぇ』?…… 陽さんでも、そんな口調で話す事があるんですね」
あまりに顔が近かったせいで真っ赤な顔をしつつ、今自分が何をされそうになっていたのかがいまいちピンときていない奏がクスクスと笑う。そんな奏を前にして『良かった、バレてないみたいだ』と陽が安堵の息を吐き、『…… 私は兄さんにとって、安全な存在だって思われているのかなぁ』と思うと彼はちょっと複雑な気分にもなった。
「えっと…… 場所を変えませんか?その、何だか視線が痛くって」
「え?視線?…… あぁ、兄さんがあまりに可愛いから、皆気になっちゃうんだね」
「いや…… 人目も気にせずにベタベタしているからじゃ無いですかね」
「あ、そっちかー」
『失念していたよ!』と言いたげな顔をし、陽が「あははは」と笑う。コレは本気でそう思っているなと察した奏はちょっとだけ困った気持ちになりつつ、「と、とにかく行きましょうか」と陽の手を姉の様に引いて歩き始めた。
「映画まではまだまだ時間があるよね。兄さんは、先にどこか行きたい場所ってあったりする?」
先に歩き始めた奏の隣に並び、掴んでもらえている手を恋人繋ぎに組み直す。一瞬、奏の体がビクッと跳ねた気がしたが、それはスルーする事にした。
「い、いえ。特には…… 」
絡む様に繋がれた手に気を取られてしまい、奏は何も要望が浮かばない。
「じゃあさ、スポーツ用品店にでも行かない?駅の近くにオススメのお店があるんだ」
「いいですよ、お付き合いしますね」
「兄さんのを、買うんだよ?…… あれ、もしかして忘れちゃった?一緒にトレーニングしようねって、前に話したでしょ?」
「………… (あっ)」
陽の話を聞き、奏が黙ってしまった。元々ものすごく乗り気だった話では無かったせいか、完全に、綺麗さっぱり忘れていたのだ。
ニッと笑い、陽が「かーわぃ」と言いながら奏の頰をつっつく。
「いいんだよ、でも今度一緒に行こうね。兄さんに喜んでもらおうと思って、わざわざ社内にトレーニングルームを作ったんだからさ」
「…… アレは、私の為だったんですか?」
社内に、社員が自由に使えるトレーニングルームが新設されたという噂は奏も聞いていた。陽とそんな話をしたばかりで、『とてもタイムリーだな』とは思っていたが、その話題とイコールでは考えていなかったので少し驚いてしまう。
(そうまでしてでも一緒に行きたいのか。ならば、義姉としてはちゃんと応えねば)
長女気質に変な火がつき、「わかりました。しっかり吟味しますね」と返事をして深く頷く。そんな彼女の心境が手に取るようにわかり、陽は「うん、楽しみだね」と答えると、駅から程近い大型のスポーツ用品店に奏を案内したのだった。
◇
足早になりながら店に入ると、早速奏は足りない物のリストアップから始めた。なかなか乗り気になれないのならば、もういっそ、まずは形から入っておこうと思い色々としっかり選ぶ。
どうせなら可愛い物が着たい。
今の流行はなんだろうか?
走っても足を痛めないで済む靴はどれだろうか。
それなりに知識のありそうな陽と相談しつつ、足りない物を全て揃えていく。買うならば良い物をと思うと、それなりにお高い品々ばかりになってしまった。だがしかし、奏は勤続年数もそこそこの社会人なので当然ちゃんと自分で買うつもりでいた。なのに「デートだから私に出させてね」と陽に押し切られ、内心『私の買った物を着ている兄さんが見たい。剥きたい、脱がせたい!』と妄想を膨らませている陽に、結局全て買わせてしまったのであった。
“デート”であると心底思っているのは残念ながら陽だけではあるが、奏も誘った時よりはちょっとだけ『そう受け止めるべきなのでしょうか?』とは思い始めている。
彼女の耳の奥で、前日に扉越しに聞いた『大好きだよ、奏にぃさん…… 。早くまた逢いたいなぁ』という言葉が焼き付いて離れない。あんなに熱っぽく、しかも本人が居ない時にまで言われてしまうと、どうしたって深読みしてしまう。
(いやいや、姉弟の『好き』ですよね?)
——と、奏は何度も自分に言い聞かせてはいるが、昨夜はどうやって家に帰ったのか思い出せないし、夜も寝付きが悪くて睡眠不足状態だ。待ち合わせの場所には十五分前から待機しているが、立ったまま寝てしまいそうなくらいに瞼が重い。
この時期としては珍しく気温も適温で、湿度も高く無い。そうなると、周囲の喧騒に包まれていようとも、うつらうつらと体が揺れてもおかしくは無いのだろうが…… あまりに無用心だった。
「…… こんな場所で。もう…… 無用心だよ?兄さん。このままだと、オオカミさんがパックリと…… 喰べちゃうぞ?」
耳元で聴き慣れた声が響き、奏が体を仰け反らせた。もう少しで悲鳴が上がりそうだったのだが、口を手で塞がれていて声も出せない。こんな状況ならば恐怖で体を震わせそうなものなのだが、塞いでいるのが誰なのかすぐにわかったおかげでそれはせずに済んだ。
「んぐっううっ」
「ん?何?聞こえ…… ってごめんね、手離さないと話せないよね。でもなぁ、手の平に当たる唇が柔っこくって離したくないなぁ」
体を軽く屈め、陽が奏の髪に頬擦りをする。今日のお出かけが嬉し過ぎて陽のテンションが既にオカシイが、本人はもう隠す気が無いようだ。
可愛い、可愛いとすり寄られている光景のせいで、周囲の人達の目が二人に集まる。年の差のある同性カップルが堂々といちゃこらしている様にしか見えないので当然だろう。
「はらひてふらはい」
口を塞がれたままだった為、離してくれと頼まれて仕方なく陽が手を離す。だが、彼はその手を奏の肩に置き、髪の毛に頬擦りはし続けた。
「兄さんは今日も可愛いなぁ。あ、でも今日はいつも以上に女子力が高めなんだね、似合っているよ」
「あ、ありがとう…… ございます。陽さんも——」とまで言って、奏の言葉が途切れた。流れに任せて自分も彼を褒めようと思ったのに、彼がずっと背後に居て姿が見えない。いい香りはするが、それはいつもの事なので今更褒めてもあまり喜んではもらえないだろう。
『さて、じゃあどうする』かと思いつつ周囲を見渡し、今更やっと視線が自分達に集まってしまっている事に気が付いた奏は、陽の手をベシベシと強めに叩いた。
「陽さんは近過ぎます!」
「お、珍しく強気だね?」
少し驚き、頬擦りを止めて奏の顔を覗き込む。耳も頰も真っ赤で、引き絞った口元がわなわなと震えている。そんな姿を見て陽はフリーズしてしまった。奏が可愛過ぎて許容範囲を超えた末、何も考えられなくなったのだ。
「…… 陽さん?どうしました?」
奏が軽く振り返り、陽の姿を上目遣いで見上げる。そんな無意識の仕草までもが可愛くって、つい引き寄せられるみたいにキスをしそうになってしまった。
「——って、危ねぇ!」
目を見開いて硬直している奏の顔でやっと我に返り、陽が慌てて離れた。会って即こんな事をしてしまっては奏が逃げ帰ってしまうかもしれないと瞬時に悟る事が出来たおかげで助かった。
「『危ねぇ』?…… 陽さんでも、そんな口調で話す事があるんですね」
あまりに顔が近かったせいで真っ赤な顔をしつつ、今自分が何をされそうになっていたのかがいまいちピンときていない奏がクスクスと笑う。そんな奏を前にして『良かった、バレてないみたいだ』と陽が安堵の息を吐き、『…… 私は兄さんにとって、安全な存在だって思われているのかなぁ』と思うと彼はちょっと複雑な気分にもなった。
「えっと…… 場所を変えませんか?その、何だか視線が痛くって」
「え?視線?…… あぁ、兄さんがあまりに可愛いから、皆気になっちゃうんだね」
「いや…… 人目も気にせずにベタベタしているからじゃ無いですかね」
「あ、そっちかー」
『失念していたよ!』と言いたげな顔をし、陽が「あははは」と笑う。コレは本気でそう思っているなと察した奏はちょっとだけ困った気持ちになりつつ、「と、とにかく行きましょうか」と陽の手を姉の様に引いて歩き始めた。
「映画まではまだまだ時間があるよね。兄さんは、先にどこか行きたい場所ってあったりする?」
先に歩き始めた奏の隣に並び、掴んでもらえている手を恋人繋ぎに組み直す。一瞬、奏の体がビクッと跳ねた気がしたが、それはスルーする事にした。
「い、いえ。特には…… 」
絡む様に繋がれた手に気を取られてしまい、奏は何も要望が浮かばない。
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「いいですよ、お付き合いしますね」
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「………… (あっ)」
陽の話を聞き、奏が黙ってしまった。元々ものすごく乗り気だった話では無かったせいか、完全に、綺麗さっぱり忘れていたのだ。
ニッと笑い、陽が「かーわぃ」と言いながら奏の頰をつっつく。
「いいんだよ、でも今度一緒に行こうね。兄さんに喜んでもらおうと思って、わざわざ社内にトレーニングルームを作ったんだからさ」
「…… アレは、私の為だったんですか?」
社内に、社員が自由に使えるトレーニングルームが新設されたという噂は奏も聞いていた。陽とそんな話をしたばかりで、『とてもタイムリーだな』とは思っていたが、その話題とイコールでは考えていなかったので少し驚いてしまう。
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