18 / 79
【幕間の物語(短話詰め合わせ)・その一】
柔らかい感触(青鬼陽・談)
しおりを挟む
「兄さんの手ってさ、柔らかいよね」
そう言いながら私は、兄さんの柔らかな両手を握ったり緩めたりした。どちらも恋人繋ぎといわれる状態になっている。ここはまだ会社で、周囲には人通りだってあるのに、手を離す事が出来ない。温かで、気持ちよくって、ストレス解消用に売っている柔らかなボールの比じゃない感触の良さに溺れきってしまっている。きっと兄さんは全身がこんなんなんだろうなと思うと、ちょっと呼吸があがってきた。
「…… あの、陽さん?自分はこれから仕事があるんですが」
兄さんが困惑気味にそう言うけど、私だって仕事があるのだ。こんなふうに出勤したての兄さんを拘束気味にし、ロビーで立ち止まっている時間など無い。無いのに離せなくなるのだから、なんと恐ろしいお手々なのだろうか。
「うん、知ってる。私もだよ。でもねぇ、柔っこくって気持ちよくって」
周囲の視線がガンガンと刺さってくるが、握ったままでいる。このままUターンして自宅にお持ち帰りしてしまいたい。もしくはトイレとか仮眠室とか使用予定の無い会議室か。バライティーにとんだ選択肢が頭に浮かび、ついついニッと笑ってしまう。
「兄さんってとっても手が柔いけど、筋肉が人よりも少なめなのかな?運動は苦手だったりする?」
腹筋や二の腕、内腿などに触って筋肉量をチェックしたい所だが、流石にそこまでするには周囲の目が気になってしまう。もし触り方が上手くいき、兄さんの可愛い喘ぎ声とかを導き出せてしまったら、周囲の出勤してきた社員達を全て解雇したくなってしまうからだ。それはマズイ、色々お互いに困ってしまう。
「皆、こんなものでは?陽さんは、男性的な手をしていますよね。それと同じですよ」
イヤイヤ、違うよ。友人達だって、同僚の寺島だってこんな素敵な手はしていない。
なのできっと兄さんは筋肉量が少なめなのだ。研究職だし、まぁ納得ではあるけども、ここまで柔らかいとちょっと不安になる。これではまるで少年か女性ではないか。それなりには鍛えた方が、兄さんは残業が多い事なども考えるといい気がする。体力は何をするにも必要だ。栄養は職業柄的にも気をつけているだろうから私が口出しするまでも無いだろうが、体のトレーニングくらいならばいいのではないだろうか。
「ねぇ、兄さん。今度私と一緒に体力つける気は無い?」
「え、体力を…… つける、ですか?」
「うん。一緒に汗を流してストレス解消って、いいと思わない?ほら、兄弟間での交流にもなるしさ」
良いアイデアだ。兄さんと一緒に社外で何か出来るかもと思うだけで、テンションが上がる。なのに兄さんはちょっと渋い顔をしていて、あまり良案だとは考えてくれてはいないみたいだ。
「体には良い提案なので、『はい』と答えたい気持ちはあるんですが…… いつ、どこで、どうするかというのが気になります。スポーツと言えるものは授業以外ではやってこなかったのでルールもわかりませんし、そういったものを急に始めるのもちょっと…… 」
視線を逸らし、気不味そうにされてはなんだか申し訳ない気持ちになってくる。
私だってスポーツの類はしてこなかった文系人間なので、ルールがわからないのに何も始める気にはなれないといった類の心配はよくわかる。でも走ったり歩いたりくらいなら誰でも出来ると思い、ジムならどうだと提案してみる事にした。
「じゃあ、スポーツジムとかどう?走ったり、自転車をこいだりくらいなら出来るでしょ?」
走ったばかりの兄さんが、着ているTシャツの裾を引っ張って流れ落ちる汗を拭き取る姿が頭に浮かぶ。あられもなく曝されるお腹は引き締まっているのにつるんとしていて、想像上の兄さんに頬擦りしたくなってくる。
『陽さんは結構綺麗な筋肉のつき方をしているんですね。腹筋とかどうなんです?あ、きっちり割れていてとってもカッコイイなぁ…… ずるいですよ、こんなにして、もう』
なんて言って、 ちょっと拗ねた顔をしながら、兄さんが私の汗っぽいTシャツを捲り上げ、腹筋の溝を指先でなぞってくれる。そのせいで私がちょっと『んっ』と声をこぼすと、ニヤリと笑みを浮かべながら『アレ?何でこんなトコロが元気になっちゃうんですか?触ってもいませんよね、ココは』と言いながら、少し硬さを持ってしまっている股間をも指先で撫でてくれる。近過ぎて、お腹に当たる吐息が熱い。他にもトレーニングをしている人が沢山居るっていうのに、兄さんったらそんな——
「で、出来なくはないですけど…… 」と言う兄さんの声で我に返る。どうやら私は、数秒間妄想の中に落ちていたみたいだ。
「きっと幻滅しますよ?数メートル走れるかどうかも、その、怪しいんで。あと、その…… 仕事を蹴ってまでは行けないので、場所とかの問題が」
断る為に必死に頭を動かしている訳ではないとわかり、とても嬉しくなる。
ただ情けない姿を義弟には見せたくないという兄心が邪魔しているだけなんだね!
そう勝手に受け止めた途端、私は嬉しさで一杯になり、表情には笑顔が咲いた。
「わかった!じゃあ、兄さんの仕事に影響がない場所で、靴から何から何まで用意しておけば、一緒にしてくれる?」
「何から何までって、着る物は自分で用意しますよ?サイズとかもあるし、スポーツ用の下着とか、そこまで任せるのは無理なので」
えー全部用意出来るのにー。サイズとかも推測済なのに。お揃いので一式用意してあげたかったんだけどなぁ、パンツとかパンツとかパンツとか!私と同じくボクサータイプ?それとも意外とトランクス派?あ、でもスカートを穿くから男性向けのショーツかもね。…… ふふふ。
照れ臭そうに膝下まであるスカートを捲り上げ、『変じゃないですか?このデザイン。似合います?』と、私へ下着の確認を求める姿を想像するだけで、またニヤけてしまう。
「…… よ、陽さん?あの、流石に仕事へ行きたいんですが」
ハッと再び我に返り、首を横に振る。口の端っこから涎が垂れていないかちょっと心配になった。
「じゃあ二週間以内には、こちらで出来る用意は全て済ませておくから、兄さんは運動着と室内用のランニングシューズを…… あ、一緒に買いに行こうか?」
「一緒にですか?」
「うん。楽しいよ、きっと。兄弟でのお出かけの約束って、幸せな響きだね!」
「…… そう、ですね」
まだ兄弟じゃないんだけどなぁと言いたげな顔をされたが、受け流す。だって明ちゃんと光くんが結婚するのは確実だし、もう私達は兄弟も同義。変更などあり得ない未来なのだから。
じっと顔を見詰め、『好きだよ』と言いたい気持ちをぐっと堪える。人目が無ければ言ってしまっていただろうと自覚出来るくらい、心臓がドキドキしている。一緒に出かけて、買い物をして、お互いに選んだスポーツウェアを着て汗を流す。考えるだけで鼻血が出そうだ。
「約束だよ、兄さん」
「は、はい」
言質は取った。後は出かける時間を作るのみ。さぁ働くか!
兄さんの手を掴み続けていた手の力を緩め、そっと下ろしてあげる。名残惜しさを感じはしつつも、完全に兄さんの手を離す。温かなぬくもりと柔らかな感触が骨張った男っぽい手の中から無くなってしまい、消えた火を見詰め続けている様な寂しさを感じた。
「じゃあ、お互いお仕事頑張りますか」
「はい、では自分はこれで」
別れの挨拶を軽く済ませ、兄さんとの一時の別れを惜しむ。昼ご飯休憩の時にまた会いに行くつもりなのに、その時間が待ち遠しくてしょうがなかった。
◇
後日。結局街の中のジムを探すとなると移動時間が無駄な気がして、私は社内の空いていたスペースにトレーニングルームを作ってもらった。福利厚生の一貫だと言い張って用意をお願いしたので、兄さんとの二人きりでの利用という訳にはもちろんいかないが、実際に出来上がってみたら他の社員の方々にも好評だったので良しとしよう。
後はもう、兄さんがお仕事を定時であがれる日を心待ちにするだけだ——
そう言いながら私は、兄さんの柔らかな両手を握ったり緩めたりした。どちらも恋人繋ぎといわれる状態になっている。ここはまだ会社で、周囲には人通りだってあるのに、手を離す事が出来ない。温かで、気持ちよくって、ストレス解消用に売っている柔らかなボールの比じゃない感触の良さに溺れきってしまっている。きっと兄さんは全身がこんなんなんだろうなと思うと、ちょっと呼吸があがってきた。
「…… あの、陽さん?自分はこれから仕事があるんですが」
兄さんが困惑気味にそう言うけど、私だって仕事があるのだ。こんなふうに出勤したての兄さんを拘束気味にし、ロビーで立ち止まっている時間など無い。無いのに離せなくなるのだから、なんと恐ろしいお手々なのだろうか。
「うん、知ってる。私もだよ。でもねぇ、柔っこくって気持ちよくって」
周囲の視線がガンガンと刺さってくるが、握ったままでいる。このままUターンして自宅にお持ち帰りしてしまいたい。もしくはトイレとか仮眠室とか使用予定の無い会議室か。バライティーにとんだ選択肢が頭に浮かび、ついついニッと笑ってしまう。
「兄さんってとっても手が柔いけど、筋肉が人よりも少なめなのかな?運動は苦手だったりする?」
腹筋や二の腕、内腿などに触って筋肉量をチェックしたい所だが、流石にそこまでするには周囲の目が気になってしまう。もし触り方が上手くいき、兄さんの可愛い喘ぎ声とかを導き出せてしまったら、周囲の出勤してきた社員達を全て解雇したくなってしまうからだ。それはマズイ、色々お互いに困ってしまう。
「皆、こんなものでは?陽さんは、男性的な手をしていますよね。それと同じですよ」
イヤイヤ、違うよ。友人達だって、同僚の寺島だってこんな素敵な手はしていない。
なのできっと兄さんは筋肉量が少なめなのだ。研究職だし、まぁ納得ではあるけども、ここまで柔らかいとちょっと不安になる。これではまるで少年か女性ではないか。それなりには鍛えた方が、兄さんは残業が多い事なども考えるといい気がする。体力は何をするにも必要だ。栄養は職業柄的にも気をつけているだろうから私が口出しするまでも無いだろうが、体のトレーニングくらいならばいいのではないだろうか。
「ねぇ、兄さん。今度私と一緒に体力つける気は無い?」
「え、体力を…… つける、ですか?」
「うん。一緒に汗を流してストレス解消って、いいと思わない?ほら、兄弟間での交流にもなるしさ」
良いアイデアだ。兄さんと一緒に社外で何か出来るかもと思うだけで、テンションが上がる。なのに兄さんはちょっと渋い顔をしていて、あまり良案だとは考えてくれてはいないみたいだ。
「体には良い提案なので、『はい』と答えたい気持ちはあるんですが…… いつ、どこで、どうするかというのが気になります。スポーツと言えるものは授業以外ではやってこなかったのでルールもわかりませんし、そういったものを急に始めるのもちょっと…… 」
視線を逸らし、気不味そうにされてはなんだか申し訳ない気持ちになってくる。
私だってスポーツの類はしてこなかった文系人間なので、ルールがわからないのに何も始める気にはなれないといった類の心配はよくわかる。でも走ったり歩いたりくらいなら誰でも出来ると思い、ジムならどうだと提案してみる事にした。
「じゃあ、スポーツジムとかどう?走ったり、自転車をこいだりくらいなら出来るでしょ?」
走ったばかりの兄さんが、着ているTシャツの裾を引っ張って流れ落ちる汗を拭き取る姿が頭に浮かぶ。あられもなく曝されるお腹は引き締まっているのにつるんとしていて、想像上の兄さんに頬擦りしたくなってくる。
『陽さんは結構綺麗な筋肉のつき方をしているんですね。腹筋とかどうなんです?あ、きっちり割れていてとってもカッコイイなぁ…… ずるいですよ、こんなにして、もう』
なんて言って、 ちょっと拗ねた顔をしながら、兄さんが私の汗っぽいTシャツを捲り上げ、腹筋の溝を指先でなぞってくれる。そのせいで私がちょっと『んっ』と声をこぼすと、ニヤリと笑みを浮かべながら『アレ?何でこんなトコロが元気になっちゃうんですか?触ってもいませんよね、ココは』と言いながら、少し硬さを持ってしまっている股間をも指先で撫でてくれる。近過ぎて、お腹に当たる吐息が熱い。他にもトレーニングをしている人が沢山居るっていうのに、兄さんったらそんな——
「で、出来なくはないですけど…… 」と言う兄さんの声で我に返る。どうやら私は、数秒間妄想の中に落ちていたみたいだ。
「きっと幻滅しますよ?数メートル走れるかどうかも、その、怪しいんで。あと、その…… 仕事を蹴ってまでは行けないので、場所とかの問題が」
断る為に必死に頭を動かしている訳ではないとわかり、とても嬉しくなる。
ただ情けない姿を義弟には見せたくないという兄心が邪魔しているだけなんだね!
そう勝手に受け止めた途端、私は嬉しさで一杯になり、表情には笑顔が咲いた。
「わかった!じゃあ、兄さんの仕事に影響がない場所で、靴から何から何まで用意しておけば、一緒にしてくれる?」
「何から何までって、着る物は自分で用意しますよ?サイズとかもあるし、スポーツ用の下着とか、そこまで任せるのは無理なので」
えー全部用意出来るのにー。サイズとかも推測済なのに。お揃いので一式用意してあげたかったんだけどなぁ、パンツとかパンツとかパンツとか!私と同じくボクサータイプ?それとも意外とトランクス派?あ、でもスカートを穿くから男性向けのショーツかもね。…… ふふふ。
照れ臭そうに膝下まであるスカートを捲り上げ、『変じゃないですか?このデザイン。似合います?』と、私へ下着の確認を求める姿を想像するだけで、またニヤけてしまう。
「…… よ、陽さん?あの、流石に仕事へ行きたいんですが」
ハッと再び我に返り、首を横に振る。口の端っこから涎が垂れていないかちょっと心配になった。
「じゃあ二週間以内には、こちらで出来る用意は全て済ませておくから、兄さんは運動着と室内用のランニングシューズを…… あ、一緒に買いに行こうか?」
「一緒にですか?」
「うん。楽しいよ、きっと。兄弟でのお出かけの約束って、幸せな響きだね!」
「…… そう、ですね」
まだ兄弟じゃないんだけどなぁと言いたげな顔をされたが、受け流す。だって明ちゃんと光くんが結婚するのは確実だし、もう私達は兄弟も同義。変更などあり得ない未来なのだから。
じっと顔を見詰め、『好きだよ』と言いたい気持ちをぐっと堪える。人目が無ければ言ってしまっていただろうと自覚出来るくらい、心臓がドキドキしている。一緒に出かけて、買い物をして、お互いに選んだスポーツウェアを着て汗を流す。考えるだけで鼻血が出そうだ。
「約束だよ、兄さん」
「は、はい」
言質は取った。後は出かける時間を作るのみ。さぁ働くか!
兄さんの手を掴み続けていた手の力を緩め、そっと下ろしてあげる。名残惜しさを感じはしつつも、完全に兄さんの手を離す。温かなぬくもりと柔らかな感触が骨張った男っぽい手の中から無くなってしまい、消えた火を見詰め続けている様な寂しさを感じた。
「じゃあ、お互いお仕事頑張りますか」
「はい、では自分はこれで」
別れの挨拶を軽く済ませ、兄さんとの一時の別れを惜しむ。昼ご飯休憩の時にまた会いに行くつもりなのに、その時間が待ち遠しくてしょうがなかった。
◇
後日。結局街の中のジムを探すとなると移動時間が無駄な気がして、私は社内の空いていたスペースにトレーニングルームを作ってもらった。福利厚生の一貫だと言い張って用意をお願いしたので、兄さんとの二人きりでの利用という訳にはもちろんいかないが、実際に出来上がってみたら他の社員の方々にも好評だったので良しとしよう。
後はもう、兄さんがお仕事を定時であがれる日を心待ちにするだけだ——
0
お気に入りに追加
57
あなたにおすすめの小説
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
腹黒上司が実は激甘だった件について。
あさの紅茶
恋愛
私の上司、坪内さん。
彼はヤバいです。
サラサラヘアに甘いマスクで笑った顔はまさに王子様。
まわりからキャーキャー言われてるけど、仕事中の彼は腹黒悪魔だよ。
本当に厳しいんだから。
ことごとく女子を振って泣かせてきたくせに、ここにきて何故か私のことを好きだと言う。
マジで?
意味不明なんだけど。
めっちゃ意地悪なのに、かいま見える優しさにいつしか胸がぎゅっとなってしまうようになった。
素直に甘えたいとさえ思った。
だけど、私はその想いに応えられないよ。
どうしたらいいかわからない…。
**********
この作品は、他のサイトにも掲載しています。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。

美しい公爵様の、凄まじい独占欲と溺れるほどの愛
らがまふぃん
恋愛
こちらは以前投稿いたしました、 美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛 の続編となっております。前作よりマイルドな作品に仕上がっておりますが、内面のダークさが前作よりはあるのではなかろうかと。こちらのみでも楽しめるとは思いますが、わかりづらいかもしれません。よろしかったら前作をお読みいただいた方が、より楽しんでいただけるかと思いますので、お時間の都合のつく方は、是非。時々予告なく残酷な表現が入りますので、苦手な方はお控えください。 *早速のお気に入り登録、しおり、エールをありがとうございます。とても励みになります。前作もお読みくださっている方々にも、多大なる感謝を! ※R5.7/23本編完結いたしました。たくさんの方々に支えられ、ここまで続けることが出来ました。本当にありがとうございます。ばんがいへんを数話投稿いたしますので、引き続きお付き合いくださるとありがたいです。この作品の前作が、お気に入り登録をしてくださった方が、ありがたいことに200を超えておりました。感謝を込めて、前作の方に一話、近日中にお届けいたします。よろしかったらお付き合いください。 ※R5.8/6ばんがいへん終了いたしました。長い間お付き合いくださり、また、たくさんのお気に入り登録、しおり、エールを、本当にありがとうございました。 ※R5.9/3お気に入り登録200になっていました。本当にありがとうございます(泣)。嬉しかったので、一話書いてみました。 ※R5.10/30らがまふぃん活動一周年記念として、一話お届けいたします。 ※R6.1/27美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛(前作) と、こちらの作品の間のお話し 美しく冷酷な公爵令息様の、狂おしい熱情に彩られた愛 始めました。お時間の都合のつく方は、是非ご一読くださると嬉しいです。※R6.5/18お気に入り登録300超に感謝!一話書いてみましたので是非是非!
*らがまふぃん活動二周年記念として、R6.11/4に一話お届けいたします。少しでも楽しんでいただけますように。 ※R7.2/22お気に入り登録500を超えておりましたことに感謝を込めて、一話お届けいたします。本当にありがとうございます。

俺のねーちゃんは人見知りがはげしい
ねがえり太郎
恋愛
晶は高校3年生。小柄で見た目が地味な晶の義理の弟は、長身で西洋風の顔立ちのイケメンだった。身内の欲目か弟は晶に近づく男に厳しい。過保護で小言の多い弟を『シスコン』だと呆れながらも、すっかり大人のように成長してしまった弟の、子供っぽい執着に『ブラコン』の晶はホッとするのだった―――
※2016.6.29本編完結済。後日談も掲載しております。
※2017.6.10おまけ追加に伴いR15指定とします。なお★指定回はなろう版と一部内容が異なります。
※2018.4.26前日譚姉視点『おとうとが私にかまい過ぎる』及び番外編『お兄ちゃんは過保護』をこちらに纏めました。
※2018.5.6非掲載としていた番外編『仮初めの恋人』をこちらに追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる