21 / 79
【願望は、時として他者にとっては悪夢となる】
願望は、時として他者にとっては悪夢となる①
しおりを挟む
「はぁ…… 。兄さんとえっちな事がしたい。肉欲に溺れ、互いのいろんな汁でグッチョングッチョンになっちゃうような激しいやつを、ねっとりしっぽりとしてみたーい」
自分の机に突っ伏し、半泣き状態になりながら、陽が言ったとんでもない発言は、彼の腕と机に遮られ、後半のみが同僚である寺島の耳に届いた。
「…… は⁉︎おま、巫山戯んな、今は仕事中だぞ?」
寺島が慌てて席から立ち上がり、周囲を軽く見渡しながら陽の後頭部を掴み、既に突っ伏していた机へ更に押し付ける。そのせいで「うぐお!」と陽が情けない声をあげたが、寺島はその手を離さなかった。
「いだだだだだだっ!潰れる!離せって!」
「しー!ただでさえ女性が多い職場だぞ?セクハラだって追い出されたらどうする気だよ!」
「いない、いないって。この時間はもうみんな出払ってるから」
「…… そうだったか?」と言いながら、寺島が周囲を再び見渡す。確かに人は出払っており、人は居なさ…… いや、居た。二人から見たら最奥に、正確には出入り口から入ってすぐの席に一人、同じく秘書課に所属する、白鳥が自分の席に座り、担当の上役宛に届いたメールの確認作業に追われていた。
「…… 白鳥さん」と、恐る恐る寺島が遠くから声をかける。
「はい、何か?」
「青鬼の独り言って、聞こえてた?」
「独り言、ですか?いいえ。さっきから寺島さんの声くらいしか聞こえていませんよ?」
「そっか、ならいいんだ。仕事中にごめんね?」
「いいえ、いいんですよ。でも、お二人も仕事、ちゃんとして下さいね」
笑顔でそう言うと、白鳥が視線をパソコンの画面に戻し、作業を再開する。
「はい」
陽と寺島は揃って返事をすると、押さえ込んでいた手を寺島が離し、突っ伏していた体を陽が正して、目の前の書類に目を通し始めた。
——十分後。
欲求不満の爆発しそうな陽が、自らの席にあるパソコンの画面を覗き込む。何をどう細工したのか寺島は訊く気もないが、最近やたらと陽が社内の監視カメラにアクセスして誰かの姿をじっと見ている事には気が付いていた。
そっと席を立って、寺島が陽の席に音もなく近づく。ちょっとだけ忍者やアサシンにでもなった気分だ。
「お前、最近ずっと何見てんだ?」
急に斜め下から小声が聞こえ、陽の体が一瞬びくっと跳ねた。
声のする方へゆっくり顔を向けると、寺島が机に隠れるみたいにしゃがんでいる。きっと彼は、白鳥にバレない様隠れているのだろう。
「…… 兄さんの様子だよ、今はどうしてるのかなって思って」
「兄さん?青鬼って長男だよな。妹と弟しかいないだろ」
「妹の明が今度結婚するんだ。そうなると、相手側の兄弟は私の兄弟にもなるわけだ。なのでこの人は私のお兄さんだよ。大好きなんだよねー彼の事」
「へぇ」と言いながら、寺島もしゃがんだままパソコンの画面を覗き込む。最新式の監視カメラの画像にはバッチリと仕事中の奏の姿が映し出されており、今は試薬の確認作業真っ最中の様だった。
「…… 知った顔だぞ、この人」
「あぁ。椿原さんのお子さんだからね」
「へぇ、椿原主任の」
少しの間の後、「マジか」と寺島が呟いた。
(椿原主任のトコって、お子さん二人だったよな。『ウチの子は女と男の二人だよ』って随分前に聞いた記憶はあるけど…… )
寺島は早々に疑問を解消すべく、彼はしゃがんだまま自分の席へ戻り、書類作業そっちのけで、無言のまま人事データにアクセスし始めた。
それにより検索にヒットした椿原家の四名が画面に映し出される。主任夫婦の履歴書は即座に閉じ、残った二人分の情報に目を通したのだが、寺島の頭の中は益々疑問符が増えるばかりだった。
(椿原奏、女性、二十九歳。椿原圭、男性…… 女性?男性?あれ?これ二人とも性別欄、間違ってね?)
少年の様な容姿をした奏の写真。
落ち着いた雰囲気の女性の様な容姿をした圭の写真。
どっちを何度見ても、記載されている性別が一致しない。
こりゃミスだな。
本人達に会ったであろう青鬼が『彼は兄だ』と言うのだから、年齢的に奏という人は“兄”なのだろう。そして新入社員の方が“妹”なんだ。それならば証明写真の見た目とも、椿原主任から聞いた話とも一致する。
勝手にそう納得し、寺島が見ていた人事データを閉じる。そしてまた、こそこそとしゃがみながら陽の側に戻ると、改めて「よかったな、家族が増えて」と男らしい笑顔で伝えた。
「ありがとう、寺島」
「式には呼べよって、今から明ちゃんにも言っておいてくれな」
「お前まで呼ぶとなると対象範囲が広がって、人が増えて大変な事になりそうだな」
はははは、と短くこっそり笑い合う。
二人の間に少しの時間が流れた後、寺島がハッとした顔になった。
「あれ?お前って、ゲイなん?」
今更な事に話が戻り、陽が「今頃ソコをつっこむか」と言いながら、寺島の後頭部をベシッと叩いたのだった。
自分の机に突っ伏し、半泣き状態になりながら、陽が言ったとんでもない発言は、彼の腕と机に遮られ、後半のみが同僚である寺島の耳に届いた。
「…… は⁉︎おま、巫山戯んな、今は仕事中だぞ?」
寺島が慌てて席から立ち上がり、周囲を軽く見渡しながら陽の後頭部を掴み、既に突っ伏していた机へ更に押し付ける。そのせいで「うぐお!」と陽が情けない声をあげたが、寺島はその手を離さなかった。
「いだだだだだだっ!潰れる!離せって!」
「しー!ただでさえ女性が多い職場だぞ?セクハラだって追い出されたらどうする気だよ!」
「いない、いないって。この時間はもうみんな出払ってるから」
「…… そうだったか?」と言いながら、寺島が周囲を再び見渡す。確かに人は出払っており、人は居なさ…… いや、居た。二人から見たら最奥に、正確には出入り口から入ってすぐの席に一人、同じく秘書課に所属する、白鳥が自分の席に座り、担当の上役宛に届いたメールの確認作業に追われていた。
「…… 白鳥さん」と、恐る恐る寺島が遠くから声をかける。
「はい、何か?」
「青鬼の独り言って、聞こえてた?」
「独り言、ですか?いいえ。さっきから寺島さんの声くらいしか聞こえていませんよ?」
「そっか、ならいいんだ。仕事中にごめんね?」
「いいえ、いいんですよ。でも、お二人も仕事、ちゃんとして下さいね」
笑顔でそう言うと、白鳥が視線をパソコンの画面に戻し、作業を再開する。
「はい」
陽と寺島は揃って返事をすると、押さえ込んでいた手を寺島が離し、突っ伏していた体を陽が正して、目の前の書類に目を通し始めた。
——十分後。
欲求不満の爆発しそうな陽が、自らの席にあるパソコンの画面を覗き込む。何をどう細工したのか寺島は訊く気もないが、最近やたらと陽が社内の監視カメラにアクセスして誰かの姿をじっと見ている事には気が付いていた。
そっと席を立って、寺島が陽の席に音もなく近づく。ちょっとだけ忍者やアサシンにでもなった気分だ。
「お前、最近ずっと何見てんだ?」
急に斜め下から小声が聞こえ、陽の体が一瞬びくっと跳ねた。
声のする方へゆっくり顔を向けると、寺島が机に隠れるみたいにしゃがんでいる。きっと彼は、白鳥にバレない様隠れているのだろう。
「…… 兄さんの様子だよ、今はどうしてるのかなって思って」
「兄さん?青鬼って長男だよな。妹と弟しかいないだろ」
「妹の明が今度結婚するんだ。そうなると、相手側の兄弟は私の兄弟にもなるわけだ。なのでこの人は私のお兄さんだよ。大好きなんだよねー彼の事」
「へぇ」と言いながら、寺島もしゃがんだままパソコンの画面を覗き込む。最新式の監視カメラの画像にはバッチリと仕事中の奏の姿が映し出されており、今は試薬の確認作業真っ最中の様だった。
「…… 知った顔だぞ、この人」
「あぁ。椿原さんのお子さんだからね」
「へぇ、椿原主任の」
少しの間の後、「マジか」と寺島が呟いた。
(椿原主任のトコって、お子さん二人だったよな。『ウチの子は女と男の二人だよ』って随分前に聞いた記憶はあるけど…… )
寺島は早々に疑問を解消すべく、彼はしゃがんだまま自分の席へ戻り、書類作業そっちのけで、無言のまま人事データにアクセスし始めた。
それにより検索にヒットした椿原家の四名が画面に映し出される。主任夫婦の履歴書は即座に閉じ、残った二人分の情報に目を通したのだが、寺島の頭の中は益々疑問符が増えるばかりだった。
(椿原奏、女性、二十九歳。椿原圭、男性…… 女性?男性?あれ?これ二人とも性別欄、間違ってね?)
少年の様な容姿をした奏の写真。
落ち着いた雰囲気の女性の様な容姿をした圭の写真。
どっちを何度見ても、記載されている性別が一致しない。
こりゃミスだな。
本人達に会ったであろう青鬼が『彼は兄だ』と言うのだから、年齢的に奏という人は“兄”なのだろう。そして新入社員の方が“妹”なんだ。それならば証明写真の見た目とも、椿原主任から聞いた話とも一致する。
勝手にそう納得し、寺島が見ていた人事データを閉じる。そしてまた、こそこそとしゃがみながら陽の側に戻ると、改めて「よかったな、家族が増えて」と男らしい笑顔で伝えた。
「ありがとう、寺島」
「式には呼べよって、今から明ちゃんにも言っておいてくれな」
「お前まで呼ぶとなると対象範囲が広がって、人が増えて大変な事になりそうだな」
はははは、と短くこっそり笑い合う。
二人の間に少しの時間が流れた後、寺島がハッとした顔になった。
「あれ?お前って、ゲイなん?」
今更な事に話が戻り、陽が「今頃ソコをつっこむか」と言いながら、寺島の後頭部をベシッと叩いたのだった。
0
お気に入りに追加
57
あなたにおすすめの小説
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
腹黒上司が実は激甘だった件について。
あさの紅茶
恋愛
私の上司、坪内さん。
彼はヤバいです。
サラサラヘアに甘いマスクで笑った顔はまさに王子様。
まわりからキャーキャー言われてるけど、仕事中の彼は腹黒悪魔だよ。
本当に厳しいんだから。
ことごとく女子を振って泣かせてきたくせに、ここにきて何故か私のことを好きだと言う。
マジで?
意味不明なんだけど。
めっちゃ意地悪なのに、かいま見える優しさにいつしか胸がぎゅっとなってしまうようになった。
素直に甘えたいとさえ思った。
だけど、私はその想いに応えられないよ。
どうしたらいいかわからない…。
**********
この作品は、他のサイトにも掲載しています。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。

美しい公爵様の、凄まじい独占欲と溺れるほどの愛
らがまふぃん
恋愛
こちらは以前投稿いたしました、 美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛 の続編となっております。前作よりマイルドな作品に仕上がっておりますが、内面のダークさが前作よりはあるのではなかろうかと。こちらのみでも楽しめるとは思いますが、わかりづらいかもしれません。よろしかったら前作をお読みいただいた方が、より楽しんでいただけるかと思いますので、お時間の都合のつく方は、是非。時々予告なく残酷な表現が入りますので、苦手な方はお控えください。 *早速のお気に入り登録、しおり、エールをありがとうございます。とても励みになります。前作もお読みくださっている方々にも、多大なる感謝を! ※R5.7/23本編完結いたしました。たくさんの方々に支えられ、ここまで続けることが出来ました。本当にありがとうございます。ばんがいへんを数話投稿いたしますので、引き続きお付き合いくださるとありがたいです。この作品の前作が、お気に入り登録をしてくださった方が、ありがたいことに200を超えておりました。感謝を込めて、前作の方に一話、近日中にお届けいたします。よろしかったらお付き合いください。 ※R5.8/6ばんがいへん終了いたしました。長い間お付き合いくださり、また、たくさんのお気に入り登録、しおり、エールを、本当にありがとうございました。 ※R5.9/3お気に入り登録200になっていました。本当にありがとうございます(泣)。嬉しかったので、一話書いてみました。 ※R5.10/30らがまふぃん活動一周年記念として、一話お届けいたします。 ※R6.1/27美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛(前作) と、こちらの作品の間のお話し 美しく冷酷な公爵令息様の、狂おしい熱情に彩られた愛 始めました。お時間の都合のつく方は、是非ご一読くださると嬉しいです。※R6.5/18お気に入り登録300超に感謝!一話書いてみましたので是非是非!
*らがまふぃん活動二周年記念として、R6.11/4に一話お届けいたします。少しでも楽しんでいただけますように。 ※R7.2/22お気に入り登録500を超えておりましたことに感謝を込めて、一話お届けいたします。本当にありがとうございます。

俺のねーちゃんは人見知りがはげしい
ねがえり太郎
恋愛
晶は高校3年生。小柄で見た目が地味な晶の義理の弟は、長身で西洋風の顔立ちのイケメンだった。身内の欲目か弟は晶に近づく男に厳しい。過保護で小言の多い弟を『シスコン』だと呆れながらも、すっかり大人のように成長してしまった弟の、子供っぽい執着に『ブラコン』の晶はホッとするのだった―――
※2016.6.29本編完結済。後日談も掲載しております。
※2017.6.10おまけ追加に伴いR15指定とします。なお★指定回はなろう版と一部内容が異なります。
※2018.4.26前日譚姉視点『おとうとが私にかまい過ぎる』及び番外編『お兄ちゃんは過保護』をこちらに纏めました。
※2018.5.6非掲載としていた番外編『仮初めの恋人』をこちらに追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる