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【第五章】君は僕の可愛い獣
【第十六話】診察③(十六夜・談)
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丁度十分経過した頃、トントンッと強めに診察室の扉をノックする音が聞こえてきた。くぐもった声で『先生、戻りました』と女性の声も扉の向こうから聞こえる。看護師のエニーぺウスさん達が戻って来たのだろう。
「おう。今開ける」
アイデースさんはそう答えると、「予想通り、丁度十分だったな。…… 興味の対象にはせっかちな奴だ」と小さく呟きながら面倒臭そうに腰を上げて扉の鍵を開けに行く。解錠音が聞こえて扉が開くと、その手に大量の衣類を抱えるには不釣り合いの真っ黒いオーラを全身に纏い、何故か顰めっ面をしているハデスさんが立っていた。不必要なくらいにとんでもない量だが、色相的にきっと全て私の衣類だろう。
「…… アイデース」
古いホラー映画くらいでしか聴いた事の無い、地の底からでも聞こえてきたみたいな低い声でハデスさんがアイデースさんの名前を呼ぶ。その声に心底ゾッとして、体がビクッと大きく震えて冷や汗が首を伝い落ちた。彼からは優しい声しか聴いた事がなかったせいか、そんな声も出せるのかと驚きを隠せない。
「何で、診察室に鍵をかけたんだ?必要なのか?十六夜さんには変な事をしていない、よな?」
瞳には怒りを孕んでいるのに妙に落ち着いているトーンの声に戻っていて余計に怖い。声の雰囲気とは相反して、ずずいっと前のめりの姿勢は今にも掴みかかりそうな勢いだ。大量に抱えている服が無ければ本当にアイデースさんの胸倉を掴んでいただろう。
「無い!何も無い!お、お、お前が、彼女をあんな格好で連れて来るからだろう⁉︎」
このまま続ければ勢いに負けて頭が吹っ飛びそうな勢いでアイデースさんが頭と両手を横に振っている。
「具合の悪さから待ちきれず診察室へ勝手に入って来る奴らから彼女の細っこい脚が見られる可能性を排除してやった俺を褒めて欲しいくらいなんだが?」
一度の息継ぎも無しにアイデースさんが弁解を述べる。その言葉を聞き、やっと納得した様な顔になったハデスさんの瞳が普段の雰囲気に戻った。
「大丈夫ですか?十六夜さん」
(それは、何に対しての問いだろうか)
こちらに対しての唐突な質問にそうは思ったが、「…… も、もちろんです」と笑顔で答えておく。ハデスさんの表情が一転して心配そうな表情に変わったので、とにかく安心させてあげなければという気持ちになったからだ。
「良かった」
ほっと息をついて相好を崩す彼の様子を見て、これで正解だったみたいだと安堵する。ハデスさんが嬉しそうにしていると、ただそれだけで、何故だかちょっと嬉しくもなった。
「診察も終わりましたし、あとは十六夜さんが着替えてから戻りますよね?」
そう訊いてきたのは看護師のエニーペウスさんだ。
「いいや。来た時と同じ方法で帰るつもりだよ」
ハデスさんの返事を聞き、つい「「——えっ」」とこぼした声が綺麗にアイデースさんと被った。あまりに息ぴったりだったせいかハデスさんの眉間に深い皺が出来る。
「いやいやいや。そうなると、どうやって彼女の服を持って帰る気だ?ウチは診療所であって、たまたま余っていた服の宅配サービスなんかやっちゃいねぇぞ?」
アイデースさんの横でエニーペウスさんが何度も深く頷く。村に一軒しか無い為常に忙しい治療院だ。運んでやる暇な人員は何処にも居ないぞと、彼女も暗に伝えているみたいに見える。
「…… でも、十六夜さんを他人に見せる訳には」
口元に手を当てて、不安そうな顔をされてしまった。
彼が過度に、私を他者に見せたがらない理由はよくわからないが、ハデスさんの着ているローブでも羽織って付属のフードを深く被ればそんなに周囲から興味は持たれないのにと、やっぱり考えてしまう。ハデスさんが好んで着ているっぽい外着のローブ姿は流民定番の格好なので、どうせその辺の一人として扱われて終わりだろう。…… いや待てよ?流民だと思われると、取引を持ちかけられるから返って困るのかな?だから私にローブを貸したくない、とか?
最適解がわからずに首を傾げていると、「十六夜さんを入れて来たバッグに服を詰め込んで、彼女には変装でもさせておきゃ心配ねぇだろ。マスクでもして、フード被って、眼鏡でもかけてりゃ誰にも気にされんよ」とアイデースさんがハデスさんに提案した。
(いやいや、いくら何でもそこまでやるのは返って怪し過ぎでは?)
すんっと冷めた視線をエニーペウスさんと共にしてしまう。きっと同じ事を考えているに違いない。
なのにハデスさんは『それだ!』みたいな顔をして、診察台の上に抱えていた服をバンッと置いた。そして布面積が広いものを基準として選んだみたいな服を抜粋し、私の腕の中にハデスさんが押し付けてくる。
「じゃあ、早速コレに着替えようか」
「…… (私に選択の権利は無いのだろうか…… )」
思うところは色々あれども、ニコッと綺麗な顔を返されては何も言えない。幸いにして私は服の好みが煩いタイプなわけもないし、黙ったまま服を受け取った。
「では、ハデスさん。先に会計をお願いします」
「うん。…… 一人でも大丈夫?手伝いが必要だったら、先に着替えを僕が手つ——」まで言った声を「大丈夫です!子供じゃないんで、着替えくらい一人で出来ますから」と真っ赤な顔を誤魔化すみたいな声で打ち消した。
「まぁ。確かに、もう子供ではないね」
妙に含みのある彼の笑みが気になる。だがすぐに、「でも、初めての外出だし傷が痛むんじゃ?片腕では着替えるのも大変だよね?」と心配そうな顔で訊かれ、些細な違和感はすぐに『この親切心をどうやって断ろうか』という考えで塗りつぶされた。
「治療院内では患者さんのサポートは私の仕事ですのでご心配なく。ささ、ハデスさんは会計を」
エニーペウスさんが助け舟を出してくれ、それでも渋るハデスさんを廊下に追い出そうとしてくれる。そんな彼に向かい、「着替えたらすぐに私も待合所まで戻りますね」と手を振っておいた。
ハデスさんが診察室から追い出された姿を見送って、服を抱えたままそっと息をつく。森で拾っただけの者相手にあんなに親切な人に、大きな秘密を抱えている事が何だか申し訳ない気持ちになってきた。
「…… なぁ」
机の引き出しを開け、メガネケースを取り出しながらアイデースさんが私に声を掛けた。私が腕に抱えている服の上にぽんっとそのケースと共に白いマスクもセットで置く。
「アイツ、君の前ではいつもあんな感じなのか?」
何故わざわざそんな質問を?と不思議に思ったが、ほぼ普段通りだったので、「そうですね。もっと世話焼きかもですけど」と答える。
「もっと⁉︎——…… 何に対しても無関心だったアイツが、か…… ?」
最初は酷く驚いた様子だったが、ぼそっと呟いたアイデースさんの声には苦労が滲んでいた。
「…… 君には悪いが、さっきも言った通り一週間後にはさっさとこの村を出て行ってくれ。此処には、無許可の者は居ない方がいいからな」
神妙な顔で念を押され、「もちろんです」と頷き返す。
「そこの間仕切りの裏ででも着替えてくれ。手助けが欲しかったら、エニーペウスを呼ぶといい」
「わかりました。ありがとうございます」
服と下着。あとは大仰な変装セットを腕に抱えて間仕切りの奥に向かう。怪我をしている腕を庇いながら慎重に着替えつつ、今後の事を考えてみた。
大怪我をして、偶然にもハデスさんに保護された経緯が無ければ、私では多分一生入れなかった村内だ。アイデースさんの指示は至極当然な事なのに、あと一週間しかハデスさんとは過ごせないのかと改めて思うと、どうしたって胸の奥がちくりと痛むのだった。
「おう。今開ける」
アイデースさんはそう答えると、「予想通り、丁度十分だったな。…… 興味の対象にはせっかちな奴だ」と小さく呟きながら面倒臭そうに腰を上げて扉の鍵を開けに行く。解錠音が聞こえて扉が開くと、その手に大量の衣類を抱えるには不釣り合いの真っ黒いオーラを全身に纏い、何故か顰めっ面をしているハデスさんが立っていた。不必要なくらいにとんでもない量だが、色相的にきっと全て私の衣類だろう。
「…… アイデース」
古いホラー映画くらいでしか聴いた事の無い、地の底からでも聞こえてきたみたいな低い声でハデスさんがアイデースさんの名前を呼ぶ。その声に心底ゾッとして、体がビクッと大きく震えて冷や汗が首を伝い落ちた。彼からは優しい声しか聴いた事がなかったせいか、そんな声も出せるのかと驚きを隠せない。
「何で、診察室に鍵をかけたんだ?必要なのか?十六夜さんには変な事をしていない、よな?」
瞳には怒りを孕んでいるのに妙に落ち着いているトーンの声に戻っていて余計に怖い。声の雰囲気とは相反して、ずずいっと前のめりの姿勢は今にも掴みかかりそうな勢いだ。大量に抱えている服が無ければ本当にアイデースさんの胸倉を掴んでいただろう。
「無い!何も無い!お、お、お前が、彼女をあんな格好で連れて来るからだろう⁉︎」
このまま続ければ勢いに負けて頭が吹っ飛びそうな勢いでアイデースさんが頭と両手を横に振っている。
「具合の悪さから待ちきれず診察室へ勝手に入って来る奴らから彼女の細っこい脚が見られる可能性を排除してやった俺を褒めて欲しいくらいなんだが?」
一度の息継ぎも無しにアイデースさんが弁解を述べる。その言葉を聞き、やっと納得した様な顔になったハデスさんの瞳が普段の雰囲気に戻った。
「大丈夫ですか?十六夜さん」
(それは、何に対しての問いだろうか)
こちらに対しての唐突な質問にそうは思ったが、「…… も、もちろんです」と笑顔で答えておく。ハデスさんの表情が一転して心配そうな表情に変わったので、とにかく安心させてあげなければという気持ちになったからだ。
「良かった」
ほっと息をついて相好を崩す彼の様子を見て、これで正解だったみたいだと安堵する。ハデスさんが嬉しそうにしていると、ただそれだけで、何故だかちょっと嬉しくもなった。
「診察も終わりましたし、あとは十六夜さんが着替えてから戻りますよね?」
そう訊いてきたのは看護師のエニーペウスさんだ。
「いいや。来た時と同じ方法で帰るつもりだよ」
ハデスさんの返事を聞き、つい「「——えっ」」とこぼした声が綺麗にアイデースさんと被った。あまりに息ぴったりだったせいかハデスさんの眉間に深い皺が出来る。
「いやいやいや。そうなると、どうやって彼女の服を持って帰る気だ?ウチは診療所であって、たまたま余っていた服の宅配サービスなんかやっちゃいねぇぞ?」
アイデースさんの横でエニーペウスさんが何度も深く頷く。村に一軒しか無い為常に忙しい治療院だ。運んでやる暇な人員は何処にも居ないぞと、彼女も暗に伝えているみたいに見える。
「…… でも、十六夜さんを他人に見せる訳には」
口元に手を当てて、不安そうな顔をされてしまった。
彼が過度に、私を他者に見せたがらない理由はよくわからないが、ハデスさんの着ているローブでも羽織って付属のフードを深く被ればそんなに周囲から興味は持たれないのにと、やっぱり考えてしまう。ハデスさんが好んで着ているっぽい外着のローブ姿は流民定番の格好なので、どうせその辺の一人として扱われて終わりだろう。…… いや待てよ?流民だと思われると、取引を持ちかけられるから返って困るのかな?だから私にローブを貸したくない、とか?
最適解がわからずに首を傾げていると、「十六夜さんを入れて来たバッグに服を詰め込んで、彼女には変装でもさせておきゃ心配ねぇだろ。マスクでもして、フード被って、眼鏡でもかけてりゃ誰にも気にされんよ」とアイデースさんがハデスさんに提案した。
(いやいや、いくら何でもそこまでやるのは返って怪し過ぎでは?)
すんっと冷めた視線をエニーペウスさんと共にしてしまう。きっと同じ事を考えているに違いない。
なのにハデスさんは『それだ!』みたいな顔をして、診察台の上に抱えていた服をバンッと置いた。そして布面積が広いものを基準として選んだみたいな服を抜粋し、私の腕の中にハデスさんが押し付けてくる。
「じゃあ、早速コレに着替えようか」
「…… (私に選択の権利は無いのだろうか…… )」
思うところは色々あれども、ニコッと綺麗な顔を返されては何も言えない。幸いにして私は服の好みが煩いタイプなわけもないし、黙ったまま服を受け取った。
「では、ハデスさん。先に会計をお願いします」
「うん。…… 一人でも大丈夫?手伝いが必要だったら、先に着替えを僕が手つ——」まで言った声を「大丈夫です!子供じゃないんで、着替えくらい一人で出来ますから」と真っ赤な顔を誤魔化すみたいな声で打ち消した。
「まぁ。確かに、もう子供ではないね」
妙に含みのある彼の笑みが気になる。だがすぐに、「でも、初めての外出だし傷が痛むんじゃ?片腕では着替えるのも大変だよね?」と心配そうな顔で訊かれ、些細な違和感はすぐに『この親切心をどうやって断ろうか』という考えで塗りつぶされた。
「治療院内では患者さんのサポートは私の仕事ですのでご心配なく。ささ、ハデスさんは会計を」
エニーペウスさんが助け舟を出してくれ、それでも渋るハデスさんを廊下に追い出そうとしてくれる。そんな彼に向かい、「着替えたらすぐに私も待合所まで戻りますね」と手を振っておいた。
ハデスさんが診察室から追い出された姿を見送って、服を抱えたままそっと息をつく。森で拾っただけの者相手にあんなに親切な人に、大きな秘密を抱えている事が何だか申し訳ない気持ちになってきた。
「…… なぁ」
机の引き出しを開け、メガネケースを取り出しながらアイデースさんが私に声を掛けた。私が腕に抱えている服の上にぽんっとそのケースと共に白いマスクもセットで置く。
「アイツ、君の前ではいつもあんな感じなのか?」
何故わざわざそんな質問を?と不思議に思ったが、ほぼ普段通りだったので、「そうですね。もっと世話焼きかもですけど」と答える。
「もっと⁉︎——…… 何に対しても無関心だったアイツが、か…… ?」
最初は酷く驚いた様子だったが、ぼそっと呟いたアイデースさんの声には苦労が滲んでいた。
「…… 君には悪いが、さっきも言った通り一週間後にはさっさとこの村を出て行ってくれ。此処には、無許可の者は居ない方がいいからな」
神妙な顔で念を押され、「もちろんです」と頷き返す。
「そこの間仕切りの裏ででも着替えてくれ。手助けが欲しかったら、エニーペウスを呼ぶといい」
「わかりました。ありがとうございます」
服と下着。あとは大仰な変装セットを腕に抱えて間仕切りの奥に向かう。怪我をしている腕を庇いながら慎重に着替えつつ、今後の事を考えてみた。
大怪我をして、偶然にもハデスさんに保護された経緯が無ければ、私では多分一生入れなかった村内だ。アイデースさんの指示は至極当然な事なのに、あと一週間しかハデスさんとは過ごせないのかと改めて思うと、どうしたって胸の奥がちくりと痛むのだった。
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