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【第五章】君は僕の可愛い獣
【第四話】落とした果実④(ハデス・談)
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夜空を綺麗に彩る満天の星々は昼間だと太陽が明る過ぎて見えてはいないだけで、空にはずっと存在していると本で読んだ。それなのに今日は、晴天の青空に星が一つ輝いていた。銀色に光る美しい星だ。その星は何故か風に乗っているみたいに自由自在に空を飛び回っている様に見える。
アレ、欲しいな…… 。
物欲なんか母の胎の中に置いてきたみたいに一度も感じた事なんか無かった。なのにあの星を一眼見た途端、僕の全てが『アレが欲しい』と無性に強く願う。その衝動は『星だぞ?無理に決まっているだろう』という考えを即座に捨てさせる程のもので、対象から一切視線を逸らす事が出来ない。もしあの星を欲する衝動を無視してこのまま見失えば、僕はこの先一生後悔するだろう。
村を囲む深い森の中。少しだけ開けた場所に移動しつつ上空を見上げ、弓矢を背中に背負っている筒から一本取り出し、お手製の弓を構えてぐぐっといっぱいまで弦を引き——
僕は今日、銀色の星をこの手で撃ち落とした。
その星は今僕の真隣で眠っていて、治療を施してくれたアイデースが帰宅してからもう、二時間は経過している。外はもう暗くなり始めていて夕日が部屋の中に差し込んできた。
治療する時に使った薬が効いているらしく、彼女の呼吸はとても安定している。アイデース曰く『この先二、三日は目覚めない』そうだ。治療直後は縫った箇所がかなり酷く痛むらしく、『この子はきっとまだ幼い。激痛には耐えらえないだろうから、少し落ち着くまで眠ったまま過ごせるようにしておいた』と言っていた。『きっちり綺麗に縫いはしたが、どうしたって腕に傷痕は残るだろう』とも。
僕がつけた傷の痕が残る、のか。
そう考えただけですごく興奮してくる。
「…… 綺麗だなぁ。一生見ていたいくらいだ」
落下地点に拾いに行くと、僕が撃ち落とした星の正体は銀色の羽根を持つ大鷲だった。古い図鑑で見た大鷲の羽根色はもっと黒かったから、この個体は変異種かアルビノというやつかもしれない。運んでいる最中はそう思っていたのだが…… いざ家に連れ帰って急拵えの籠に寝かせると、何故かその姿は一人の少女のモノに変貌していた。大鷲の羽根と同じ色の髪、僕が射抜いた箇所と似たような場所にある損傷。首には大鷲の物と寸分違わぬ首飾りをしていて、それにはこの地域では使われていない文字で『十六夜』と書かれていた。
「“十六夜”が、君の名前なのかな。…… 東方の月の呼び名の一つだと本で読んだから、君は随分と遠くから飛んで来たみたいだね」
僕に出逢う為にだったら、どんなに幸せだろうか。
有り得ない妄想を胸に抱きながらベッドで眠る十六夜の隣で、寄り添うみたいにして一緒に横になる。他人から距離を置いている僕の家に客間なんか無いから、コレは仕方のない事なんだと言い訳をしながら。
怪我をしていない右側に近づき、彼女の細い肩に額を添えた。ルームランプにうっすらと照らされた顔はまだ青白いままだ。相変わらず熱は高いが、痛みに苦しんで顔を歪ませる事はなく、規則的に呼吸を繰り返している。相当深い眠りに落ちているんだろう。
痛みが和らげば自然と目が覚めるから、それまでは僕に出来る事は無いらしい。色々と世話をしてあげられるのは目覚めてからなのかと思うとちょっと残念だ。
君の瞳は何色なんだろうか?
君の声が聴いてみたい。
僕の名前を呼び、僕に対して笑いかけてはくれるだろうか?
その傷は、君が欲しいと僕がつけたものだけど——
あぁでも、僕が言わなければ誰にも気が付かれないはずだ。
僕が拾い、僕が連れて来て、僕が看病した。
だからコレは——僕のモノだ。
十六夜の腕の傷を気遣いながら掛け布の中を移動し、彼女の細い脚に体重をかけずに跨った。両手を彼女の耳の横に置き、真正面からじっと寝顔を見詰める。意思疎通すら出来ていないから正体は不明なままだが、大鷲からこの姿に変化した彼女は、確実に人間では無いだろう。でも、だから何だと言うんだ。今は僕と同じ姿をし、目の前にいる。人と同じ様に触れる事が出来る…… だから、何も問題は無い。
「十六夜…… 」
彼女の名前だと思われる言葉を口にするだけで心臓はバクバクと鼓動を早め、胸の奥がぎゅっと締め付けられる。だがその感覚は不快なモノではなく、むしろ心はこの上なく高揚し、酒に酔ったみたいにふわりと気持ちよくなってきた。
こうなってくると、ただ傍にいるだけでは、ただ正面から寝顔を覗き込むだけでは物足りなくなってくる。
喉が酷く乾き、ごくりと息を呑み込む。もう少し、あと少しだけでもいいから、もっと十六夜の傍に近付きたい。
僕はそんな欲望を抑え切れなくなり、ゆっくり彼女の端正な顔に近付き、そっと小さな唇に唇を重ねてみた。十九年間生きてきて、産まれて初めての口付けだ。他人と唇を合わせ、そのままの流れで互いの粘膜を絡ませるなんて想像するだけでも吐き気しかしなかったのに、今はそれをしていたくって堪らない。
眠る十六夜の口を指先でこじ開け、軽く開かせる。口内の真っ赤な舌が見えた途端、僕の中で何かがブチッと切れた様な音がした。理性とか、自制心とか。きっとその類の糸だろう。
相手が眠っていようが怪我をしていようが構わずに唇を再び重ね、舌を十六夜の狭い口内に押し込んでいく。彼女から反応は全く返ってこないのは残念だが、甘い甘い唾液の味が虚しさなんか吹き飛ばし、もっともっとと貪ってしまう。上顎、歯茎や歯並びを舌で舐めあげ、彼女の舌を己の舌で持ち上げて強く吸い、引っ張り出して軽く噛む。途端に唾液がとろりと溢れ、僕は一心不乱に十六夜の口内を蹂躙した。
興奮から体温が上がりに上がり肌からは汗の粒が噴き出してくる。頭の中はすっかり煮詰まって、もっと先の行為をも求めて穿いている下衣がキツくなってきた。膝立ちしている脚だけで体を支え、口付けをしたまま自分の着ている服のボタンをいくつか外し、前を緩める。汗で肌が濡れているから脱ぐのも面倒だ。
「十六夜は、体は小さいのに胸は大きめなんだね。横になっていてもコレとか、すごいや」
ふふっと笑い、彼女の着ている服の襟ぐりを軽く引っ張る。白い長袖のシャツを一枚着せているだけなので下着は上も下も着けていない。しかも男性サイズの服では彼女の体をきっちりは隠せず、少し布をずらしただけでたわわな胸が目の前にまろび出た。
「…… ホント綺麗。まるで芸術品みたいだ」
大きな胸の先を飾る乳嘴は薄紅色をしていてとても美しい。乳輪はとても小さくって、刺激が足りずにふにゃりとした先の尖りも控えめだ。
唾液が次々に溢れ出てくる口を開き、十六夜の左胸の先をパクリと口内に含む。するとぴくっと彼女の体が少しだけ反応したが、深い深ーい眠りから浮上する程ではなかったみたいだ。
「美味しい」
柔らかだった先の尖りが口の中で勃ち上がり、ぴんっとその存在を主張する。吸いやすくなったソレを赤子みたいにしゃぶると、また少し十六夜の体がピクリと動き、唇から甘い吐息を軽くこぼした。
たったそれだけの反応なのに、頭の中が真っ白になる。もしかして気持ちいいのかなと思うだけで嬉しくなり、一層の快楽で目の前の体を染めてしまいたくなってきた。
アレ、欲しいな…… 。
物欲なんか母の胎の中に置いてきたみたいに一度も感じた事なんか無かった。なのにあの星を一眼見た途端、僕の全てが『アレが欲しい』と無性に強く願う。その衝動は『星だぞ?無理に決まっているだろう』という考えを即座に捨てさせる程のもので、対象から一切視線を逸らす事が出来ない。もしあの星を欲する衝動を無視してこのまま見失えば、僕はこの先一生後悔するだろう。
村を囲む深い森の中。少しだけ開けた場所に移動しつつ上空を見上げ、弓矢を背中に背負っている筒から一本取り出し、お手製の弓を構えてぐぐっといっぱいまで弦を引き——
僕は今日、銀色の星をこの手で撃ち落とした。
その星は今僕の真隣で眠っていて、治療を施してくれたアイデースが帰宅してからもう、二時間は経過している。外はもう暗くなり始めていて夕日が部屋の中に差し込んできた。
治療する時に使った薬が効いているらしく、彼女の呼吸はとても安定している。アイデース曰く『この先二、三日は目覚めない』そうだ。治療直後は縫った箇所がかなり酷く痛むらしく、『この子はきっとまだ幼い。激痛には耐えらえないだろうから、少し落ち着くまで眠ったまま過ごせるようにしておいた』と言っていた。『きっちり綺麗に縫いはしたが、どうしたって腕に傷痕は残るだろう』とも。
僕がつけた傷の痕が残る、のか。
そう考えただけですごく興奮してくる。
「…… 綺麗だなぁ。一生見ていたいくらいだ」
落下地点に拾いに行くと、僕が撃ち落とした星の正体は銀色の羽根を持つ大鷲だった。古い図鑑で見た大鷲の羽根色はもっと黒かったから、この個体は変異種かアルビノというやつかもしれない。運んでいる最中はそう思っていたのだが…… いざ家に連れ帰って急拵えの籠に寝かせると、何故かその姿は一人の少女のモノに変貌していた。大鷲の羽根と同じ色の髪、僕が射抜いた箇所と似たような場所にある損傷。首には大鷲の物と寸分違わぬ首飾りをしていて、それにはこの地域では使われていない文字で『十六夜』と書かれていた。
「“十六夜”が、君の名前なのかな。…… 東方の月の呼び名の一つだと本で読んだから、君は随分と遠くから飛んで来たみたいだね」
僕に出逢う為にだったら、どんなに幸せだろうか。
有り得ない妄想を胸に抱きながらベッドで眠る十六夜の隣で、寄り添うみたいにして一緒に横になる。他人から距離を置いている僕の家に客間なんか無いから、コレは仕方のない事なんだと言い訳をしながら。
怪我をしていない右側に近づき、彼女の細い肩に額を添えた。ルームランプにうっすらと照らされた顔はまだ青白いままだ。相変わらず熱は高いが、痛みに苦しんで顔を歪ませる事はなく、規則的に呼吸を繰り返している。相当深い眠りに落ちているんだろう。
痛みが和らげば自然と目が覚めるから、それまでは僕に出来る事は無いらしい。色々と世話をしてあげられるのは目覚めてからなのかと思うとちょっと残念だ。
君の瞳は何色なんだろうか?
君の声が聴いてみたい。
僕の名前を呼び、僕に対して笑いかけてはくれるだろうか?
その傷は、君が欲しいと僕がつけたものだけど——
あぁでも、僕が言わなければ誰にも気が付かれないはずだ。
僕が拾い、僕が連れて来て、僕が看病した。
だからコレは——僕のモノだ。
十六夜の腕の傷を気遣いながら掛け布の中を移動し、彼女の細い脚に体重をかけずに跨った。両手を彼女の耳の横に置き、真正面からじっと寝顔を見詰める。意思疎通すら出来ていないから正体は不明なままだが、大鷲からこの姿に変化した彼女は、確実に人間では無いだろう。でも、だから何だと言うんだ。今は僕と同じ姿をし、目の前にいる。人と同じ様に触れる事が出来る…… だから、何も問題は無い。
「十六夜…… 」
彼女の名前だと思われる言葉を口にするだけで心臓はバクバクと鼓動を早め、胸の奥がぎゅっと締め付けられる。だがその感覚は不快なモノではなく、むしろ心はこの上なく高揚し、酒に酔ったみたいにふわりと気持ちよくなってきた。
こうなってくると、ただ傍にいるだけでは、ただ正面から寝顔を覗き込むだけでは物足りなくなってくる。
喉が酷く乾き、ごくりと息を呑み込む。もう少し、あと少しだけでもいいから、もっと十六夜の傍に近付きたい。
僕はそんな欲望を抑え切れなくなり、ゆっくり彼女の端正な顔に近付き、そっと小さな唇に唇を重ねてみた。十九年間生きてきて、産まれて初めての口付けだ。他人と唇を合わせ、そのままの流れで互いの粘膜を絡ませるなんて想像するだけでも吐き気しかしなかったのに、今はそれをしていたくって堪らない。
眠る十六夜の口を指先でこじ開け、軽く開かせる。口内の真っ赤な舌が見えた途端、僕の中で何かがブチッと切れた様な音がした。理性とか、自制心とか。きっとその類の糸だろう。
相手が眠っていようが怪我をしていようが構わずに唇を再び重ね、舌を十六夜の狭い口内に押し込んでいく。彼女から反応は全く返ってこないのは残念だが、甘い甘い唾液の味が虚しさなんか吹き飛ばし、もっともっとと貪ってしまう。上顎、歯茎や歯並びを舌で舐めあげ、彼女の舌を己の舌で持ち上げて強く吸い、引っ張り出して軽く噛む。途端に唾液がとろりと溢れ、僕は一心不乱に十六夜の口内を蹂躙した。
興奮から体温が上がりに上がり肌からは汗の粒が噴き出してくる。頭の中はすっかり煮詰まって、もっと先の行為をも求めて穿いている下衣がキツくなってきた。膝立ちしている脚だけで体を支え、口付けをしたまま自分の着ている服のボタンをいくつか外し、前を緩める。汗で肌が濡れているから脱ぐのも面倒だ。
「十六夜は、体は小さいのに胸は大きめなんだね。横になっていてもコレとか、すごいや」
ふふっと笑い、彼女の着ている服の襟ぐりを軽く引っ張る。白い長袖のシャツを一枚着せているだけなので下着は上も下も着けていない。しかも男性サイズの服では彼女の体をきっちりは隠せず、少し布をずらしただけでたわわな胸が目の前にまろび出た。
「…… ホント綺麗。まるで芸術品みたいだ」
大きな胸の先を飾る乳嘴は薄紅色をしていてとても美しい。乳輪はとても小さくって、刺激が足りずにふにゃりとした先の尖りも控えめだ。
唾液が次々に溢れ出てくる口を開き、十六夜の左胸の先をパクリと口内に含む。するとぴくっと彼女の体が少しだけ反応したが、深い深ーい眠りから浮上する程ではなかったみたいだ。
「美味しい」
柔らかだった先の尖りが口の中で勃ち上がり、ぴんっとその存在を主張する。吸いやすくなったソレを赤子みたいにしゃぶると、また少し十六夜の体がピクリと動き、唇から甘い吐息を軽くこぼした。
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