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【第二章】乙女の誘惑
【第七話】初夜②(十六夜・談)
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「…… ハデス、様…… なのですか?」
「うん。だって、君を伴侶とする立場を僕が他者に譲る訳がないだろう?」
蛇みたいに体をくねらせ、“エレオス”が一層距離を詰めてくる。透け感の強い生地の夜着を着ているせいで、こうも近過ぎると裸に見えてきた。
「な、何故もっと早く教えて下さらなかったのですか?私は、このままでは浮気になってしまうと思い、どうしたものかと思案していましたのに」
「最初っから気が付いていて、その上で知らんぷりしているものと思っていましたの。断罪騒動の時、私に婚約を申し込んでくれたものと考えておりましたわ」
ふふっと笑い、“エレオス”としての口調で話しながらトンッと“アウローラ”の巨体を押す。互いの体格差を考えれば到底彼女では押し倒す事など無理なはずなのに、意外にも力が強く、ベッドに腰掛けていた“私”の上半身は後ろに倒れてしまった。
「な、なに、何をなさるおつもりで?」
吃りながら慌てて体を軽く起こし、両肘で体を支える。すると“エレオス”は“アウローラ”の着ているガウンの腰紐を引っ張って、脱せ始めていた。
「ハデス様!お戯はそれくらいにして、もう帰りましょう!」
初夜でするべき行為が行為なだけに、ガウンの下には何も穿いていなかったせいで男性の象徴であるモノがぼろんと“エレオス”の前に晒されてしまっている。一瞬だけ渋い顔をした彼女だったが、熱い吐息を吐き出しつつ、顔を近づけて来た。
「参ったな。内心、男のモノなんかと思っていたが…… 中身は僕の愛し子だと思うだけで、否応無しに興奮してくるね」
優しく掴み、持ち上げ、小さな両手で包みながら“エレオス”が興奮気味に頬を擦り寄せてくる。力無いソレにふんわりとした感触が当たり、反射的に腰が震えた。
「しかも…… このまま休もうとした理由が『浮気をしたくない』だなんて、嬉し過ぎて死んでしまいそうですわ」
情欲に染まる瞳を細めながら大きく口を開け、硬さが無いくせに充分と太くて長い陰茎に“エレオス”が舌を絡ませ始めた。
「だ、ダメです!汚いですから!」
手を伸ばして止めようが聞いてなどもらえず、舌がどんどん陰茎に絡んでいく。ぐるっと器用に巻きつき、擦り上げるみたいに動くソレは到底人の舌とは思えぬ長さで、まるで触手みたいだ。
「ふふっ。すごいだろう?シナリオの強制力が思いの外強くってね。断罪騒動の時に、この体は少しだけ魔物化してしまっていたんだ。だけど舌だけで済んだのは多分、アウローラが婚約を申し出てくれたおかげだろうね」
という事は、設定通り、ハデス様が乗っ取る以前の“エレオス”はルークスの事を愛していたのだろう。『実は“アウローラ”王太子に前々から惚れていた』という裏設定も本来なら無かったはずだ。そこはハデス様の介入によって急遽追加された要素なのか。じゃないと一部であろうが魔物化は起きなかったはずだ。でも——
よりにもよって魔物化したのがソコですか!
自在に長さを変えられるみたいなので一番害が無さそうな箇所ではあるが、今後の営み時は大変そうだ。
快楽と技巧に負け、気持ちとは裏腹に硬さを持ち始めたモノに再び長い舌が絡みつき、扱くみたいに動いていく。唾液をたっぷり纏った舌で弄られ、刺激の強さのせいで今にもすぐに果ててしまいそうだ。
「やめ、ダメで、す!あぁっ」
腰が勝手に揺れて下から突き上げるみたいな動きをしてしまう。“アウローラ”がどんなに真面目な性格をしていようが、快楽を欲してしまう貪欲さは持ち合わせているみたいだ。そうでなくとも、こんな刺激を与えられれば全面降伏する男ばかりだろうが…… 。
「あ、や…… ハデスさ、まっ」
「今は、“エレオス”でしょう?“アウローラ”様」
恍惚に染まる瞳をとろんと蕩けさせ、舌を離す。
やめてくれたのか?と安堵したのも束の間、ベッドから降りて彼女が床で膝立ちに座る。そして“エレオス”はたわわな胸を私の下半身の上にドンッと乗せると、深い谷間で勃起している猛りを器用に挟んだ。
「何を…… するおつもりで?」
公爵令嬢が跪いている状態にあるだけでも驚きなのに、柔らかな胸が己の猛りを挟んでいるこの状態を前にして、『コレが世に聞くパイズリか⁉︎』と興奮気味に前世の人格が叫びを上げた。主人格である“”十六夜をも押し退ける程の興奮っぷりに、“私”だけでなく“アウローラ”もドン引き状態だ。
「ふふっ。こうすると、気持ちいいでしょう?」
いたずらっ子みたいな瞳をこちらに向け、自分の両胸を手でぐいっと押して谷間を深くする。左右で別々の動きをしているせいで、上下に擦れるみたいな刺激を与えてくる。その上鈴口を熱くて長い舌で器用に舐めてくるもんだから先走りの汁が次々に滲み出てきた。
情けない声がとめどなく口からこぼれ出て恥ずかしい。『今の私は男なのに!』と思っても声を我慢出来ず、同時に口の端からは唾液がたらりと流れ落ちる。獣みたいに腰を振り、もっともっと快楽をと求めてしまうのも止められない。
「あ、んっ!だ、め…… ソレ、んんっ!」
猛りが弾けそうになり、慌てて“エレオス”の顔をぐっと押す。このままでは白濁液で彼女を汚してしまうと考えたからだ。
「——んあ?」
“エレオス”の舌が私の猛りから離れたその瞬間、「い、くっ!んっ、あぁぁっ」と言う声と共に熱塊が質量を増し、大量の白濁液を容赦なく吐き出した。その液は全て“エレオス”の大きな胸と気の強そうな顔にかかり、白磁の肌をいやらしく汚してしまった。
令嬢を汚してしまわない様にと押したはずなのに、どうやら“私”の行為は無駄だったどころか、状況を悪化させてしまったみたいだ。
「…… イヤラシイ匂いがしますわね」
一人頭を抱えていると、“エレオス”は自分の肌を汚した白濁液を指先で掬い取り、ペロッと舐めた。その間ずっと彼女は熱視線をこちらに向けたままだったせいか、あまりの淫靡さにまた己の猛りが屹立する。そんな中、『が、顔射ぁぁぁ!』と叫ぶ前世の人格。“アウローラ”もすっかり興奮気味で、主人格である“十六夜”の意識が隅っこへ追いやられていく。
虚ろな瞳で虚空を見詰め、肩で息をする。一度達したというのに昂る体からは全然熱が引かず、更なる快楽を欲しているみたいだ。
「“エレオス”…… 」
曖昧模糊な状態ながらも彼女の名前を呼び、上半身を起こして彼女の小さな体を巨体でぎゅっと抱いた。少し驚いた表情をしていたが、すぐに腕をこちらに伸ばし、抱き締め返してくれる。
今にも壊れそうな程に細い体をそのまま持ち上げてベッドに寝かせる。嬉しそうに微笑みを浮かべる“エレオス”の上に覆いかぶさると、“アウローラ”は感極まった表情で彼女の唇に口付けを贈った。拙い動きながらも真剣に、それに応える“エレオス”の瞳も法悦に染まっていく。
酩酊している者同士みたいに口付けていると、次第に互いの舌が触れ合い始めた。長い舌が“アウローラ”の口内に入り込み、熱いモノが容赦無く蹂躙し始める。上顎や歯茎、舌裏まで丹念に舐められ、私は彼女の体に己の猛りを押し付け始めてしまった。
気持ちいい。
もっと、もっと快楽に溺れたい。
もうそれしか考えられず、愉悦に浸る。
「可愛いですわね、“アウローラ”さま」
優しい手付きで頭を撫でてくる。年下に子供扱いされているのに、“アウローラ”は嬉しそうに頬を染め、また彼女の唇を必死に貪り始めた。
片手で体を支え、彼女の着ている夜着を捲り上げる。「あ、んんっ」と愛らしい声をこぼす“エレオス”の様子を前にするだけで胸が高鳴って落ち着かない。可愛らしい声でもっと鳴かせたいという衝動が頭を支配し、本能のまま細い太腿の隙間に手を忍ばせた。じゅくっと水音が微かにし、蜜口がしとどに濡れている事がわかる。ごくっと生唾を飲み込んでいると、彼女は嬉しそうに微笑みながら筋肉のせいで太い首回りに細腕を回してきた。自ら脚を開き、秘部に触れるようにと促してもくる。
完全に主導権は“エレオス”が握ったままだ。
彼女の中身がハデス様なので当然だと言えば当然なのだが、余裕めいた様子で翻弄されている状態に対し、男としての矜持が、主人格であるはずの“十六夜”の意識を黒く塗り潰していく。それはまるで『此処からは夫婦の時間だから』とでも言うかの様に——
「うん。だって、君を伴侶とする立場を僕が他者に譲る訳がないだろう?」
蛇みたいに体をくねらせ、“エレオス”が一層距離を詰めてくる。透け感の強い生地の夜着を着ているせいで、こうも近過ぎると裸に見えてきた。
「な、何故もっと早く教えて下さらなかったのですか?私は、このままでは浮気になってしまうと思い、どうしたものかと思案していましたのに」
「最初っから気が付いていて、その上で知らんぷりしているものと思っていましたの。断罪騒動の時、私に婚約を申し込んでくれたものと考えておりましたわ」
ふふっと笑い、“エレオス”としての口調で話しながらトンッと“アウローラ”の巨体を押す。互いの体格差を考えれば到底彼女では押し倒す事など無理なはずなのに、意外にも力が強く、ベッドに腰掛けていた“私”の上半身は後ろに倒れてしまった。
「な、なに、何をなさるおつもりで?」
吃りながら慌てて体を軽く起こし、両肘で体を支える。すると“エレオス”は“アウローラ”の着ているガウンの腰紐を引っ張って、脱せ始めていた。
「ハデス様!お戯はそれくらいにして、もう帰りましょう!」
初夜でするべき行為が行為なだけに、ガウンの下には何も穿いていなかったせいで男性の象徴であるモノがぼろんと“エレオス”の前に晒されてしまっている。一瞬だけ渋い顔をした彼女だったが、熱い吐息を吐き出しつつ、顔を近づけて来た。
「参ったな。内心、男のモノなんかと思っていたが…… 中身は僕の愛し子だと思うだけで、否応無しに興奮してくるね」
優しく掴み、持ち上げ、小さな両手で包みながら“エレオス”が興奮気味に頬を擦り寄せてくる。力無いソレにふんわりとした感触が当たり、反射的に腰が震えた。
「しかも…… このまま休もうとした理由が『浮気をしたくない』だなんて、嬉し過ぎて死んでしまいそうですわ」
情欲に染まる瞳を細めながら大きく口を開け、硬さが無いくせに充分と太くて長い陰茎に“エレオス”が舌を絡ませ始めた。
「だ、ダメです!汚いですから!」
手を伸ばして止めようが聞いてなどもらえず、舌がどんどん陰茎に絡んでいく。ぐるっと器用に巻きつき、擦り上げるみたいに動くソレは到底人の舌とは思えぬ長さで、まるで触手みたいだ。
「ふふっ。すごいだろう?シナリオの強制力が思いの外強くってね。断罪騒動の時に、この体は少しだけ魔物化してしまっていたんだ。だけど舌だけで済んだのは多分、アウローラが婚約を申し出てくれたおかげだろうね」
という事は、設定通り、ハデス様が乗っ取る以前の“エレオス”はルークスの事を愛していたのだろう。『実は“アウローラ”王太子に前々から惚れていた』という裏設定も本来なら無かったはずだ。そこはハデス様の介入によって急遽追加された要素なのか。じゃないと一部であろうが魔物化は起きなかったはずだ。でも——
よりにもよって魔物化したのがソコですか!
自在に長さを変えられるみたいなので一番害が無さそうな箇所ではあるが、今後の営み時は大変そうだ。
快楽と技巧に負け、気持ちとは裏腹に硬さを持ち始めたモノに再び長い舌が絡みつき、扱くみたいに動いていく。唾液をたっぷり纏った舌で弄られ、刺激の強さのせいで今にもすぐに果ててしまいそうだ。
「やめ、ダメで、す!あぁっ」
腰が勝手に揺れて下から突き上げるみたいな動きをしてしまう。“アウローラ”がどんなに真面目な性格をしていようが、快楽を欲してしまう貪欲さは持ち合わせているみたいだ。そうでなくとも、こんな刺激を与えられれば全面降伏する男ばかりだろうが…… 。
「あ、や…… ハデスさ、まっ」
「今は、“エレオス”でしょう?“アウローラ”様」
恍惚に染まる瞳をとろんと蕩けさせ、舌を離す。
やめてくれたのか?と安堵したのも束の間、ベッドから降りて彼女が床で膝立ちに座る。そして“エレオス”はたわわな胸を私の下半身の上にドンッと乗せると、深い谷間で勃起している猛りを器用に挟んだ。
「何を…… するおつもりで?」
公爵令嬢が跪いている状態にあるだけでも驚きなのに、柔らかな胸が己の猛りを挟んでいるこの状態を前にして、『コレが世に聞くパイズリか⁉︎』と興奮気味に前世の人格が叫びを上げた。主人格である“”十六夜をも押し退ける程の興奮っぷりに、“私”だけでなく“アウローラ”もドン引き状態だ。
「ふふっ。こうすると、気持ちいいでしょう?」
いたずらっ子みたいな瞳をこちらに向け、自分の両胸を手でぐいっと押して谷間を深くする。左右で別々の動きをしているせいで、上下に擦れるみたいな刺激を与えてくる。その上鈴口を熱くて長い舌で器用に舐めてくるもんだから先走りの汁が次々に滲み出てきた。
情けない声がとめどなく口からこぼれ出て恥ずかしい。『今の私は男なのに!』と思っても声を我慢出来ず、同時に口の端からは唾液がたらりと流れ落ちる。獣みたいに腰を振り、もっともっと快楽をと求めてしまうのも止められない。
「あ、んっ!だ、め…… ソレ、んんっ!」
猛りが弾けそうになり、慌てて“エレオス”の顔をぐっと押す。このままでは白濁液で彼女を汚してしまうと考えたからだ。
「——んあ?」
“エレオス”の舌が私の猛りから離れたその瞬間、「い、くっ!んっ、あぁぁっ」と言う声と共に熱塊が質量を増し、大量の白濁液を容赦なく吐き出した。その液は全て“エレオス”の大きな胸と気の強そうな顔にかかり、白磁の肌をいやらしく汚してしまった。
令嬢を汚してしまわない様にと押したはずなのに、どうやら“私”の行為は無駄だったどころか、状況を悪化させてしまったみたいだ。
「…… イヤラシイ匂いがしますわね」
一人頭を抱えていると、“エレオス”は自分の肌を汚した白濁液を指先で掬い取り、ペロッと舐めた。その間ずっと彼女は熱視線をこちらに向けたままだったせいか、あまりの淫靡さにまた己の猛りが屹立する。そんな中、『が、顔射ぁぁぁ!』と叫ぶ前世の人格。“アウローラ”もすっかり興奮気味で、主人格である“十六夜”の意識が隅っこへ追いやられていく。
虚ろな瞳で虚空を見詰め、肩で息をする。一度達したというのに昂る体からは全然熱が引かず、更なる快楽を欲しているみたいだ。
「“エレオス”…… 」
曖昧模糊な状態ながらも彼女の名前を呼び、上半身を起こして彼女の小さな体を巨体でぎゅっと抱いた。少し驚いた表情をしていたが、すぐに腕をこちらに伸ばし、抱き締め返してくれる。
今にも壊れそうな程に細い体をそのまま持ち上げてベッドに寝かせる。嬉しそうに微笑みを浮かべる“エレオス”の上に覆いかぶさると、“アウローラ”は感極まった表情で彼女の唇に口付けを贈った。拙い動きながらも真剣に、それに応える“エレオス”の瞳も法悦に染まっていく。
酩酊している者同士みたいに口付けていると、次第に互いの舌が触れ合い始めた。長い舌が“アウローラ”の口内に入り込み、熱いモノが容赦無く蹂躙し始める。上顎や歯茎、舌裏まで丹念に舐められ、私は彼女の体に己の猛りを押し付け始めてしまった。
気持ちいい。
もっと、もっと快楽に溺れたい。
もうそれしか考えられず、愉悦に浸る。
「可愛いですわね、“アウローラ”さま」
優しい手付きで頭を撫でてくる。年下に子供扱いされているのに、“アウローラ”は嬉しそうに頬を染め、また彼女の唇を必死に貪り始めた。
片手で体を支え、彼女の着ている夜着を捲り上げる。「あ、んんっ」と愛らしい声をこぼす“エレオス”の様子を前にするだけで胸が高鳴って落ち着かない。可愛らしい声でもっと鳴かせたいという衝動が頭を支配し、本能のまま細い太腿の隙間に手を忍ばせた。じゅくっと水音が微かにし、蜜口がしとどに濡れている事がわかる。ごくっと生唾を飲み込んでいると、彼女は嬉しそうに微笑みながら筋肉のせいで太い首回りに細腕を回してきた。自ら脚を開き、秘部に触れるようにと促してもくる。
完全に主導権は“エレオス”が握ったままだ。
彼女の中身がハデス様なので当然だと言えば当然なのだが、余裕めいた様子で翻弄されている状態に対し、男としての矜持が、主人格であるはずの“十六夜”の意識を黒く塗り潰していく。それはまるで『此処からは夫婦の時間だから』とでも言うかの様に——
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