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【第二章】乙女の誘惑
【第五話】乙女の真意(十六夜・談)
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「——そう、ですか」
一連の話を私から聞き、紅茶の注がれたカップを傾けながらエレオスが言ったのはその一言だけだった。だが表情はとても神妙で、複雑な心境である事が見て取れる。エレオスはあまり感情を面に出さない女性の様だが、流石にこの一件はそうもいかなかったみたいだ。
「絞首刑の直前まで烈火の如く怒り狂って、このままでは怨霊にでもなりそうな勢いだったが、その辺は安心していい。フレサ令嬢という器が持ち合わせていた光魔法の魔力ですっかり浄化され、彼女の魂は自らの光で完全に消滅したからな」
フレサには、“アウローラ”からは『自業自得だな』以外に掛ける言葉の無い最後だった。
“私”が普段接している魂達みたいに、本当にフレサが現世からこの物語の世界にやって来た者だったのだとしたらこの一件で魂が完全消滅してしまった事になるので、彼女はもう輪廻転生が不可能になった事になる。それでも、やはり“私”からも『因果応報ですね』としか言いようが無いくらいの態度だったので、同情する気持ちすら湧いてこない。
「フレサ令嬢は…… 最後まで剣呑なお方だったのですね。報告、感謝致します」
ソーサーにカップを戻すと、エレオスが一礼する。そして少し迷いながらも「…… ところで、ルークス様のご様子は?」と私に訊いてきた。
「ルークスは…… 憔悴していて、最近はずっと床に就いたままだ。フレサに心酔していた者達の中でも、あの子は特に仲が良かったのだろうからな。王子の伴侶としては最も相応しい其方との婚約を破棄すると決めた程の気持ちだった分、この結果は受け入れ難いものだろう」
『フレサが熱望した事だったとはいえ、宴の席で断罪したせいかもしれない』
『私がフレサを殺したようなものなのでは?』
『本当は心優しい子なのに。きっと私のせいで心が壊れて、あんな言動を…… 』
そんな考えがぐるぐると駆け巡り、何の助け船も出せぬまま愛おしい者の絞首刑を止める事が出来なかった心の傷は、そう簡単には癒えないだろう。時薬に期待するか、それとも誰かに支えてもらう他には立ち直る術もあるまい。幸いにして弟はあの容姿だ。助けようと名乗り出る者も現れるだろう。もしかしたら、元婚約者であったエレオスが支えていく可能性だってあるかもしれない。
「ところで其方は、ルークスが改心するなら、再度弟と婚約する意志はあったりするのか?」
真剣な眼差しでそう訊くと、エレオスは迷い無く「いいえ」と即答した。
「双方の歳が同じで、王家に嫁ぐに丁度いい立場だからという理由だけで親同士が決めた婚約でしたから、未練など少しもありませんので」
そう言って、エレオスが珍しく『微笑み』と言うに相応しい笑みを浮かべている。彼女の様な考えに馴染みきれないせいか、本来は“十六夜”である“私”では、その考え方は理解し難いものだった。だけど貴族同士の婚約関係なんぞそんなものなのかとも思い、「そうか」と少し複雑な気持ちで答えると、彼女は言葉を続けた。
「…… それに、私の胸にはずっと、心に秘めたお方がおりましたから」と。
驚きに目を見張ったが、すぐに居住まいを正し、「そうだったのか?」と返す。
「はい」と答えたエレオスの瞳は完全に恋する乙女のものだった。
なんだ、そうか。既に居たのか。
彼女はこのまま逃してしまうには実に惜しい有能な人材である。だが想い人がいるのならばその心を優先するべきだろう。
立場上、私もいずれは誰かと結婚せねばならないだろうが、そもそも“私”では女性を娶ってもどう扱っていけばいいのかわからない。それはこの体の本来の持ち主である“アウローラ”であろうが同じ事だが、“私”がこの世界から抜けた後に頑張ってもらおう。
その辺を全て考慮すると、エレオスには想い人がいるという事実はこちらにとっても好都合な流れかもしれない。幸いにしてあの場でエレオスは『婚約の申し入れを受ける』とは言っていない。なので後日きちんと断られたと皆に伝えれば何とか出来そうだ。
王族からの申し出ではあったが、あれは状況が状況だった。
エレオスは公爵家の娘でもあるし表立って非難する者も多くはないだろう。
一人でそう考えていると、エレオスは意外な事を言い始めた。
「なので、喜んで王太子殿下からの婚約の申し出をお受けしたく、本日は馳せ参じました」
「…… ん?」
こちらが思考停止していると、彼女は可愛らしい表情を顔に浮かべ、熱っぽい眼差しで更に言葉を紡ぐ。
「ずっとずっとお慕い申し上げておりました、王太子殿下。たとえ義妹でもいい。家族になれるのならと、この想いは王家の墓場に入れるその日まで秘めたままでいるつもりだったのですが、あの日、あの様にして貴方様から婚約を申し込んで頂けた事をとても喜ばしく思っております」
頬をうっすらと染め、大きめの胸にそっと手を当てる。まるで喜びで高鳴ってしょうがない気持ちを落ち着けようとでもしているみたいだ。
「この僥倖が夢では終わらぬ様にと、もう既に父母には胸の内を明かしてありますので、今頃は国王陛下へも報告済みかと。私的には本日から妃教育の為にも慣例に倣って王城へ移り住み、婚約の儀の用意や結婚式の打ち合わせなどを早急に進めたいと思うのですが、王太子殿下はどのようにお考えで?」
「——ま!待ってくれ!」
ソファーから立ち上がり、両手でテーブルをバンッと叩いてしまった。重厚な造りをした天板に大きなヒビが入りってしまい、今にもテーブルは真っ二つに割れそうだ。エレオスが咄嗟に機転を利かせ、サッとカップを二客とも持ち上げてくれたおかげでそちらを割らずに済んだ事だけは幸いだった。
「あ…… すまない」
「問題ありませんわ」
大きな音に気が付き、侍女達が慌ててやって来る。片付けやテーブルの交換を手早く済ませると室内はまたすぐに二人っきりっぽくなった。
私を…… 慕っていた、だと?
私の中の“アウローラ”と前世の記憶が激しく動揺し、もうパニック状態だ。七つも下の、しかも弟の元婚約者が、長年ひっそりと惚れていた相手が自分だったという事実がどうしても受け止めきれない。
戦火で喪った“アウローラ”の元婚約者も、ルークスの場合と同じく、親同士の決めた相手だった。幼馴染でもあり共に武勇を鍛えてきたからか、相手に恋心を抱いた事はなく、親友同士といった感じであったみたいだ。
戦火の中で“アウローラ”を守って亡くなったなどといった悲劇もなく、別々の戦場で運悪く亡くなってしまったからか、友人を失ってしまった失望感以上の感情を持たぬまま今に至る。最も恋をしてもおかしくない相手にでさえそれだったので、二十五歳になった今でも“アウローラ”は、恋心というものがピンとこないままだ。王太子という立場上いつかは結婚せねばと思ってはいるが、そのうち政略の道具として使うつもりでいた。
暫定的に婚約してからの破棄。
もしくは婚約以前の問題で終わる話だろう。
そう思っていたこの一件が、まさか急に…… 『ずっと慕っていた』と言われも返答に困ってしまう。だが婚約をと言い出したのは他でもない自分自身だだ。有耶無耶にするにはあまりにも証人が多過ぎる。
つまりは、詰みだ。
逃げ場は無い。
流れは色々とあれども、最終的に婚約は断られる前提でいたから、こちらからの答えは『わかった』のみなのだ。
…… まさか、フレサの狂った様な行動も、あの断罪騒動も、全てはエレオスの計略だったのでは?
——と、一瞬頭の隅にそんな考えがよぎる。勢いよく顔をあげると、鳥の羽根をふんだんにあしらった扇で口元を隠しているエレオスと目が合った。ニコッと笑ったその赤い瞳はまるで、『してやったり』と語っている様な気がした。
一連の話を私から聞き、紅茶の注がれたカップを傾けながらエレオスが言ったのはその一言だけだった。だが表情はとても神妙で、複雑な心境である事が見て取れる。エレオスはあまり感情を面に出さない女性の様だが、流石にこの一件はそうもいかなかったみたいだ。
「絞首刑の直前まで烈火の如く怒り狂って、このままでは怨霊にでもなりそうな勢いだったが、その辺は安心していい。フレサ令嬢という器が持ち合わせていた光魔法の魔力ですっかり浄化され、彼女の魂は自らの光で完全に消滅したからな」
フレサには、“アウローラ”からは『自業自得だな』以外に掛ける言葉の無い最後だった。
“私”が普段接している魂達みたいに、本当にフレサが現世からこの物語の世界にやって来た者だったのだとしたらこの一件で魂が完全消滅してしまった事になるので、彼女はもう輪廻転生が不可能になった事になる。それでも、やはり“私”からも『因果応報ですね』としか言いようが無いくらいの態度だったので、同情する気持ちすら湧いてこない。
「フレサ令嬢は…… 最後まで剣呑なお方だったのですね。報告、感謝致します」
ソーサーにカップを戻すと、エレオスが一礼する。そして少し迷いながらも「…… ところで、ルークス様のご様子は?」と私に訊いてきた。
「ルークスは…… 憔悴していて、最近はずっと床に就いたままだ。フレサに心酔していた者達の中でも、あの子は特に仲が良かったのだろうからな。王子の伴侶としては最も相応しい其方との婚約を破棄すると決めた程の気持ちだった分、この結果は受け入れ難いものだろう」
『フレサが熱望した事だったとはいえ、宴の席で断罪したせいかもしれない』
『私がフレサを殺したようなものなのでは?』
『本当は心優しい子なのに。きっと私のせいで心が壊れて、あんな言動を…… 』
そんな考えがぐるぐると駆け巡り、何の助け船も出せぬまま愛おしい者の絞首刑を止める事が出来なかった心の傷は、そう簡単には癒えないだろう。時薬に期待するか、それとも誰かに支えてもらう他には立ち直る術もあるまい。幸いにして弟はあの容姿だ。助けようと名乗り出る者も現れるだろう。もしかしたら、元婚約者であったエレオスが支えていく可能性だってあるかもしれない。
「ところで其方は、ルークスが改心するなら、再度弟と婚約する意志はあったりするのか?」
真剣な眼差しでそう訊くと、エレオスは迷い無く「いいえ」と即答した。
「双方の歳が同じで、王家に嫁ぐに丁度いい立場だからという理由だけで親同士が決めた婚約でしたから、未練など少しもありませんので」
そう言って、エレオスが珍しく『微笑み』と言うに相応しい笑みを浮かべている。彼女の様な考えに馴染みきれないせいか、本来は“十六夜”である“私”では、その考え方は理解し難いものだった。だけど貴族同士の婚約関係なんぞそんなものなのかとも思い、「そうか」と少し複雑な気持ちで答えると、彼女は言葉を続けた。
「…… それに、私の胸にはずっと、心に秘めたお方がおりましたから」と。
驚きに目を見張ったが、すぐに居住まいを正し、「そうだったのか?」と返す。
「はい」と答えたエレオスの瞳は完全に恋する乙女のものだった。
なんだ、そうか。既に居たのか。
彼女はこのまま逃してしまうには実に惜しい有能な人材である。だが想い人がいるのならばその心を優先するべきだろう。
立場上、私もいずれは誰かと結婚せねばならないだろうが、そもそも“私”では女性を娶ってもどう扱っていけばいいのかわからない。それはこの体の本来の持ち主である“アウローラ”であろうが同じ事だが、“私”がこの世界から抜けた後に頑張ってもらおう。
その辺を全て考慮すると、エレオスには想い人がいるという事実はこちらにとっても好都合な流れかもしれない。幸いにしてあの場でエレオスは『婚約の申し入れを受ける』とは言っていない。なので後日きちんと断られたと皆に伝えれば何とか出来そうだ。
王族からの申し出ではあったが、あれは状況が状況だった。
エレオスは公爵家の娘でもあるし表立って非難する者も多くはないだろう。
一人でそう考えていると、エレオスは意外な事を言い始めた。
「なので、喜んで王太子殿下からの婚約の申し出をお受けしたく、本日は馳せ参じました」
「…… ん?」
こちらが思考停止していると、彼女は可愛らしい表情を顔に浮かべ、熱っぽい眼差しで更に言葉を紡ぐ。
「ずっとずっとお慕い申し上げておりました、王太子殿下。たとえ義妹でもいい。家族になれるのならと、この想いは王家の墓場に入れるその日まで秘めたままでいるつもりだったのですが、あの日、あの様にして貴方様から婚約を申し込んで頂けた事をとても喜ばしく思っております」
頬をうっすらと染め、大きめの胸にそっと手を当てる。まるで喜びで高鳴ってしょうがない気持ちを落ち着けようとでもしているみたいだ。
「この僥倖が夢では終わらぬ様にと、もう既に父母には胸の内を明かしてありますので、今頃は国王陛下へも報告済みかと。私的には本日から妃教育の為にも慣例に倣って王城へ移り住み、婚約の儀の用意や結婚式の打ち合わせなどを早急に進めたいと思うのですが、王太子殿下はどのようにお考えで?」
「——ま!待ってくれ!」
ソファーから立ち上がり、両手でテーブルをバンッと叩いてしまった。重厚な造りをした天板に大きなヒビが入りってしまい、今にもテーブルは真っ二つに割れそうだ。エレオスが咄嗟に機転を利かせ、サッとカップを二客とも持ち上げてくれたおかげでそちらを割らずに済んだ事だけは幸いだった。
「あ…… すまない」
「問題ありませんわ」
大きな音に気が付き、侍女達が慌ててやって来る。片付けやテーブルの交換を手早く済ませると室内はまたすぐに二人っきりっぽくなった。
私を…… 慕っていた、だと?
私の中の“アウローラ”と前世の記憶が激しく動揺し、もうパニック状態だ。七つも下の、しかも弟の元婚約者が、長年ひっそりと惚れていた相手が自分だったという事実がどうしても受け止めきれない。
戦火で喪った“アウローラ”の元婚約者も、ルークスの場合と同じく、親同士の決めた相手だった。幼馴染でもあり共に武勇を鍛えてきたからか、相手に恋心を抱いた事はなく、親友同士といった感じであったみたいだ。
戦火の中で“アウローラ”を守って亡くなったなどといった悲劇もなく、別々の戦場で運悪く亡くなってしまったからか、友人を失ってしまった失望感以上の感情を持たぬまま今に至る。最も恋をしてもおかしくない相手にでさえそれだったので、二十五歳になった今でも“アウローラ”は、恋心というものがピンとこないままだ。王太子という立場上いつかは結婚せねばと思ってはいるが、そのうち政略の道具として使うつもりでいた。
暫定的に婚約してからの破棄。
もしくは婚約以前の問題で終わる話だろう。
そう思っていたこの一件が、まさか急に…… 『ずっと慕っていた』と言われも返答に困ってしまう。だが婚約をと言い出したのは他でもない自分自身だだ。有耶無耶にするにはあまりにも証人が多過ぎる。
つまりは、詰みだ。
逃げ場は無い。
流れは色々とあれども、最終的に婚約は断られる前提でいたから、こちらからの答えは『わかった』のみなのだ。
…… まさか、フレサの狂った様な行動も、あの断罪騒動も、全てはエレオスの計略だったのでは?
——と、一瞬頭の隅にそんな考えがよぎる。勢いよく顔をあげると、鳥の羽根をふんだんにあしらった扇で口元を隠しているエレオスと目が合った。ニコッと笑ったその赤い瞳はまるで、『してやったり』と語っている様な気がした。
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