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日常ストーリー

28話 シスターと悪魔プレイ

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鎖原の部屋に女物の洋服があった・バージョン2。今度のこれはいわゆるシスターと呼ばれる女性が着る修道服だろうか。案の定サイズが尾餅用である。着心地の良さそうなサラサラとした生地だがそれはそうとして作りに重厚感がある。毎回謎に凝っているんだよな、と思いながら尾餅は「鎖原~?鎖原~?」と相方のことを呼んだ。「なぁに~?……はぅあ!見つかっちゃった!」と嬉しそうにやってきた鎖原が尾餅にチュッとキスをする。「見つけて欲しそうだったぞ」と尾餅が言うと鎖原は「バレバレだったね」と頭をぐりぐりとこすりつけてきた。

「よし、着替え手伝うよ」
「もうお前の中ではコスプレセックスは確定なんだな」

服を脱ぎながら尾餅は「遠慮しなくなったなお前も」と大して嫌でもなさそうに呟いた。「それほどでも」と言う鎖原に「別に褒めてはないんだがいいことだ」と尾餅は返す。袖を通したシスター服は本来神へ仕える身が着るものなだけあってやはりセックスには向いていなさそうだ。頭に着けたベールが慣れなくて重たい。完成したシスター・尾餅に鎖原はグッジョブサインを出しまくっていた。「もう完璧!」と叫ぶ様子にこれが完璧なシスターだとしたら世界は間違っていると尾餅は思う。

「すごいよ尾餅くん♡本来ならパンチで悪魔の百人や二百人やっつけちゃいそう♡」
「シスターが暴力振るったらダメだろ」
「てことで僕も悪魔のコスプレします♡」
「お前もか」

同じく服を脱いだ鎖原が着用したのは小さな角のカチューシャと黒いファーの中が開いたブラジャー、それから悪魔の尻尾付きのアナルプラグ。それは悪魔ではなく淫魔だろうと突っ込みたくなってしまうが尾餅は唇を結ぶだけに留めておいた。なにせその格好をした鎖原がエロかったのでもうそれでいいと思ってしまった。鎖原が尻尾のついた尻を高々と上げながら尾餅を誘う。尾餅はゴクリとツバを飲み込んで、胸元の十字架を握りしめた。

「あ~ん、強いシスターに捕まっちゃったよぅ♡これから僕何されちゃうんだろう、祓われちゃうのかなぁ?♡これじゃ弱点の尻尾も丸見えだし勝ち目もないよ~♡」

そう言って尻を振る鎖原の太ももに手を置いて尾餅はアナルプラグをぬぽ、ぬぽ、と出し入れし始めた。「あ゛っあ゛っあ゛っ♡」と喘ぐ鎖原に構わず何度も何度もアナルプラグを抜き差しする。勃起し始めたペニスをぎゅうと掴んで「悪い子ですね……こんなに男性器を膨らませて……♡」と尾餅が囁くと鎖原はぶるりと身体を震わせた。その顔は被虐感に染まりきっている。

「さすが悪魔、こんなにいやらしい尻尾をしているなんて……♡気持ちよくなるためだけの身体をしているようですね♡」
「あ、あうぅ゛♡ごめんなさい、悪い子悪魔でごめんなさいぃ゛♡この尻尾で人間を誘惑するんです、いやらしいことばっかりに使ってます♡でもシスターさんだって立派なおチンポをパンパンにさせてる、実は僕と同じくらいエッチなんでしょ?♡悪魔には人の欲望はお見通しなんだから……♡」
「……試してみますか?♡この淫魔め♡」

ぬぷん、と抜かれたアナルプラグによってくぱくぱと閉じたり開いたりするだけになったアナルに尾餅がめくり上げたシスター服の中から出したペニスをこすりつける。「あ……ッ♡」とアナルにその熱を感じた鎖原が一瞬静かになって観念したように真っ赤になった顔を伏せた。

「このまま神に仕える者の剛直に貫かれたいですか?♡今なら改心すると言えば助けてあげますが……♡」
「……別に改心なんかしないよーだ♡どうせサイズ詐欺のザコチンポでしょ、そんなの怖くも何ともないもんね♡シスターさんこそ僕のケツまんこに負けないようにしなきゃだよ~?♡分かってる?♡」
「……神のお慈悲を分かっていらっしゃらないのはあなたの様で♡」

バチュンッ!♡とペニスが鎖原の中に叩きつけられる。一瞬星の飛んだ視界をチカチカとさせてはくはくと声にならない声をあげる鎖原は上半身を床に崩れ落とした。下半身は尾餅にがっしりと掴まれているため腰を下げることが出来ない。ブチュブチュとアナルを何度もペニスで抉られて鎖原は床を爪で引っかいてその快感に悶えた。尾餅はシスターにあるまじき雄満載の顔で舌なめずりをしている。結腸に亀頭をもぐり込ませ、本来開いてはいけない禁断の扉をぐぽぐぽと自由に出入りするペニスに鎖原はそれでも抵抗をやめなかった。声を我慢することは出来ないが、その声で挑発を誘うことは出来る。鎖原は感じていないというにはあまりにも無理がある甘ったるい声で尾餅のテクを否定した。

「お゛ッほぉおお゛♡こんなのッ♡全っ然気持ちよくないんだからぁあ゛♡ただ強くピストンすればいいと思ってる童貞のやり方でしょッ♡シスターさん本当にセックスのやり方分かってる~ッ?♡あ゛ッあ゛ッ奥はやめてッ!♡そこ気持ちい゛ッ……痛いから!♡無理やりこんなことしてレイプじゃんレイプ!♡本当に神に仕えてる身なの!?♡」
「あなたは聖なる人間と交わうことでその身を浄化されているのですよ♡性行為はあなたたちに足りない慈愛をここに導き出してくれます……♡素直におなりなさい、そうすれば神はあなたの罪を許すでしょう♡」

獣のように腰を振る尾餅に鎖原はヒィヒィと泣き声の混じった呼吸をしながらも悪魔の役を放棄することはなかった。プレイの妨げにならない程度の罵詈雑言を吐きながらその下でブルンブルンと揺れるペニスで射精を繰り返す。「救われない悪魔よ、こちらに身を任せなさい……♡」と囁いた尾餅が鎖原のペニスをギュウッと掴んだ。「ひっいぃい゛!♡」と痛みと快感でその身を揉まれた鎖原が射精出来ない苦しさにカクカクと腰を振る。精子が鬱滞してズキズキと痛むペニスを解放して欲しくて鎖原は「やめてっやめてっ!♡酷いことしないで!♡イきたいです!精子出したい!♡チンポ潰れちゃうよぉ゛!♡シスターさんやめてぇ゛!♡」と悪魔らしくもなく懇願を口にする。尾餅が優しく鎖原の背中にキスをした。

「私と付き合い善行を積むと約束出来るならイかせてあげましょう♡毎日親愛のキスをして、共に食事を取り、お互いの仕事をこなし、夜を共にする……♡正しい生き方とは何かを学ぶ意志があなたにあるというのなら私はあなたに絶頂を与えます♡ですがそれが誓えないというのならこのまま、ペニスは苦しいままですよ……?♡」
「あぁあッ誓います誓いますぅう♡僕シスターさんのお嫁さんになりますっ♡心を入れ替えて毎日ラブラブセックスしたいです♡実は一目惚れでしたっ♡この人に犯してもらえたらどんなに幸せだろうって思ってわざと捕まったんです♡イきたいっイきたいっ♡シスターさんのご立派チンポで最高のアクメ迎えたいですぅうっ♡」
「ふふふ、いいでしょう、約束ですよ……?♡」

パッとペニスから手を離してそのまま前立腺をごりゅごりゅと突きほぐした尾餅に鎖原は「ありがとうございまひゅううぅ゛♡僕は幸せものでしゅぅうう゛♡」とすっかり改心した口ぶりで絶頂を迎えた。ドクドクと注ぎ込まれる尾餅の精子にビクンビクンと痙攣しながら鎖原はぐるりと目を上に回す。ぬぽっ、とペニスを抜かれたアナルからは白濁した液体がドロッ……♡と溢れ出していた。

「……尾餅くん……あのさぁ……」
「どうした、鎖原……」
「これ僕悪魔だって言うなら羽欲しくなかった?」
「あ、確かにな。悪魔と言えばコウモリ羽だもんな」
「今回も素敵な演技でした、ありがとう尾餅くん……♡また何かロールプレイセックスしようね……♡」
「今度は動きやすいので頼む。思いっきり動けなくてムラムラする」
「あい……♡了解です……♡」
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