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日常ストーリー

1話 ニップル開発

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チュポ、チュポ、チュポ、と部屋の中でぴょこりと飛び出した突起を吸い込む音がする。尾餅はベッドの上で座り込んで自分の胸についた手のひらサイズの吸引器が乳首を吸い込むのを見ていた。風呂上がりに鎖原からもらった吸引器で乳首の肥大化を図る、それがここ数日の新たに加わった尾餅のルーティンだった。ぽってりとした下品なメス乳首、とでもいうのだろうか、そういった類の尾餅の身体の変化を鎖原はとても喜ぶ。事実として尾餅はこれ以上自分の乳首を大きくなんてしたくなかったし、色素沈着で茶色くなっていくデメリットがあると分かっているのだから今すぐにでもこの機械の使用を控えたかった。けれど鎖原が喜ぶ身体作りとなれば、趣味の筋トレと同じ要領で積極的に取り入れていくべきなのかもしれない。チュポ、チュポ、チュポ。乳首に塗ったローションが水っぽい音を立てて吸引のたびに肌に張りつく。尾餅はそれを恥ずかしく思いながらも吸引器をポンプする手は止めずに、パンツの中で張り詰めたペニスの発散先を探して足をもじつかせた。ぷる、ぷる♡と吸引器を揺らすと中の乳首が一緒にこすれて傾いて、心臓の奥がぽかぽかしてくるような快感が湧いてくる。腰がヘコついて、あぐらの状態から後ろに肘をついて両手で乳首まで指を伸ばす。腰を浮かせていないとペニスが苦しくて爆発しそうになってしまう。

「く、鎖原ぁ……♡チンポ苦しい、もう出したい、まだか、鎖原……♡もう乳首パンパンなんだよぉ、このままじゃチクイキしてしまう、一人でイキたくない……♡おお、おほッ……♡鎖原ぁ……♡」

鎖原は仕事中、向こうの部屋で自分と同じ吸引器を使ってアダルト配信の真っ最中なのである。帰ってきたらどちらの乳首の方が大きくなったか勝負しようなんて言っておいて全然帰ってこないじゃないか。鎖原の名前を呼びながらついにたまらず股間に手を伸ばした尾餅のことを誰も咎められはしないだろう。パンツをずり下げると中でネチャ、と布に糸を引いたペニスが堂々といきり立っている。すっかり腹につくほど反り返ったペニスを片手で優しく包み込むと頭からつま先まで痺れるようなゾクゾク感が尾餅を襲った。ヌチャ、ネチャ、と音を立てながらペニスをゆっくりゆっくり扱いていく。早くにイッてしまわないように加減しつつ、けれど先を急ぐ身体の疼きには逆らえずに尾餅は自身の亀頭を親指の先でクチクチと弄った。腰がビクンッ!♡と顕著に跳ねる、「ン~♡ン~♡」と今ここにはいない恋人に甘える声が喉の奥からこぼれてしまう。痛いくらいに引っ張られた乳首がポンプのたびに限界を超えて長く伸びる。左右差が出てしまわないように吸引器を使う手とペニスを弄る手を交互に変えながら尾餅は自慰行為にすっかり耽っていた。にゅちにゅちにゅち♡と弄るペニスから出るカウパーは粘度を増してきてより滑りをよくしてくれる。口の端から垂れるよだれも気に出来ないほど乳首とペニスへの快感を強く感じ取り、様々な体液でベッドの上を汚していく。そこでガチャ、と部屋の扉が開いた。

「お待たせ~尾餅くん……なんか出来上がってるね。おチンポまで出しちゃったの?」
「鎖原ぁ、お前遅いんだよぉ♡もうイきたい、触って、俺のチンポ触ってくれ♡」
「まぁ待ってよ、乳首ちゃんの方はどうなったかな~?♡吸引機外すよ♡」
「いひゃッ!♡あ、あぅう、もっと優しく、い゛ひッ!♡」

ぽきゅんっ!と外された吸引機のカップの跡がついた乳首は真っ赤に充血してぽてぽてと火照っていた。それを見て鎖原は「ありゃ~」と声を出す。困ったように笑っているのに酷く嬉しそうだった。

「これは僕の負けかなぁ♡僕も結構大きくなったと思ったんだけど……尾餅くんには敵わないや♡ほら、吸ってみる?♡ちょっとぷっくりしたよ♡」
「ん、んんふ、鎖原の乳首、好き、好き……♡んんむふ♡」
「アッ、かじらないでね……!?♡そんなに興奮して、どれだけ切羽詰まってたの……!♡」

濃いピンクになって帰ってきた鎖原の乳首をチュパチュパと赤子のように吸い上げる。母乳なんて出るわけもないが何故か吸えば吸うほど甘いような気がして尾餅は混乱しそうだった。小さな突起をレロレロと舌先でなぶれば鎖原が「あんッあんッ♡」と尾餅の頭を抱き込んで切なげな喘ぎ声を漏らす。噛んではいけないと言われたのに我慢出来ず乳首をコリコリとかじると鎖原の喘ぎ声はより大きなものとなった。裸で部屋に入ってきたためすでに上向きになったペニスが丸見えで、自分の愛撫で興奮する鎖原が酷く愛おしく感じた尾餅はそこにも手を伸ばす。白くて綺麗なペニスの裏筋をツツー、と撫でると「んお゛ッ♡」と鎖原から濁った声があがった。尾餅の手に対してペニスをこすりつけるように腰をスライディングさせる鎖原が「尾餅くんっ♡尾餅くんっ♡」と何度も自分の名前を呼ぶのに、まるで手のひらをマーキングされているようだとすら感じる。指を握ってカリ首や根元に至るまでをくまなく扱き上げれば鎖原は「ひぁああん゛ッ♡」と大きく身体を震わせて尾餅の手の中に射精した。尾餅は手に入れた鎖原の精液を自身の乳首に塗りつけてそこをぬりゅぬりゅと愛撫する。触るとわずかにジクジクと痛む乳首に吸引が強かったのだと悟るが、もはやそれすらも快楽へのスパイスだった。爪でカリカリとそこを引っかくと思わず腰が逃げるような大きな快感となって尾餅の意識を翻弄する。乳首を指でつまみ上げてコリコリと弄ると尾餅のペニスからビュルッと精液が飛び出した。尾餅が「んぅう゛!♡」と声をあげてベッドの上でビクビクと暴れる。鎖原もそこに手を伸ばして尾餅の膨れた乳首を手のひらでコロコロとこねる。尾餅のペニスは挨拶をするように上下にピックンピックンと揺れて精液を飛ばした。

「尾餅くんチクニーでイッちゃったね、可愛い♡さて、これからどうする?♡僕まだまだ尾餅くんの乳首、可愛がり足りないんだけど……♡」
「うう~、ミルクが出るようになるまで可愛がってくれ……♡」
「オッケーダーリン♡じゃあ僕も吸っちゃお♡」

ちゅぷ、と音をさせて尾餅の乳首に吸いついた鎖原が舌の表面を使って突起をこそぎ取るように舐めあげる。「あ゛ーっ♡あ゛ーっ♡」と敏感すぎるほどに育った乳首を蹂躙される快感に尾餅はポロポロと泣きながら腰をくねらせた。右乳首は鎖原の舌で、左乳首は指で弄られると全身を使って愛されていると感じるようで胸がいっぱいになる。鎖原の口の中や手の中でイジメられる乳首がまるで喜ぶようにさらに硬く際どくなっていくものだから尾餅は恥ずかしかった。鎖原も空いた方の手で自身のペニスをこすっている、その顔はリンゴのように熟れて真っ赤である。乳首周りの肉を少し強めに噛まれると尾餅は短い悲鳴をあげてペニスから尿を漏らした。くっきりと噛み跡になった乳首は赤茶を煮詰めたような色合いと合わさって酷く被虐的な光景となっている。ふるふると震える尾餅が鎖原の頬を掴んで強引に乳首から顔を離した。キョトンとした顔で唾液に濡れた口元を舐める鎖原の唇にちゅうぅ~♡とキスをする。発情しきった顔で申し訳なさそうに自分も唇を舐める尾餅が「尻……」と一言発した。

「うん?お尻?」
「……寂しくなってしまった、尻が……ち、乳首もいいけれどやっぱり尻にもチンポ欲しい……♡鎖原……♡」
「うふふ、だよねぇ♡乳首とお尻の三点責めで尾餅くんドロドロになっちゃうの好きだもんねぇ♡」
「好き……♡」

「だからちょうだい……♡」と鎖原のペニスに顔を近づけてちむ、ちむ、とキスを繰り返す尾餅を鎖原は「あ゛~可愛い……♡」と言いながら押し倒した。ムッツリスケベの乳首が二つ、てらてらと光りながら鎖原を扇情してくる。「乳首の前でハート作って♡」という鎖原のリクエストに応えた尾餅の写真がスマホに収められたあと、やっと二人の間に本格的な乳首責めセックスの夜が開かれたのであった。
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