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8月5日(木)
しおりを挟む今日明日と1人出勤。
広い仕事場にいるのは私だけ。
息子さんの野球合宿について行ったリーダーから沢山仕事を頼まれたけれども、半日でほぼ終わった。
明日やる事ないかもー(笑)
自分のペースでのびのびと作業出来るって最高。
磨き作業をしながら鼻歌なんか歌っちゃったりしてね。
ずっとLiSAさんの『炎』歌ってた。
時にボカロ曲の『ロキ』と『テオ』も。
作業中、エアコンのパネルが触れてもいないのに勝手に光るのが何となく怖くて、歌で怖さをまぎらわせてた。
たまに家鳴りみたいな音もするし、誰もいない筈の隣の部屋からコンコンと軽くノックするみたいな音がしたような気もした。
古い施設だから何かしら居てるのかもしれない。
こういう時やたら大きな独り言を喋ったりする私。
「さぁて、今日の夜ご飯は何しようかなぁ」
「よし、やるぞ」
とか、端から見たら私の方が怖いかも。
怖い話といえば、先日会社の事務さんが面白い話をしていた。
事務さんのご主人は身長180㎝体重100㎏越えのガタイの良さに加え、かなりの強面。
中学生の息子さんは幼い頃から柔道をやっていて、大会に出れば必ず上位入賞する武道男子。
そんな二人が寝静まった時間にしていたやり取り…
「おい……何か下の部屋で人が歩く音がしたぞ。ちょっとお前見て来い」
「え、やだよ。父ちゃんが行ってきてよ」
「いや、お前が行けって」
「やだって、怖いもん」
「いいから行けって。父ちゃんもこえーんだよ」
「やだって言ってんじゃん。父ちゃんが行ってよ」
ずっと平行線のまま。
小声ではあったものの、こんなやり取りをされていたら事務さん目が覚めて眠れず……
「もういいよ!母ちゃんが見てくるから!」
仕方なしに自ら名乗りを上げて様子を見に行ったという。
その際、息子さんがビビりながらも木刀を持って母の後をついてきたらしい。
「母ちゃんはそっち見て。俺こっち見るから」
何故か指示までされたという。
見に行った結果何事もなく、物音はご主人の勘違いだったらしい。
ビビりな男二人に呆れていた事務さんだったけれど、事務さん家のご主人と息子さんの微笑ましいやり取りに私はたっぷり笑わせて貰った。
強面なのに霊的な物が怖いって、何とも可愛らしいご主人だこと。
案外男の人の方が怖がりなのだろうか。
生きてる人間が一番怖いんだよと言っていた事務さんの逞しさに共感の意を込めて拍手を贈りたい。
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